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医療情報105

医療情報104
20150201~

H1N1型でスイス人死亡 インド、死者400人突破

2015年2月13日 共同通信社

 【ニューデリーDPA=共同】インド旅行中のスイス人女性(70)が12日、西部ラジャスタン州ジョードプルの病院で新型インフルエンザ(H1N1型)のため死亡した。病院の医師によると、女性は10日夕に症状が悪化し、H1N1型に感染したことが確認された。

 インド保健省によると、新型インフルによる死者は年初から1月末までに全土で104人だったが2月に入って急増、10日までに407人になった。感染者は5100人以上となっている。
 死者が多いのは西部マハラシュトラ、ラジャスタン、グジャラート、中部マディヤプラデシュ、南部テランガナの各州。

子どもに向精神薬、増加 初調査、多い大人用の処方

共同通信社 2015年2月12日(木) 配信

 医療経済研究機構(東京)は11日までに、子どもへの向精神薬の処方件数が増加しているとの調査結果をまとめた。こうした実態調査は初めて。未成年の心の診療に対する理解が進んで専門の医療機関が増え、受診の機会が広がったことが背景にあるようだ。

 ただ、処方された薬のほとんどが本来は大人用で、子ども向けは注意欠陥多動性障害(ADHD)治療薬の一部だけ。調査に参加した神奈川県立こども医療センターの藤田純一(ふじた・じゅんいち)医師は「興奮やうつ症状を抑えるには大人用でも使わざるを得ないが、子どもを対象にした治験を進めるべきだ」と指摘している。

 調査は、2002~10年の診療報酬・調剤報酬明細書のうち18歳以下の約23万件を分析した。

 13~18歳への処方について、02~04年と08~10年を比べると、ADHD治療薬が2・49倍、統合失調症の治療に使う抗精神病薬が1・43倍、抗うつ薬が1・37倍に増えていた。6~12歳ではADHD治療薬が1・84倍、抗精神病薬は1・58倍、抗うつ薬が1・04倍。

 複数の薬を併用する傾向も目立った。併用は体重増加など副作用が指摘されるが、抗精神病薬と抗不安・睡眠薬、抗うつ薬と抗不安・睡眠薬の同時処方が13~18歳でいずれも50%以上あり、欧米の6~19%を上回った。

羊膜、へその緒を「合併症」治療に 兵庫医科大など、骨髄移植患者で臨床研究

臨床 2015年2月13日(金)配信神戸新聞

 兵庫医科大(兵庫県西宮市)などは、骨髄移植などを受けて合併症を起こした患者を対象に、母体で胎児を包んでいた「羊膜」やへその緒にある幹細胞を使って過剰な免疫を抑える臨床研究を始めた。既存治療より効果が高い可能性があり、廃棄物を利用するため提供者の負担が軽い点が特長。このうち羊膜の幹細胞を使った臨床研究は世界初になるという。

 羊膜を使った1例目の治療は今年夏の実施を目指し、幹細胞を凍結保存するなどの準備を進めている。

 対象は、白血病などの治療として血液をつくるもとになる細胞を移植した際、提供者の免疫細胞が患者の体を異物とみなして攻撃する合併症「移植片対宿主病(いしょくへんたいしゅくしゅびょう)」。ステロイドを投与しても効果がない場合には確立した治療法がなく、死亡率も高いことから新薬開発が急がれている。

 健康な妊婦から出産後、羊膜とへその緒の提供を受けて特定の幹細胞を分離、培養し、患者に点滴で投与する。この幹細胞は増殖しやすく、拒絶反応が起きにくいため、患者のタイプを選ばず投与できるという。

 臨床研究の対象は15~80歳の計10人を想定。同大の相馬俊裕臨床准教授と藤盛好啓主任教授は「効果が確認できれば、過剰な免疫が関連する他の病気に幅広く使える可能性も研究していきたい」と話す。

 臨床研究で効果と安全性が確認できれば、羊膜の幹細胞を使う治療は製造販売承認に向けて2018年にも化学メーカーのカネカ(大阪市)などと臨床試験(治験)を共同実施。へその緒の幹細胞を使った治療は兵庫医科大で保険診療と併用できる先進医療の適用を目指す。

 ステロイドが効かない移植片対宿主病に対しては、今回の臨床研究と同種類で骨髄中にある幹細胞を使う治療薬を、芦屋市の医薬品メーカー「JCRファーマ」が厚生労働省に製造販売の承認を申請している。

 【移植片対宿主病】 血液のもとになる幹細胞(造血幹細胞)移植の合併症のうち、最も危険度が高い。年間3千例以上の造血幹細胞移植のうち半数以上で発症。ステロイドが効かない重症型はそのうち1割前後という統計があり、それに沿うと年間150~200例程度の対象患者数と推定される。

精子幹細胞の増え方解明 京大、不妊症治療に期待

臨床 2015年2月13日(金)配信共同通信社

 精子を作り出す幹細胞に、従来とは違う増え方をするタイプのものがあることを京都大の篠原隆司(しのはら・たかし)教授(生殖生物学)のチームがマウスで突き止め、12日付の米科学誌電子版に発表した。

 この精子幹細胞は特定のタンパク質を加えて増やすことが可能で、男性が原因となる不妊症の仕組みの解明や治療法の開発につながる可能性があるという。

 篠原教授は「不妊症の患者に、このタイプの幹細胞が残っていれば、精子を作れるかもしれない」と話した。

 精子幹細胞の増殖には、精巣で分泌され、幹細胞に栄養を供給する「GDNF」というタンパク質が不可欠で、細胞の増殖を促す「FGF2」という別のタンパク質が、GDNFの働きを助けると考えられていた。

 チームは、マウスの精子幹細胞にFGF2だけを加えて培養。この場合でも精子幹細胞が増えたため、新しいタイプの幹細胞があるとみており、さらに詳しく調べる。

 この精子幹細胞を不妊症マウスの精巣に移植すると、精子を形成。卵子と受精させ、子を得ることもできた。

 篠原教授らは、人の精子幹細胞の増殖にも、FGF2とGDNFの両方のタンパク質が関与しているとみている。

 注)米科学誌はステム・セル・リポーツ

カナダで10人はしか感染 米ディズニーランド訪問

臨床 2015年2月13日(金)配信共同通信社

 【モントリオール(カナダ)AP=共同】カナダ東部ケベック州の保健当局者は11日、同州で10人がはしかに感染したことが確認されたと発表した。10人は全て2家族のメンバーで、うち少なくとも1人が米カリフォルニア州のディズニーランドを訪れていた。いずれも宗教的もしくは哲学的理由から、予防接種を受けていなかった。

 カナダの保健当局者によると、カナダ人の95%がはしかの予防接種を受けているという。
 米疾病対策センター(CDC)によると、ディズニーランドで広まったはしかは、現在までに米国の計7州で114件の感染が確認されている。

iPS、効率よく膵臓細胞 マウスでインスリン分泌も

臨床 2015年2月13日(金)配信共同通信社

 人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、膵臓(すいぞう)のもとになる「膵芽細胞」を効率よく作製し、マウスに移植して正常に機能させることに、京都大の長船健二(おさふね・けんじ)教授(再生医学)と豊田太郎(とよだ・たろう)助教のチームが成功したことが12日分かった。成果は英科学誌電子版に発表した。

 膵臓から分泌され、血糖値を調節するインスリンが出なくなる糖尿病の治療法の開発につながる可能性がある。

 長船教授は「人への応用にはまだ課題が多いが、速やかに臨床試験を始められるよう努力したい」と話した。

 膵芽細胞は、インスリンを分泌するベータ細胞など膵臓のさまざまな細胞に変化する。iPS細胞を膵芽細胞に変化させる方法はいくつか報告されていたが、効率の面で課題があった。

 チームは、人の体内で膵臓ができる際、膵芽細胞が集まって塊になることに着目。iPS細胞から作った膵芽細胞の前段階の細胞が、培養皿上で塊となるよう操作し、3種類のタンパク質を加えると、塊のうち約4割が膵芽細胞になった。

 これまで平面状に培養する方法では最大でも約2割しか変化しなかった。

 また、変化した膵芽細胞をマウス十数匹に移植。全てのマウスで、膵芽細胞から変化したベータ細胞が、血糖値の上昇に応じてインスリンを分泌することを確かめた。

 注)英科学誌はステム・セル・リサーチ

CT画像の比較に新技術 富士通、がん診断を迅速に

朝日新聞 2015年2月10日(火) 配信

 富士通は、時期を変えて同じ患者を撮影した2枚のCT画像を比べやすくする技術を開発した。腫瘍(しゅよう)の成長の速度が早く分かるため、がんかどうかを短時間で診断するのに役立つ。通常は翌日以降になる診断結果が、即日出せるようになるかもしれないという。

 別々に撮影したCT画像は、呼吸や心拍のタイミングで位置がずれてしまうため、目視でそろえたうえで画像を比べている。富士通は、特徴を自動で割り出し、ずれを計算してそろえる技術を開発。時間を従来の5分の1程度に短縮できたという。

電子たばこ漂うリスク…一部商品に発がん性指摘

読売新聞 2015年2月11日(水) 配信

 電子たばこの人気再燃に伴い、健康への影響が懸念されている。2010年秋のたばこ増税前後のブームが去った後、欧米での人気急浮上を受ける形で、昨年頃から専門店が相次ぎ出店。

 ファッション感覚で手に取る人も増えているが、一部の商品には発がん性も指摘されており、専門家は「早急な対策が必要」としている。

 大阪・ミナミのビルの一室にある電子たばこ専門店は、夕方から夜を中心に、仕事帰りの会社員や学生風の若者らでにぎわう。カラフルな吸入器が並び、メンソール味やいちご味など約200種類の溶液がある。

 昨年6月にオープンし、売り上げはこの半年で5倍に伸びたという。男性経営者(37)は「海外での流行を知り、日本でもブームが来ると思った」と話す。

 ミナミや東京の渋谷、新宿には計約20の専門店があり、うち半数以上が昨年にオープンした。インターネット上でも売られている。

 背景にあるのが、欧米でのブームだ。「禁煙効果がある」などとして、世界の市場規模は13年の4200億円から14年は7200億円に急拡大。オックスフォード英語辞典は14年に注目を集めた言葉として、電子たばこを吸う行為を意味する単語「VAPE(ベープ)」を選んだ。

 一方、国民生活センター商品テスト部の担当者は「電子たばこの禁煙効果や安全性については、明確な根拠がない。安易な使用は控えた方がいい」と警鐘を鳴らす。

 電子たばこには、通常の紙巻きたばこよりは少ないがニコチンを含むものと、含まないものがある。ニコチンを含むものは、国内では医薬品医療機器法で製造販売が禁じられている。ただ、使用は規制外のため、個人輸入で入手する人が少なくないという。ニコチンがないものに対する法規制はなく、年齢制限もない。

 14年8月には、世界保健機関(WHO)が、「禁煙効果は限定的」としたうえで、ニコチンを含むものについて受動喫煙による第三者への健康被害リスクを指摘し、公共施設での利用などを禁じるよう勧告する報告書を公表。同年11月には厚生労働省が、「ニコチンなし」の電子たばこの銘柄の一部の蒸気から、国産紙巻きたばこ1本分の主流煙の15倍を超えるホルムアルデヒドなどの発がん性物質を確認した、と発表した。

 販売業者らによると、国内で流通している商品の多くは中国製や米国製。一部に粗悪な銘柄があるが、外見から見分けることは難しいという。

 同年12月には、大麻成分を含んだ電子たばこ用溶液を米国から密輸入したとして、米国籍の男が警視庁に逮捕された。薬物事件に詳しい小森栄弁護士(東京弁護士会)は「海外では、大麻や危険ドラッグ成分入りの溶液も店頭で販売されている。国内の危険ドラッグ常習者が、取り締まりから逃れるために電子たばこを悪用する恐れもあり、違法商品が広まる前に手を打たなければならない」と警告している。

 電子たばこ 果物やチョコレートなどのにおいがする人工香料などが入った溶液を器具で加熱し、発生した蒸気を吸引する。器具の相場は5000~2万円で、溶液は1か月程度使用できる1ケース(10ミリ・リットル)分で数百円ほどで売られている。

悪性リンパ腫がん、増殖の仕組み解明 鹿児島大・原教授ら

南日本新聞 2015年2月9日(月) 配信

 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科免疫学分野の原博満教授(46)と理化学研究所(理研)、佐賀大学医学部の共同研究グループが、リンパ球ががん化した悪性リンパ腫で、細胞の増殖をコントロールするタンパク分子「CARMA1」が働く仕組みを解明した。この仕組みを阻害することで、増殖を阻止できる可能性があるという。英国オンライン科学雑誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に1月20日付で掲載された。

 悪性リンパ腫は血液のがんの一種。リンパ球は、抗体を作るB細胞と、それを助ける役目をするT細胞に分類される。国内患者の多数を占める「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)」はB細胞ががん化したもの。中でも、活性化B細胞様(ABC)DLBCLは悪性度が高く、薬が効きにくい。

 CARMA1は、B細胞内で信号を送り、がん細胞の生存や増殖を促すタンパク分子「NF―κB」を活性化させる。ABCDLBCLでは、CARMA1が異常に凝集することで、NF―κBの過剰な活性化を引き起こすケースがあることが分かっていた。

 共同研究グループは、CARMA1に注目。CARMA1内にあるSH3とGUKと呼ばれる領域の結合が、CARMA1の凝集と、NF―κBの活性化に重要と突き止めた。この領域同士の結合を阻害すると、CARMA1の異常な凝集がなくなり、さらにNF―κBの不活性化、がん細胞増殖の停止(沈静化)につながることが分かった。

 原教授は昨年9月、鹿大教授に就任。理研研究員や佐賀大医学部准教授時代から9年間研究し、論文にまとめた。「SH3とGUKの結合を阻害する薬剤を開発すれば、ABCDLBCLの効果的な治療薬になる可能性がある。共に開発を進めたいという企業が出てきてくれるとうれしい」と話している。

幹細胞を磁石で集め治療 関節軟骨、広島大が世界初

共同通信社 2015年2月9日(月) 配信

 細胞の中に鉄粉を取り込ませた「間葉系幹細胞」を膝の関節に注入し、体外から磁石を当てて患部に集め、欠損した膝の軟骨を修復する手術を広島大病院が6日、世界で初めて実施した。

 従来は患部を大きく切開する手術が必要だったが、内視鏡での手術が可能で、体への負担が少ないのが特長という。スポーツなどによる若者の軟骨損傷が主な対象。臨床研究として今回の患者を含め計5人に行い、長期的な安全性を確かめられれば有用な治療法になると期待される。

 実施したのは広島大の越智光夫(おち・みつお)教授(整形外科学)のチーム。

 患者は広島県内の女子高生(18)で、テニスを続けるうちに右膝の軟骨が欠損した。

 治療では、さまざまな組織になる間葉系幹細胞を本人の骨髄から採取して培養し、磁気共鳴画像装置(MRI)用の造影剤として使われる鉄粉をまぜて幹細胞の内部に鉄粉を取り込ませた。内視鏡で患部を見ながら、この幹細胞を右膝の関節に注射し、体外から約10分間当てた強力な磁石の力で軟骨の欠損部に集めた。鉄粉は2週間ほどで体外に排出されるという。

 チームは術後半年~1年で軟骨が修復されるとみており、約2年間、安全性などを検証する。

 軟骨は骨に加わる衝撃を吸収する働きがあり、損傷すると痛みが出る。軟骨の修復力は弱く、いったん損傷すると元の状態に戻りにくい。

 越智教授は「人工関節ではなく、自分の組織で歩きたいという人は多い。まずは安全性を確保し、治療の普及を目指したい」と話した。

 ※幹細胞

 皮膚や血液、神経など体を形作るさまざまな細胞になる能力と、自己を複製して増殖する能力を持つ細胞。体に移植することで、病気やけがで失った臓器や組織を修復したり、機能を回復したりする再生医療に役立つことが期待されている。特定の組織や臓器に変化するものが体性幹細胞で、そのうち骨や軟骨、心筋になるものが間葉系幹細胞。他に神経幹細胞や肝幹細胞などがある。また、受精卵から作製する胚性幹細胞(ES細胞)や、皮膚や血液の細胞に遺伝子を導入するなどして作る人工多能性幹細胞(iPS細胞)があり、これらは万能細胞とも呼ばれる。

卵子提供、子にどう告知 出自知る権利、肯定的 悩む親、サポート必要

共同通信社 2015年2月9日(月) 配信

 病気で卵子がない女性が姉妹から提供を受け、夫の精子との体外受精で子どもをもうける。こうした不妊治療現場の取り組みをめぐり、子どもの出自を知る権利をどう保障すべきか議論が起きている。子どもを得た親への意識調査では出自を知る権利を肯定的に捉える一方、実際にはなかなか告知できずに悩む姿が浮かび、親をサポートする仕組みが求められる。

 27の不妊治療施設でつくるJISART(日本生殖補助医療標準化機関)は2008年に卵子提供の指針を策定。現在5施設が実施しており、14年末までに23人が誕生した。知人が提供者となったケースが一部あるが、ほとんどは姉妹からの提供という。

 調査は09年以降に生まれ、生後6カ月と2歳を迎えた子どもの親を対象にJISARTが実施しており、これまでに双子や兄弟を含め子ども12人の両親20人が回答した。生後6カ月と2歳の2度の調査に答えた両親もおり、回答者は延べ26人。

 「子どもは卵子提供によって生まれたことを知る権利がある」との考え方に「とてもそう思う」との回答は50・0%、「半分くらいそう思う」が30・8%。残りの19・2%は「分からない」で、「全くそう思わない」と答えた人はゼロ。

 子どもが卵子提供者を特定する情報を知ることが最も利益になると考えている人は、「とてもそう思う」と「半分くらいそう思う」を合わせると65・4%だった。

 実際に子どもに告知を済ませたのは1家族のみ。「乳児なので理解していないだろうが、何度も話を聞かせている」という。ほかに1家族が、卵子提供で生まれた子どもが主人公の絵本を読み聞かせており、別の1家族は「提供者がその子どもに伝えたので自分たちも告知する」と回答した。

 「告知を考えているがいつ、どうしたらいいのか」「告知後のサポートがないと不安だ」といった意見が出された。全員が提供者やその家族と交流し、良好な関係を続けていた。

 調査に携わった国立成育医療研究センターの研究員、小泉智恵(こいずみ・ともえ)さん(46)は「親は、告知は親子の利益になるとの考えから必要だと思っているが、一方で卵子提供が社会的に容認されていない中、偏見やいじめに遭うかもしれないと心配している」と指摘。「告知には社会の後押しが大事。多様な家族の形を認め、すべての子どもの成長を温かく見守る社会にすべきだ」と話した。

 ※卵子提供

 不妊治療の一環で、生まれつき卵子がなかったり早発閉経で卵巣機能が低下したりした女性が第三者から提供を受け、夫の精子と体外受精を試みる。厚生労働省部会は2003年、匿名の第三者からの提供を認める報告書をまとめたが、「家族関係が複雑になる」として当分の間、姉妹は認めないとした。法規制はなく、JISARTは「提供者は原則35歳未満で、既に自分の子どもがいること」などとする指針を策定、主に姉妹からの提供による体外受精が実施されてきた。国内でドナー登録を受け付け、無償での提供を橋渡しする民間団体も活動している。ほかに、加齢などを理由に海外で提供を受けるケースもある。

エボラ熱の死者、西アフリカで9千人超える WHO発表

朝日新聞 2015年2月7日(土) 配信

 世界保健機関(WHO)は6日、西アフリカで大流行中のエボラ出血熱の死者が9千人を超えたと発表した。最新のデータによると、西アフリカ3カ国の疑い例も含む感染者は2万2525人、死者は9004人に達した。

 国別では、シエラレオネが感染者1万792人で死者3301人。リベリアが感染者8745人で死者3746人。ギニアが感染者2988人で死者1957人。

 これまでに発表されているデータによると、その他の国々では、ナイジェリアが感染者20人と死者8人、マリが感染者8人で死者6人、米国が感染者4人で死者1人、スペインおよび英国、セネガルがそれぞれ感染者1人。

 WHOのエボラ出血熱対策特別代表にも就任したエイルワード事務局長補は5日夕の記者会見で、リベリアで全ての新規感染者が、これまでの追跡調査結果をまとめた「接触者リスト」から確認されたほか、他の2国でも多くが接触者リストから確認されるようになっていると指摘。「全ての新規感染者が接触者リストに含まれるようになれば、ほぼ制御した状態になる」と述べた。(ジュネーブ=松尾一郎)

白血病ウイルス、成熟した細胞で増殖 感染者1割日本人

朝日新聞 2015年2月7日(土) 配信

 国内に感染者が100万人以上いるとされる白血病ウイルスは、外敵から体を守る免疫をつかさどる「T細胞」のうち、成熟した細胞で増殖しやすいことが京都大の研究でわかった。米国科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 この白血病を引き起こすウイルスは「HTLV―1」と呼ばれる。感染者は世界に1千万人以上いるとみられ、このうち約1割が日本人で最も多い。授乳や性交渉などで感染し、約5%で白血病を発症する。日本ではもともと縄文人が感染していたとみられ、感染者は九州、沖縄、四国や北海道に多い。

 松岡雅雄教授(ウイルス学)らは、本来はウイルスなどを撃退するT細胞を詳しく調べた。その結果、未熟なT細胞では、ウイルスの増殖に欠かせないたんぱく質の働きを妨げる分子が多かったが、成熟したT細胞ではこの分子が少なく、ウイルスが増殖しやすいことがわかった。

 松岡さんは「成熟したT細胞だけをねらうため(免疫があまり落ちずに)感染者は病気を起こしにくいが、他人に感染させる機会が多くなっているのかもしれない」と話している。(阿部彰芳)

ヘリウム事故、注意呼びかけ…12歳以下に集中

読売新聞 2015年2月7日(土) 配信

 ヘリウムガスを使った玩具に関する事故の相談が、2001~12年度に32件寄せられていることが、日本中毒情報センター(茨城県つくば市)のまとめで分かった。

 31件が12歳以下の子供に集中しており、注意を呼びかけている。

 風船に入ったガスを吸引した事例が26件、缶の玩具が5件、不明が1件。同センターは「子供が誤って風船のガスを吸い込んだり、玩具の用法を守らずに吸い過ぎたりしないよう、周囲の大人は見守ってほしい」と話している。

進行大腸がんの腹腔鏡手術、生存率90%超

読売新聞 2015年2月6日(金) 配信

 がん治療を多く手がける国内30病院が参加した研究で、進行した大腸がんの手術を受けた患者の5年生存率が開腹手術と腹腔ふくくう鏡手術でどちらも90%を超えたとの調査結果を、日本臨床腫瘍研究グループが発表した。

 米国で先月開かれた消化器がんシンポジウムで明らかにされた。調査は、国立がん研究センターを中心とする同グループが、腹部に開けた小さな穴から、カメラや切除器具を入れて行う腹腔鏡手術の長期成績を、従来の開腹手術と比較するために行った。

 大腸の多くを占める結腸と、直腸の一部にできたがんを対象とした。進行度は、がんが大腸の壁の筋肉層を超えているがリンパ節転移はないステージ2と、リンパ節転移があるステージ3。2004~09年に30病院で受診した大腸がん患者1057人が協力。患者を無作為に開腹手術(528人)と腹腔鏡手術(529人)に分け、ステージ3の患者には抗がん剤治療も行って5年間追跡した。

 その結果、手術後の5年生存率は、開腹手術が90・4%、腹腔鏡手術が91・8%で、同等の治療成績となった。過去の国内研究では、開腹手術と腹腔鏡手術を合わせた5年生存率はステージ2で約80%、ステージ3で約70%とされ、今回の成績はこれを大きく上回った。

 手術後、5年間再発せずに生存した割合も、開腹手術79・7%、腹腔鏡手術79・3%で両者は同等だった。

 発表した大分大学消化器・小児外科の猪股雅史教授は「大腸がんは、熟練した医師が手術を行えば、開腹でも腹腔鏡でも、同等の高い生存率を得られることが確かめられた。国際的にも誇れる成績だ」としている。

聴覚障害、精神面にも影響 筑波大が調査

共同通信社 2015年2月6日(金) 配信

 聴覚に障害のある人は、そうではない人に比べ、男女ともに精神面の健康状態が悪い傾向を示すことが分かったと、筑波大などの研究チームが5日、発表した。性別や個々の障害の特性に応じたきめ細やかな支援が必要だとしている。

 チームは、厚生労働省による「国民生活基礎調査」のデータを使って「耳が聞こえにくい」と答えた人と、そうでない人の健康や生活状況を比較した。対象は20~39歳の約13万人。

 精神面に問題を抱えるリスクは、耳が聞こえにくい人の場合、そうでない人に比べ4・8倍高かった。耳が聞こえにくい女性は、喫煙する可能性が高いことも明らかになった。

 チームのメンバーで、自らも先天性の聴覚障害がある筑波大大学院生の小林洋子(こばやし・ようこ)さんは「耳からの情報がないというのは、大きなストレスになる。社会に参加しやすくなるような交流の機会をつくる必要がある」と訴えている。

 成果は4日付の米科学誌プロスワンに掲載された。

「動体視力」低下を解明 老化による網膜変化

共同通信社 2015年2月6日(金) 配信

 動いているものを識別する「動体視力」が低下する原因を大阪大蛋白質研究所の古川貴久(ふるかわ・たかひさ)教授のチームがマウスで突き止め、5日付の米科学誌電子版に発表した。

 網膜で神経細胞同士が情報をやりとりする接合部(シナプス)の位置が、老化に伴い本来とは異なる位置に変わることが低下の一因としている。

 チームは「運転能力の低下につながる高齢ドライバーの動体視力低下のメカニズム解明に役立つ。視覚機能をできるだけ維持できるよう研究を進めたい」とした。

 古川教授らは、網膜に多くある「4・1Gタンパク質」が欠けたマウスを分析。網膜が老化した状態に似ていることが分かった。さらに、シナプスは本来、網膜の「外神経線維層」で接合しているが、より浅い層の「視細胞層」で接合していた。

 このマウスの視覚機能を調べると、明暗のコントラストを目で捉える能力が低く、幅の狭いしま模様も見えにくかったため、チームは動体視力が低下していると判断した。

 4・1Gタンパク質が欠如すると、接合に必要な物質を適切な場所に運ぶことが遅れるため、別の位置で接合するとみている。

 注)米科学誌はセル・リポーツ

ビタミンで放射線障害減 防衛医大がマウス実験

共同通信社 2015年2月5日(木) 配信

 放射線で被ばくしたマウスにビタミンCを大量に投与すると、急性放射線障害で死ぬ割合が減ったとする研究結果を、防衛医大のチームが5日付の米科学誌電子版に発表した。

 被ばくで体内に発生する有害な活性酸素が、ビタミンCの働きで抑えられた可能性があるとチームはみている。新たな被ばく治療の開発に役立つ可能性があるという。

 チームは、マウス30匹に致死線量に近い放射線を照射した。直後に、半数の腹部に60ミリグラムのビタミンCを注射すると15匹中14匹が生き延びた。ビタミンCを与えなかった15匹は、8匹が骨髄の働きに障害が起きて死んだ。

 ビタミンCを与えたマウスでは被ばくの2週間後から白血球や赤血球の数が回復しており、骨髄へのダメージが軽減されたと考えられるという。

 チームによると、放射線を浴びるとDNAが損傷するほか、細胞内の水分子と反応し有害な活性酸素が生じる。ビタミンCには強い抗酸化力があり、活性酸素を減らすと期待できるという。

 ただマウスに注射したのは、体重60キロの人では90グラムに相当する。サプリメントなどでの摂取による効果は不明という。

 チームの木下学(きのした・まなぶ)准教授(免疫微生物学)は「改良を重ね、安全で効果の高い被ばく治療薬の開発を目指したい」と話している。

 注)米科学誌はプロスワン

3カ国の感染者また増加へ エボラ熱でWHO

共同通信社 2015年2月5日(木) 配信

 【ジュネーブ・ロイター=共同】世界保健機関(WHO)は4日、エボラ出血熱が流行している西アフリカ3カ国で先週、新たな感染者数が再び増加に転じたと発表した。感染者数は減少傾向を示していたが、増加は今年に入って初めて。

 WHOによると、1月25日までの1週間の新たな感染者は計99人で昨年6月以降最低だった。

 しかし、2月1日までの1週間では124人と増加。内訳はシエラレオネが80人、ギニアが39人、リベリアが5人。

 ギニア東部ロラ県で1月初めに、安全上不適切な埋葬が行われ、感染が拡大するなどしたことが一因という。

歯周病の妊婦、「早産リスク大」 青森県の医療関係者が指摘

東奥日報 2015年2月5日(木) 配信

 妊婦の歯周病は早産(妊娠22~36週の出産)を促し、低体重の赤ちゃんが生まれる恐れがあることが県内医療関係者の間で指摘されている。米国では歯周病によって早産リスクが7倍になるという報告もある。医療関係者は、早めに歯科健診を受けてほしい―と、妊婦に呼び掛けている。

 青森市の40代女性は3年前、妊娠24週弱という超早産で1000グラム未満の女児を産んだ。当初、開業医にかかっていたが、突然の破水、容体急変で市内の県立中央病院に緊急搬送され出産した。女性は「早産の理由は、歯周病の影響だった可能性がある」と医師に言われたといい、「歯科医を受診する時機を逸していた。自分と同じ体験をしないよう、他の妊婦さんには歯科健診を受けた方がいいとアドバイスしている」と語った。

 元県病総合周産期母子医療センター長で現在、青森労災病院(八戸市)産婦人科の佐藤秀平部長は「歯周病によって早産となった妊婦を何人も診てきた。早産と歯周病の関連は確実にある」と語る。佐藤部長によると、歯周病菌によって産道の炎症が強くなり、子宮を収縮させる物質が増えることにより、早産しやすくなるという。

 県病では専門検査技師が歯周病を含めた菌の検査を行い、歯科と連携して治療に当たり早産防止に努めているが、高度医療機関にかかる前に、歯科健診を受け、歯周病があれば治療した方が良い―と妊婦に呼び掛けている。

 県歯科医師会の波多野厚緑理事は、歯周病の人とそうでない人を比べた早産リスクが、米国の調査(1996年)では7.5倍、国内の調査(2003年、鹿児島大)では5倍に高まることなどを紹介。「歯周病は喫煙や飲酒、高齢出産よりも早産になる確率が、はるかに高い。20代で重症な人はほとんどいないが、30代後半を過ぎると、急に罹患(りかん)率が高くなる。正常出産するためも歯周病があればきちんと治し、予防を心掛けることが大切」と話す。

 県内自治体の中には、妊婦の歯の健康を重視して健診を実施している市町村がある。県歯科医師会が昨年7月に行った調査では、弘前、十和田、三沢、おいらせ、七戸、六戸、横浜、東北、西目屋、六ケ所の10市町村で妊婦の歯科健診を行っている。このほか、八戸市が健診実施を検討中。

 七戸町は13年度から、母子手帳配布時に妊婦に歯科健診を受けるように勧め、健診1回分の費用を無料としている。町健康福祉課の担当者は「妊娠するとホルモンのバランスが崩れ、虫歯になったり歯周病になる可能性が高まるので、歯科受診を勧めている」と話した。

適正用量超え投与、抗てんかん薬ラミクタール、4人死亡 

毎日新聞社 2015年2月5日(木) 配信

抗てんかん薬:4人死亡 ラミクタール、適正用量超え投与

 抗てんかん薬「ラミクタール錠」(一般名ラモトリギン)の服用で、昨年9~12月に薬との因果関係が否定できない重篤な皮膚障害が出たあと、4人が死亡していたことが分かった。いずれも投与量が正しい用法用量を超えており、厚生労働省は4日、製造販売元のグラクソ・スミスクライン(東京都)に対し医療関係者向けの添付文書に用法用量順守の徹底を追加した上で、医療機関に注意喚起するよう指示した。

 厚労省によると、ラミクタールは2008年の承認時から重篤な皮膚障害の副作用が知られており、添付文書にも記載されていた。だが、今回死亡が報告された40~80代の男女4人はいずれも用法用量を超えて投与され、皮膚障害が起きたあとも投与を続けていた。厚労省は、添付文書の警告欄に、用法用量の順守と皮膚障害が出た場合に直ちに投与を中止するよう求める記載を指示した。

 ラミクタールはてんかんや双極性障害の治療薬で、これまでに推計約37万6000人が使用。今回の4人を含め計16人が死亡し、大半のケースで不適切な投与が指摘されていた。【金秀蓮】

中学吹奏楽部の管楽器担当 3人に1人が顎関節症 兵庫医大の調査

神戸新聞 2015年2月4日(水) 配信

 中学生が過度に管楽器の練習をすると、顎の関節や筋肉が痛む「顎関節症」になりやすいことを、兵庫医科大歯科口腔外科学講座(兵庫県西宮市)の研究グループが、神戸市内の中学校吹奏楽部員210人を調査し突き止めた。管楽器演奏者の3分の1に症状があり、グループは「練習時は適度に休みを取って」と呼び掛けている。

 強く息を吹き込むため顎周辺に負担がかかることが主な原因とみられるが、管楽器演奏と顎関節症との関連性をみる調査は進んでおらず、中学生対象の大規模調査は国内初という。

 岸本裕充主任教授らの研究グループは2013~14年、神戸市内で週6日練習する中学1校、毎日練習する3校の吹奏楽部員を調査。管楽器演奏者(184人)のうち、顎関節症は34・8%(64人)で、市民の一般的な有症率(5~12%)を大きく上回った。打楽器演奏者(26人)のうち、有症者はわずか1人(3・8%)だった。

 管楽器演奏者は、練習時に症状が出るとの回答も42・4%(78人)あり、練習との関連が分かった。毎日練習するなど練習時間が長い人ほど、有症率が高い傾向もあった。

 練習時の顎周辺の筋肉や関節の負担を調べた結果、息を吹き込む部分が小さい金管楽器を練習する方が、有症率が高まることも判明。木管楽器も含め、口の周辺に楽器を固定する構え方が筋肉の負担を大きくし、高い有症率につながっているとみられる。

 兵庫医科大病院の顎関節症外来にも吹奏楽部の中学生が多く来院する。研究グループの安田恵理子・非常勤歯科医師と、本田公亮教授は「教育関係者にも研究成果を伝え、よりよい管楽器練習のあり方などを考えてもらい、子どもの健康維持に役立てたい」と話している。研究グループなどによると、全国の中学校のうち少なくとも6割以上は吹奏楽部や同好会組織があるとみられる。

 〈顎関節症〉「あごが痛む」「口が開かない」「あごを動かすと音がする」の三つが代表的な症状。食事の摂取が困難になり日常生活に影響が出るほどの症状に苦しむ患者もいる。欧米では、主に成人の管楽器演奏家に有症者が多いとして注目されているという。

神経難病の原因遺伝子 パーキンソン病で発見

共同通信社 2015年2月4日(水) 配信

 神経の難病であるパーキンソン病のうち、遺伝によって起きるタイプの原因となる遺伝子を見つけたと、順天堂大などのチームが4日付の英科学誌に発表した。遺伝性の患者以外でも、この遺伝子の配列に違いがあると発症のしやすさが最大4・7倍高まるという。

 順天堂大の船山学(ふなやま・まなぶ)准教授は「原因遺伝子が分かり、新たな治療薬の開発につながる可能性がある」と話している。

 チームは、遺伝性のパーキンソン病の家系で患者4人の遺伝子を解析。CHCHD2遺伝子に変異を見つけた。他の三つの家系でもこの遺伝子に変異があり、原因遺伝子と判断した。

 遺伝性ではない患者を調べると、この遺伝子の塩基配列が一つだけ違う「多型」の人が多かった。多型の人は、そうでない人より2・5~4・7倍発症しやすいという。

 この遺伝子は、細胞内の小器官ミトコンドリアで働いており、チームはミトコンドリアの異常が病気に関係するとみている。今後、患者から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用し、遺伝子が及ぼす影響を詳しく調べる。

 パーキンソン病は手足が震え、動きづらくなる原因不明の難病。全国に14万人以上の患者がいるとされる。

 注)科学誌はランセット・ニューロロジー

卵子の核移植合法化、英下院可決「親が3人」に

読売新聞 2015年2月4日(水) 配信

 【ロンドン=佐藤昌宏】英下院は3日、重い遺伝病を持つ母親の卵子の核を他の女性の卵子に移植することを認める「ヒトの受精と胎生学法」の改正案を賛成多数で可決した。

 同改正案が上院で可決・成立すれば、英国が世界で初めて卵子の核移植を合法化する国になるとみられる。

 この技術は、母親の卵子から核だけを取り出し、核を取り除いた健康な女性の卵子に移植する。卵子の核以外の部分の異常が起こす難病「ミトコンドリア病」の防止などに有効な手段となるという。英BBCなどによると、英国内には、この病気の子どもを産む可能性のある人が約2500人いるという。ミトコンドリアにも遺伝子があるため、この技術で誕生する赤ちゃんは、父母と卵子の提供者という「3人の親」の遺伝情報を受け継ぐことになる。

甲状腺しこり、リスク高く 放射線量多い小児被爆者

共同通信社 2015年2月3日(火) 配信

 日米共同の研究機関「放射線影響研究所」(広島市、長崎市)のチームは2日、小児期に原爆に遭った被爆者を調べた結果、甲状腺に受けた放射線量が多い人は、そうでない人に比べ甲状腺に比較的大きな結節(しこり)ができるリスクが高かったと発表した。昨年12月、米国医師会の学術誌(電子版)に論文が掲載された。

 チームは10歳未満で被爆し60年以上経過した人のうち、甲状腺への放射線量が推定できる2668人を調査。精密検査の対象になることが多いとされる最大径10ミリ以上の結節ができるリスクとの関係を調べたところ、甲状腺に1シーベルトの放射線を受けた人は、受けた線量がほぼないと考えられる被爆者の約2・65倍だった。

 臨床研究部の今泉美彩(いまいずみ・みさ)研究員は、東京電力福島第1原発事故後の福島県に住む子どもたちへの放射線の影響を問われ「今回は小児期の被爆者の調査で、放射線量などの条件が違うため、現在の福島の子どもには当てはまらない。参考にはなると思う」と話した。

前立腺がん治療薬、副作用か

朝日新聞 2015年2月3日(火) 配信

 製薬会社ヤンセンファーマが昨年9月に発売した前立腺がん治療薬「ザイティガ」を服用した男性患者1人が死亡していたことがわかった。副作用で低カリウム血症になった疑いがあると同社に報告された7人の中に含まれていた。厚生労働省は2日、因果関係が否定できない症例があるとして、添付文書の「重大な副作用」に低カリウム血症を追記するよう同社に通知した。

痛風発症しやすい遺伝子 早期発見や治療に期待

共同通信社 2015年2月3日(火) 配信

 関節が激しく痛む「痛風」の発症のしやすさに関係している複数の遺伝子を新たに発見したと、防衛医大や久留米大、国立遺伝学研究所などのチームが2日、英医学誌電子版に発表した。

 痛風は生活習慣病の一つだが、発症に遺伝子も関わることが徐々に明らかになっている。防衛医大の松尾洋孝(まつお・ひろたか)講師は「遺伝子を調べ、リスクが高い人を早期に見つけたり、個人に合わせた治療法を選べるようになったりすると期待できる」と話している。

 チームは、痛風と診断された患者945人と、痛風ではない1213人の遺伝情報を比べた。塩基配列が個人によって一つだけ異なる「多型」と呼ばれる変異を解析し、発症との関連が疑われる16カ所の変異を見つけた。さらに別の痛風患者らでも調べ、このうち5カ所が発症と関わっていることを確かめた。

 変異があったのは、痛風の原因である尿酸を体外に排出する際に関わる二つの遺伝子や、中性脂肪や糖の代謝に関わる遺伝子などだった。

 患者のどの働きの遺伝子に変異があるかを調べれば、適切な薬剤の投与などの治療につながる可能性があるという。

 注)医学誌はアナルズ・オブ・ザ・リウマチック・ディジーズ

脳内「掃除役」の構造解明 アルツハイマー治療期待

共同通信社 2015年2月3日(火) 配信

 アルツハイマー病の原因物質とされる「アミロイドベータ」を脳内で掃除するタンパク質「sorLA」(ソーラ)の構造を大阪大のチームが明らかにし、3日付の英科学誌電子版に発表した。

 中心に穴を持つプロペラのような構造で、穴の中にアミロイドベータを捕まえていた。sorLAを増やせれば新しい治療法の開発につながる可能性がある。

 アルツハイマー病では、脳の細胞内で作られたアミロイドベータが長い年月をかけて脳内に蓄積し、その影響で神経細胞が死滅し発症すると考えられている。

 チームの高木淳一(たかぎ・じゅんいち)教授(構造生物学)はこれまでの研究で、神経細胞の細胞膜にあるsorLAがアミロイドベータと結び付き、分解経路に運び込んで蓄積しないようにしていることを明らかにしていたが、詳しい構造は不明だった。

 高木教授らは今回、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)などを使ってsorLAの一部を解析。羽根が10枚連なったプロペラのような構造で、そのうち1枚が、穴の内側でアミロイドベータと結合することを突き止めた。

エボラ熱ウイルス変異か 研究者ら感染力変化分析

共同通信社 2015年2月2日(月) 配信

 【ジュネーブ共同】西アフリカで流行するエボラ出血熱をめぐり、フランスのパスツール研究所の研究者グループは31日までに「ウイルスに遺伝子変異が見られる」と指摘、人から人への感染力が強まったかどうか分析を進めていると明らかにした。英BBC放送が伝えた。

 ウイルスが変異し感染しやすくなったことが明らかになれば、エボラ熱の流行終息に向けた今後の対策に影響が出る恐れもある。

 研究者らは既に、ギニアの感染者数百人分の血液サンプル分析を開始したという。研究者の一人はBBCに「変異によって死亡率が下がることもあるが、感染しやすくなることもあり、心配している」とコメントした。

 ウイルスは一般に遺伝子変異を起こしやすく、変異すれば現在開発中の治療薬やワクチンも効きにくくなる恐れがあると指摘されている。

 世界保健機関(WHO)によると、エボラ熱の感染者(疑い例を含む)は9カ国で2万2千人を超え、死者が9千人に迫っているが、新規感染者は徐々に減少、状況に改善傾向がみられる。WHOは1月下旬、「エボラ熱対策は、感染拡大を抑えることから流行を終わらせることに重点が移行し、『第2の段階』に入った」と宣言した。

米ではしかの流行が急拡大…予防接種呼びかけ

読売新聞 2015年1月31日(土) 配信

 【ワシントン=中島達雄】米疾病対策センター(CDC)は29日、米国で麻疹(はしか)の流行が急速に拡大しているとして、予防接種を受けていない米国民に対し、早めの接種を呼びかけた。

 米国では昨年末、カリフォルニア州のディズニーランドを訪ねた客や従業員が次々に麻疹を発症。同州から感染が広がり、今月は28日までに14州84人の感染が確認された。2001年から10年までの米国の麻疹の感染者数は年平均60人程度だったが、1か月弱でこれを上回った。

 麻疹は空気感染するため予防が困難だ。麻疹とおたふく風邪、風疹のワクチンを混ぜた「3種混合ワクチン」の接種が有効だが、米国の子供の12人に1人は接種を受けていないという。

20年前開発の飲み薬で心臓回復シート、治験へ

読売新聞 2015年1月31日(土) 配信

 大阪大病院は30日、重い心不全患者の心臓に薬剤シートを貼り、血管や心筋細胞の再生を促す臨床試験(治験)を6月から始めると発表した。

 約20年前に開発されながら発売に至らなかった抗血栓薬が心不全治療に有効と分かり、投与法を工夫して治験につなげた。6年後の薬事承認を目指す。

 国内の重症心不全患者は約10万人と推定される。治験対象は、心筋梗塞などが原因で心筋の一部が機能しなくなる「虚血性心筋症」の患者24人。

 薬剤は、小野薬品工業(大阪市)が飲み薬として1993年に開発したが、下痢などの副作用が強いことが分かり、発売されなかった。

 発表によると、阪大チームは4年前、この薬に心不全の治療効果があることを発見。微小な球状に加工してゼラチンシートにしみ込ませ、心臓に直接貼り付けることで副作用を減らす方法を開発した。虚血性心筋症を発症させたミニブタでの実験で、血流量が増えるなど心機能の回復を確かめた。心臓の細胞に血管などの再生を促す物質を作らせているとみられる。

水分摂取などで認知症改善に手応え 岩手県の団体がまとめ

岩手日報 2015年1月30日(金) 配信

 二戸地域の福祉関係者らが認知症の改善、緩和方法について理解を深める「二戸地区認知症あんしん生活実践塾」(社会福祉法人いつつ星会主催)は29日、昨年8月から6カ月間にわたり経過を見守った患者の成果を発表した。水分摂取など4項目の改善に取り組んだ70~80代の男女9人について、約85%の症状が改善し、うち約50%の症状が消失したという結果が示された。

 同塾にはグループホーム職員や在宅介護に当たる家族ら9人が参加。怒鳴る、徘徊(はいかい)、記憶の混濁など各種症状を引き起こす原因として、認知症患者の「意識の覚醒レベル低下」に着目した。

 そのレベル向上のため、▽水分摂取量▽栄養摂取量▽運動量▽排せつ回数―の4項目に着目して、考察を続けた。

 参加者は月1回、1週間分の行動記録を持ち寄り、専門家を交えて意見交換。この日の最終回までの結果をまとめたところ、9人で計34件あった症状で16件が消失、一部改善も含めれば29件の成果が上がった。

 夫の徘徊や頻尿などが改善した滝沢市巣子の女性(75)は「症状には原因があり、対処法が分かると介護する自分自身の気持ちが落ち着いた。今なら、主人と二人三脚で何とかやっていけそう」と前を向いた。

 参加者の指導に協力した国際医療福祉大大学院(東京都)の小平めぐみ講師は「認知症は改善できる。全国に『あんしん生活実践塾』が広がる中、二戸のように若手スタッフが症状分析などで前面に活躍するケースは少なく、成果をアピールして取り組みを広げてほしい」と総括した。

iPSで小脳神経細胞…理研、運動機能治療に期待

読売新聞 2015年1月30日(金) 配信

 運動機能をつかさどる小脳の神経細胞を、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製できたと、理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)の六車むぐるま恵子・専門職研究員らの研究チームが発表した。

 小脳の難病の治療法開発につながるとしている。論文は米科学誌セルリポーツ電子版に30日、掲載される。

 論文には、STAPスタップ細胞論文の共著者で、昨年8月に自殺した笹井芳樹・理研副センター長(当時)も名を連ねる。笹井さんと六車さんが責任著者として、昨年6月に投稿した。

 チームは2010年、神経細胞への変化を促す複数の試薬をマウスのES細胞(胚性幹細胞)に加え、小脳で中心的な役割を担う神経細胞を作ることに成功した。この成果などをもとにして、人の小脳の神経細胞も作製できた。同じ方法で、iPS細胞からも作れることを確認した。

 人のiPS細胞から大脳や中脳の細胞を作った例はあったが、小脳の細胞は神経細胞の中でもかなり複雑な構造をしているため、成功例はなかった。チームは、小脳の神経細胞が傷ついて運動能力が落ちる難病「脊髄小脳変性症」の患者のiPS細胞から小脳の神経細胞を作り、治療薬の開発につなげる研究を進める。

 笹井さんは日頃、「研究を通じ、患者さんに夢を届けるのが使命だ」と話していたという。六車さんは「笹井さんの思いを受け継ぎ、研究をさらに発展させたい」としている。

目の難病「加齢黄斑変性」に関連する遺伝子変異4種を発見 京大グループ

京都新聞 2015年1月29日(木) 配信

 目の難病「加齢黄斑変性」の発症に関連するアジア人特有の遺伝子変異4種類を、京都大医学研究科の吉村長久教授や山城健児講師らのグループが見つけた。治療薬の開発につながる成果で、英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」で28日発表した。

 加齢黄斑変性は、網膜の中心部の機能が低下し、視野のゆがみや視力低下が現れる病気で、国内には約70万人の患者がいるとされる。これまでに世界では約15種類の遺伝子変異が見つかっている。

 グループは、日本人を含むアジア人で、加齢黄斑変性の患者約1万人と非患者約1万人の遺伝子を解析し、4種類の遺伝子変異を見つけた。1種類は、善玉コレステロール(HDL)の濃度の制御に関わる遺伝子CETPの変異で、患者では全体の約5%に見られたが、非患者では約3%にとどまっていた。残る3種類の機能は分かっていない。

 加齢黄斑変性の治療では、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った再生医療の臨床研究が昨年初めて実施されたが、現在は主に薬剤が使われている。山城講師は「CETPに変異があるとHDLが異常に増える。目の中でCETPの異常な増加を抑える薬剤は治療薬の候補になる」と話している。

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