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医療情報48

最新医療情報47

20120820~

栄養状態が出産の決め手 定説に見直し迫る

共同通信社 8月28日(火) 配信

 【ワシントン共同】人間の赤ちゃんがほかの動物に比べて小さな脳や未熟な体で誕生するのは、それ以上大きくなると母親の栄養状態が危険になるからだとする研究結果を米国の研究チームが27日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 これまでは赤ちゃんの頭が大きくなると産道を通らないためとの説明が一般的だった。チームは「出産のタイミングは産道の大きさで決まるのではなく、母子間のエネルギー需給のバランスが限界に近づくからだ」と、従来の説に見直しを迫っている。

 チームは、赤ちゃんの頭が少し大きくなったとしても、母親の出産や歩行に支障はないとみられることをさまざまな手法で確認。一方で妊娠後は、胎児の成長に伴って成育に必要なエネルギーが急増し、9カ月を過ぎると胎児に回る栄養のために、母親が摂取できる量では母体の栄養が不足しかねないことを確かめた。チームは、こうした危険を避けるために出産に至るとみている。出産すると母子ともに栄養状態は安定した。

 人間はサルに比べ未発達なまま生まれ、自分で動けるようになるまでの時間も長い。大きな脳や二足歩行の代償とされる一方、養育期間が長くなって親族や社会性の基盤になるとも考えられている。

体外受精で500万人誕生 「医療新世紀」

共同通信社 8月28日(火) 配信

 体外受精によって世界で生まれた赤ちゃんの数は、2012年7月現在で500万人に達したとみられるとの推計が、トルコで開かれた欧州生殖医学会で発表された。

 1978年7月に英国で生まれたのが最初。技術を開発した同国のロバート・エドワーズ博士は10年にノーベル医学生理学賞を受けている。

 同学会によると、世界中のカップルの6組に1組は何らかの不妊に直面するとされ、年間約150万回の体外受精が行われ、その結果約35万人が誕生。数はさらに増えているという。

 体外受精が最も活発に行われている国として同学会は、米国と日本を挙げている。

「体内時計」簡易に判定…採血2回で「時刻表」

読売新聞 8月28日(火) 配信

 1日周期でリズムを刻む「体内時計」の時刻を、12時間あけた2度の採血で測定する手法を理化学研究所などのチームが開発した。

 ずれた体内時計を簡便に把握し、睡眠障害の治療や効果的な薬剤投与の時間を決めることを可能にする成果で、米科学アカデミー紀要に掲載される。

 現在、体内時計の時刻は、日内変動するホルモン量を1-2時間おきに24時間以上採血して測定し、決めている。チームは簡便な手法を探ろうと、健康な男性3人に光量や室温が一定の部屋に36時間滞在してもらい、2時間おきに採血して、1日周期で変化する複数のアミノ酸やホルモンなどの血中物質を追跡。体内時計の変化によって物質の増減が一定のパターンを示すことをつかみ、これをもとに「時刻表」を作成した。

新種の西ナイル熱ウイルスが急速に拡大 イタリア北東部、大学研究チームが指摘 

共同通信社 8月28日(火) 配信

 【ミラノ(イタリア)ANSA=共同】イタリア北東部地方で新たな種類の西ナイル熱ウイルスが急速に広まっている可能性が出てきた。イタリアのパドバ大学の研究者が24日発行された欧州疾病対策センター(ECDC)の伝染病監視公報で明らかにした。

 同大学の研究者がイタリア北東部ベネト州で行った調査によると、新種のウイルスは7月に献血された血液の中から検出された。2008年から2009年にかけて流行した西ナイル熱ウイルスとは異なった種類で、流行拡大の速度も以前のものと比べて速いとみられている。

 調査を実施した研究チームのジョルジオ・パル氏は「新種のウイルスは河川の近くの湿地帯で冬を越すことができたタイプで、固有の流行サイクルを確立したようだ」と指摘、保健当局による監視体制の強化が求められていると述べた。

「異常なし」が過去最低 昨年の人間ドック受診者

共同通信社 8月27日(月) 配信

 日本人間ドック学会(奈良昌治(なら・まさはる)理事長)は24日、2011年に人間ドックを受診した全国の約313万人について、「異常なし」とされた人の割合が過去最低の7・8%になったと発表した。

 集計を始めた1984年の29・8%から年々減少。過去最低だった前年からさらに0・6ポイント下回った。同学会の笹森斉(ささもり・ひとし)理事は「背景として、生活習慣病に関する項目の判定基準が厳しくなっていることや、受診者の高齢化が考えられる」と指摘した。

 生活習慣病に関係する項目で異常が見つかったのは多い順に、肝機能異常(33・3%)、高コレステロール(29・8%)、肥満(27・6%)、血糖値の異常(23・2%)、高血圧(21・0%)、高中性脂肪(15・3%)。肥満以外は前年から上昇した。

 地域別で異常なしが最も多かったのは、中国・四国の12・6%で、最も少なかったのは近畿の5・2%。北海道は9・8%、東北7・2%、関東・甲信越7・6%、東海・北陸7・4%、九州・沖縄は8・9%だった。

 見つかったがんは、多い順に胃がん、大腸がん、肺がん。男性に限ると前立腺がんは3番目に多く、女性では乳がんが最も多かった。

豚インフルが人から人に 「限定的」とCDC

共同通信社 8月27日(月) 配信

 【ワシントン共同】米疾病対策センター(CDC)は24日、豚に由来するH3N2型インフルエンザの7月からの感染例の中に、家庭内で人から人に感染したとみられるケースが3例見つかったと発表した。

 CDCは「いずれも同じ家で暮らす人たちの間での限定的な感染だ。昨シーズンにも今回のウイルスでこうした感染は起きており、人から人に容易に広がる状況にはない」と説明している。

 7月からの感染者は先週から52人増えて276人となった。オハイオ州で感染者が増加したほか、新たにメリーランド、ミネソタ両州で感染者が見つかり、地域は10州に広がった。

 人から人への感染とみられる3例はこれまでの報告を調べて見つかった。いずれも家畜の品評会で豚と接触した人から、同じ家に住む人に感染。さらに別の人に広まった例は見られないという。

金環日食、80人が目に異常 千人が眼科受診

共同通信社 8月27日(月) 配信

 5月21日の金環日食を観察した後に、目に違和感や痛みなどがあり眼科を受診した人は全国で約千人、うち80人は目に異常があったとの中間報告を日本眼科学会が25日、公表した。

 眼科医からの報告を集計、6月末までの受診者は958人だった。裸眼で観察した人が多く、90%近くは1日以内~数日程度で症状が消えたが、115人(12%)は症状が継続。視野の中心に暗い点が見えたり、ゆがみを感じたりした人もいた。80人(8%)は眼底に異常があった。

 受診者は2~92歳で中高年が多く、12歳以下は69人(7%)。都道府県別では愛知(172人)が最多で東京(107人)、茨城(97人)、栃木(70人)、千葉(45人)の順だった。

 聖隷浜松病院(浜松市)の尾花明(おばな・あきら)眼科部長は「子どもが少なかったのは、学校で対策を講じたためではないか。眼底異常と症状継続の人は、日食網膜症になった可能性があり、追跡調査をしている」と話している。

 横浜市で開かれた金環日食シンポジウムで明らかにした。

認知症高齢者300万人 65歳以上の10人に1人 10年で倍増、厚労省推計

共同通信社 8月24日(金) 配信

 介護が必要な認知症高齢者が300万人を突破し、2002年の149万人から10年間で倍増したことが24日、厚生労働省の推計で分かった。65歳以上の10人に1人が認知症を患っていることになる。

 65歳以上の人口が12年推計で約3080万人と、10年間で約700万人増えるなど高齢化の進行や、認知症が一般に広く知られて医療機関への受診が進んだことが倍増の背景にあるとみられる。厚労省は在宅ケアを柱とした認知症施策5カ年計画を年内に策定し、13年度から実施する。対策を急ぐため13年度概算要求に関連経費を計上する方針だ。

 調査は、10年時点で要介護認定を受けた人のデータから、日常生活の自立度をもとに認知症高齢者を算出した。10年に280万人、12年は305万人で、65歳以上人口に占める割合は12年で9・9%に達すると推計した。

 将来推計は、15年が345万人(65歳以上人口に占める割合10・2%)。20年は410万人(同11・3%)、25年は470万人(同12・8%)に上る。10年前のデータを基にした前回推計は、10年が208万人(同7・2%)、25年は323万人(同9・3%)と予測しており、大幅な上方修正となる。

 13年度から実施予定の認知症施策では、看護師や作業療法士でつくる専門家チームが認知症と思われる高齢者宅を家庭訪問し、早期の医療支援に当たる。診断を実施する医療センター数の目標値を盛り込むほか、市町村の介護計画や医療計画に反映させる考えだ。

※認知症

 アルツハイマー病や脳血管障害などさまざまな原因で脳の細胞が死んだり、働きが悪くなったりして物忘れや妄想、徘徊(はいかい)などの症状が出る。薬で病気の進行を遅らせる治療があるが、根本的な治療法は確立されていない。厚生労働省は6月、患者急増に対応するため、在宅での早期医療支援の実現や、入院患者の半数が2カ月以内に退院できることを目標とする報告書をまとめた。

患者千人超、8割が男性 妊婦は胎児に影響も 「大型Q&A」風疹の流行

共同通信社 8月24日(金) 配信

 関東や近畿地方で風疹が流行しています。

 Q どんな病気ですか。

 A 風疹ウイルスによって起きる感染症で、赤い発疹や発熱、リンパ節が腫れるといった症状が出ます。感染から2~3週間の潜伏期間があり、子どもの場合は比較的軽い症状で済みますが、大人は関節痛がひどくなり、1週間以上寝込むこともあります。

 Q どうやって感染するのですか。

 A せきやくしゃみで飛沫(ひまつ)感染します。

 Q 現在の流行状況は。

 A 国立感染症研究所によると、全国各地の患者数をすべて集計するようになった2008年以降、昨年までは年間87~371人で推移していました。しかし今年に入って患者は急増し、8月15日現在、1112人に上っています。東京が最も多く260人、次いで大阪214人、兵庫203人、神奈川95人と関東と近畿に集中しています。

 Q なぜこれほど流行しているのですか。

 A 流行の理由はよく分かりませんが、患者の8割弱が男性で、その大半は20歳以上です。男性の多くは免疫がないことが一つの要因とみられています。

 Q 成人男性が風疹にかかりやすいのはどうしてですか。

 A 現在は原則として男女とも1歳と小学校入学前1年間の2度、定期予防接種を受けることになっていますが、1994年度までは女子中学生に限られていたため、予防接種を受けたことがない成人男性が多いのです。男女が定期接種の対象になった後も05年度までは1回だけでした。

 Q どうすれば感染を防げますか。

 A 予防接種が有効です。実施している医療機関に行けば受けられます。料金は医療機関によって異なりますが、5千~8千円程度のようです。ただし妊娠中の女性は受けることができません。

 Q 妊婦が感染するとおなかの赤ちゃんに影響するそうですね。

 A はい。特に妊娠12週ごろまでの女性が風疹になると、胎児にも感染し、難聴や白内障、心身の発達の遅れなどの障害がある赤ちゃんが生まれる可能性があります。

 Q 妊婦はどうすればいいですか。

 A 過去に予防接種を受けていれば抗体が残っていることが多いので、血液検査で風疹抗体の有無を確認してください。抗体がない場合は、インフルエンザなどと同様、人混みを避け、マスクをしたり、念入りに手洗いやうがいをしたりして、十分注意を払う必要があります。家族にも任意の予防接種を受けてもらいましょう。

魚沼でコホート研究 生活習慣、環境と病気の関係調査…新潟

読売新聞 8月24日(金) 配信

 新潟大が、新潟県南魚沼市など魚沼地域の住民の生活習慣や環境と病気の関係性について調べる「コホート研究」を始めた。

 魚沼地域は他の地域と比べて脳卒中の死亡率が高く、日々食べている食材や習慣が原因の可能性もあるという。長期にわたって地域の食生活、運動などの生活習慣と病気の発生状況を調べて、因果関係を研究するほか、効果的な予防策を見つける。

 研究は、県の寄付講座「健康増進医学講座」の一環で、研究拠点として4月に同講座南魚沼分室を同市役所大和庁舎の一角に設置した。

 今年度は南魚沼市六日町地域の住民が対象で、5月から始まった住民健診を受け、同意した約1100人から血液と尿を検体提供してもらい、同分室で冷凍保管している。10月頃から40歳以上の市民1万6000人に生活習慣などを調べるアンケートを配布し、年内回収を目指す。

 アンケートの対象者は40歳以上で年齢に上限は設定しない。研究を担当する田中純太・特任准教授は「年をとっていても元気な人がいるので、その人の生活習慣なども調べたい」と話す。

 来年度以降は南魚沼市の他地域や魚沼市でも検体提供やアンケート調査を順次実施する。寄付講座による調査研究期間は3年だが、調査から5年後に追跡調査を実施する方針。2015年以降は、同年開院予定の「魚沼基幹病院(仮称)」に併設される「魚沼臨床研究センター(仮称)」に分室を移して調査研究していく。

 県内では、新潟大大学院医歯学総合研究科の中村和利教授らが昨年から村上・岩船圏域で生活習慣病のほかに骨折、認知症などの運動機能に関する調査研究をアンケート調査や血液検査で実施している。

 田中特任准教授は「脳卒中が多い理由で主に考えられるのは食塩の過多だが、ほかにも何か地域に特有の原因があるはず」と話し、地域の特性をみつけることも主眼にあるという。高血圧や慢性腎臓病などの因果関係も調査するという。

 ◇コホート研究とは

 地域住民など特定の集団を対象に、生活習慣や環境を調査し、後に発生する疾病との関係を長期間にわたって追跡調査する研究。国立がん研究センターは1990年から「多目的コホート研究」として全国的に実施している。

父高齢だと遺伝子変異増 自閉症との関連も?

共同通信社 8月23日(木) 配信

 【ワシントン共同】父親が子どもをつくる年齢が16・5歳高くなると、子に伝わる遺伝子変異の数が2倍に増えるとする研究結果を、アイスランドの研究チームが22日、英科学誌ネイチャーに発表した。

 ゲノム(全遺伝情報)に含まれる塩基配列1個の変異を調査。多くは無害とみられるが、別の研究で自閉症や統合失調症との関連が報告された変異も含まれていた。チームは「最近になって自閉症が増えているとされる背景には、父親の高齢化傾向が関係しているかもしれない」と指摘している。

 アイスランドに住む両親と子ども1人からなる家族78組のゲノムを詳しく分析。子どもが持つ塩基配列の変異が両親のどちらから伝わったかを調べると、父親からが母親からに比べ4倍多かった。父親が子どもをつくる年齢が上がると伝わる変異が増加。36歳の父親は20歳の父親に比べ2倍、70歳の父親は8倍も多い変異を子に伝える計算という。

 ただ自閉症などの発達障害には多数の遺伝子が複雑に関係しているとされる。同誌にコメントした専門家からは「重要な研究だが、老いて子を持つことを過度に心配する必要はない」との声も出た。

医療情報伝える仕組みを 識者談話

共同通信社 8月22日(水) 配信

 飯島勝矢東京大高齢社会総合研究機構准教授(老年医学)の話 高齢者が多数を占める震災関連死を防止するためには、医療情報を正確に伝える仕組みを事前にどれだけ構築できるかが鍵となる。個人情報保護のハードルはあるが、市町村や老人ホームなどがリスクを抱える高齢者の情報を共有できるようデータベース化するのが望ましい。日本老年医学会が発行している手帳サイズの「高齢者震災カルテ」も活用してほしい。持病や薬の情報をあらかじめ記入して高齢者自身が持ち歩くことで、避難所や医療チームに情報を引き継ぐことができる。

パーキンソン病 発症抑制の仕組み解明 治療に光 東京都医学総研

毎日新聞社 8月22日(水) 配信

パーキンソン病:発症抑制の仕組み解明 治療に光--都医学総研

 神経難病「パーキンソン病」の発症を抑える仕組みを、田中啓二・東京都医学総合研究所長らのチームが解明し、21日の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版に発表した。原因となる細胞内の小器官「ミトコンドリア」の異常を早期に見つけることが可能になり、病気の早期発見、治療に役立つという。

 20~30代で発症する「若年性パーキンソン病」は、二つの遺伝子が働かないことでミトコンドリアの異常が蓄積し、運動障害が起きる。

 チームは二つの遺伝子のうち「ピンク1」の働き方を調べた。正常なピンク1は、ミトコンドリアに異常が起きるとリン酸と結び付いて働き、異常ミトコンドリアが分解された。若年性パーキンソン病患者のピンク1はリン酸と結び付かず機能しなかった。チームの松田憲之主席研究員は「異常ミトコンドリアの増加や分解が進まないとき、リン酸と結びついたピンク1を検出する方法を開発すれば早期発見につながる」と話す。【永山悦子】

高齢者施設では予防投与 インフル治療薬で学会提言

共同通信社 8月22日(水) 配信

 今年春に高齢者施設でインフルエンザの集団感染で死者が相次いだことを受け、日本感染症学会は21日までに、そうした施設で感染の疑いがある人が複数見つかり、簡易検査で1人でも陽性となった場合は、他の入所者に抗ウイルス薬を予防投与するよう勧める提言をまとめた。

 抗ウイルス薬を服用すると嘔吐(おうと)や下痢といった副作用の懸念があるが、同学会は「高齢者のインフルエンザは肺炎を起こすなど重症化しやすく、メリットの方がはるかに大きい」としている。

 提言では、高齢者施設で感染の疑いのある患者が2~3日以内に2人以上発生し、1人でも簡易検査で陽性となった場合は、同じフロアの入所者全員に症状がなくても抗ウイルス薬を7~10日間、投与すべきだとしている。

 提言をまとめたけいゆう病院(横浜市)の菅谷憲夫(すがや・のりお)医師(慶応大客員教授)は「高齢者は明確な症状が出ず、治療が手遅れになることが多い。ワクチンや患者の隔離だけでなく、専門家の助言の下で予防投与することが重要だ」と話した。

##ただ、インフルエンザワクチンが本当に効くのかの問題が残っている。

栄養不足で味覚も変化 ハエの実験で発見、九州大

共同通信社 8月22日(水) 配信

 「疲れたから酸っぱいものが食べたい」などと、体調次第で欲しい食べ物が変わるのはなぜか。九州大の谷村禎一(たにむら・ていいち)准教授(行動遺伝学)らは、まだ解明されていない味覚や食への欲求と栄養状態との関係を調べるためショウジョウバエで実験した結果、体内がアミノ酸不足になると、味の好みを変化させてアミノ酸をより多く摂取するようになることを発見した。

 結果は21日までに、英科学誌ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・バイオロジー電子版に掲載された。谷村准教授は「今後はアミノ酸を体内のどこで感じ取っているのか調べたい」と話している。

 谷村准教授らは、ショウジョウバエが体内で合成できない10種類の必須アミノ酸を与えずに6日間飼育した後、糖とアミノ酸の2種類の溶液を用意し、どちらを選ぶか調べた。

 その結果、アミノ酸不足のハエがアミノ酸溶液を選ぶ割合は70%に達し、不足していないハエの20~30%程度より大幅に多いことが分かった。アミノ酸不足のハエは、糖を食べて「満腹」の状態でも、アミノ酸を選んで食べることも分かった。

 谷村准教授によると、体内にアミノ酸レベルを測るセンサーがあり、必要な栄養分を選択して摂取する仕組みがあると考えられるという。

震えの原因遺伝子を発見 マウス実験、東京医歯大

共同通信社 8月22日(水) 配信

 手足や頭が小刻みに震える振戦(しんせん)の原因遺伝子をマウスの神経回路の解析で発見したと、東京医科歯科大(東京都文京区)の研究チームが21日付の米専門誌に発表した。

 この症状で最も多い本態性振戦は40歳以上では20人に1人、65歳以上では5人に1人が発症する。遺伝的要因が指摘されているが、原因遺伝子や症状を起こす詳しい仕組みは分かっていなかった。同大の鈴木喜晴(すずき・のぶはる)講師は「原因遺伝子を制御できれば、震える症状の治療薬が開発できる可能性がある」と期待している。

 チームは、歩く時に下半身が激しく震える症状を示すマウスの遺伝子や中枢神経系を解析。神経は、電気コードで導線に相当する軸索と、導線を覆う絶縁体に相当する髄鞘(ずいしょう)とからなるが、このマウスでは「テニューリン4」という遺伝子が変異し、細い軸索では髄鞘が形成されていないことが分かった。テニューリン4の働きを抑えた遺伝子組み換えマウスでは髄鞘の形成不全が起きたことも確認した。

 これらの実験から、震えの症状を持つマウスは、髄鞘が正常に形成されないため神経回路がショートし、震えが起きると考えられるとした。人間も同様の遺伝子を持ち、同じ仕組みで振戦を発症しているとみられるという。

※米専門誌はジャーナル・オブ・ニューロサイエンス

生きる目的が脳の働き守る 米チーム、高齢者調査 「医療新世紀」

共同通信社 8月21日(火) 配信

 「人生の目的」を強く意識している高齢者は、認知症の特徴とされる脳の病的な変化が進んでも、物忘れなどの症状が出にくい―。米ラッシュ大医療センターのチームがそんな研究をまとめ、米医学誌に発表した。

 生きるのに目的や目標があると、脳の組織が変化しても、認知機能の低下は抑えられる可能性があるという。

 チームは、地域で暮らす認知症ではない246人の高齢者について、人生の目的意識の強弱を面接方式で調べた後、亡くなる直前まで毎年、認知機能の評価をした。死亡後には解剖して、アルツハイマー型認知症に特徴的なタンパク質の蓄積など、病変の程度を調べた。こうした変化は、認知症と診断されていなくても、高齢になるとある程度出てくる。

 その結果、目的意識の強さによって脳の病変の進行に差はなかったが、目的意識が強いグループの方が、認知機能の低下はゆっくりだった。

 人生の目的意識が認知症を防ぐ方向に働くことは、過去の研究でも指摘されてきたが、実際の脳の病変と結び付けた研究は初めてだという。

 人体の臓器は、傷んでから症状が出るまで相当時間がかかることがある。チームは、脳でも同様のことがあり、病変は進んでも何らかの仕組みで脳の働きが守られるのではないかとみている。

 今回の調査でチームは、目的意識を「自分の経験に意味を見いだし、行動する際に意図や目標を持つ傾向」と定義。10項目の質問で、目的意識の強さを点数化した。参加者の死亡時の平均年齢は88歳で、最初の面接調査から死亡直前に実施した検査までの期間は平均3・3年だった。

※米医学誌は総合精神医学アーカイブス5月号

糖尿病網膜症の進行抑制 東北大、マウス実験で成功

共同通信社 8月21日(火) 配信

 東北大大学院の中沢徹(なかざわ・とおる)教授(眼科学)らの研究グループは20日、失明につながる糖尿病網膜症の症状を薬剤で遅らせることに、マウスを使った実験で成功した、と発表した。

 研究グループは今後、別の動物を使った研究も重ねる方針で、将来的に人の治療薬開発につながる可能性がある。

 研究グループは、糖尿病網膜症の症状のひとつである網膜神経節細胞死が起きる際の、遺伝子や細胞を傷つける活性酸素「酸化ストレス」と、タンパク質を切断する酵素「カルパイン」の役割に着目。

 マウスをあらかじめ糖尿病に近い状態にした上で、酸化ストレスとカルパインの働きを抑える化合物を投与した場合と、投与しなかった場合の生存細胞数を比較した。

 その結果、投与しなかったマウスは細胞数が大幅に減少したのに対し、投与したマウスは細胞の生存率が高いことが確認されたという。

不妊治療、更年期の卵巣若返り 東京・新宿の不妊治療施設、研究計画を申請

毎日新聞社 8月21日(火) 配信

不妊治療:更年期の卵巣若返り 東京・新宿の不妊治療施設、研究計画を申請

 不妊治療施設の加藤レディスクリニック(東京都新宿区)が、閉経前後の女性の卵巣に自身の皮下脂肪から取り出した幹細胞を注射し、卵巣機能の改善を目指す治療を計画していることが分かった。臨床研究として厚生労働省に申請、20日開かれた厚生科学審議会科学技術部会に報告された。加齢などで機能が低下した女性の卵巣を若返らせるもので、最終的には妊娠を目指すという。

 卵巣は加齢とともに機能が低下する。卵子のもとになる卵胞が育たなくなり、ホルモン分泌も減少。この結果更年期障害が起きる。

 研究計画書によると、同クリニックは卵巣機能が低下し更年期障害の症状が見られる女性の下腹部などから皮下脂肪を取り出して「間葉系幹細胞」と呼ばれる幹細胞を抽出。この幹細胞は、新たな血管を作る役割を持つとされており、卵巣に移植し血流を増やすことで、衰えた卵巣機能の改善が期待できるという。対象は60歳未満の5人を想定している。

 同省によると、早ければ9月にも同審議会の下部組織で検討する。同クリニックの竹原祐志副院長は「動物実験では卵巣機能の改善が報告されている。将来的には病気や加齢で排卵機能が低下した女性への不妊治療に応用できれば」と話している。【斎藤広子】

ミカンは血管老化を予防か 「医療新世紀」

共同通信社 8月21日(火) 配信

 ミカンの皮に多く含まれる「ヘスペリジン」という成分が、血管の老化を防いでいる可能性があると「糖転移ヘスペリジン・ビタミンP研究会」(会長・山下静也(やました・しずや)大阪大教授)が発表した。

 山口県周防大島町のミカン農家と都内在住者の血管年齢を測定。毎日ミカンを食べる農家の29人は、ほとんど食べない都内の43人より、平均の血管年齢が男性で6・5歳、女性で3・1歳若かった。山下教授はヘスペリジンが中性脂肪を減らした結果とみている。

 ブドウ糖を結合させて水に溶けやすくした糖転移ヘスペリジン入りの炭酸飲料や粉末茶が今夏、特定保健用食品(トクホ)として発売され、少し身近な成分となった。

細胞が「近道移動」 腸の神経形成、理化研解明

共同通信社 8月20日(月) 配信

 食道や胃、腸などの機能を調節する神経系は、神経のもととなる細胞が効率的に「近道移動」して形作られる―。従来の概念を覆すこんな研究成果を理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の榎本秀樹(えのもと・ひでき)研究室長らのチームがマウスを使って明らかにし、19日付の米科学誌ネイチャーニューロサイエンス電子版に発表した。

 赤ちゃんの5千人に1人の割合で起こるとされ、腸の神経が欠損し腸の一部が機能しないヒルシュスプルング病の発症メカニズムの解明にもつながるとしている。

 チームによると、こうした「腸管神経系」は食道から胃、小腸と大腸からなる腸の全長にわたって網目状に形成される。ヒトでは脳からの指令がなくても腸などの動きを調節でき「第2の脳」とも呼ばれる複雑な構造を持つが、これまでは細胞が口側から肛門へと一方向に移動して神経系を作ると考えられていた。

 研究では、生きたまま細胞の動きを観察できるようにしたマウスの胎児の腸を取り出し解析。すると、受精後11日ごろの小腸と大腸が平行になる時期に、間にある膜を横切って小腸側から大腸側に近道移動する細胞があり、これらの細胞が大腸の神経系の大部分を作っていた。

 近道移動が十分にできないとヒルシュスプルング病に似た神経欠損が生じることも発見しており、移動に必要なタンパク質などが分かれば発症メカニズム解明が期待できるとしている。

発達障害者 脳機能、共感呼ぶ神経回路に弱さ 京大准教授ら発見

毎日新聞社 8月18日(土) 配信

発達障害者:脳機能、共感呼ぶ神経回路に弱さ 京大准教授ら発見

 自閉症やアスペルガー症候群など発達障害のある人は、相手の表情を見て共感を呼び起こす神経回路の活動が弱いことを、京都大白眉(はくび)センターの佐藤弥(わたる)・特定准教授(心理学)らが突き止めた。英国の医学誌電子版に掲載され、17日に発表した。発達障害のより正確な診断やコミュニケーションの訓練法開発に役立つという。

 発達障害の人は表情から他人の気持ちを推し量るのが苦手といった特徴があるが、その脳機能のメカニズムは解明されていない。

 研究グループは発達障害のある成人12人と、そうでない成人13人に喜びや恐怖で表情が変化する動画を見せ、脳の活動を機能的磁気共鳴画像化装置(fMRI)で計測した。

 その結果、障害のある人は視覚情報の分析に関わる視覚野上側頭溝と、下前頭回を結ぶ神経回路の働きが通常の半分以下であることが分かった。下前頭回には、他者の行動を見て自分が同じ行動を取っているかのように反応する神経細胞「ミラーニューロン」がある。霊長類など高等動物にあり、他者の理解や共感能力に関係すると考えられている。

 佐藤准教授は「発達障害は子供たちの行動を観察して診断するが、正確な判断が難しく見逃すことも多い。fMRIを使えば客観的な診断が可能になり、改善のトレーニングにも役立つ」と話している。【榊原雅晴】

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