町田の鍼灸(ハリキュウ)マッサージの治療院です。肩こり、腰痛からギックリ腰寝違いなど痛みの改善あらゆる体の不調和、歪みの改善に努力しています。

医療情報81

医療情報80
20140116~

鳥インフル厳戒…5万人の中国人観光客日本へ

読売新聞 2014年1月31日(金) 配信
 中国で人への感染が拡大する鳥インフルエンザ(H7N9型)に、厚生労働省などが警戒を強めている。
 人から人への持続的な感染は確認されていないが、今後、大流行を引き起こす新型インフルエンザに変化する恐れもある。31日に春節(旧正月)を迎える中国から大勢の観光客の来日も予想され、専門家は「日本でも感染者が出る可能性がある」と指摘する。
 ◆対応強化
 「中国ではこれから旧正月を迎え、感染が加速する可能性がある。日本に入ってくる可能性を考慮すべきだ」
 30日に開かれた厚生科学審議会感染症部会。H7N9型の人への感染状況や国の対応について、厚労省の担当者らが説明した後、委員からは対応の強化を求める声が上がった。
 H7N9型は昨年3月、上海市で初めて感染者が確認された。夏にはいったん収束したが、昨年10月以降、再び感染者が確認されるようになり、年明けから急増。浙江省や広東省などで103人に上っている。世界保健機関(WHO)などによると、中国本土に加え、香港、台湾でも感染者が出ており、肺炎で重症化するケースも出ている。
 ◆来日5万人
 感染源は分かっていないが、国立感染症研究所(感染研)などによると、生きた鳥など家禽(かきん)類との接触が原因の可能性が高い。上海市などでは、人の移動が活発になる春節を控え、生きた鳥の売買を禁止する決定が出されたが、中国全体から見れば一部で、感染は今後も拡大する恐れもある。
 台湾や香港の感染者は、いずれも発症前に中国本土に滞在しており、本土で感染したと考えられている。中国人観光客を顧客とする旅行会社の協議会によると、約1週間の春節の時期に5万人以上の観光客が日本を訪れるとみられる。
 感染研の大石和徳・感染症疫学センター長は「中国で感染した人が日本に入国する可能性も否定できない」と指摘。人から人への限定的な感染も確認されており、「現時点で大流行を引き起こすようなウイルスの変化は起きていないが、引き続き警戒が必要だ」と話す。

新万能細胞、サルの治療で実験中…ハーバード大

読売新聞 2014年1月30日(木) 配信
 【ワシントン=中島達雄】細胞に強い刺激を与えただけで作製できる新たな万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の開発に理化学研究所と共にかかわった米ハーバード大の研究チームが、脊髄損傷で下半身が不自由になったサルを治療する実験を進めていることを30日明らかにした。
 研究チームの同大医学部・小島宏司医師によると、脊髄損傷で足や尾が動かなくなったサルの細胞を採取し、STAP細胞を作製、これをサルの背中に移植したところ、サルが足や尾を動かせるようになったという。
 現在、データを整理して学術論文にまとめている段階だという。研究チームは、人間の赤ちゃんの皮膚からSTAP細胞を作る実験にも着手。得られた細胞の能力はまだ確認中だが、形や色はマウスから得たSTAP細胞によく似ているという。

特許出願…発明者にリケジョ・小保方さんの名も

読売新聞 2014年1月30日(木) 配信
 「STAP細胞」の作製に成功した理化学研究所などが国際特許をすでに出願していることが30日、わかった。
 今後、再生医療への応用などを目指した国際的な知財競争が激化することが予想され、今回の特許がどのような形で認定されるかが注目される。
 国際特許は、理研と東京女子医科大、米ハーバード大の関連病院であるブリガム・アンド・ウィメンズ病院の3施設が合同で米当局に出願。2012年4月から手続きを始め、昨年4月に出願した。発明者には、小保方(おぼかた)晴子・理研ユニットリーダー(30)ら7人が名前を連ねている。
 出願内容は「ストレスを与えることで、多能性細胞を作製する手法」。iPS細胞(人工多能性幹細胞)のように、外部から遺伝子を導入したり、たんぱく質などを加えたりしなくても、皮膚のような体細胞が、多能性細胞に変化することを示した。ただ、最終的に特許当局にどこまで権利範囲が認められるかは分からない。

ウイルス性質変わらず H7N9型で感染研

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 国立感染症研究所は29日、中国で昨年10月から再び感染者が増えているH7N9型鳥インフルエンザウイルスの遺伝子の特徴は、昨年春に広がったものとほぼ同一であるとするリスク評価を公表した。
 感染研は10月以降の症例を昨年春に続く第2波とみており、「冬季に入り(中国で)ウイルスの流行が活発になっている。国内への患者流入の可能性を注視する必要がある」と指摘した。持続的な人から人への感染は認められないとしている。
 感染研によると、人の細胞に結合しやすくなっているなどの性質は同じで、感染力や病原性を高めるような新たな変異は起きていない。「春に流行したウイルスと基本的には変わっていない」と評価した。
 H7N9型鳥インフルエンザは昨年3月以降、中国や台湾などで感染者の報告が相次いだ。夏にいったん沈静化したが、10月以降に再び増加し、今年に入って患者は100人を超えた。

関東で花粉シーズン到来 昨年より早く、症状も

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)は29日、東京都と関東の6県が26日に花粉シーズンに突入したと発表した。飛散量が花粉に敏感な人の症状が出始めるレベルに達したためで、昨年より1週間から10日程度早いという。
 独自の花粉観測機「ポールンロボ」を全国に設置し、飛散量を調べている。26日に東京都内の約9割の観測点で、その他の県でも23日から26日に一定量以上の花粉を観測した。
 同社によると、寒気が緩んで気温が上がる2月中旬には西日本でも飛散が始まり、関東で本格化する見通し。飛散量は平年よりは多く、昨年よりは少ない所が多いとみている。
 スギ花粉のピークは、関東から西日本で3月上旬から中旬、北陸で3月下旬、東北で4月上旬から中旬の見通しだ。

生薬がアルツハイマー予防 ホップエキス、京大解明

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 ホップのエキスが、アルツハイマー病の発症や進行を抑えるとの研究結果を京都大チームがマウスの実験で明らかにし、米オンライン科学誌プロスワンに30日発表した。
 エキスは漢方の生薬「☆酒花(ひしゅか)」として知られ、ホップの球形の花から抽出され、中国では健胃薬や鎮痛薬に使われる。ただ、ビールにはほとんど含まれないという。垣塚彰(かきづか・あきら)教授(難病治療)は「生薬は安全なものが多く、予防のために普段から摂取できる」と話す。
 チームは、アルツハイマー病の原因とされるタンパク質「アミロイドベータ(Aβ)」の産生を促す酵素の働きを抑える物質を特定するため、約1600種類の植物エキスを調べ、☆酒花を見つけた。
 遺伝子操作でアルツハイマー病を発症するようにしたマウスに、エキスをまぜた水を飲ませ、水槽の中のゴールにたどり着く時間を繰り返し測定。すると9カ月後には平均14秒で到達するようになった。一方、普通の水を飲んだマウスは約40秒かかり、場所をあまり覚えていなかった。
 エキスを飲んだマウスの脳内に蓄積したAβの量は、普通の水を飲んだマウスの3分の1以下だった。
 サッポロビールは、京大とライセンス契約を結び、ホップを使った商品開発を進める予定だ。
 注)☆は口ヘンに卑

音楽で突発性難聴回復 クラシック聴かせ脳活性化

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)のチームが、原因不明で急激に聴力が低下する「突発性難聴」の患者を対象に、聞こえにくい耳を使ってクラシック音楽を聴き続けてもらう実験をした結果、高い治療効果があることを突き止めた。29日、英科学誌電子版に発表した。
 生理研によると、日本での突発性難聴の年間受診率は1万人当たり3人で、増加傾向にある。現在はステロイドでの治療が中心で、チームの岡本秀彦(おかもと・ひでひこ)特任准教授(神経科学)は「安価で副作用のない新たな治療法につながる」と期待している。
 耳鼻科医の岡本特任准教授によると、右耳で聞くと左脳、左耳で聞くと右脳がそれぞれ活動する。片耳が難聴になると、正常な耳ばかり使うため、難聴の耳に対応する脳の働きも低下。悪循環でさらに聞こえなくなる。
 実験では、発症間もない患者約50人を二つのグループに分類。片方のグループはステロイド治療のほか、正常な耳をふさぎ、難聴の耳で毎日約6時間、クラシックを聴き、日常生活音も全て難聴の耳で聞いてもらった。
 約10日後に調べると、左右で25デシベルあった聴力差が7デシベルほどまで縮小。ステロイド治療だけだと15デシベルほど差が残っていた。
 約3カ月後には、音楽治療を受けた患者の86%が完治し、脳活動も健常者と同等まで回復。ステロイド治療だけの患者は完治が58%にとどまり、22%は不変か悪化だった。
 難聴の耳から積極的に音を送り続けたことで、対応する脳が再び活性化したと考えられる。岡本特任准教授は「安静に過ごすよう推奨されてきたが、難聴の耳をあえて使うリハビリ治療が有効だと分かった」と話した。
 ※英科学誌は「サイエンティフィック・リポーツ」

簡単手法、検証念入り 医学、がん研究に展開も 「表層深層」新型万能細胞

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 理化学研究所と米ハーバード大のチームが開発したSTAP(スタップ)細胞は、成熟した体の細胞を、いとも簡単に受精卵のような状態にまで巻き戻すことができることを示した画期的な成果だ。論文の審査も念入りに行われた。人の細胞を使った研究も進み、今後の生物学に大きな影響を与えそうだ。
 ▽猛烈に簡単
 「すごいです。猛烈に簡単な方法で、今までの万能細胞を超え得る質の高い細胞ができてしまった」。宮崎大の本多新(ほんだ・あらた)准教授(幹細胞生物学)は驚く。
 けがや病気で失われた体の器官や組織を復活させようという再生医療の研究者は、万能細胞に大きな期待をかけてきた。ほとんど何にでも分化できる能力を利用して、欠損を補うことができると考えたからだ。
 最初に発見された胚性幹細胞(ES細胞)は、命のもとともいえる受精卵を犠牲にする必要があり、倫理的に問題とする声もあった。京都大の山中伸弥(やまなか・しんや)教授が開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)は受精卵を使わない利点があるものの、細胞の中に遺伝子を運び込む作製方法に関して安全性をどう確保するかが課題として残っている。
 「第3の万能細胞」となるSTAP細胞は、細胞を酸性の溶液に一時的に漬けるだけ。信じられないほど簡単で、理研チームは「染色体に異常は見られない」とする。
 ▽本当か?
 論文の共著者の一人となった理研の笹井芳樹(ささい・よしき)発生・再生科学総合研究センター副センター長は当初「そんなこと、あるんかいな」と思った。
 論文を掲載した英科学誌ネイチャーのレフェリー(審査員)も同じだ。植物では、環境の変化に応じて細胞が未熟な状態に戻ることは知られていた。しかし、酸性の溶液の中という厳しい環境を生き延びた動物の細胞の一部が未熟に戻るということはあり得ないと考えられていたからだ。
 筆頭著者の小保方晴子(おぼかた・はるこ)同センター研究ユニットリーダーは、昨年3月の投稿から掲載が決まるまでの9カ月間、追加の実験に追われた。何日間も細胞の動きを撮影し、遺伝子解析などを行い、レフェリーから繰り出される質問に一つ一つ答えた。
 ▽がんばれ
 今後、人の細胞でも同じ結果が出せれば、疾患研究や再生医療の魅力的な素材になり得る。笹井さんは「iPS細胞でできることが、STAP細胞でできない理由はない」と意気込む。ただ作製競争は「世界的にとてつもないものになる」と予想。ここ1~2年が勝負だが「私としては『がんばれ小保方』と思っている」と期待を込めた。
 今回の論文は酸性溶液という細胞にとってのストレスによって"若返り"が起きたという内容だ。他に、毒や圧迫といったストレスでも生き残った細胞に変化が起きたといい、方法は一つとは限らない。
 細胞の性質を変える手法をさらに洗練させれば、ストレスを薬として与え、傷んだ臓器を体内で修復するような方法につながるかもしれない。
 小保方さんは「まだマウスの研究の段階」と性急な応用には懐疑的だ。一方で、がん研究など他分野への波及も期待する。「細胞へのストレスとがんの関連は、古くから議論されている。その解明が、がんの抑制技術に結びつくかもしれない」と夢を語った。

識者談話

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 ▽比較検討が必要
 山中伸弥(やまなか・しんや)京都大教授の話 マウスの細胞に強いストレスを加えると、多能性が誘導されることを示した興味深い研究であり、(細胞を受精卵に近い状態に戻す)細胞の初期化を理解する上で、重要な成果だ。医学応用の観点からは、人工多能性幹細胞(iPS細胞)のような細胞の新しい樹立法ともとらえることができ、人の体細胞でも同様の方法で多能性が誘導された場合、従来の方法とさまざまな観点から比較検討する必要がある。重要な研究成果が日本人研究者によって発信されたことを誇りに思う。今後、人の細胞からも同様の手法で作られることを期待している。
 ▽爆発的に研究広がる
 国立成育医療研究センター研究所幹細胞・生殖学研究室の阿久津英憲(あくつ・ひでのり)室長の話 私たちの臓器や組織が、生まれてから何十年も維持されるように、細胞の運命は容易に変わらない。ところが今回は遺伝子を操作するような特殊な方法を使わず、少し環境を変えただけで多能性を持たせてしまった。体の機能を健常に保つ上で重要な、細胞の仕組みに関わる発見だ。再生医療にすぐ役立つといったものではないが、がんの研究者などは興味が湧くのではないか。明日からでもできるような実験で、今後、爆発的に研究が広がるだろう。

人での細胞、次の焦点に 理研のSTAP細胞

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 【解説】弱い酸性環境にさらすだけで、特定の機能を持ったマウスの細胞が、「多能性」を持つ細胞に変化することが分かった。驚くべき発見だが、すぐに医療に応用できると期待を持つのは早い。まずは人の細胞でも同じことができるか、今後の研究を待つ必要がある。
 四つの遺伝子を成熟した細胞の核に入れることで受精卵のように多能性を持つ状態に逆戻りさせ、人工多能性幹細胞(iPS細胞)が作れることを京都大の山中伸弥教授が発見してからわずか7年余り。理化学研究所チームのSTAP細胞は、複雑な操作が必要と考えられていたタイムマシンのような現象をより簡単に実現した。
 iPS細胞が作製に数週間かかるのに対し、STAP細胞は2~7日。しかもiPS細胞からは変化できない胎盤になれる能力もある。現時点の解析では、体内に移植した際、がんになってしまう可能性も低そうだ。今後の進展によっては、再生医療や創薬への利用も現実味を帯びてくる。
 ただし、今回はあくまで生まれて間もないマウスの細胞という限られた条件での成果だ。年を取ったマウスの細胞ではSTAP細胞になれる確率が低くなるらしい。
 謎も多い。STAP細胞ができる時、細胞内では何が起きているのか。体内ではストレスがあっても多能性細胞が作られず、体外での培養でしかできないのはなぜか。この現象は生き物にとってどんな意味があるのか。まずは今回見つかった細胞の性質を掘り下げるための研究が展開されていくだろう。

「輝かしい成果に驚き」 大学時代の指導教員

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 さまざまな組織や細胞になる能力を持つ新たな「万能細胞」を開発した小保方晴子(おぼかた・はるこ)さん(30)の大学時代の指導教員だった常田聡(つねだ・さとし)早稲田大教授(先進理工学部)は30日、同大で記者会見し「(博士課程を)卒業してたった3年で輝かしい成果を挙げたことは非常に驚いているし、喜んでいる」と話した。 小保方さんの学部時代の研究は細菌の分離培養法。現在の研究とは違う分野だったが、常田教授を訪れ「自分は再生医療の研究をしたい。特に子宮を病気でなくし、子供を産めなくなった女性を救いたい」と思いを語っていたという。 小保方さんについて「積極性が高い学生だった。分からないことがあると専門家に恐れずに聞きに行って突破口を開いていった」と振り返った。「努力家でもあり、寝る間も惜しんで毎日努力をしたのが今回の成果に結びついたのではないか」
 大学ではラクロス部に所属していた。常田教授は「レギュラーとして強いチームづくりの中心にいた。おしゃれに気を使い、洋服や持ち物で凝った物を身につけて女性らしい学生だった」と話した。

「支援考えたい」 新万能細胞で文科相

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 下村博文文部科学相は30日、理化学研究所のチームによる新万能細胞「STAP細胞」の開発に関し「画期的で、30歳の女性がリーダーで研究をしたというのは日本にとって誇りだと思う。今回のような研究に対しても支援を加速度的にしていくことを考えたい」と述べた。記者団に答えた。
 また「科学技術で世界トップの環境をつくるようバックアップしたい。自由で柔軟な発想で研究できるようにしていきたい」と話した。
 加藤勝信官房副長官は記者会見で「将来の革新的な再生医療の実現につながると期待している」と高く評価。「再生医療を含めた研究開発を促進するため(支援)態勢を充実させていく」と述べ、政府としても後押ししていく方針を強調した。
 また「若い女性が力を発揮していることは素晴らしい」と述べた。

「革命的」「また日本が」 海外で称賛の声 理研の新万能細胞

共同通信社 2014年1月30日(木) 配信
 30日付の英科学誌ネイチャーに掲載された新たな万能細胞「STAP細胞」開発の成果は海外の主要なメディアが取り上げ、「革命的だ」「また日本人科学者が成果」と称賛する研究者の声を紹介した。
 STAP細胞は、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダー(30)らが作製。英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのクリス・メイソン教授は「また日本人が万能細胞の作製法を書き換えた。山中伸弥(やまなか・しんや)氏は四つの遺伝子で人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ったが、STAP細胞は一時的に酸性溶液に浸して培養するだけ。どれだけ簡単になるんだ」と驚きのコメントをネイチャーに寄せた。
 米ピッツバーグ大の研究者は米NBCテレビの取材に「成果は衝撃的で、強力な可能性を秘めている」と評価し、今後の応用に期待を寄せた。
 ロンドン大キングズ・カレッジの研究者はBBC放送などの英メディアに「本当に革命的。幹細胞生物学の新時代の幕開けだ。理研チームが年内に人のSTAP細胞を作っても驚かない」とたたえた。
 一方、米カリフォルニア大ロサンゼルス校の研究者はAP通信に「人間でも同じことが起こると示されないうちは、どう応用できるか分からない。医学的に役立つかはまだ何とも言えない」とコメントし、慎重な見方を示した。
 文部科学省ライフサイエンス課の担当者は「人間の細胞でできるかどうかの解明が必要になる。早期に解明されれば、本当に革新的な再生医療の実現につながるのではないか。非常に期待している」と話している。

レモンで脂肪肝抑制 三重大研究グループ発表

伊勢新聞 2014年1月30日(木) 配信
 レモンの皮や果汁に多く含まれる成分「エリオシトリン」に、メタボリック症候群(メタボ)に多い脂肪肝を抑制する効果があることを、三重大医学系研究科とポッカサッポロフード&ビバレッジ(愛知県)の共同研究グループが突き止め、29日発表した。将来的には脂肪肝の治療や、メタボが引き起こす脳卒中など循環器疾患の予防に役立つ可能性がある。英科学誌電子版に15日掲載された。
 グループは、レモンを多く摂取する「地中海食」を頻繁に食べる人は、脳卒中などの循環器疾患やメタボを患う割合が、そうでない人に比べて低かったことから、レモンに含まれるエリオシトリンに注目した。
 研究では、遺伝子配列が人間に似ている小型の熱帯魚「ゼブラフィッシュ」を活用し、太らせたゼブラフィッシュにエリオシトリンを四週間投与したところ、中性脂肪が3割減った。人間から取り出した肝臓細胞でも脂肪の蓄積を4割ほど抑えられた。
 三重大医学系研究科の田中利男教授(薬理学)は「脂肪肝の治療は難しい。新しい治療や循環器疾患の予防に結び付く可能性がある」と話している。

「肥満ホルモン」糖尿病呼ぶ 金大グループが解明

北国新聞 2014年1月30日(木) 配信
 金大医薬保健研究域医学系の金子周一教授(恒常性制御学)らの研究グループは29日までに、肥満が糖尿病につながりやすいのは、肝臓でつくられるホルモンが原因であると突き止めた。実験の結果、このホルモンは肥満の人の血中に多く、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げることが判明した。肥満が糖尿病を招く仕組みが明らかになったことで、新たな治療法や薬剤の開発が期待される。
 成果は、米国糖尿病学会誌「Diabetes(ディアベテス)」のオンライン版に掲載された。
 糖尿病の原因とみられるのは、肝臓で分泌されるホルモンの一つで、「LECT(レクト)2」と呼ばれる。人間ドック受診者200人を調べたところ、肥満の人ほど血中のLECT2濃度が高かった。
 別の実験では、過剰につくられたLECT2が筋肉において、血糖値を下げるインスリンの効き目を鈍らせることが分かった。「インスリン抵抗性」と呼ばれる状態で、糖尿病を引き起こす原因として知られる。
 研究グループの御簾(みす)博文特任助教によると、先天的にLECT2を欠損させたマウスは、そうでないマウスより糖の処理能力が高く、血糖値が低かった。
 これらの実験から研究グループは、肥満や食べ過ぎによって分泌されたLECT2が、筋肉でインスリン抵抗性を誘導するため、糖尿病にかかりやすい状態になると結論づけた。研究グループの篁(たかむら)俊成准教授は「LECT2の働きを低下させる薬や治療法ができれば、糖尿病治療は大きく前進する」と話した。

ノロ感染性胃腸炎 患者数前週下回る

読売新聞 2014年1月30日(木) 配信
 ノロウイルスによる感染性胃腸炎の流行が続いている。国立感染症研究所が28日に公表した調査結果によると、全国約3000か所の小児科で確認された感染性胃腸炎の患者数は、13-19日の1週間で1医療機関あたり10・31人で、前週の10・96人から減ったが、昨年同期(7・04人)より多かった。
 都道府県別でみると、全国最多は大分の21・97人。
 浜松市で給食の食パンが原因とみられる集団感染により児童ら1000人以上に広がるなど、今年に入り集団感染も多発しており、自治体や学校現場は対応に追われている。

第3の万能細胞、STAP作製…iPSより容易

読売新聞 2014年1月30日(木) 配信
第3の万能細胞、STAP作製…iPSより容易
 細胞に強い刺激を与え、様々な組織や臓器に変化する「万能細胞」を作る新手法をマウスの実験で発見したと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と米ハーバード大などの国際研究チームが発表した。30日付の英科学誌「ネイチャー」に、巻頭論文として掲載される。
 研究チームは、外部からの単純な刺激だけで、細胞の役割がリセットされる「初期化」が起こり、あらゆる組織、臓器に変化する「多能性」を獲得するという発見は、生命科学の常識を覆す研究成果だと説明している。研究チームは今後、再生医療への応用も視野に、人間の細胞で同様の実験を進める。
 研究チーム代表の同センターの小保方(おぼかた)晴子・ユニットリーダー(30)らは、今回発見した現象を「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味の英語の頭文字から、「STAP(スタップ)」と呼び、作製した細胞をSTAP細胞と命名した。ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く「第3の万能細胞」といえる。
 STAP細胞の作製はiPS細胞よりも簡単で、効率が良いという。iPS細胞の課題であるがん化のリスクも低いとみられる。

5道府県で耐性ウイルス 20人から、H1N1型

共同通信社 2014年1月29日(水) 配信
 国立感染症研究所は28日までに、タミフルやラピアクタなどの抗ウイルス薬に耐性を持つH1N1型のインフルエンザウイルスが、昨年11月以降、山形など5道府県の計20人から見つかったと発表した。
 耐性ウイルスは北海道で15人の患者から報告されたほか、山形県の2人、神奈川県の1人、三重県の1人、大阪府の1人から見つかった。
 三重県の患者は、札幌市で耐性ウイルスが検出された昨年12月20~24日に同市に滞在していたことや遺伝子配列が同じことから、札幌で感染したと考えられるという。
 札幌市で最初に検出された耐性ウイルスは、実験でタミフルとラピアクタのウイルスの増殖を抑える効果が通常の約500分の1以下にまで下がっていた。ただ、別の抗ウイルス薬で作用の仕組みが異なるリレンザ、イナビルは効果があった。
 薬が効きにくい耐性ウイルスが増えると、重症患者の治療や感染拡大を防ぐのが難しくなる恐れがあることから、厚生労働省は「耐性ウイルスのまん延状況を把握する」としている。

香港、生きた鳥の流通停止 春節控え市民に戸惑い

共同通信社 2014年1月29日(水) 配信
 【香港共同】香港当局は27日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染拡大防止の一環として、生きた鳥を扱う卸売市場を28日から21日間閉鎖する措置を取った。香港では春節(旧正月、今年は31日)の大みそかに家族で鶏肉料理を食べる習慣があり、生きた鶏が手に入らなくなった鳥肉販売業者には打撃となり、市民には戸惑いが広がっている。
 閉鎖措置は、同市場で27日夜、広東省産の鶏からH7型ウイルスが検出されたため。当局は28日、市場の生きた鳥約2万羽の殺処分を開始、作業は夜まで続いた。
 昨年3月に中国で初めて確認された同型ウイルス感染者は、夏にいったん沈静化したが、今月に入り再び急増。今月の感染者は28日までに香港の1人を含め計111人で、うち22人が死亡。香港の1人は、隣接する広東省深☆市で感染したとみられている。
 中国国営通信の新華社は27日、浙江省で昨年後半、限定的で持続しないH7N9型の人から人への感染が起きたと報道。だが、専門家は「特殊な病例で、まだ人から人へ広く感染する現象は起きていない」とウイルスの変異を否定している。
 香港中心部の鳥肉販売店では28日、市場の閉鎖で流通が止まり、生きた鶏を入れる籠は空の状態。店員は「春節を前に注文が入っていたけど、入荷がないからどうしようもない」と肩を落とした。
注)☆は土ヘンに川

先天性風疹症候群 今年すでに4人

毎日新聞社 2014年1月28日(火) 配信
先天性風疹症候群:今年すでに4人
 風疹に感染した妊婦から生まれる先天性風疹症候群(CRS)の新生児の報告数が、今年になって今月19日までに4人に上ることが28日、国立感染症研究所のまとめで分かった。昨年は少なくとも32人が生まれ過去最多となったが、今年もCRS新生児の報告が懸念されている。報告は、福島県、東京都、兵庫県、島根県で各1人。国は、東京五輪が開催される2020年までに予防接種の徹底で風疹の流行をなくすとした指針案をまとめている。

論文一時は却下…かっぽう着の「リケジョ」快挙

読売新聞 2014年1月30日(木) 配信
 生物学の常識を覆す発見を世界に先駆けて公表したのは、30歳の日本人女性が率いる国際研究チームだった。
 理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子さんが研究を着想してから6年。意表を突く簡単な手法で様々な組織に変化できる「STAP細胞」を作ったとの論文は当初、一流科学誌から「信じられない」と掲載を拒否されたが、日本のベテラン研究陣の後押しが成功に導いた。
 小保方さんは早稲田大理工学部を2006年に卒業後、高校時代から憧れていた再生医学の研究を開始。この年、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したと発表した山中伸弥・京都大教授の講演を聞き、研究に打ち込む決意を強めた。刺激で細胞を変化させるという今回の成果につながるアイデアが浮かんだのは08年に留学していた米ハーバード大でのことだった。
 実験で極細のガラス管にマウスの細胞を通すと、予想より多い幹細胞ができた。「狭い場所を通る刺激がきっかけになったのではないか」と発想を転換して研究を続けた。
 しかし、米国の専門家にも共同研究を持ちかけても、実績のない若手は相手にされない。救いの手を差し伸べたのは10年、センターで研究中の若山照彦・現山梨大教授(46)だった。世界初のクローンマウスを作った若山さんは、突然訪ねてきた小保方さんの協力依頼に「最初は信じられなかったが、僕が証明できれば米国に勝てると思った」と応じた。
 毒素を使ったり、細胞に栄養を与えず飢餓状態にしたり……。11年にセンター客員研究員になった小保方さんは実験を続け、その年の冬、若山さんと、STAP細胞からできた細胞を持つマウスを誕生させた。
 権威ある科学誌ネイチャーに論文を投稿したが、掲載は却下され、審査した研究者からは「細胞生物学の歴史を愚弄している」という趣旨のメールも届いた。肩を落とす小保方さんを、幹細胞研究の第一人者である笹井芳樹・副センター長(51)らが支援。データを解析し直し昨年3月、論文を再投稿。掲載が決まった。
 研究室のスタッフ5人は全員女性。研究室の壁はピンクや黄色で、好きなムーミンのキャラクターシールも貼っている。仕事着は白衣ではなく、大学院時代に祖母からもらったかっぽう着。「これを着ると家族に応援してもらっているように感じる」という。
 理系の女子学生や女性研究者を指す「リケジョ」が注目される中で飛び出した成果。日本分子生物学会理事長の大隅典子・東北大教授(53)は「発生生物学は多くの女性研究者が活躍してきた分野。若手が見つけた小さな芽を、周囲のサポートで結実させた点もすばらしい」と喜んだ。
 これから世界で激しい競争が予想される。「プレッシャーを感じるが、10年後、100年後の人類社会への貢献を意識して、一歩一歩進みたい」と決意を話した。

##原発の放射性廃棄物がある状態では、未来派むずかしいでしょう! 

鳥インフル感染100人超 中国浙江で12人死亡 昨年上回るペース

共同通信社 2014年1月28日(火) 配信
 【香港、上海共同】中国の広東、江蘇、湖南、福建4省の衛生当局は27日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の新たな感染者が計6人確認され、うち広東省の男性(68)が死亡したと発表した。新華社電によると、浙江省当局は同日、今年省内で同型ウイルスに感染した49人のうち12人が死亡したことを明らかにした。
 今年に入ってから同日までに確認された感染者は、香港の1人を含め計103人に上り、合計で22人が死亡した。約150人が感染した昨年を上回るペースで急拡大している。
 死亡が発表された広東省の男性は、死後に同型ウイルスへの感染が確認された。残る同省と江蘇、福建両省の感染者計4人は重体で、湖南省の1人の詳しい容体は不明。
 同型ウイルスは昨年3月に初確認された後、夏にいったん沈静化したが、今年に入って感染者が再び急増。各地では、主な感染源とみられている生きた鳥を扱う市場を閉鎖するなどの措置を取り、感染の拡大防止を図っている。当局は空港や港での検査強化も指示した。
 また、香港の衛生当局は27日、中国広東省から香港の市場に持ち込まれた鳥からH7型ウイルスが検出されたため、同市場の約2万羽の鳥を処分し、来月18日まで閉鎖することを決めた。
 中国の衛生当局は感染拡大について「人から人へ持続的に感染している証拠はないが、限定的な感染は排除できない」との見方を示した。
 中国各地の衛生当局などによると、昨年3月以降の同型ウイルス感染者の合計は、香港で確認された3人、台湾での2人を含め計252人となり、70人以上が死亡した。

原爆影響報告書を米が公開 投下直後の広島、長崎調査

共同通信社 2014年1月28日(火) 配信
 広島と長崎への原爆投下直後、日米の研究者らが両市内などで原爆の人体への影響などについて調査した内容をまとめた報告書を、米エネルギー省が27日までにインターネット上で公開した。長崎大の長瀧重信(ながたき・しげのぶ)名誉教授が明らかにした。
 報告書は米陸軍が1951年にまとめた全6冊の「原子爆弾の医学的影響」。45年8月に原爆が投下された直後の同9月以降、日本人や米軍の医師や研究者ら計約180人が広島、長崎に入り、爆心地からの距離など各条件下で、放射線の人体への影響などを調べた。
 広島の爆心地から4キロ以内にいた子どもら約1万7千人について、爆心地からの距離と死者数の割合を調べ、殺傷能力を分析した内容もある。
 長瀧名誉教授によると、報告書やそのコピーは放射線影響研究所の広島市の図書室や長崎市の原爆資料館にもあるというが、一部の専門家しか存在を知らなかった。広く周知したいと考えていた長瀧名誉教授が昨年、米側に公開を働き掛けた。
 長瀧名誉教授は「原爆投下直後の人体への影響について世界で最も詳しい報告書。今後多くの方々が研究に役立ててほしい」と話している。(共同)

N1H1型感染拡大 メキシコ、流行再来を警戒

共同通信社 2014年1月28日(火) 配信
 【メキシコ市AP=共同】メキシコでは今月に入って新型のH1N1型インフルエンザの感染が拡大しており、当局は2009年のような大流行が再来するのではないかと警戒している。
 保健省によると、今月に入ってからのH1N1型感染者は23日現在で1261人に上り、うち123人が死亡。09年には1年間に7万人以上が感染し、うち1479人が死亡した。
 首都メキシコ市の地下鉄駅構内に設置された予防接種場所には人々の長い列ができている。

ヒト同士の感染の証拠なし H7N9型で中国当局

共同通信社 2014年1月28日(火) 配信
 【北京・新華社=共同】中国で鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染が広がっている問題で、中国の保健当局は26日、診断と治療に関する文書を発表、恒常的な「ヒトからヒトへ(ヒト同士)の感染」の証拠はない、と述べた。
 文書によると、感染源はH7N9型ウイルスを持つ家禽(かきん)とみられ、呼吸器感染や家禽の排せつ物への接触により感染が広がっている可能性がある。潜伏期間は3~7日間という。

別々の物事を区別して記憶…神経細胞群を発見

読売新聞 2014年1月28日(火) 配信
 【ワシントン=中島達雄】脳内で記憶をつかさどる「海馬(かいば)」へ、信号を整理して送る重要な神経細胞群を発見したと、米マサチューセッツ工科大(MIT)の利根川進教授らの研究チームが米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。
 マウスで実験した成果だが、研究チームは「人間にも似た形の細胞群がある。心的外傷後ストレス障害(PTSD)やアルツハイマー病など、記憶に関連する障害に関係がありそうだ」とみている。
 チームは、細胞群が普通より活発に働くマウスと、逆にあまり働かないマウスを遺伝子操作で作製。ある音を聞かせた20秒後、足に不愉快な電気刺激を与える実験を、いずれのマウスにも3回ずつ繰り返した。翌日、今度は電気刺激なしで音だけを3回聞かせたところ、細胞群が働かないマウスの方だけがおびえた。
 研究チームはこの結果から、細胞群は「音」と「電気刺激」を区別して記憶できるように働いたと推定。半球のような形から、「アイランド・セル(島細胞)」と名付けた。
 北村貴司・MIT研究員は「PTSDでは、(事件と風景、音など)別々の物事の記憶が結びついて、障害をもたらしているといわれる。この細胞群の研究が進めば、治療につながるかもしれない」と話す。

世界最高性能「創薬スパコン」稼働へ 理研神戸

神戸新聞 2014年1月28日(火) 配信
 創薬(新薬の研究開発)を主な目的としたスーパーコンピューターで世界最高性能になるとみられる「創薬スパコン」を、理化学研究所(理研)生命システム研究センター(神戸市中央区)などが開発し、2014年中に神戸・ポートアイランド2期内に設置、稼働させることが分かった。計算速度では国内最速の汎用(はんよう)スパコン「京(けい)」が苦手で、創薬にとっては重要なタンパク質の長時間解析が可能になる。(金井恒幸)
 創薬は、病気の原因となるタンパク質に強く結合し、効果を発揮する特定の物質をいかに早く突き止められるかが鍵。京は結合後のタンパク質の分子の動きを数多く再現するのは得意だが、特定の分子の動きを長時間再現するのは苦手な側面があった。
 理研などは分子の動きの再現が得意なスパコンの開発や改良を続け、1990年代~00年代前半までは世界最高性能を維持。だが、00年代後半に米国のスパコンに追い越され、新機種の開発を進めてきた。
 新機種は「MDGRAPE4(エムディーグレープフォー)」。開発費は約8億円で本体は本棚四つ分程度となる。開発には日立製作所も協力。コンパクトなため本体内の通信速度が京より増し、同じ時間内で京なら1秒分しか再現できなかったタンパク質の形の変化が、約100秒分再現できる。米国の最高機種の約5倍となる性能を想定する。
 年内には企業との共同研究に使う方針。泰地真弘人(まこと)副センター長(49)は「京とMDGRAPE4を使い分け、迅速な創薬を目指す。将来的には理研の別の場所でも創薬スパコンを設置し、利用を広げたい」と話す。

遺伝子の損傷 カシスに抑制、回復の効果

デーリー東北新聞 2014年1月28日(火) 配信
 八戸高専物質工学科の山本歩助教(34)らのグループが27日、八戸市の同校で会見し、がんや生活習慣病の原因とされている遺伝子の損傷に対し、カシスの成分がその抑制、回復に効果があるとする研究成果を発表した。今月から2月末にかけ、海外の専門誌のウェブサイトに論文の全文を掲載する。青森県は国内最大のカシス生産地でもあり、山本助教は「今回の成果を基に、県産カシスの消費拡大につながれば」と期待を寄せる。
 山本助教は、カシスにビタミンCやポリフェノールなど、遺伝子損傷抑制に効果のある成分が豊富に含まれていることに着目し、2010年から研究室生らと研究を開始。日本カシス協会長を務める加藤陽治・弘前大副学長や、上平好弘・同大地域共同研究センター産学官連携コーディネーターの協力を得て進めてきた。
 12年8月には、人体の細胞の構造に近い酵母を使った実験で、遺伝子を損傷する過酸化水素などの主な活性酵素3種類を消去する効果があることを確認した。
 今回は過酸化水素で遺伝子を損傷させたヒトの培養細胞に、完熟と未完熟のカシスエキスをそれぞれ投与して反応を調査。その結果、2種類とも過酸化水素を消去したほか、損傷箇所を回復するタンパク質の活性化を促進したことを解明した。
 カシスは食用加工の際、加熱するのが一般的。山本助教によると、加熱処理した場合でも、ポリフェノールなどの成分がほどんど変わらないことから、過酸化水素消去などの効果が期待できるとみている。
 県内は青森市を中心にカシスの生産が盛んで、国内総生産量の約9割を占める。山本助教は「廃棄されている未完熟の果実にも、使い方次第で商品価値があることが分かった。今後はマウスによる実験や人体への臨床実験を通じて、効能を確実なものにしたい」と意欲を見せた。(井上周平)

がん患者3200万人超す 格差深刻、12年世界推計

共同通信社 2014年1月28日(火) 配信
 人口の高齢化などにより世界規模でがんが増加し、2012年時点で3200万人超が、がんとともに生きていることが、国際がん研究機関(IARC、本部フランス)の推計で分かった。184カ国の入手可能な最新データを基にまとめた。
 推計によると、12年には1410万人が新たにがんと診断され、がん関連死は820万人。08年の前回推計ではそれぞれ1270万人、760万人だった。
 生存中のがん患者(15歳以上)は、過去5年間に診断された人だけで3250万人。それ以前の診断を含めるとさらに増えるとみられる。
 新規がんの57%、がん死の65%は発展途上国で発生。一方、生存中の患者の割合は先進国が52%と過半数を占める。日本など先進国のがんは「早期発見できれば長く付き合う慢性病」と位置付けが変化してきたが、早期発見のための手段や有効な治療法へのアクセスが不十分な途上国ではそうではない。
 前回推計と比べ大幅に増えたのが乳がん。新規診断は170万人、死亡は52万人で、08年からの増加率は新規が20%超、死亡は14%だった。過去5年間に診断された患者数は630万人に上る。
 乳がんの発生は世界の大半の地域で増加した。死亡率は先進国の多くで減っているが、途上国では下がっていない。例えば発症率は西ヨーロッパでは10万人当たり年90人超、東アフリカでは同30人程度と大差があるのに両者の死亡率は10万人当たり15人と同じくらい。IARCは、早期発見や治療を途上国に普及させるのが急務と指摘した。
 IARCは世界保健機関(WHO)のがんに関する専門組織。

インフルエンザ流行本格化 1週間に患者66万人

共同通信社 2014年1月27日(月) 配信
 国立感染症研究所は24日、全国約5千の定点医療機関から今月13~19日の1週間に報告されたインフルエンザの患者数は1医療機関当たり11・78人になったと発表した。厚生労働省は「本格的な流行に入った」とみて注意を呼び掛けている。流行のピークは2月上旬ごろになる見込みという。
 この期間に医療機関を受診した患者は約66万人と推定され、前週の約34万人からほぼ倍増した。直近の5週間で検出されたウイルスは、2009年に新型として流行したH1N1型が最も多くなっている。
 都道府県別では、沖縄(36・74人)、宮崎(19・58人)、岐阜(19・13人)、大分(17・57人)、福岡(16・31人)の順となり、主に西日本で患者が多くなっている。
 冬休みが終わり、保育所や幼稚園、学校への影響も拡大。休校や学年、学級閉鎖をした施設は小学校を中心に、1週間で698施設に上った。
 厚労省は、手洗いやうがい、かかった際のマスク着用で感染を広げない工夫をするよう呼び掛けている。

被災園児25%問題行動 引きこもり、暴力 長期ケア必要 厚労省調査 東日本大震災

毎日新聞社 2014年1月27日(月) 配信
東日本大震災:被災園児25%問題行動 引きこもり、暴力 長期ケア必要--厚労省調査
 岩手、宮城、福島3県で東日本大震災当時に保育園児だった子どもへの調査で、暴力や引きこもりなどの問題行動があり、精神的問題に関する医療的なケアが必要な子が4人に1人に達することが、厚生労働省研究班(研究代表者=呉繁夫・東北大教授)の調査で分かった。友人の死や親子の分離、被災地での生活体験が原因と考えられる。サポートが行き届いていない子も多いとみられ、専門家は早期の対応を求めている。
 調査には、国立成育医療研究センター、福島県立医大、宮城県子ども総合センター、岩手医大などが参加し、藤原武男・国立成育医療研究センター研究所部長が26日、仙台市で開かれたシンポジウムで発表した。
 対象は、大震災が起きた2011年3月11日に、3県内の保育園の3~5歳児クラスに在籍し、調査への協力に同意した子178人と保護者。アンケートと面接を、震災後1年半以降となる12年9月~昨年6月にかけて実施した。保育園の所在地は▽岩手=宮古市、陸前高田市、大槌町▽宮城=気仙沼市▽福島=福島市、いわき市、南相馬市、富岡町。比較する非被災地域として三重県で同様の調査を実施した。
 アンケートは、子どもの精神的問題によって起きる問題行動を数値化して比較できる「子どもの行動チェックリスト」(CBCL)を使った。CBCLは、世界的に信頼性が高く、国内の行政や学校、医療機関でも利用される。
 面接は、児童精神科を受け持つ医師や臨床心理士が、ケアをしながら心理状態の調査を実施。CBCLで問題行動を抱える可能性がある子について、医師のアドバイスに基づくケアの必要性を判断した。
 それらを集計した結果、被災3県で25・9%の子が医療的ケアが必要な状況と分かった。原因として、▽友人を亡くした▽家の部分崩壊▽津波の目撃▽親子分離――などが挙げられた。三重では同様の状態の子は全体の8・5%にとどまり、被災地はその約3倍に達した。被災地の子たちには、めまいや吐き気、頭痛、ののしり、押し黙りなどの症状があり、このままケアを受けずにいると、学習や発育に障害が出て、将来の進学や就職などにも影響する可能性があるという。
 過去の災害と子どもの精神的問題に関する調査は、比較的年齢が高く、幼児期の被災影響に関する調査は珍しい。調査に参加した奥山眞紀子・国立成育医療研究センターこころの診療部長は「非常に多くの子どもが精神的にケアを必要としている実態が、初めて客観的データで明らかになった。震災直後はケアが必要な子どもが増えることは知られるが、調査は震災から1年半以上経過しており、気に掛かる。専門医を核に地域で子どもをサポートする仕組み作りが必要だ」と話す。チームは今後約10年、同じ子への調査を続け、毎年状態を把握していく計画だ。【渡辺諒、下桐実雅子】
………………………………………………………………………………………………………
 ■ことば
 ◇子どもの行動チェックリスト(CBCL)
 現在または過去6カ月以内の子どもの状態について、身近にいる保護者らがアンケートに答える。「よく泣く」「大人にまとわりつく、頼りにし過ぎている」「爪をかむ」「トイレ以外で大便をする」など、113項目について▽当てはまらない(0点)▽時々当てはまる(1点)▽よく当てはまる(2点)のいずれかを選び、点数が高いほど問題行動があると判断され、ケアが必要とみなされる。このリストを使った研究報告は50カ国、4500以上になる。

iPSに似た細胞塊 化合物使い作製、京大

共同通信社 2014年1月27日(月) 配信
 ヒトの皮膚の細胞に、化合物を加えることで人工多能性幹細胞(iPS細胞)に似た細胞の塊を作ったと、京都大の杉山弘(すぎやま・ひろし)教授(ケミカルバイオロジー)のチームが24日明らかにした。
 iPS細胞は通常、皮膚の細胞に「山中4因子」という四つの遺伝子を導入するなどして作る。
 今回、体のさまざまな細胞に変化する多能性は未確認だが、iPS細胞と確かめられれば、遺伝子を使わない新たな作製法となる。杉山教授は「iPS細胞と特徴が似ている。さらに検証を進める」と話す。研究成果の論文は投稿中という。
 チームは、悪性リンパ腫の治療薬を加工し、特定の遺伝子の働きを活発にできる約30種類の化合物を開発した。
 iPS細胞は、さまざまな細胞や組織に変化する能力がある受精卵のような性質を持つ。このためチームは、化合物を一つずつ皮膚細胞に加え、受精卵に近い細胞の状態に変わるのに関わる遺伝子の働きを活発にするのは、どの化合物かを調べ、1種類を特定した。
 この化合物を皮膚細胞に加えて培養したところ、約3週間後にiPS細胞のような細胞の塊ができた。iPS細胞に特有の酵素や、同様の高い増殖能力があり、見た目も似ているという。

尾池・熊大教授ら、がん転移抑制酵素発見

読売新聞 2014年1月25日(土) 配信
 熊本大の尾池雄一教授(分子遺伝学)らの研究グループは、がんの転移を促進させる特定のたんぱく質の仕組みを解明するとともに、このたんぱく質の働きを抑える酵素を発見したと発表した。がんの転移を防ぐ薬の開発につながる可能性があるとしている。米科学誌「サイエンス・シグナリング」(電子版)に21日掲載された。(北川洋平)
 尾池教授らはこれまで、肺がんや乳がんのがん細胞から分泌される特定のたんぱく質(ANGPTL2)が、転移や周囲に広がる「浸潤」を促進することを確認してきた。
 今回、ヒトの骨肉腫細胞をマウスに移植する実験で、低酸素や低栄養といったがん組織内の環境の変化に伴い、このたんぱく質の遺伝子はDNA脱メチル化という過程を経て活性化することを明らかにした。
 さらに、このたんぱく質がTLL1と呼ばれる酵素によって切断されることを明らかにした。切断されたたんぱく質では、がんの進行が遅いことも確認。このため、この酵素でたんぱく質を切断していけば、がんの転移を抑えられる可能性があるとした。
 今後、この酵素が人体のほかの機能に悪影響を及ぼさないか検証が必要だが、尾池教授は「様々ながんへの応用が十分考えられ、転移を抑える治療につながりうる成果だ」としている。

ノバルティス社 白血病薬試験、計画書にも社員関与か 電子ファイルに社名

毎日新聞社 2014年1月24日(金) 配信
ノバルティス社:白血病薬試験、計画書にも社員関与か 電子ファイルに社名
 製薬会社ノバルティスファーマの社員が自社の白血病治療薬の臨床試験に関与していた問題で、複数の社員が実施計画書や患者の同意書の作成に関わった可能性があることが関係者への取材で分かった。試験開始前から社員が準備に加わっていたとみられる。研究チームは企業の支援を受けない前提で医療機関の倫理委員会から実施の承認を得ており、ノ社と研究の中心となっている東京大病院が調査している。
 試験関係者が、試験で使う書類の電子ファイルを調べたところ、試験の目的や進め方を定めて倫理委員会の承認を得る「実施計画書」や、医師が患者に渡す「患者同意書」の作成者情報の中に「Novartis(ノバルティス)」との表記があったという。文書の作成や更新にノ社の関係者が関与した疑いがあるという。
 一方、実施計画書には「研究の計画、実施、発表に関して可能性のある利益相反はない」と明記され、研究チームはノ社から資金や人的な支援を受けないことを表明していた。
 ノ社は、書類の電子ファイルに社名があったことについて「第三者による調査結果を待ちたい」とコメント。東京大病院は取材に「調査中で回答を控えたい」としている。ノ社が2012年度に、臨床試験の責任者を務める東京大病院の黒川峰夫教授の研究室と参加7医療機関に奨学寄付金計1100万円を出したことについては、ノ社と東京大病院は「試験とは直接関係がない」と説明している。
 試験は12年5月に始まった。白血病患者が服用する薬をノ社の新薬に替え、副作用の違いを患者へのアンケートなどから調べている。全国の22医療機関が参加する。
 この試験では、営業担当の社員8人が本来は医師間で行うべき患者アンケートの受け渡しを代行。アンケートを多く集めるほどコーヒー店の金券などを受け取れるルールで競い、上司も認識していた。ノ社は降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑への批判から「研究者が実施すべき業務に社員は関与しない」との再発防止策を昨年7月に示したが、社員によるアンケートの回収は続いていたという。【八田浩輔、河内敏康】

がん転移抑制の酵素確認 熊本大、新薬開発に期待

共同通信社 2014年1月24日(金) 配信
 熊本大大学院生命科学研究部(熊本市)の尾池雄一(おいけ・ゆういち)教授らの研究チームは23日、人体の細胞から分泌される特定の酵素にがんの転移を抑える効果があることを確認したと発表した。尾池教授は「転移を防ぐ薬は少なく、新たな薬が開発できる可能性がある」と期待している。
 尾池教授らのこれまでの研究で、正常な細胞に比べ、がん細胞から多く分泌される「ANGPTL2」というタンパク質が、がん細胞の運動性を高め、転移を促進させる機能を持つことが分かっている。
 尾池教授らは、ANGPTL2とは逆に、正常細胞に比べ、がん細胞で分泌が減っている「TLL1」という酵素に注目して研究、TLL1がANGPTL2を切断することを発見した。さらに骨肉腫を移植したマウス実験で、切断されたANGPTL2はがんを転移させる機能が衰えることも分かった。
 尾池教授は「がん患者で恐ろしいのは転移すること。転移を抑えられれば生存率は大幅に上がり、治療の幅も広がる」と話している。
 研究成果は、米科学雑誌電子版に掲載された。
※米科学雑誌は「Science Signaling」

白血病治療薬を高速発見 三重大が新システム

共同通信社 2014年1月22日(水) 配信
 三重大の研究グループは、白血病の再発や転移の原因となる白血病幹細胞の治療薬を従来の約100倍のスピードで発見するシステムを開発し、21日までに米オンライン科学誌プロスワンで発表した。グループは「幹細胞にさらに効果のある新たな治療薬の開発が期待できる」としている。
 システムでは、ゼブラフィッシュという熱帯魚の稚魚に、人間の白血病幹細胞を移植する。専用の容器に入れてさまざまな薬を投与し、数日間観察して白血病幹細胞のサイズや転移の様子を測定する。
 30分間で約100匹の稚魚を同時に観察でき、一度に大量の幹細胞を測定できるため、どの薬がより効くのかが早く分かる。
 マウスに白血病幹細胞を移植する従来の方法では、1匹の撮影に約1時間かかり、最低でも約1カ月間、経過を観察する必要があった。
 ゼブラフィッシュは一度に数百個の卵を産むため個体が手に入りやすく、人間の体温に近い35度の水温で飼育できることで、白血病幹細胞の定着も安定するという。
 グループの田中利男(たなか・としお)教授(薬理学)は「治療薬を探すスピードが格段に上がる。製薬会社と協力し、すべてのがん治療に裾野を広げていきたい」と話した。

アルツハイマー検査簡単に 血液1滴、30分以内で

共同通信社 2014年1月22日(水) 配信
 国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)などは21日、1滴の血液でアルツハイマー病などの検査を簡単にできる新装置を開発したと発表した。ほかの病気にも応用可能で、家庭向けの医療機器として2015年度末までの実用化を目指す。
 現在は医療機関で採血した後、結果が出るまで9~20時間ほどかかるが、この技術が実用化されれば、自宅で血液を採取して、10~30分で検査結果を知ることが可能になる。担当者は「手軽に検査できるようになるので、アルツハイマー病のような進行が遅い病気を早期発見できる。医療費抑制にもつながる」と話している。
 新技術は、病気にかかると発生する血液中の特殊なタンパク質(抗原)を利用。抗原と反応する抗体の微粒子を組み込んだカード型装置に採取した血液を載せる。
 この装置を解析機器にかけると、抗原と抗体が反応した時に発生する微弱な電流を関知して病気を特定する仕組み。装置に複数の抗体を載せ、一度に数種類の病気を検査することもできる。
 同センターなどは実用化に向けて民間企業と連携、小型化を進め、家庭で検査した後、解析機器から病院やスマートフォンにデータを送るシステムの構築も目指す。

iPSから効率よく腎臓の元に変化 京大が化合物発見

京都新聞 2014年1月22日(水) 配信
 ヒトiPS(人工多能性幹)細胞を腎臓の元となる細胞に短期間で効率よく変化させる安価な化合物を京都大iPS細胞研究所の長船健二准教授や荒岡利和研究員のグループが見つけた。ビタミンAの一種で、現在使っているタンパク質の千分の1以下の価格で済む。再生医療や新薬開発に必要な細胞の作製費用を大幅に抑えることが期待できるという。
 iPS細胞から腎臓の元となる細胞の中間中胚葉に変化させるために加えるタンパク質は非常に高価な上、微生物に作らせるため品質が不安定だった。グループは、中間中胚葉になると光るように遺伝子改変したiPS細胞とさまざまな薬剤の反応を実験できる装置を使い、約1800種類の化合物から効率よく作れる2種類のビタミンAを見つけた。
 従来のタンパク質を使う方法の半分の5日間で、iPS細胞から中間中胚葉を作製できた。再生医療では大量の細胞が必要となり、安価な化合物を使う手法は大きなメリットがあるという。
 長船准教授は「今後、化合物を使って作製した細胞の機能を詳細に調べていきたい」と話している。米科学誌プロスワンでこのほど発表した。

滋賀医大の論文を撤回 「不適切」と掲載米学会誌

共同通信社 2014年1月21日(火) 配信
 滋賀医大は20日、製薬会社ノバルティスファーマ(東京)の降圧剤ディオバン(一般名バルサルタン)を使った臨床研究論文について、掲載していた米糖尿病学会誌から「論文を正式に撤回する。10%前後のデータの不一致があり、科学論文として不適切」と17日にメールで通知があったと明らかにした。
 滋賀医大は、論文を「科学的論文としては不適切」と昨年10月に結論付けた学内の調査委員会の資料を、米糖尿病学会誌に同11月に提出。米糖尿病学会誌は「論文データは信頼できないと考えられる」と判断した。
 研究責任者を務めた滋賀医大病院長の柏木厚典(かしわぎ・あつのり)副学長は「データを再解析した結果、論文の結論は間違っていない」として、同学会誌にデータの誤りを修正した上で再投稿していた。
 柏木氏は20日、滋賀医大と滋賀医大病院をともに退職すると明らかにした上で「恣意(しい)的にデータをいじったことはない。論文の結論は変わらないので、困難だが何らかの形で別の学会誌に投稿したい」と話した。
 滋賀医大は「社会を騒がせたことを深くおわびする」とのコメントを発表した。
 ディオバンをめぐる問題では、京都府立医大と東京慈恵医大の研究論文にデータ操作があったことが判明し、いずれも撤回されている。

鳥インフルで医師死亡 中国、1月の感染60人超

共同通信社 2014年1月21日(火) 配信
 【上海共同】中国上海市の衛生当局などは20日、同市内にある病院の31歳の外科医と77歳の男性農民の2人が鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染し、いずれも18日に死亡したと明らかにした。
 浙江省でも20日までに新たに3人の感染が確認された。
 今年に入り感染者が急増しており、20日までの感染者は計61人に上り、うち死者は8人。患者が重症化するケースも増えている。
 外科医は上海市浦東新区にある病院に勤務していた。外科医も男性農民も死亡後の検査の結果、感染が確認された。衛生当局は、2人と密接な接触があった人に異常は見られないとしている。
 中国各地の衛生当局などによると、同型ウイルス感染者は昨年3月に中国で初確認後、香港で確認された3人、台湾での2人を含めて計210人となり、うち57人が死亡した。

痛風の危険高める遺伝子 尿酸排出に異常

共同通信社 2014年1月21日(火) 配信
 体外に尿酸を排出するのに関わる遺伝子に変異があると腎臓の機能に異常が生じ、痛風の予備軍とされる「高尿酸血症」を発症する危険性が高まることを、防衛医大(埼玉県)や名古屋大などのチームが突き止め、20日付の英科学誌に発表した。
 防衛医大の松尾洋孝(まつお・ひろたか)講師は「遺伝子変異の有無を知ることで痛風の予防や、適切な治療につながる」と話している。
 体内の尿酸は3分の2が腎臓から、残りは腸から排出される。チームは、腸からの排出に関わる遺伝子ABCG2に着目。高尿酸血症の644人と、尿酸値が正常な1623人で変異の有無などを比較した。
 その結果、この遺伝子に複数の変異があり働きが大幅に落ちている人は、腎臓に異常が生じて高尿酸血症を発症するリスクが4・5倍と計算された。働きが半分程度の人のリスクは2・7倍、少しだけ働きが落ちている人は2・1倍だった。
 腎臓の異常ではなく、腸の異常が原因で起きるタイプの高尿酸血症では、遺伝子に変異があると発症するリスクは最大16倍となった。
 チームによると、日本人の半数以上がABCG2に変異があるとみられ、医療機関を通じて検査可能という。
※英科学誌はサイエンティフィックリポーツ

Y字型の抗体、じゅうたん模様…京大チーム観察

読売新聞 2014年1月20日(月) 配信
 体内に侵入した病原体から体を守る「抗体」の構造を、高精度の顕微鏡を使って詳細に観察することに成功したと、京都大の山田啓文准教授らのチームが発表した。
 抗体に特有なY字形がはっきりと見え、抗体がじゅうたんの模様のように整然と並ぶこともわかった。20日の科学誌ネイチャー・マテリアルズ電子版に論文が掲載される。
 抗体はY字形をしており、2本の腕がウイルスなどのたんぱく質を捉える。チームは、超極細の針先で物質表面をなぞって細かな形を画像化する「原子間力顕微鏡」を利用。針先の感度を高め、マウスの抗体(長さ約10-20ナノ・メートル、ナノは10億分の1)を生体内に近い溶液に浸した状態で観察した。さらに、溶液の成分を調節すると、抗体は6個1組で環状に集まり、規則正しく並んだ。免疫反応を高めるためグループ化するとみられる。
 山田准教授は「高い密度で集合した抗体は、ウイルスの有無を調べる高感度センサーとして利用できるだろう」と話している。

動脈硬化促すたんぱく質、筑波大チーム発見 心疾患治療に道

毎日新聞社 2014年1月21日(火) 配信
動脈硬化:促すたんぱく質、筑波大チーム発見 心疾患治療に道
 動脈硬化を悪化させるたんぱく質を、筑波大らのチームがマウスを使った実験で突き止めたと、20日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。日本人の死因の2位の心疾患、4位の脳血管疾患のほとんどの原因は動脈硬化とされる。今回の発見が新たな治療法の開発につながるかどうか注目される。
 高血圧だったり血液中の脂質が多かったりすると、脂質が血管内膜に入り込んで酸化する。これを白血球の一種「マクロファージ」が攻撃してきれいな状態にした後に自ら死滅する。しかし、酸化した脂質が多すぎると掃除しきれず、蓄積して血管内膜を厚くし、動脈硬化を悪化させる。
 チームは、マクロファージ内のたんぱく質「MafB」が、マクロファージを死滅させない働きを促していることを見つけた。血液細胞でMafBのないマウスを作ると、マクロファージは死滅し、脂質の蓄積が大幅に減少することが分かった。【相良美成】

ぜんそく 抗生物質で悪化も 腸内でカビ増殖

毎日新聞社 2014年1月20日(月) 配信
ぜんそく:抗生物質で悪化も 腸内でカビ増殖
 抗生物質を服用することで腸内細菌のバランスが乱れ、ぜんそくの症状が悪化することを、筑波大や米ミシガン大などの研究チームが動物実験で確かめた。腸内にカビが増える一方で「善玉菌」の乳酸菌が減っており、ヒトにも同じ仕組みがあると見ている。成果は米科学誌「セル・ホスト&マイクローブ」電子版に掲載された。【相良美成】
 研究チームの渋谷彰・筑波大教授は「アレルギー発生のメカニズムは基本的に同じなので、花粉症やアトピー性皮膚炎など、他のアレルギー性疾患の治療にも役立てることができる」と話している。
 ぜんそくやアトピー性皮膚炎などの発症には、腸内細菌が影響していることが知られているが、その仕組みはわかっていない。
 研究チームは、マウスに5種類の抗生物質を2週間投与した後、人工的にぜんそくを発症させて詳しく調べた。
 そのうち、感染症治療に使われる抗生物質を投与したマウスは、投与しないマウスに比べて気管支での炎症細胞の数が倍増し、ぜんそく症状が悪化した。
 腸内を調べたところ、乳酸菌が減り、代わりにカンジダというカビの一種が異常に増殖していた。カンジダを抑える薬を投与することで症状は改善した。
 渋谷教授は「抗生物質により腸内細菌のバランスが崩れ、ぜんそくが悪化することを証明できた」と話す。

超音波で抗がん剤効果判定 血流観察、兵庫医科大

共同通信社 2014年1月20日(月) 配信
 肝臓がんの患者に投与した抗がん剤が効いているかどうか、超音波を使って調べられるシステムを、兵庫医科大超音波センター(兵庫県西宮市)と東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)が開発した。
 造影剤を血中に投与し、超音波を当てて観察。がんに栄養を与える血液の流れが遅くなり、量が減っていれば、がんが小さくなっていると分かる仕組み。年内の実用化を目指している。
 飯島尋子(いいじま・ひろこ)センター長は「抗がん剤は高額で副作用もある。効果が薄い場合、早く別の治療法に切り替えれば患者の負担が少なくて済む」と話す。
 システムでは、抗がん剤を使い始めて1、2週間の患者に造影剤を投与する。
 流れ込む血液の量や速さが自動でグラフ化される上、造影剤ががんの表面に到達してから内部に流れ込む時間が1秒以内は赤、1~2秒なら、だいだい色にモニター上で色分けする。流れ込むのにかかる時間が長くなっていれば抗がん剤が効き、がんが縮小している。
 従来の技術だと、超音波を当てる病巣の位置が呼吸によってずれた場合、手動で調整する必要があり、グラフも手作業で作っていたため、時間がかかっていた。新システムは病巣の位置を自動追尾できる。
 超音波は繰り返し使ってもコンピューター断層撮影(CT)のような被ばくの心配がない。
 肝臓がんと同様、血液が多く流れ込む膵臓(すいぞう)がんや乳がんでも応用できる可能性があるという。

喫煙の損失、年3千億ドル 米厚生省報告、50万人死亡

共同通信社 2014年1月20日(月) 配信
 【ワシントン共同】喫煙に関連する疾患で米国では年間約50万人が死亡、約1600万人が健康を損ね、それによって毎年3千億ドル(約30兆円)近い経済損失が生じているとする報告書を、米厚生省が17日発表した。
 よく知られている肺がんだけでなく、糖尿病や肝臓がん、大腸がん、関節リウマチ、目の加齢黄斑変性、男性機能不全の原因にもなると指摘。子どもが新たにたばこを吸い始めるのを防がないと、今後も多くの死者が出続けると警告した。
 喫煙が肺がんの原因と指摘した1964年の報告書から50年となるのを機に最新の研究結果をまとめた。ほぼ全ての臓器で喫煙が何らかの病気に関連しており、たばこを吸わない人も受動喫煙で脳卒中になる恐れがある。死亡や病気による医療費や労働力損失で年間2890億ドル以上が失われていると推計した。
 65年に43%だった米国人の喫煙率は18%に低下したが、新たな喫煙者が毎年生まれている状況に変わりはないと指摘。若者をターゲットにしたたばこ業界の売り込み姿勢を批判した。

津波経験で発症高めに 子ども健康調査でアトピー

共同通信社 2014年1月20日(月) 配信
 東北大の東北メディカル・メガバンク機構は17日、宮城県南部13市町の子どもを対象とした健康調査で、東日本大震災で津波を経験した子どもは、アトピー性皮膚炎を発症する割合がやや高くなっているとの結果を発表した。
 東北大の菊谷昌浩(きくや・まさひろ)准教授(疫学)は調査の回答数が少なく、震災との因果関係ははっきりしないが、「居住環境の変化などのストレスが子どもの心と体に大きな影響を与えている可能性がある」と分析している。
 調査は宮城県名取市などの小学2、4、6年生と中学2年生約1万2700人が対象。昨年6月に学校を通じてアンケートを配布、4068人の有効回答があった。
 その結果、津波を経験した子ども(440人)でアトピー性皮膚炎の症状が出たのは117人(26・6%)と、経験していない子ども(3628人)の749人(20・6%)より割合が高かった。
 また、居住環境の変化があった子どもは、感情のコントロールがうまくできず、日常生活に困難を感じやすいとの結果も明らかになった。

食中毒の脳症に治療法 ステロイド投与が有効

共同通信社 2014年1月20日(月) 配信
 腸管出血性大腸菌による食中毒で、けいれんや昏睡(こんすい)に陥って死ぬこともある脳症を起こした重症患者には、大量のステロイドを短期間に注射する治療が有効なことを東京大や富山大などのチームが突き止め、17日付の米科学誌ニューロロジー電子版に発表した。
 2011年にユッケなどを食べた5人が死亡した焼き肉チェーン店「焼肉酒家(やきにくざかや)えびす」の大腸菌O111による集団食中毒の治療記録を解析して判明した。チームの水口雅(みずぐち・まさし)・東京大教授は「食中毒による脳症には有効な治療法が乏しかった。新たな治療法になる可能性がある」としている。
 チームは富山、石川、福井各県などの患者86人を対象に解析。40%に当たる34人が腎不全を伴う溶血性尿毒症症候群へと重症化し、そのうち死亡した5人を含む21人(24%)が脳症を起こしていた。
 当初は血漿(けっしょう)交換などの治療をしていたが、ステロイドの投与を始めると死亡例はなくなり、この治療を受けた脳症患者12人のうち11人は後遺症もなく回復した。インフルエンザウイルスによる脳症でステロイドが使われていることを参考にしたという。
 O111が原因の食中毒で脳症に至るのは通常は数%とされる。チームは、集団食中毒を起こしたO111は重症化しやすく病状の進行が早いタイプだったとみている。

体重千グラム女児に心臓手術 筑波大病院、無事退院

共同通信社 2014年1月20日(月) 配信
 筑波大病院(茨城県つくば市)は17日、体重1111グラムと極めて小さく生まれた女児の心臓疾患の手術に成功したと発表した。女児は今月10日に生後7カ月で退院した。同様の手術の成功例は、国内外に10例ほどしか知られていないという。
 病院によると女児は、左右の心室を隔てる壁に穴が開く「心室中隔欠損症」などの病気を抱えて生まれた。肺に大量に血液が流れる一方、それ以外には血液が行きわたらず、生まれてすぐに危険な状態となった。
 生後17日に肺への血流を抑える手術を実施。肺動脈に長さ2センチ、幅2ミリの微小なテープを巻き付け、血管を細くした。これほど低体重児への手術例はほとんどなく、どれほど血管を細くするかは手探りだったという。
 生後4カ月で体重が2700グラムまで増えたため再度手術。肺動脈のテープを取り去り心臓の穴をふさいだ。
 執刀医の平松祐司(ひらまつ・ゆうじ)教授(心臓血管外科)は「本当に小さい心臓への困難な手術だった。病院の機能を駆使しての医療が功を奏した」と話している。

白血病研究にも社員関与 再発防止策、策定後も継続 ノバルティス社

共同通信社 2014年1月20日(月) 配信
 東京大病院など国内の22の医療機関が実施する白血病治療薬の臨床研究に、治療薬を販売する製薬会社ノバルティスファーマ(東京)の社員8人が関与していたことが17日、分かった。副作用について患者が回答したアンケートの回収をしており、データの信頼性が揺らぎかねない事態だ。
 ノ社は、降圧剤ディオバンの臨床研究でも元社員がデータ解析に関わったことが問題視された。昨年7月に臨床研究に社員を関与させないとの再発防止策を示したが、社員による回収はその後も続いたという。
 東京大病院はデータの信頼性が確認できるまで臨床研究を中断することを明らかにした。
 ノ社は社員の関与を認め、「不適切だった」との談話を公表した。菅義偉官房長官は記者会見で「厚生労働省が事実関係を確認し、その結果を踏まえて厳正に対応する」と述べた。
 臨床研究の事務局を務める東京大病院によると、研究に参加する患者が回答した255件のアンケートのうち125件でノ社の営業担当の社員が回収した可能性がある。ただ「改ざんの余地はないと考える」としており、125件中、113件は正しい内容であることを確認したという。残りも参加医療機関が保管する原本との照合作業を進めている。
 臨床研究は白血病の既存薬を服用する患者に、ノ社の新しい治療薬タシグナに切り替えてもらい、副作用が軽くなるかどうかを調べるのが目的。2012年から15年までの予定で実施している。信頼性を保つため、アンケートは医療機関が東京大病院に直接、ファクス送信することになっていた。
 ディオバンの問題では、ノ社は昨年7月に示した再発防止策で、臨床研究に関し「社員は、研究者が実施すべきいかなる業務もしてはいけない」としていた。厚労省は今月、ノ社を薬事法違反(誇大広告)の疑いで東京地検に告発している。

「先天性風疹症候群」の診療手引作成…専門学会

読売新聞 2014年1月18日(土) 配信
 妊婦が風疹に感染することで出生児に障害が表れる先天性風疹症候群(CRS)の報告が相次いでいるため、日本周産期・新生児医学会は、診療経験が少ない一般の小児科医や産科医向けに初の診療の手引を作り、学会のホームページで公開した。
 主な症状の解説や対処法のほか、母親らの心理的な支援を盛り込んだ。数か月以上にわたり乳児の唾液や尿からウイルスが排出されることもあるため、具体的な感染対策も示した。
 CRSは、昨年は過去最多の31人が報告された。白内障や難聴、心臓病などが起こるが、生まれた時は明らかな症状がないこともある。診断が遅れると、発育に影響が出る心配がある。

インフル患者急増34万人…ピーク2月上旬頃か

読売新聞 2014年1月18日(土) 配信
 インフルエンザ患者が全国的に急増し、流行が本格化している。厚生労働省の推計では、患者は12日までの1週間に約20万人増えた。
 過去2シーズンに流行したのとは違う型のウイルスの感染例が増えており、免疫がない乳幼児などに感染が広がる可能性があるとして、厚労省は予防の徹底を呼びかけている。
 厚労省によると、今月12日までの1週間に全国約5000の定点医療機関から報告された患者数は2万7100人で、その前週の約2・7倍に増えた。患者数は約20万人増え、計約34万人になったと推計される。
 患者数の増加は、すべての都道府県に及ぶ。これまでは沖縄(1医療機関あたりの患者数19・90人)や鹿児島(9・28人)、岐阜(8・91人)、高知(8・71人)など西日本で流行していたが、東京(5・07人)や神奈川(5・10人)、埼玉(6・29人)、千葉(5・70人)など首都圏でも大幅に増加した。今季は流行期入りが12月下旬と例年よりやや遅く、流行のピークは2月上旬頃になる可能性があるという。

リウマチ 気圧と相関 悪天候→痛み悪化 京大発表

毎日新聞社 2014年1月19日(日) 配信
リウマチ:気圧と相関 悪天候→痛み悪化 京大発表
 京都大病院リウマチセンター(京都市左京区)などの研究グループは、気圧が低いほど関節リウマチの痛みや腫れが悪化することを統計学的に裏付けたと発表した。これまで患者の経験則から「天気が悪いと痛む」などと言われてきたが、科学的に相関関係があることを示した研究は初めてという。16日付の米科学誌プロスワン電子版に掲載された。
 関節リウマチは体のさまざまな関節に炎症が起こり腫れて痛む病気で、女性に多く発症し、国内で約70万人の患者がいる。従来、患者の間では「天気が悪くなると症状も悪くなる」「リウマチの痛みが悪化したから、天気は下り坂」などと言われていた。
 研究グループは、2005年以降、京都大病院に通院したリウマチ患者2131人(平均年齢60歳、女性8割)の症状に関する約2万件の記録と、気象庁が発表している京都市内の気象データの関係を統計学の手法で解析した。その結果、気圧が低い日ほど痛みの訴えや患部の腫れの箇所数が増えるという相関関係が判明した。気温の高低では相関関係はみられなかった。
 気圧が低下すると症状が悪化するメカニズムは不明だが、リウマチセンターの橋本求(もとむ)特定助教(リウマチ医学)は「患者が漠然と感じていたことが裏付けられた。医師にとっても患者の症状を理解する助けになるのではないか」と話している。【堀智行】

ワクチン接種しても園児ら風疹に集団感染…島根

読売新聞 2014年1月16日(木) 配信
 島根県の保育園で昨春、風疹のワクチンを接種した園児らの集団感染が起きていたことが、国立感染症研究所などの調査で分かった。唾液がついたおもちゃをなめるなどしてウイルスが広がった可能性が高いという。感染研は、ワクチンを接種した幼児の風疹の集団感染例は国内で初めてとし、「妊婦が出入りすることが多い保育園などは注意してほしい」と呼びかけている。
 感染研や県によると昨年4月、予防接種を受けていない1歳の男児がまず発症し、その後、約2か月間に、この男児を含む1~5歳の園児22人と職員1人、家族7人の計30人に感染が広がった。このうち少なくとも園児18人は風疹の予防接種を受けていた。ただ接種した園児の症状は1人を除いていずれも軽く、発熱と発疹がない園児も6人いた。
 感染研は当初、ワクチンの品質を調べたが、問題はなかった。一方、〈1〉風疹ウイルスは唾液に多く含まれる〈2〉幼児は物を口に入れたり、なめたりする――ことから、感染研は「1歳児を中心に、ワクチンの予防効果を超える大量のウイルスが唾液を介して広がったのではないか」とみている。
 風疹ワクチンは2006年度から、1歳と就学前1年間が定期接種対象になった。調査した感染研の中島一敏主任研究官(感染症疫学)は「接種した幼児は症状が軽いため、逆に『隠れ集団感染』が各地で起きる可能性がある。保育園ではおもちゃはなるべく清潔に保ち、流行期は一緒に使わないなどの注意をしてほしい」と指摘している。

腸内細菌、ぜんそくに影響 抗生物質で症状悪化

共同通信社 2014年1月16日(木) 配信
 抗生物質の服用で腸内細菌のバランスが崩れ、ぜんそくの症状が悪化する仕組みをマウスで解明したと、筑波大の渋谷彰(しぶや・あきら)教授らの研究チームが15日付の米科学誌電子版に発表した。
 渋谷教授は「新しいアレルギー治療につながる可能性がある。今後は患者での研究を進めたい」としている。
 チームは、マウスにアレルギーの原因物質を吸入させ、ぜんそくを発症させた。あらかじめ抗生物質を投与したマウスは、投与しないマウスより気管支で炎症を起こした細胞が約2倍多く、症状が重かった。
 詳しく調べると、腸内でカビの一種「カンジダ」という悪玉菌が増える一方、乳酸菌などの善玉菌が減っていることが判明。カンジダが作り出す物質が免疫細胞を活性化し、気管支の炎症などのアレルギー反応を起こしていると判断した。
 カンジダの増殖を抑える薬剤や、カンジダが物質を作らないようにする薬剤を投与すると、マウスのぜんそく症状が軽くなったことから、チームは治療薬の開発につながる可能性があるとみている。
 ※科学誌はセル・ホスト・アンド・マイクローブ

花粉の飛散、来月から 13年より少なく、気象協会

共同通信社 2014年1月16日(木) 配信
 日本気象協会(東京)は15日、今春のスギ花粉の飛散開始はおおむね例年並みか遅く、九州と東海では2月上旬から花粉シーズンに突入するとの予測を公表した。スギとヒノキの花粉飛散量は2013年と比べ全国的に少ない見込み。例年と比べると近畿や四国でやや多く、東海から東北で少ない傾向とした。
 予測では、2月中旬に四国、中国、近畿、関東でも飛散が始まり、2月下旬から3月に東北に達する。北陸や東北の日本海側では例年より遅く、その他はおおむね例年並み。北海道のシラカバ花粉は飛散時期が遅いため今回は予測していない。
 花粉の飛散量が多かった昨年との比較では、東北、関東甲信、北陸、東海、中国地方が「非常に少ない」、四国は「少ない」、近畿、九州が「やや少ない」とした。
 協会によると、気温が低いとスギ花粉の飛散開始が遅れる傾向がある。ただ、寒い日が続いても、急に気温の高くなる日があると、予測よりも早く飛び始めることがあるという。

iPSバンクで国際連携 細胞データの共有構想 効率的な運用狙う

共同通信社 2014年1月16日(木) 配信
 再生医療に使うための人工多能性幹細胞(iPS細胞)の備蓄計画を持っている日本や英国、米国などの研究者が連携し、保有する細胞のデータを共有する計画を進めていることが16日、分かった。国際協力で細胞バンクを効率的に運用するのが狙い。
 日本では京都大が「iPS細胞ストック」の名前でバンクの構築を進めている。患者に移植しても拒絶反応を起こしにくい型の細胞を集め、品質を確かめた上で備蓄しておくと、治療に必要になった際に迅速に細胞を供給できるが、そうした型はまれな上に多くの種類があり、収集に手間と費用がかかるとされる。
 構想では、バンクを持つ国がそれぞれどの型のiPS細胞を保有しているかをまとめたデータベースを作って情報を共有し、必要に応じて細胞をやりとりする。
 クローン羊ドリーを作った英国のイアン・ウィルムット博士が山中伸弥(やまなか・しんや)京都大教授らと昨年10月、iPS細胞のバンク化に関する国際協力の必要性を論文で指摘。これを機に、英国で日本や米国、フランス、オーストラリアなどの研究者が会合を持ち実施に向けた検討を始めた。
 実際に医療に使う際には、品質確認の方法などで各国の規制に対応する必要がある。今後は技術面だけでなく、規制の観点からも実現性を探るため、年内に作業グループを設立したい意向だという。

天気悪いとリウマチ悪化 京大、患者の体験実証

共同通信社 2014年1月16日(木) 配信
 雨や曇りで気圧が低くなると、関節の痛みや腫れなどリウマチの症状が悪化する―。京都大のチームが、約2万件の診察データと気象庁の気象情報を統計解析してこんな結果をまとめ、米オンライン科学誌プロスワンに16日発表した。
 患者の間で昔から言われる「天気が悪いと具合も悪い」「痛みが強まると天気が悪くなる」などの体験を初めて実証する成果。京大病院リウマチセンターの橋本求(はしもと・もとむ)特定助教は「メカニズムは不明。症状を起こす炎症を表す数値との関係はなく、病気の進行を左右することはなさそうだ」と話す。
 研究は2005~12年に京大病院に通院した患者のデータ延べ約2万件を使用した。患者は8割が女性で平均年齢は60歳。診察時に医師が数えた痛みや腫れが出た関節の数と、その日の京都市内の気圧や気温などとの関係を調べた。
 すると、気圧が低いほど、痛みや腫れの箇所が増えたことが分かった。気温は関係なかった。
 リウマチは、体の関節に炎症が起こり、腫れて痛む病気。女性に多く、国内の推定患者数は70万人。進行すると、関節が変形して機能しなくなり、生活に支障が出る。

鳥インフルに効果…鼻吹き付け型のワクチン開発

読売新聞 2014年1月16日(木) 配信
 国立感染症研究所などの研究チームは、鼻に吹き付ける新しいタイプのインフルエンザワクチンを開発し、重い症状を起こす恐れがある鳥インフルエンザ(H5N1)に有効であることを臨床研究で確認した。
 既存の注射型ワクチンが感染後の重症化を防ぐのに対し、新ワクチンは感染そのものを防げる可能性がある。5年以内の実用化を目指している。
 同研究所の長谷川秀樹部長らは、感染力をなくしたウイルスと、ウイルスを粘膜に付きやすくする薬剤を混ぜたワクチンを開発し、健康な人の鼻に吹き付ける研究を計画。H5N1のワクチンを20-70歳の32人に3回接種した。

国際iPS細胞バンク 日米英など設立へ 備蓄細胞を融通

毎日新聞社 2014年1月16日(木) 配信
国際iPS細胞バンク:日米英など設立へ 備蓄細胞を融通
 再生医療などに使う拒絶反応を起こしにくい人工多能性幹細胞(iPS細胞)の各国の備蓄状況を一括管理し、国境を超えて使用できるようにする「国際iPS細胞バンク」計画が、15日明らかになった。日本、米国、英国、フランス、オーストラリアなどが参加する見通しで、具体的な実施方法を検討する委員会が年内にも発足する。実現すればiPS細胞の医療応用が大きく進展しそうだ。
 呼び掛け人で、クローン羊ドリーの生みの親、イアン・ウィルムット・英エディンバラ大再生医療センター名誉教授はこの日、大阪府吹田市内で毎日新聞の取材に応じ、「バンクは革新的な試みで、再生医療にとって重要なステップとなる」と述べた。
 計画によると、各国の研究機関などが、患者へ移植しても拒絶反応を起こしにくいタイプの白血球型(HLA型)の提供者からiPS細胞を作製・備蓄し、それらの細胞のデータを「国際バンク」が一括管理し、必要なタイプのiPS細胞を検索したり取り寄せたりできるようにする。昨年10月、英国で研究者や各国の規制当局関係者ら約30人が最初の会合を開き、その後も議論を重ねている。日本は、再生医療の研究資金の配分などを担う独立行政法人「科学技術振興機構」が窓口となる。
 国際バンクは昨年10月、ウィルムット名誉教授のほか、iPS細胞を開発した山中伸弥・京都大iPS細胞研究所長らが著者に名を連ねた論文で提案された。ウィルムット名誉教授は「拒絶反応を起こしにくいタイプのiPS細胞を400人分程度集めれば、世界のすべての人が治療で使えるようになる」と語る。【須田桃子、斎藤広子】
………………………………………………………………………………………………………
 ■ことば
 ◇iPS細胞
 体細胞に特定の遺伝子などを導入し、体のさまざまな組織に分化する能力を持たせた細胞。2006年8月、山中伸弥・京都大教授らのグループがマウス実験での成果を世界で初めて発表し、翌07年11月にはヒトの皮膚細胞での成功を公表した。患者本人の細胞から作れば拒絶反応が少なく、再生医療への応用が期待される。国内では、加齢黄斑変性の患者に初の臨床研究の実施が予定されている。

解説 国際iPSバンク 品質の統一不可欠 資金調達課題

毎日新聞社 2014年1月16日(木) 配信
解説:国際iPSバンク 品質の統一不可欠 資金調達課題
 人工多能性幹細胞(iPS細胞)は患者自身の細胞から作製でき、さまざまな臓器や組織の細胞に変化させられるため、再生医療への応用が期待される。しかし、患者自身の細胞から、その都度作製するのは費用や時間がかかり、現実的ではない。このため、事前に拒絶反応を起こしにくい白血球型(HLA型)を持つ人の細胞から作った高品質のiPS細胞を備蓄し、治療などに活用するのが「細胞バンク」の狙いだ。
 日本では京都大が「iPS細胞ストック事業」を始め、昨年12月に1号目の細胞を作製したと発表した。今回明らかになった国際バンク計画は、各国の細胞備蓄をネットワークで結び、必要な細胞を融通しあう。同じ型のiPS細胞を重複して作らないようにすれば、費用などを削減できる。
 実現の鍵を握るのが、備蓄するiPS細胞の作製方法や品質管理を統一できるかだ。現状では、その国の医薬品などの品質管理基準に合致しなければ、他国の細胞を医療用に使えない。このため、評価基準の統一が議論されているという。
 一方、すでに多様なiPS細胞作製方法が開発され、特許も絡む。国の「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」のプログラムオフィサーを務める赤澤智宏・東京医科歯科大教授は「こうした議論で、iPS細胞の開発国である日本が存在感を示すことが大事だ」と話す。国際バンクの運営には多額の資金がかかるため、資金調達の方法も今後の課題になりそうだ。【須田桃子、斎藤広子】

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional

「町田の鍼灸治療は成瀬鞍掛治療院 腰痛 ぎっくり腰 マッサージ 花粉症」更年期