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医療情報59

医療情報58
20130116~

ES細胞、初の宇宙実験へ…放射線の影響調べる

読売新聞 1月31日(木) 配信
 大阪市立大の研究チームは30日、様々な細胞に変化できるマウスのES細胞(胚性幹細胞)をロケットで宇宙に運び、宇宙放射線が動物の細胞に与える影響を調べる世界初の実験を3月に始めると発表した。
 宇宙で長期間飼うのが難しい動物の「代役」で、一定期間ごとに地球に戻して変化を分析。人類が宇宙に長期間滞在した際の影響を検討する基礎データを得る。
 同大医学研究科の森田隆教授らによると、3月上旬に打ち上げられる米国の民間ロケットに、凍結させたマウスのES細胞が約200万個ずつ入った試験管500本を搭載。上空400キロ・メートルの国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に運び、冷凍庫で3年間保存する。
 半年~1年ごとに地球へ帰還する宇宙船にのせて100本ずつ回収。ES細胞の生存率や遺伝子の異常の発生率などを調べる。さらに、回収したES細胞をマウスの受精卵に組み込み、代理母マウスに移植。子どもを産ませ、健康に育つかどうかなどを見る。

ダニ媒介の新感染症で死亡 国内初、山口の成人女性 厚労省が情報収集

共同通信社 1月31日(木) 配信
 厚生労働省は30日、中国で2009年ごろから発生が報告されていたダニが媒介するウイルス感染症で、昨年秋に山口県の成人女性1人が死亡したと発表した。この病気は「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)で、国内での確認は初めて。
 厚労省は30日、各都道府県に対し類似の患者を診察した際の情報提供を要請した。
 国立感染症研究所によると、患者には発熱や嘔吐(おうと)、血小板の減少などがあり、発症後約1週間で亡くなった。最近の海外渡航歴はなく、明確なダニのかみ痕も確認されなかったが、血液からこのウイルスの遺伝子が見つかった。遺伝子配列の一部が中国のものと異なっていたことから、日本にもこのウイルスはもともといたとみられる。
 このウイルスはダニにかまれることのほか、患者の血液や体液との接触で感染した例もある。今回の患者の症状のほかに、食欲低下や頭痛などが現れることも知られている。感染研によると、有効なワクチンや治療法は現在のところなく、中国では数百例の感染報告がある。推定される致死率は12%程度。
 厚労省によると、中国のウイルスはマダニの仲間から見つかる。マダニは血を吸う前の体長が3~4ミリと、屋内にいるイエダニより大型で、国内では青森以南の山野に広く分布している。感染を防ぐにはこうした場所に入る際に長袖の服などを着て、ダニにかまれないことが重要という。かまれた場合は病院で受診するよう呼び掛けている。
※重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
 2011年に初めて特定された新種のSFTSウイルスを保有しているマダニにかまれることなどで感染して引き起こされる病気。主な症状は発熱や吐き気、下痢などで、血液中の血小板や白血球の減少が特徴。重症化して死亡する例もある。09年ごろから 中国で患者が見つかり、中国での致死率は12%という。米国でも似た症例の報告がある。有効なワクチンはなく、対症療法が主な治療となる。

かまれないよう注意を 識者談話

共同通信社 1月31日(木) 配信
 国立感染症研究所の西條政幸(さいじょう・まさゆき)・ウイルス第1部長の話 今回の原因ウイルスは遺伝子を解析すると、もともと日本に存在していたと思われ、患者の死亡例が判明したことで、病気の危険性が急に高まったということはない。抗ウイルス薬がなく、出血には輸血、血圧が下がれば昇圧剤といった対症療法しかない。マダニに対しては、まずはかまれないように注意し、かまれた場合は医療機関で受診して処置を受けることが望ましい。熱が出るかどうか、しっかり監視することも重要だ。

発達障害児、右脳が活発…金沢大研究グループ

読売新聞 1月31日(木) 配信
 対人関係などに障害を抱える「広汎性発達障害」児童の右脳が、障害のない児童に比べて、活発に活動していることが分かったとする研究成果を、金沢大・子どものこころの発達研究センターの三邉義雄センター長らの研究グループがまとめ、英科学誌ネイチャー系の電子雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」で発表した。
 自閉症やアスペルガー症候群など広汎性発達障害の子どもは、言葉の意味を理解することが苦手とされる一方、文字を読む(記憶する)ことなどの視覚的な認識・処理能力が優れている傾向があるとされる。今回、特に右脳の活発な活動が確認されたことについて、研究グループは「優れた能力を客観的に裏付ける結果とも言える」としている。
 研究グループは、発達障害の5-7歳の児童26人(男児22人、女児4人)と、障害のない5-7歳の児童26人(同)を比較対象に脳内の神経ネットワークを調査した。
 脳内には、神経同士が発する電流によって微弱な磁場が生じるため、幼児用に特別に開発された脳磁計と呼ばれる装置を用いて、頭皮上から神経の活動を計測、解析した。
 その結果、発達障害の児童らは、障害のない児童に比べ、右脳後方部のネットワークが、視覚を含む脳の情報処理に深く関与する「ガンマ波」の振動を介して、強く結びついていることが分かった。
 障害のない児童の脳が全体的に活動しているのに対し、脳の中でも右脳が顕著に活発な活動をしており、広汎性発達障害に固有の特徴と考えられると結論づけた。
 広汎性発達障害は現在、行動確認と問診で判断されているが、研究グループは「脳の活動という客観的な材料を用いることで、障害の有無の判断の参考になる」としている。

予防措置怠れば再流行も 国連、鳥インフルで警告

共同通信社 1月31日(木) 配信
 【ローマ共同】国連食糧農業機関(FAO)は30日までに、国際的な不況が続く中で各国政府などが鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の監視と予防措置を怠れば、2006年に起きた世界的な流行を再び招く恐れがあると警告した。
 FAO当局者は「国際的に景気低迷が続いていることで、鳥インフルエンザや、他の動物由来の疾病を予防するための財源が減り、各国政府が警戒を維持できなくなっている」と懸念を示した。
 FAOによると、03~11年に鳥インフルエンザのために死んだり、処分されたりしたニワトリなどの家禽(かきん)は4億羽以上で、推定200億ドル(約1兆8300億円)の経済的損害をもたらした。また、同期間に300人以上が感染して死亡したと指摘し、予防のための投資は決して損にはならないと強調した。
 鳥インフルエンザは03年以降、アジアなどで流行。06年にピークを迎え、日本を含む世界63カ国・地域に被害が拡大した。

豆電球つけ寝ると「肥満」に?…中性脂肪も高く

読売新聞 1月29日(火) 配信
 夜間に豆電球程度の照明をつけたまま寝ると、肥満の原因になる可能性があることが、奈良県立医大(同県橿原市)の大林賢史特任助教(36)らの調査研究でわかった。
 調査は2010年9月-12年4月、県内の高齢者528人を対象に実施。自宅の寝室や居間に2日間、センサーを設置して睡眠時の照度や室温を測定した。照度3ルクス未満のほぼ真っ暗な状態で寝ていた383人のうち、肥満の程度を表す体格指数(BMI)が25以上の「肥満」だった人は68人。一方、照度約9ルクスの豆電球程度の明るさだった145人では39人が肥満だった。両者を比べると、豆電球程度の明るさで寝ていた人の方が、肥満の割合が1・9倍、中性脂肪が高いなどの「脂質異常症」では1・7倍多かったという。
 また、夜勤労働者には肥満の人が多いとされており、夜間に強い光を受けることで生体リズムに変調をきたすことが原因の一つと考えられている。ラットに夜間、5ルクスの光を当てると食欲が増して体重が増えるとの実験結果もあり、大林特任助教は「日中は室内にいて日光を浴びず、夜は人工照明を多く浴びる現代人は多い。光の浴び方が健康に及ぼす影響をさらに解明していきたい」と話している。

血栓 幹細胞移植で 東京女子医大チームがマウスで実験、安全性に警鐘

毎日新聞社 1月29日(火) 配信
血栓:幹細胞移植で 東京女子医大チームがマウスで実験、安全性に警鐘
 脂肪から取り出した幹細胞が、血管内で「血栓」を作る仕組みを、岡野光夫(てるお)・東京女子医大教授らのチームが解明し、国際医学生物学誌(電子版)に発表した。福岡市のクリニックでは、来日した韓国人患者に対し、脂肪から取り出した幹細胞を注射していることが分かっている。チームは「こうした治療が、科学的検証が不十分なまま実施されている」と、安全性に警鐘を鳴らしている。【再生医療取材班】
 チームは、マウスの脂肪から間葉系幹細胞を取り出して増やし、マウスの静脈にゆっくり注射した。1匹あたり15万個を投与した場合、13匹中11匹が投与直後から呼吸困難となり、数分後に死んだ。原因は、肺の血管に血栓が詰まり、全身に酸素が供給されず死にいたる「肺塞栓(はいそくせん)」だった。10分の1の1万5000個投与した場合、マウスは死ななかった。
 マウスの脂肪から取り出した間葉系幹細胞の表面を詳しく調べたところ、血液を固める性質を持ったたんぱく質が普通の細胞より多く存在していた。培養して増やした間葉系幹細胞では、このたんぱく質が培養前の10倍に上った。
 一方、幹細胞に血栓防止薬を加えると血栓ができにくくなったことから、チームは投与された幹細胞が「核」となり、周りの血液を固めて血栓を作ったと結論づけた。ヒトの脂肪や骨髄などから取り出した間葉系幹細胞に、同様の仕組みがあることも確かめた。
 チームの辰巳公平・同大特任助教は「血液が固まる仕組みはヒトとマウスに大きな違いはないため、幹細胞投与による肺塞栓はヒトでも起きる恐れがある。安全性確保に、この成果を役立てたい」と話す。

「たばこ吸いたい」脳の仕組み解明…理研

読売新聞 1月29日(火) 配信
 「たばこを吸いたい」という欲求は、脳の二つの部位が連携して生じることを、理化学研究所分子イメージング科学研究センター(神戸市)などが突き止め、28日発表した。米科学アカデミー紀要(電子版)に近く掲載される。禁煙や薬物依存の新しい治療法開発などにつながりそうだ。
 たばこを吸う習慣がある旅客機の客室乗務員は、着陸が近付くと、飛行時間と無関係に喫煙の欲求が強まることが知られていたが、こうした現象が、脳のどのような仕組みで起きるのかは不明だった。
 同センターの林拓也・副チームリーダーらは、喫煙者10人に、▽すぐ喫煙できる▽4時間喫煙できない--という条件で他人が喫煙している映像を見せ、吸いたい気持ちの強さを点数化してもらった。さらに脳の活動の様子を、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で画像化して解析した。
 その結果、喫煙の欲求が強まると、こめかみの奥にある「眼窩(がんか)前頭皮質」が活性化。すぐ喫煙できる条件では、左前頭部にある「背外側前頭前野」も活性化したが、この部位に磁気を当てて働きを抑えると、こめかみの奥の活動も下がり、喫煙の欲求が抑えられたという。
 林さんは「左前頭部で『吸えそうだ』という状況判断を行い、こめかみの奥で『吸いたい』という欲求が湧き起こるのだろう。ニコチン依存の強さの評価や、他の薬物依存の研究にも役立つだろう」と話している。

震災直後にけいれん増加 宮城の病院、ストレスか

共同通信社 1月29日(火) 配信
 東北大と気仙沼市立病院(宮城県)の研究グループは28日、2011年3月の東日本大震災の直後に同病院に神経疾患で救急搬送された患者のうち、けいれんの患者の割合が例年より増加したと発表した。気仙沼市は津波で大きな被害に遭ったため、生命の危機にひんするような強いストレスが原因となった可能性があるとしている。
 研究グループによると、11年3月11日~5月5日に神経疾患で救急搬送された患者を「けいれん」「脳卒中」「脳腫瘍」など五つに分類。けいれんの患者の割合を、08~10年の同時期と比較した。08年が10・9%、09年が5・3%、10年がゼロだったのに対し、11年は66人中13人が発症し、19・7%に上った。
 気仙沼市立病院脳神経外科の柴原一陽(しばはら・いちよう)医師は「震災のようなストレス環境下で、けいれん発作が増加したことを初めて科学的に示すことができた。今後のけいれん予防に重要な知見を与える」と話している。

低炭水化物ダイエット、死亡率高まる可能性

読売新聞 1月28日(月) 配信
 ご飯やパンなどの炭水化物の摂取が、長期にわたって少ない人は、多い人よりも死亡率が高まる可能性があるとする調査結果を、厚生労働省の研究班がまとめ、科学誌プロスワンに発表した。
 炭水化物の摂取を極力控えるダイエット法に一石を投じる成果として注目される。
 国立国際医療研究センターの能登洋・糖尿病代謝内分泌科医長らが、米国と欧州で、70代-30代の男女20万人以上を26-5年にわたり追跡した住民健康調査などのデータを解析した。その結果、総摂取カロリーに炭水化物が占める割合が40%以下と、低い人の死亡率は、炭水化物の摂取割合が高い人(同60%以上)の1・3倍だった。
 炭水化物を抑えた食事は、短期的には血糖値が下がり、コレステロールの値が改善するなど、心疾患のリスクを下げるとの報告がある。ところが、今回の解析では、長期間の低炭水化物食が、心疾患のリスクを下げる傾向は見られなかった。能登医長は「低炭水化物食は短期的には減量などに効果があっても、長年続けることには慎重になった方が良い」と指摘する。

3月上旬から花粉ピーク 期間長く、昨年より多量

共同通信社 1月28日(月) 配信
 環境省は25日、今年のスギとヒノキの花粉の飛散量は、地域により3月上旬から4月中旬にかけてピークになるとした最新の予測を発表した。全国的にピーク期間が長く、総飛散量は昨年よりも多くなる。
 ピークは、おおむね九州、中四国、東海、関東地方で3月上旬から中旬、近畿、北陸地方で3月下旬、東北地方で4月上旬から中旬としている。この前後の10~20日間もかなり多くの量が飛ぶという。
 スギ花粉が飛び始める時期は、関東より西の太平洋岸では2月中旬ごろからで、3月下旬にかけて北上する。
 スギ、ヒノキ花粉の総飛散量は、昨年夏の日照時間が長く、気温も高めだった影響で、東日本を中心に昨年より多くなる見込み。
 特に昨年は少量だった東北南部から関東、東海地方は増加が著しく、2~7倍となる地域がある。四国、九州地方の多くは昨年を下回るが、昨年12月に発表した予測よりも増えているので注意が必要だ。
 過去10年を平均した例年の飛散量と比べると、北海道と中国地方の一部を除いて、例年並みか、多めという。

緑茶とED薬、がん駆逐 九大院教授、マウス実験で

共同通信社 1月28日(月) 配信
 緑茶の成分カテキンと、男性のED(勃起不全)治療薬を併用することで、がん細胞を駆逐できる可能性があることを、九州大大学院・農学研究院の立花宏文(たちばな・ひろふみ)教授がマウスを使った実験で確かめ、米医学誌電子版に25日(現地時間)、掲載された。
 緑茶には抗がん作用があるという研究結果がある一方で、効果を否定する研究者もおり、緑茶とがんの関係には分かっていない点が多い。
 立花教授は2004年、緑茶カテキンの一種EGCGが、がん細胞に入り込み、増殖を抑えていることを明らかにした。
 さらに立花教授は今回、EGCGが取り込まれても、体内にある酵素の一つ「PDE5」が邪魔をするため効果が落ちるのではないかと予測。PDE5の働きを阻害する効果があるバイアグラなどのED治療薬を、EGCGと同時に血液がんのマウスに注射すると、がん細胞が増えないことが分かった。
 さらに、人間の乳がん細胞を移植したマウスに注射すると、がん細胞はなくなった。試験管内で膵臓(すいぞう)がんに試すと、既存の抗がん剤よりも効果が高かったほか、胃がん、前立腺がんへの同様の実験でも、有効だとの結果が出た。
 立花教授によると、年内にも米国の研究所が人体への臨床実験を始める予定。緑茶1杯(100ミリリットル)にはEGCGが30~40ミリグラム含まれ、効果を発揮するには1日10杯程度が必要な計算だが、副作用がある可能性もあり、立花教授は「家庭で試すのはやめてほしい」と話している。
※米医学誌はジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション

iPSストック計画 来月始動…山中教授が方針

読売新聞 1月28日(月) 配信
 様々な組織の細胞に変化できるiPS細胞(人工多能性幹細胞)の開発でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授(50)は27日、移植治療への使用を前提としたiPS細胞の作製を2月から始める方針を明らかにした。山中教授が所長を務める京大iPS細胞研究所では、他人に移植しても拒絶反応が起きにくいiPS細胞を複数作って冷凍保存しておく「iPS細胞ストック」の構築を計画しており、実現に向けた第一歩となる。
 山中教授は神戸市内で開かれたシンポジウムで、ノーベル賞受賞後としては国内で初めて講演。「iPS細胞を一人ひとりから作るのは大変な時間とお金がかかる。(計画が実現すれば)徹底的に品質管理し、できるだけ安全なものにできる」と意義を強調した。
 同研究所によると、他人と適合しやすい特別な細胞の型を持つ人からiPS細胞を作り、75種類の型をそろえれば、日本人の80%に対応でき、患者に適合するiPS細胞から必要な組織の細胞を作って移植できる。1種類で20%の日本人に移植可能な型を持つ人が見つかり、協力の申し出があるという。早ければ2月上旬にも京大病院で採血を行い、作製を始める。

空腹で記憶力向上 ハエで実験、人も同じ?

共同通信社 1月25日(金) 配信
 空腹になると記憶力が上がることが、ショウジョウバエの実験で分かったと、東京都医学総合研究所などのチームが25日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 人にも同様の仕組みが備わっている可能性があり、この仕組みを利用すれば、記憶力の向上や記憶障害を改善する薬の開発も期待できるという。
 チームは、ある匂いと電気ショックを同時に与え「嫌な匂い」と覚えさせるように実験。空腹になるように9~16時間絶食させた後に1回ショックを与えた場合は、満腹時に比べ、1日後でも匂いに近づかないハエが2割ほど多かった。
 空腹時にはハエでも、人の血糖値に相当する「糖濃度」が下がり、インスリンの分泌が減る。チームは、遺伝子が変異してインスリンの分泌が少ないハエで実験したところ、満腹でもよく匂いを記憶した。
 インスリンが少ないハエは記憶中枢の神経細胞で、記憶に関わるタンパク質が活性化していることも判明。人にもこのタンパク質があり、似た働きをしている可能性があるという。
 ただ20時間以上絶食させると、記憶力は低下した。同研究所の平野恭敬(ひらの・ゆきのり)主任研究員は「極度に空腹になると、頭の中は食べ物のことしかなくなる。適度な空腹が重要なのだろう」としている。

禁煙、まだ間に合う? 40歳までなら余命正常化

共同通信社 1月25日(金) 配信
 【ワシントン共同】米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」電子版は24日、40歳前後までに禁煙に成功した人は、喫煙により縮んだ平均余命を、非喫煙者並みに取り戻せるとする米国やカナダの専門家による研究結果を掲載した。
 喫煙者の平均余命は、喫煙したことがない人に比べて10年以上短くなるが、34歳以下で禁煙に成功した人は喫煙を続ける人より平均余命が10年長くなり、まったくたばこを吸ったことがない人とほとんど同じ生存確率を示したという。
 禁煙に成功した年齢が35~44歳の場合でも喫煙を続ける人より平均余命が9年長くなる。45~54歳の場合でも6年、55~64歳でも4年、平均余命を取り戻せるという。
 しかし、肺がんなどのリスクは禁煙後も長期間続くことになるため、分析に当たった専門家は米紙に「40歳までなら吸っても大丈夫」などと安心するべきではないとくぎを刺している。
 調査は1997~2004年に保健関係の面談調査を受けた米国の25歳以上の男女約20万人の喫煙歴や死因を分析した。

うつ病 思春期のストレス、一因

毎日新聞社 1月29日(火) 配信
うつ病:思春期のストレス、一因
 思春期に受けたストレスが、大人になってから精神疾患の発症につながる可能性があると、名城大の鍋島俊隆特任教授(神経精神薬理学)らが発表した。18日付の米科学誌サイエンスに掲載された。
 精神疾患を発症しやすい遺伝子を持ったマウスを、人間の思春期にあたる生後5~8週に母親やきょうだいから離すというストレスを与えて飼育した。その結果、成熟した8週目以降に、音に過敏に反応したり、注意力が散漫になったりする異常が表れた。また、脳内では、神経伝達物質「ドーパミン」が減るという、うつ病の状態が確認できた。成熟期以降もドーパミンの減少や異常行動は続いた。一方、集団で育ったマウスでは異常がみられなかった。【久野華代】

毛髪再生 iPSが光…慶応・京都大チーム

読売新聞 1月24日(木) 配信
 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、毛髪を作る皮膚の組織をマウスの体内で形成させることに成功したと慶応大と京都大の研究チームが23日、発表した。
 脱毛症の治療薬開発につながると期待される成果で、皮膚分野の米専門誌の電子版に掲載された。
 加齢ややけどによる脱毛症は、「毛包(もうほう)」と呼ばれる毛髪を作る皮膚組織が壊れたり機能を失ったりして起きる。
 大山学・慶応大専任講師(皮膚科学)らは、人のiPS細胞にたんぱく質などを加え、毛包の骨格部分のもとになる細胞を作製。この細胞を、毛の形成を促す働きを持つマウスの皮膚細胞と混ぜ、マウスの皮膚に移植した。移植した細胞は約3週間後、毛包を形作り、毛も生えた。毛包では、人特有の遺伝子も確認された。
 辻孝・東京理科大教授(再生医工学)は「毛髪の再生に向けて一歩進んだといえる。今後は毛包のすべての細胞を人の細胞から作ることが課題となる」と話している。

iPS細胞 「尿細管」に分化 臓器再生へ一歩 京大iPS研

毎日新聞社 1月23日(水) 配信
iPS細胞:「尿細管」に分化 臓器再生へ一歩--京大iPS研
 さまざまな種類の細胞になりうるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を、腎臓の一部である「尿細管」とみられる状態まで分化させることに成功したと、京都大iPS細胞研究所の長船(おさふね)健二准教授(再生医学)らの研究グループが発表した。これまでの研究で、iPS細胞から網膜細胞や心筋細胞の作製に成功しているが、より複雑な臓器の再生や移植医療につながる可能性があるという。
 英科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」電子版に23日、掲載された。
 グループは、iPS細胞に特定の酵素を加えることで、腎臓などの泌尿器系の臓器に分化する前段階の「中間中胚葉(ちゅうはいよう)」を効率的に作製する手法を考案した。この中間中胚葉に、マウスの胎児から取り出した腎臓細胞を混ぜて培養したところ、管状の構造を持つ組織に成長。ヒトの尿細管にある特殊なたんぱく質が含まれていることも確認できたという。
 実験段階であり、このまま臓器に成長するわけではないが、長船准教授は「iPS細胞から腎臓へと分化するうえで、最初の重要なステップをクリアできた」と話している。【五十嵐和大】

経口抗がん剤で生存率向上 膵臓手術後に使用 標準的な治療法に

共同通信社 1月23日(水) 配信
 膵臓(すいぞう)がんの手術後、これまで使われてきた点滴抗がん剤「ゲムシタビン」を投与すると2年後の生存率が53%だったのに対し、経口抗がん剤「S―1(エスワン)」を使うと同70%と大幅に向上したと、静岡県立静岡がんセンター(同県長泉町)などのチームが23日、発表した。
 国内33病院で患者計385人が参加した臨床試験の中間解析で大きな効果が見られたため、公表に踏み切ったという。これまでゲムシタビンを使っても約20%だった手術後の5年生存率が改善されるとみて、チームは調査を続けている。
 膵臓がんは早期発見が難しく、手術で切除できる患者は2~3割と少ないが、手術できた場合はS―1で再発を抑える方法が新たな標準治療になる可能性が高いという。
 研究代表者の上坂克彦(うえさか・かつひこ)・同センター副院長は「患者にとって大きな福音になる」と話した。米国で開かれる米臨床腫瘍学会のシンポジウムでも25日に発表する。
 2007~10年、患者をS―1を使うグループとゲムシタビンを使うグループに分けて6カ月投与。昨年7月まで追跡し、データを解析すると、2年後の生存率で17ポイントの差がついた。
 S―1の使用では下痢や食欲不振などの副作用が見られたが、副作用を理由に投薬が続けられなくなった人はゲムシタビンより少なかった。
 S―1は大鵬薬品が開発し販売している抗がん剤で、胃がんや頭頸部(とうけいぶ)がんにも使われる。手術できない膵臓がんを対象にした以前の試験では、ゲムシタビンとほぼ同等の効果があるとされた。
※膵臓がん
 消化や血糖値の調節に関わる膵臓にできるがん。2011年の死亡者数は約2万9千人で増加傾向にあり、日本ではがんの中で5番目に死者が多い。早い段階でははっきり分かる症状がなく進行も速いため、早期発見が難しい。根治が望めるのは手術だが、膵臓の近くは血管や臓器が複雑に絡んでいるため、高度な技術が必要になる上、手術後2年以内に7割が再発するなど、難治がんの代表格とされる。

非常に大きな成果 識者談話

共同通信社 1月23日(水) 配信
 がん研有明病院の斎浦明夫(さいうら・あきお)・消化器外科肝胆膵(かんたんすい)担当部長の話 2000年代前半までは、膵臓がんに対しては手術ができれば切除するだけだったが、5年ほど前に術後にゲムシタビンを使うほうが効果があると分かり、世界的に標準治療になった。それが今回はS―1が上回ったということで、文句のつけようのない非常に大きな成果だ。(S―1は)副作用の現れ方が東洋人と欧米人で違うといわれており、欧米でそのまま受け入れられるかは不透明だが、少なくとも日本では標準治療に置き換わるのではないか。

iPSから腎臓の一部 京大、世界初 透析患者の再生医療に

共同通信社 1月23日(水) 配信
 さまざまな組織や臓器の細胞になる能力があるヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、腎臓の組織の一部を作ることに京都大の長船健二(おさふね・けんじ)准教授らのチームが世界で初めて成功し、22日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。
 腎臓は多くの組織からなる複雑な構造を持つ。いったん損傷すると修復が難しく人工透析を受ける人も多いが、今回の成果は腎不全や、糖尿病による腎症の患者らに、腎臓の細胞や各組織を移植する再生医療につながると期待される。
 作製に成功したのは、体液中の老廃物をこし取り尿を作る腎臓のうち、管状の「尿細管」。
 腎臓の組織の大半は、中間中胚葉という細胞集団がもとになって形作られる。
 このためチームは、複数の物質をiPS細胞に加えて培養し、11日後、90%以上の高い割合で中間中胚葉を作り出した。
 さらにこの中間中胚葉を、マウスの胎児の腎臓細胞と一緒に培養し、腎尿細管の管状構造の一部を作製することに成功した。
 管状構造からはLTLという腎尿細管に特有のタンパク質が出ていることなどから、腎尿細管を作ったと確認した。
 また、糸球体足細胞や集合管細胞など腎臓のほかの細胞もできていた。
 長船准教授は「作製した尿細管がしっかり機能するかを調べ、腎臓のほかの組織も作って、患者に応用できるようにしたい」と話している。
※人工多能性幹細胞(iPS細胞)
 皮膚など、特定の形や機能を持つまでに成長した体細胞に複数の遺伝子を入れ、受精卵のようにさまざまな細胞や組織、臓器になる能力を持たせた細胞。自分の細胞を使えば移植しても拒絶反応がなく、事故や病気で機能を失った部分を修復する再生医療への応用が期待される。山中伸弥(やまなか・しんや)京都大教授が2006年にマウスで、07年にヒトで作製を報告し、昨年、ノーベル医学生理学賞を受賞した。がん化の恐れなど安全面で課題もある。

気管形成手術 世界最少体重で成功 1777グラムで出生、無事退院 静岡県立こども病院

毎日新聞社 1月22日(火) 配信
気管形成手術:世界最少体重で成功 1777グラムで出生、無事退院--県立こども病院 /静岡
 県立こども病院は21日、1777グラムで生まれ気管の一部が細い「先天性気管狭窄(きょうさく)症」を患っていた県内の生後4日の女児に対して、昨年10月に気管形成手術を行い、成功したと発表した。同病院によると、海外を含め、過去に報告がある中で最少体重の成功例という。
 女児は昨年10月19日に同病院で生まれ、出生直後から呼吸困難の症状を示した。気管の内側が最も細いところで直径約1・5ミリと狭く、人工呼吸のための挿管チューブも入らない状況だった。狭窄は、気管の約40%(約15ミリ)に及んでいた。そのため、同病院小児外科の漆原直人科長(56)と森田圭一医師(32)が同月23日に執刀した。
 約2時間半をかけた手術では、気管をいったん切断。縦に約1センチずつ切り込みを入れて広げてからつなぎ直して吻合(ふんごう)する「スライド気管形成術」で気管を太くした。
 森田医師によると、手術後は気管の外周が約2倍、断面積が約4倍となった。気管の内側も挿管チューブが問題なく使用できたことから、直径約5ミリ以上に広がったとみられるという。
 女児は11月7日に人工呼吸器を外し、今月15日に退院した。
 出生後まもない低体重児だったため、使用する器具なども小さく手術に気を使ったという森田医師は、「非常に細い気管を手術しないといけないという難しさがあった。元気に退院できて喜ばしい。地元で治療できたことが重要だ。今後助かるべき子が助かれば」と話した。
 同病院によると、先天性気管狭窄症は、2万~3万人に一人が患うとされる。一方、生後28日までの新生児期の先天性気管狭窄症に対する気管形成手術の成績は、死亡率が73%で、難しい手術。過去に米国で1800グラムの子どもに対して同様の手術が成功した事例が報告されている。【樋口淳也、平塚雄太】

腸や肝臓の必須遺伝子発見

共同通信社 1月22日(火) 配信
 腸や肝臓の細胞の生存に欠かせない遺伝子をマウスの実験で見つけたと、中野裕康(なかの・ひろやす)順天堂大医学部准教授(免疫学)らが米科学誌サイエンス・シグナリングに発表した。「腸炎やがんなどの治療法開発につながる発見」としている。
 中野准教授らは、cFLIP(フリップ)と呼ばれる細胞死を抑制する遺伝子が欠損したマウスをつくった。この遺伝子を欠くマウスは重い腸炎や肝炎を起こし、生後2日以内に死亡した。腸や肝臓の細胞を維持する必須遺伝子と結論づけた。
 がんでは細胞死が低下している。中野准教授は「この遺伝子は、腸炎や肝炎、肝がんの新しい治療の標的になる可能性がある」と話している。

インフル患者急増、昨年の2倍に…A香港型8割

読売新聞 1月19日(土) 配信
 インフルエンザの患者が急増し、患者数が昨年同期の2倍近くに上っていることが、国立感染症研究所のまとめで18日わかった。
 専門家は本格的な流行に入ったとみて、マスクの着用や手洗いなど感染拡大の防止を呼びかけている。
 感染研などによると、全国約5000か所の医療機関から今月7-13日の1週間に報告された患者数は、1医療機関あたり平均12・07人で、前週の3倍に増えた。20歳以上の成人が65%を占め、ウイルスの型はA香港型が8割強となっている。
 都道府県別では、群馬県で同27・71人、茨城県で同25・88人、千葉県で同22・52人と、関東地方で患者が多い。佐賀県で同19・97人、愛知県で同14・14人など九州、東海地方も多い。9県で警報レベル(同30人以上)、38都道府県で注意報レベル(同10人以上)の地域がある。

異常タンパク質を形成 疾患予防や治療に、大阪大

共同通信社 1月21日(月) 配信
 アルツハイマー病やパーキンソン病など、治療が困難とされる20種類以上の疾患に関与しているとされるタンパク質の異常な集まり「アミロイド線維」を、超音波を使って作ることに大阪大と福井大のチームが成功した。
 不明だったアミロイド線維の形成過程も明らかにしており、成果は米科学アカデミー紀要に掲載された。血液に超音波を当て、形成される線維の量を測定できれば各疾患にどれぐらいかかりやすいのかを把握できる可能性がある、としている。
 アミロイド線維は幅10ナノメートル(ナノは10億分の1)、長さ数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の針状のタンパク質の固まり。この線維が関わる疾患はアミロイド病と総称され、疾患によりタンパク質の種類や沈着場所が異なる。
 チームは、線維の形が均一で整っているため、結晶のように生成できると予測。タンパク質「ベータ2ミクログロブリン」が過剰に溶けた液体に特定の超音波を当て、アミロイド線維を作ることに成功した。この線維は人工透析を受ける患者に起きる透析アミロイドーシスの原因とされる。
 アルツハイマー病で見られるアミロイドベータ、パーキンソン病で見られるアルファシヌクレインという二つのタンパク質でも、同様の方法でアミロイド線維を作った。

成長期ストレスで精神疾患 発症の仕組みマウスで解明

共同通信社 1月18日(金) 配信
 精神疾患の遺伝要因を持つマウスが成長・発達期の生後5週から3週間にわたりストレスを受けると、精神疾患のような症状を発症する仕組みを名城大薬学部などの研究チームが解明し、18日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 研究チームの鍋島俊隆(なべしま・としたか)特任教授(神経精神薬理学)は「精神疾患に遺伝要因と環境要因の両方が作用していることが明確になった。精神疾患の治療薬開発につながる可能性がある」と話している。
 研究チームは、精神疾患の発症に関わる可能性がある変異した遺伝子を持つマウスを、人間の思春期に当たる生後5週から3週間、1匹に隔離して飼育しストレスを与えた。
 その結果、マウスは音に過敏に反応したり、意欲が低下したりするなどの症状が出た。
 変異遺伝子を持つマウスを集団で飼育し続けた場合は発症しなかった。正常な遺伝子を持つマウスは、隔離飼育しても発症しなかった。
 発症したマウスは、血中のストレスホルモン量が増加し、脳内で意思決定や注意に関係する神経回路で特定の酵素が作られず、神経伝達物質ドーパミンが減少するなどの異常が起きていた。
 ストレスホルモンの受容体を阻害する薬を投与すると、症状の改善が見られたという。

骨に張り付き破壊 阪大、骨粗しょう症薬期待

共同通信社 1月17日(木) 配信
 骨粗しょう症や関節リウマチ、がんの骨転移で異常に骨を壊してしまう「破骨細胞」が、骨に張り付き破壊する様子をリアルタイムで観察することに大阪大などのチームがマウスを使って世界で初めて成功し、16日付の米医学誌電子版に掲載された。
 破骨細胞には、活発に骨を壊すものと、動き回るだけで骨を壊さないものがあることも判明。チームの石井優(いしい・まさる)教授は「壊さない型を増やす薬剤が開発できれば、骨粗しょう症の有力な治療法となるかもしれない」としている。
 骨は破骨細胞によって壊されるとともに骨芽細胞によって再生され、絶えず入れ替わっている。
 チームは、健康なマウスの骨の内部にある破骨細胞を蛍光タンパク質で光らせ、生きたまま顕微鏡で体の外から観察。
 すると骨に張り付いて酸で骨を溶かすR型と、アメーバのように動き回るだけのN型の二つの破骨細胞が見つかった。数十分間隔でR型になったりN型になったりするタイプもあった。
 骨粗しょう症のマウスでは、破骨細胞の数が正常なマウスの約2倍に増え、大半が活発なR型だった。
 また、N型が、関節リウマチの悪化に関わるリンパ球「Th17細胞」に触れると、R型に転換することも発見。病変部の骨が破壊される原因とみられるという。
※米医学誌はジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション

ものの動き捉える神経 新世界ザルの網膜から発見

共同通信社 1月17日(木) 配信
 見たものの動きを捉える働きを持つ視神経細胞を中南米に生息する「新世界ザル」の網膜から発見したと、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の小泉周(こいずみ・あまね)准教授らの研究チームが16日までに、米オンライン科学誌プロスワンに発表した。
 同様の細胞はウサギやネズミなどの脳が発達していない哺乳類で確認されているが、霊長類で見つかったのは初めて。網膜はカメラのフィルムに当たり、画像を焼き付けるような役割を持つことが分かっているが、小泉准教授は「網膜の新たな働きを確認できた」と話している。
 研究チームは新世界ザルの一種、マーモセットの網膜を取り出して保存し、特殊な方法で培養、観察した結果、ウサギなどで発見されているものと形態的に同じ特徴を持った、ものの動きを捉える視神経細胞を発見した。
 ウサギなどは視神経細胞がものの動きを処理しているが、脳が発達した人間では同様の細胞は未発見で、目で捉えたものの動きは脳で感知すると考えられている。小泉教授は「人間にも今回発見したような細胞があるかもしれない」と話す。
 研究チームは、保存方法がなかった網膜の短期保存にも成功し「実現できていない網膜移植につながる可能性がある」としている。
 新世界ザルは、アジアやアフリカに生息する「旧世界ザル」に比べて左右の鼻孔が離れているなどの特徴を持ち「広鼻猿類」ともいう。

ES細胞臨床研究を解禁へ 厚労省専門委が指針改正案 再生医療に弾み

共同通信社 1月16日(水) 配信
 厚生労働省の専門委員会は15日、体のさまざまな細胞に育てられる人の胚性幹細胞(ES細胞)を使った臨床研究を解禁する同省指針改正案に大筋で合意した。
 似た性質を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)では既に臨床研究ができる規定がある。受精卵を壊して作るため倫理的に問題があるとされてきたES細胞でも、再生医療への応用に向けた研究が進展しそうだ。
 専門委は、ES細胞を使った臨床研究を禁止している規定を現行指針から削り、研究を行うための手続きを盛り込むことにした。ただし、既に基礎研究用に作製されたES細胞を臨床研究に使うための条件についてはこの日の会合では合意に達しなかった。追加の議論がまとまれば、一般からの意見募集などを行い、正式決定となる。
 ES細胞はiPS細胞より研究の歴史が長く、米国などでは目の病気の治療を図る臨床試験(治験)が始まっている。また、国立成育医療研究センター(東京)では重い肝臓病の新生児に対してES細胞から作った肝臓細胞を投与する研究が構想されている。
 指針の改正案では、不妊治療で使う目的で作られ、使う予定のなくなった受精卵のうち、ES細胞を作るために壊すことを提供者が認めたものを利用できると明記。提供者に重い遺伝病がないかの確認など、治療を受ける人を守るための安全対策の徹底を求めた。
※胚性幹細胞(ES細胞)
 受精から少し進んだ「胚盤胞(はいばんほう)期」の受精卵の内部から細胞を取り出し、培養したもの。さまざまな細胞に成長でき、ほぼ無限に増殖する能力もあることから、医療への利用が模索されている。ただ、受精卵を利用する作製方法が倫理的に問題だとする意見があるほか、移植に伴う拒絶反応の懸念もある。マウスで1981年、ヒトで98年に初めて作製され、人工多能性幹細胞(iPS細胞)よりも長い研究の歴史がある。iPS細胞は皮膚などの体細胞から作ることができる点でES細胞と異なる。

電気刺激療法の仕組み解明 パーキンソン病

共同通信社 1月16日(水) 配信
 パーキンソン病の治療法として脳の奥に電気刺激を与える際、アミノ酸の一種が神経から出る情報を遮断することで効果が生まれるメカニズムを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の南部篤(なんぶ・あつし)教授(神経生理学)の研究チームが解明し、米学会誌電子版1月16日号に発表した。
 南部教授は「メカニズムが分かったことで、より効果的な刺激方法の開発につながる可能性がある」と話している。
 パーキンソン病の治療には症状の初期段階の投薬のほか、運動機能の調節に関わる大脳の「淡蒼球(たんそうきゅう)」という部位の一部に電極を埋め、電気刺激を与え続ける「脳深部刺激療法(DBS療法)」がある。この療法は効果を上げているものの、実際のメカニズムは分かっていなかった。
 研究チームは実験にサルを使い、淡蒼球の特定部位に電極を埋め、DBS療法と同様に電気刺激を与えた時の神経活動を記録。その結果、神経活動を抑えるアミノ酸が通常より多く放出されることが分かった。
 また、通常は運動情報の発信源である大脳皮質に電気刺激を与えると、淡蒼球の一部が反応するが、DBS療法中は反応しないことも判明。南部教授は「DBS療法でアミノ酸が多く出て神経から出る情報伝達が遮断された」としている。
※米学会誌は「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」

新出生前診断、阪大が3月にも実施…臨床研究で

読売新聞 1月15日(火) 配信
 大阪大医学部倫理委員会は15日、妊婦の血液でダウン症などの3種類の胎児の染色体異常が高い精度でわかる「新型出生前診断」の検査を臨床研究として同大病院で実施することを承認したと、発表した。
承認は8日付。国立成育医療研究センター(東京)を中心に約20施設が参加する共同研究の一環で、3月にも始まる見込みだ。
 新型診断では、妊娠10週前後に採取した妊婦の血液に含まれる胎児のDNAを分析。海外のデータでは、ダウン症のほか、別の2種類の染色体異常も高い精度で判明するとされる。
 共同研究では、妊婦に十分な説明をした上で希望者に検査を行う一方、「検査結果を理由にした中絶など、命の選別を助長する」との批判もあることから、妊婦への情報提供のあり方を厳格に定める。安易な利用の広がりに歯止めをかけるのが狙いという。
 日本産科婦人科学会は昨年12月、この検査を受けられる妊婦は35歳以上などが条件で、適切な情報を提供する体制が整った施設に限って実施するとした指針案を公表。共同研究は指針に沿って行われる。

幹細胞治療 来日患者への実施、韓国の学会も憂慮声明

毎日新聞社 1月16日(水) 配信
幹細胞治療:来日患者への実施、韓国の学会も憂慮声明
 【ソウル西脇真一】福岡市の「新宿クリニック博多院」が、韓国のバイオ企業「RNLバイオ」(本社・ソウル)から紹介を受けて来日した韓国人患者に、研究段階にある幹細胞投与を実施している問題に関連し、韓国幹細胞学会(会長・徐海榮(ソヘヨン)亜洲大教授)は「無分別な幹細胞治療」が行われている現状を憂慮する声明を発表した。
 声明は14日付で、「幹細胞治療剤の無分別な乱用と無許可施術に対する公式立場」。治療剤は国家レベルで有効性や安全性が確認されなければならないと強調した上で(1)幹細胞を無分別に乱用したり治療効果を誇張または拡大解釈する行為は患者に危険をもたらしうる(2)自身の体に由来するとしても安全性と治療効果が検証されていない幹細胞を施術(投与)することは、患者の健康と財産に危険となりうる――と指摘した。
 さらに、こうした現状は「(韓国人)患者の健康とわが国の幹細胞(研究などの)発展に阻害要因となりうる」と憂慮を表明した。
 韓国では、自身から取り出した幹細胞を投与する行為を厳しく制限している。このため、病気の治療などで投与を希望する患者が、規制のない日本へ渡っている。こうした動きを受け、韓国保健福祉省は9日、未許可の幹細胞治療を受けないよう患者らに呼びかけた一方、R社や韓国障害者団体総連合会が韓国の大手紙に、韓国内でも治療が受けられるよう法改正を求める意見広告をそれぞれ出すなど、議論が起きている。

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