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医療情報84

医療情報83
20140301~

小保方氏、論文撤回の意向 画像、3年前と同じ 心からおわびと謝罪 STAP、成果白紙も

共同通信社 2014年3月14日(金) 配信

 STAP細胞の論文に不適切な画像データなど数々の疑義が寄せられている問題で、研究の中心となった理化学研究所の小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダーを含む複数の著者が、論文を取り下げる意向を示していることが14日分かった。

 理研の調査委員会は、論文の画像は小保方氏の3年前の博士論文と同じと言わざるをえないとする中間報告をまとめた。14日午後、野依良治(のより・りょうじ)理事長らが都内で記者会見し公表する。

 小保方氏と、理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹(ささい・よしき)副センター長ら共著者 は、論文取り下げの意向と「心からおわびする」との謝罪を記した文書を発表。

 理研は既に論文取り下げを著者らに勧告する方針を固めている。発表時に世界の注目を集めたSTAP細胞の成果は、白紙に戻る可能性が高くなった。

 研究チームの複数のメンバーは、STAP細胞そのものについては、作製できたとする主張を変えていない。

 STAP細胞作製に関わる論文は、1月末に英科学誌ネイチャーに掲載された2本で、日米の計14人の共著。取り下げには原則的に著者全員の同意が必要で、今後チャールズ・バカンティ米ハーバード大教授らの同意を得る作業を進める。

 STAP細胞は、さまざまな組織になる万能細胞を簡単な手法で作れると発表されたが、論文で別々の実験結果とする画像が酷似していることや画像データの加工疑惑、文章の無断引用の疑いが相次いで指摘された。

 理研は2月中旬に調査委員会を設置して事実関係を調べていた。

 ※STAP細胞

 さまざまな細胞になる能力がある新たな万能細胞として、理化学研究所の小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダーらが1月、英科学誌ネイチャーに論文を発表した細胞。マウスの体細胞を弱酸性の溶液に浸し、刺激を与える方法で、受精卵のような状態に戻す「初期化」ができたとしており、注目された。だが論文の画像や記述に不自然な点があるとの指摘が相次ぎ、理研やネイチャー誌が調査。STAP細胞作製を再現できないとの声を受け、3月に詳しい作製法を公開した。

##理研もネイチェアも審査をした上で、承認しているのだろう。その後に、こんなに問題になるのなら、審査基準を疑う。

263例目の脳死移植

共同通信社 2014年3月14日(金) 配信

 日本臓器移植ネットワークは13日、大阪府の関西医大滝井病院に頭部外傷で入院していた60代男性が同日午前9時4分、臓器移植法に基づく脳死と判定されたと発表した。男性は書面で臓器提供の意思を示していなかったが、家族が承諾した。脳死移植は法施行後263例目、本人の意思不明は133例目。

 心臓は東北大病院で60代男性、両肺は京都大病院で30代女性、肝臓は岩手医大病院で50代男性にそれぞれ移植。膵臓(すいぞう)、腎臓、小腸は医学的理由で移植を断念した。

STAP論文の経過

共同通信社 2014年3月14日(金) 配信

 STAP論文に関する経過は次の通り。

 1月29日 STAP細胞作製を報告する論文を小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏らが30日付の英ネイチャー誌に発表

 2・10 山中伸弥(やまなか・しんや)京都大教授が「iPS細胞はSTAP細胞よりがん化のリスクが高いと発表されたのは誤解だ」と記者会見

 13 画像データが不自然と外部の研究者が理化学研究所に指摘。理研が調査開始

 18 理研が調査委員会を設置。ネイチャー誌も調査開始を発表

 21 共著者の米教授が「ささいな誤りがあったが、内容に影響しない」と見解

 28 論文に文章を無断で引用した疑いが表面化

 3・5 理研がSTAP細胞の詳細な作製法を公開

 10 ネイチャー論文に小保方氏の3年前の博士論文にある画像が転用されている疑いが浮上

 11 理研が論文撤回を視野に検討していると正式発表

 14 理研が論文の調査状況を発表

研究論文に相次ぐ問題 国も対策強化

共同通信社 2014年3月14日(金) 配信

 研究成果に不正や不適切なデータが発覚し、論文撤回に追い込まれる例は国内外で後を絶たない。STAP細胞の論文に不正があったかはまだ分からないが、中には人クローン胚性幹細胞(ES細胞)の捏造(ねつぞう)や薬剤のデータ操作など社会を大きく揺るがす事例もあり、国も対策の強化に乗り出している。

 人クローンES細胞をめぐって2005年、韓国ソウル大の黄禹錫(ファン・ウソク)教授による論文捏造事件が浮上した。「世界初の作製」とアピールしていただけに韓国社会に与えた衝撃は大きく、韓国の生命科学研究に対する国際的な信頼は大きく損なわれた。

 黄教授が論文撤回を表明しただけでなく、ソウル大の調査委員会も捏造と発表。黄教授は業務上横領などの罪で起訴され、有罪判決を受けた。

 日本国内では、降圧剤ディオバンに関する臨床研究でデータ操作が判明。東京地検特捜部が販売元の製薬会社ノバルティスファーマを家宅捜索し、刑事事件に発展した。

 そのほか東京大分子細胞生物学研究所の教授らの研究では、50本以上の論文の画像に不正が発覚。東邦大元准教授は論文170本以上にデータ捏造が指摘されるなど、不正が相次いでいるのが現状だ。

 文部科学省はこうした事態を受け、データ保存・公開の義務化や、研究機関の事業費削減を検討するなど、研究不正に関する指針の見直しを進めている。

【千葉】アレルギー調査:「エピペン」持参72人 幼稚園、保育所で

毎日新聞社 2014年3月14日(金) 配信

アレルギー調査:「エピペン」持参72人 幼稚園、保育所で /千葉

 認可外施設を除いた県内の幼稚園と保育所で、重い食物アレルギーによるアナフィラキシーショックの症状を抑える注射薬「エピペン」を持参している児童が72人に上ることが、県教委の調査で分かった。東京都調布市の小学校で2012年12月に起きた食物アレルギー死亡事故を受けた調査で、県内で未就学児の実態が明らかになったのは初めて。

 県教委によると、調査は昨年6月、公立と私立の施設に通う17万3100人を対象に実施した。うち72人がエピペンを持参し、内訳は公立幼稚園7人▽私立幼稚園47人▽公立保育所9人▽私立保育所9人――だった。

 公立学校に通う小学生以上は定期検診時などに同様の調査を実施しており、12年度は小学生が181人▽中学生が49人▽高校生が37人――がエピペンを所持していた。

 調布市の事故では、乳製品にアレルギーがある女児が給食でチーズ入りチヂミを食べてアナフィラキシーショックを起こした際、エピペンを注射するまで時間がかかったことが問題視された。県教委は対策として、教員研修に注射の実習を取り入れている。【田中裕之】

愛媛で震度5強 中四国、九州19人けが 伊方原発異常なし

共同通信社 2014年3月14日(金) 配信

 14日午前2時6分、愛媛県西予市で震度5強、広島県呉市や大分県臼杵市で震度5弱を記録するなど、近畿から九州までの広い範囲で地震があり、岡山、広島、山口、愛媛、高知、大分の6県で計19人がけがをした。いずれも軽傷とみられる。愛媛県は災害警戒本部を設置した。

 四国電力によると、震度5弱だった愛媛県伊方町の伊方原発に異常はなかった。基準地震動(耐震設計の目安となる地震の揺れ)は570ガルで、今回、同原発1~3号機で感知されたのは45~56ガルだった。

 気象庁によると、震源地は伊予灘で震源の深さは約78キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・2と推定される。津波はなかった。気象庁は、今後1週間は震度4程度の余震が起こりうるとして警戒を呼び掛ける一方、14日の記者会見で「南海トラフの大きな地震に直接結びつくとは考えていない」と説明した。

 消防によると、岡山市で70代の女性ら3人がけが。岡山県玉野市では母親が避難中に生後1カ月の女児を落とし搬送された。軽傷とみられる。

 広島県は広島市で5人など計9人がけが。中国電力によると、広島市安佐南区と広島県東広島市の計約8千戸で一時停電した。山口県防府市では70代の男女がけが。松山市ではエレベーターに閉じ込められた男性が過呼吸となり、高知県四万十市の50代の女性も軽傷を負った。大分県は男性2人が負傷した。

 広島県呉市では建物の壁が剥落したほか、三原市などで一部が断水。愛媛県西予市では道路への落石もあった。

 広島市中区の原爆ドームでは、市職員が外観や内部を点検したが、異常は見つからなかった。

 JR西日本などによると、山陽新幹線は岡山―新山口で14日の始発から速度を落として運転したため、上下計66本に遅れが出て約2万8千人に影響が出た。本州と四国を結ぶ瀬戸大橋線は特急南風1号などが相次いで運転を取りやめた。西日本高速道路によると、地震の影響を調べるため、広島、山口両県の山陽自動車道と広島市の広島自動車道のそれぞれ一部が一時通行止めとなった。

3D技術活用し顔復元 英、先進事例として注目

共同通信社 2014年3月13日(木) 配信

 【ロンドン共同】2012年にバイク事故で顔にけがを負った英国人男性(29)が、3Dプリンターを活用した顔面の復元手術を受け、先進事例として英国で話題となっている。英BBC放送が伝えた。

 この男性は英南西部カーディフのスティーブン・パワーさん。事故で頬や鼻、上あごなどを骨折。4カ月の入院生活を余儀なくされ、顔に後遺症も残った。

 医療チームはCTスキャンを使い、パワーさんの頭蓋骨を解析。このデータを基に、3Dプリンターで左右対称な頭蓋骨の模型を作成し活用することで、これまでよりもはるかに正確な復元手術が可能になったという。

 手術を受ける前は帽子やサングラスで顔を隠していたというパワーさん。手術を受けたことで自信が戻り「人生が一変した」と喜んでいる。

脳内炎症が疲労の引き金 ウイルス感染時、理化研

共同通信社 2014年3月13日(木) 配信

 インフルエンザなどのウイルスに感染した際に感じる疲れやだるさは、脳内で起きる炎症が引き金になることを理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター(神戸市)の片岡洋祐(かたおか・ようすけ)チームリーダーらがラットの実験で突き止め、米オンライン科学誌プロスワンに13日発表した。

 チームによると、ウイルスに感染すると体の炎症反応が信号として脳に伝わり、疲労感が生じるとされるが、脳内の詳しい状況は不明だった。さまざまな病気に伴う疲労倦怠(けんたい)感の治療法開発にもつながると期待される。

 チームはウイルスに似た物質をラットに投与し、体温39度以上、活動量が普段の約40%に落ちるなど感染症に似た状態をつくった。

 脳内を調べると、タンパク質「インターロイキン1ベータ(IL1β)」など炎症性の物質が多くできていた。

 同じ状態にした別のラットの脳にIL1βの働きを阻害する物質を投与すると、活動量は低下しなかったため、脳内の炎症が疲労倦怠感の原因とみられた。

 発熱を抑える薬剤を与えると、熱は下がったが活動量は低下したままだったため、発熱は疲労倦怠感の直接の原因ではないとみている。

 チームの大和正典(やまと・まさのり)研究員は「脳内炎症は神経疾患にも関わっているといわれている。さらに詳しく調べたい」と話す。

糖尿病発症の仕組み解明 熊大・北村准教授ら

熊本日日新聞 2014年3月13日(木) 配信

 熊本大大学院生命科学研究部の北村健一郎准教授(48)らのグループが11日、飽食や肥満により肝臓内のタンパク質分解酵素「プロスタシン」が減少して慢性的な炎症が起こり、糖尿病へ進む仕組みを明らかにしたと発表した。糖尿病の指標としての利用や、新たな治療法の開発につながる成果としている。

 北村准教授らは、プロスタシンが腎臓で働いて高血圧に関与することから、2007年から肝臓についても研究を始めた。

 研究の結果、肝臓でプロスタシンを生成できなくしたマウスが、糖尿病を発症することを確認。正常な肝臓と比べたところ、炎症が強く起きていることが分かった。

 続いてプロスタシンと炎症の関連について研究。肝臓内のリポ多糖(LPS)やパルミチン酸(PA)が結合して炎症を引き起こすタンパク質「TLR4」を、プロスタシンが壊していることを突き止めた。正常な肝臓では、プロスタシンがTLR4を破壊して、過剰な炎症を抑えるという。

 一方、ウイルスを使いプロスタシンを強制的に生成させたマウスでは、過食や肥満にもかかわらず糖尿病を発症しなかった。このほか、ヒトの健診データから、血中プロスタシン濃度と糖尿病や肥満との関連も明らかにした。

 北村准教授は「プロスタシンを補ったり活性化させたりして、糖尿病の新しい治療法の確立につなげたい」と話している。(鹿本成人)

アルツハイマー発症に関与のたんぱく質

毎日新聞社 2014年3月13日(木) 配信

MEMO:アルツハイマー発症に関与のたんぱく質

 アルツハイマー病の発症にかかわるたんぱく質を、東京大と奈良女子大のチームがマウスで見つけたと、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。予防法の開発につながる可能性があるという。

 アルツハイマー病は、ベータアミロイドと呼ばれるたんぱく質が脳の神経細胞に蓄積することで発症すると言われている。チームは、ベータアミロイドの合成量を左右するたんぱく質を特定するために、各国で実施されている患者の遺伝子解析結果を詳しく調べ、健康な人と比べて遺伝子の構成が大きく異なるたんぱく質「CALM(カルム)」に注目した。

 CALMが働かないように人工的に操作したマウスは、ベータアミロイドの量が健康なマウスより2割少なかった。さらに、CALMによって、ベータアミロイドの合成にかかわる他のたんぱく質も活性化しており、CALMがベータアミロイドを増やす方向に働いていた。

 CALMは人にも存在する。東京大の富田泰輔准教授(臨床薬学)は「CALMはベータアミロイド合成の司令塔のような存在だ。この機能を調節する方法を開発できれば、治療や予防につなげられる」と話す。【田中泰義】

鳥インフルの死者72人に 1~2月、昨年大幅上回る

共同通信社 2014年3月11日(火) 配信

 【広州共同】中国国家衛生計画出産委員会は10日までに、今年1~2月に中国本土で報告された鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者は計226人で、うち72人が死亡したと明らかにした。

 昨年3月に初の死者が出て以降、昨年1年間の死者は約50人。今年は2カ月間だけで既に昨年を大幅に上回ったことになり、感染が拡大し続けている実態が浮き彫りになった。

 同委員会によると、報告された感染者数は1月が127人で、うち31人が死亡。2月は99人が感染し41人が死亡した。

 これまでに中国本土で1~2月に確認されていた死者数は54人だった。浙江省は3月10日、2月に死者11人が報告されたと発表、他省でも重体として発表されていた患者ら計7人が死亡したとみられる。

 今年に入ってからの感染者は3月10日までで、香港などを含めて計241人となっている。

STAP論文の撤回検討 文科省、理研に説明要求 共著の米教授、理由ない

共同通信社 2014年3月11日(火) 配信

 理化学研究所は11日までに、画像や表現に不自然な点が相次いで指摘された新たな万能細胞「STAP細胞」の論文の撤回を含めた検討を始めた。菅義偉官房長官も同日の記者会見で、文部科学省が理研に対して調査を実施し事実を明らかにするよう求めたことを明らかにした。

 下村博文文科相は「客観的な調査をして、再度論文を出すよう期待をしたい」と話した。理研は14日に調査の中間結果を明らかにする見通し。

 理研によると、撤回には著者全員の同意が必要で、STAP論文は計14人の共著。共著者の一人、チャールズ・バカンティ米ハーバード大教授は米紙に「私が持っている情報に基づけば、論文が撤回されなければならない理由は見あたらない」と語った。 バカンティ氏は、理研の小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダーの元指導教官で、小保方氏と10日に話したという。ハーバード大医学部の広報責任者は「疑念は精査する」とのコメントを発表し、事実関係を調査していると明かした。

 理研の広報担当者は10日、共著者の一人、若山照彦(わかやま・てるひこ)・山梨大教授が「信用できなくなった」として他の著者に撤回を呼び掛けたことに「深刻に受け止めている。論文の取り下げを含め検討する」と述べた。

 菅氏は会見で「理研が内外の有識者を集めて専門的見地から調査していると報告を受けている。報告に基づき、当然記者会見をするだろう」と話した。

 論文は、小保方氏らが1月末に英科学誌ネイチャーに発表。STAP論文の画像が、小保方氏が博士号を取得するために早稲田大に提出した3年前の論文の画像と酷似しているなど、不自然な点が指摘されている。

非難されない論文を 若山教授の一問一答

共同通信社 2014年3月11日(火) 配信

 10日、山梨大の研究室で取材に応じた若山照彦(わかやま・てるひこ)教授との一問一答は次の通り。

 ―撤回を呼びかけたきっかけは。

 「STAP細胞の論文に(小保方晴子氏の)博士論文の画像が転用されている可能性があることが分かり、信用できなくなった。今日の午後、メールで撤回を呼びかけた。理化学研究所幹部からの後押しもあった」

 ―致命的な問題か。

 「STAP細胞がたくさんのものに分化できることを示す論文の根幹となる写真なのでショックだ。ほかにも、もろもろのミスが指摘されている。STAP細胞が何だったのか分からなくなってしまう。信じたい気持ちもあるので、いったん(論文を)取り下げ、誰からも非難されない論文を出したほうがいい」

 ―自身は研究でどういう役割を果たしたのか。

 「小保方さんから渡されたSTAP細胞を使い、マウスを誕生させた。(論文になった研究では)STAP細胞の作製にはかかわっていない」

 ―自身では作ってみなかったのか。

 「昨年2月くらいに、小保方さんに横についてもらって作り方を教わり、1回だけ成功した。その後、1人で再現しようとしたができなかった。再現を試みても(材料の細胞に起きたのは)弱い変化で、小保方さんが作ったようなものはできていない」

 ―今回のことをどう受け止めたか。

 「信じてやってきたので悲しい。ミスだったとしても、なぜそんな簡単なミスをしたのか。論文を作り直すのが正しいのではと思う」

画像転用、無断引用の疑惑 STAP論文に相次ぐ指摘

共同通信社 2014年3月11日(火) 配信

 論文の撤回を共著者自らが呼び掛ける異例の事態となった新たな万能細胞「STAP細胞」の論文は、1月末の発表後、画像や表現に不自然な点があるなどとインターネット上で話題となっていた。

 まず指摘されたのは、STAP細胞が胎盤に変化できることを示した画像が別の実験の画像と類似している点だ。DNAを分離する実験の画像に、別の画像を合成したような不自然な線が入っていることも分かった。

 その後、実験の方法を説明する補足部分で、引用を明記しないまま10行にわたって別の論文とほぼ同一の記述があることも判明した。

 さらに10日には、STAP細胞が他の細胞に変化したことを示す画像が、小保方氏が早稲田大に博士論文に提出した画像と酷似していることが明らかとなった。博士論文の画像は、STAP細胞とは別の作製方法で作った細胞によるもので、転用が疑われている。

STAP論文の撤回検討 理研「深刻に受け止め」 共著者提案「信用できず」 万能細胞画像に疑問

共同通信社 2014年3月11日(火) 配信

 画像や表現に不自然な点があるなどと指摘されている新たな万能細胞「STAP細胞」の論文について、理化学研究所は10日、論文撤回を含め検討に入ったことを明らかにした。

 共著者の一人、若山照彦(わかやま・てるひこ)・山梨大教授が同日、「信用できなくなった」と語り、理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子(おぼかた・はるこ)・研究ユニットリーダーら他の著者に論文を撤回するよう呼び掛けたことを受けた。

 理研は「現時点で、論文の根幹は揺るがないと考えているが、提案を深刻に受け止めている」としている。著者全員の同意があれば、論文は撤回される。世界的な注目を集めた研究は、重要な役割を果たした共著者が論文撤回を求める異例の事態となった。

 またSTAP細胞論文の画像が、小保方氏が博士号を取得するために早稲田大に提出した3年前の別の研究論文の画像と酷似していることも同日新たに判明。若山氏は撤回を呼び掛けた理由としてこの問題を挙げた。

 若山氏は論文について「根幹にかかわる大事なところが間違っている。(論文の)写真を見ると、STAP細胞が何だったのか分からなくなってしまう」と指摘。「信じたい気持ちもあるが、いったん取り下げ、正しいデータで誰からも非難されない論文として出したほうがいい」と訴えた。

 保有している細胞を第三者研究機関に提供し、詳細な分析を依頼することも明らかにした。

 論文は1月末、2本に分けて小保方氏ら計14人が英科学誌ネイチャーに発表。若山氏は小保方氏からSTAP細胞を渡され、細胞からマウスを誕生させる実験を担当し、成功した。STAP細胞作製には関与していないとしている。

 論文に対して、2月以降、画像に不自然な線が入っていることや、別の論文から無断で文章を引用している疑いがあることなどがインターネットなどで指摘され、理研とネイチャー誌が調査。さらに論文を独自に確認しようとした研究者らからSTAP細胞を作製できないとの声が上がり、小保方氏らは今月5日、STAP細胞の詳細な作製法を公開していた。

 ※STAP細胞

 体を構成するさまざまな細胞になる能力を持つとされる「万能細胞」の一種。理化学研究所の小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏らが作製に成功したとして、今年1月に英科学誌ネイチャーに発表した。マウスのリンパ球を弱酸性の溶液に浸し、培養して作製したという。同様の万能細胞で、遺伝子を入れて作る人工多能性幹細胞(iPS細胞)より作製手法が簡単だとして、世界的に注目を集めた。その後、論文の画像が他の実験の画像と似ているなど、不自然な点が見つかったほか、引用を明記せずに別の論文を引き写したような記述があるとの指摘があり、理研が調査している。

STAP論文、重要部分に疑念 明石市民病院部長指摘

神戸新聞 2014年3月11日(火) 配信

 共著者の一人が他の著者に撤回するよう呼び掛けた「STAP細胞」の論文について、理化学研究所(理研)などで免疫学を研究した明石市立市民病院の金川修身(おさみ)研修担当部長は10日、「論文で最も重要な点に捏造(ねつぞう)の疑いがあり、理論的にあり得ない結果として示されている」と指摘した。

 金川部長によると、論文中、STAP細胞の最も重要な根拠となる遺伝子の変化に関する部分で、理論的にあり得ない結果が示され、画像を切り貼りして作られた可能性があるという。他の複数の専門家も同様に指摘している。

 「論文には自分の考えを支持するような画像の捏造、他の論文からの盗用の疑いがあり、これだけで学術論文として受け入れられない」と金川部長。その上で「論文の筆頭著者である理研発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子・研究ユニットリーダーと、経験の少ない小保方氏の論文をチェックしなければならない共著者の責任は大きい」と強調した。

 また、論文の問題を見逃し、発表した英科学誌「ネイチャー」の審査体制や理研の広報の仕方、それらを過信したメディアの報道にも疑問を呈した。

 さらに、「今回の問題は科学への信頼を大きく損ねてしまう恐れがある。関係者はきちんとした対応が必要だ」と語気を強めた。(藤森恵一郎)

子宮頸がんワクチン、接種後の痛みを迅速治療

読売新聞 2014年3月10日(月) 配信

 子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に痛みなどの重い症状が出ている問題で、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会は、症状が持続する患者に対し、適切な治療を迅速に行う体制を今月中にも作る方針を決めた。

 安心して接種できる環境を整え、接種希望者の減少を食い止めたい考えだ。

 同学会と医会は大学病院など、都道府県ごとに窓口となる産婦人科を指定。地域の産婦人科で同ワクチンを接種し、重い症状が出た場合に、まず受診してもらう。診療後、症状によってペインクリニックや神経内科、精神科など痛みなどの治療を行う専門の診療科を患者に紹介する。厚生労働省の研究班が昨年、専門的な治療を行うために整備した17医療機関との連携も検討する。

乳がん増殖の仕組み解明 徳島大、薬剤開発も

共同通信社 2014年3月10日(月) 配信

 乳がん細胞だけにある「BIG3」というタンパク質が、がん増殖にブレーキをかける別のタンパク質の働きを抑え増殖を促進させていることを、徳島大の片桐豊雅(かたぎり・とよまさ)教授(分子腫瘍学)らのチームが8日までにマウスを使った実験で解明した。

 BIG3の働きを阻害する化合物を見つけており、片桐教授は「従来の治療では効果がなかったり、薬に耐性ができたりした患者にも効く新たな抗がん剤の開発につながる可能性がある」と話している。

 チームによると、乳がん細胞内にある「PHB2」というタンパク質は、女性ホルモン受容体と結び付き、がんの増殖を抑えている。

 しかし、BIG3がPHB2にくっつくと、PHB2は女性ホルモン受容体と結合できず、がんが抑制できなくなることを突き止めた。

 チームはPHB2と結び付いて、BIG3との結合を阻む化合物を発見。マウスの乳がんに投与し、がんの成長を妨げることに成功した。薬の長期投与で耐性ができた乳がん細胞にも効果があった。

 がんに対する作用の仕組みがこれまでの薬剤と違うため、更年期症状などの副作用がない薬の開発が期待できるという。

第三者機関を選定 降圧剤の不適切広告で

共同通信社 2014年3月10日(月) 配信

 武田薬品工業が不適切な広告を使って降圧剤を宣伝していた問題で、武田薬品は7日、原因を調査するための第三者機関にジョーンズ・デイ法律事務所(東京都港区)を選んだと発表した。

 調査は3カ月程度かかるとしており、方法やメンバーは明らかにしていない。

 京都大などは降圧剤ブロプレス(一般名カンデサルタン)と別の薬の効果を比較する臨床研究を実施。論文では効果に差はないとされたが、武田薬品は広告で、長く服用し続けた場合にブロプレスの方が病気の発症を抑えるかのようなグラフを使っていた。

【京都】角膜内皮細胞を培養、移植 府立医大が世界初

京都新聞 2014年3月10日(月) 配信

 人の体内では増殖しない目の角膜内皮細胞を培養して移植する世界初の臨床研究を京都府立医科大が7日までに始めた。角膜内皮が傷んで視力が低下する「水疱性(すいほうせい)角膜症」の患者3人に、培養した細胞を目に注入する手術を実施し、いずれも経過は順調という。慢性的に提供者が不足している角膜移植に置き換わる治療として期待されている。

 ■患者3人、経過順調

 事故や手術、病気で角膜内皮が傷つき水疱性角膜症になると、角膜が濁って視力が大幅に低下する。現在は角膜移植で内皮を取り換えるしか治療法がない。

 府立医大の木下茂教授のグループは、独自に探し出した3種類の薬剤を使うことで、人の角膜から取り出した内皮細胞をシャーレ上で増やすことに成功した。この細胞を角膜の裏側に注入することで、角膜内皮として定着し機能することをサルの実験で確認している。

 臨床研究では、米国から輸入した第三者の角膜の内皮細胞を培養して使用。昨年12月から今年2月にかけて移植手術をした3人には問題は起きておらず、視力が手術前の約0・01~0・04から、現段階で全て0・2以上に回復しているという。今後、2年間で30人に移植して有効性を確かめ治験の実施を目指す。

 木下教授は「角膜のような臓器ではなく細胞の移植のため、手術が簡単で患者の負担が少ない。正常な角膜組織を傷つけないので治療効果も期待できる」と話している。

 ■角膜内皮 黒目の部分で外部から光を取り込む角膜の最も内側にある。内皮の働きで角膜は透明に保たれている。水疱性角膜症は国内に約1万人の患者がいるとされ、角膜移植が唯一の治療法だが、大掛かりな手術が必要で、移植後の内皮細胞数が減少してしまう課題がある。角膜移植の6割以上を占める。

国立大病院 資金情報開示へ 降圧剤問題受け

毎日新聞社 2014年3月8日(土) 配信

国立大病院:資金情報開示へ 降圧剤問題受け

 降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑を受け、全国42大学が加盟する国立大学付属病院長会議は7日、各病院やその職員が企業や個人などから受け取った資金について、今秋から情報開示する方針を明らかにした。

 バルサルタン疑惑では、臨床試験をした大学側に製薬会社から支払われた億単位の奨学寄付金の存在が、論文発表後に表面化して批判を浴びている。

 同会議が公表するのは、全職員があらゆる企業、個人から受けた資金。奨学寄付金などの学術研究助成費▽共同研究などの研究開発費▽講演や原稿執筆への謝金▽接遇費――の4項目に分け、診療科ごとの件数と総額を公表する。

 一方で提供元の開示は見送った。この日記者会見した宮崎勝・千葉大付属病院長は「研究開発の内容が漏れることのマイナス面への懸念が大きい。寄付をする個人への配慮も必要と考えた」と説明した。6月に公表方法の指針をまとめ、秋ごろに新年度上半期(4~9月)分の公表を目指す。【八田浩輔】

iPS、光らせ選別 再生医療の安全性向上

共同通信社 2014年3月7日(金) 配信

 細胞の光り方の強弱から、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)と、iPS細胞から変化したさまざまな種類の細胞とを見分ける手法を京都大の上杉志成(うえすぎ・もとなり)教授らのチームが開発し、6日付の米科学誌電子版に発表した。

 iPS細胞は多様な細胞になるが、再生医療に使う場合、目的の細胞に変化しないまま移植するとがん化の恐れがある。

 チームは、光を当てると、iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)では強く光り、変化した細胞では弱くしか光らない化合物を発見。「細胞の培養液に加える簡単な方法で見分けられ、安全性向上に役立つ」としている。

 化合物は「KP―1」で、300個以上の蛍光化合物の中から発見。副腎、肝臓、気管支上皮、微小血管内皮、心筋などの細胞や血液幹細胞に変化した細胞と、iPS細胞を選別するのに成功した。だが神経幹細胞を含む神経系の細胞とは選別できなかった。

 iPS細胞は、変化した細胞に比べ、細胞の外に物質を排出する働きのあるタンパク質が少ないため、蛍光物質が細胞内に多く残り、強く発光することが分かった。

 ※米科学誌はセル・リポーツ

iPS細胞:パーキンソン治療、臨床手法確立 がん化排除 京大、来年申請

毎日新聞社 2014年3月7日(金) 配信

iPS細胞:パーキンソン治療、臨床手法確立 がん化排除 京大、来年申請

 京都大iPS細胞研究所の高橋淳教授(神経再生医学)らの研究グループは6日、ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使ったパーキンソン病治療の臨床研究に向けた手法を確立したと発表した。移植に必要な細胞の大量培養や、がん化の危険性のある細胞の除去などの課題をクリアし、ラットでの実験で効果を確認した。研究グループは、2015年初めにもヒトでの安全性を確認する審査を申請し、厚生労働省の承認を経て患者への16年の移植を目指す。論文は7日付の米科学誌「ステム・セル・リポーツ」に掲載される。

 パーキンソン病は投薬で症状を抑えられるが、根本治療にはならない。神経細胞の一歩手前の「神経前駆細胞」を脳内に移植し、新たな神経回路を作る治療法が期待されている。

 研究グループによると、iPS細胞から神経前駆細胞に分化させる際、培養皿の底に敷く基質に特定の人工たんぱく質(ラミニン)を使うと、従来の20倍以上の量が培養できることを発見した。

 一方、培養した細胞の中に分化が不十分なiPS細胞が残っていると、がん化する恐れがある。グループは、特定の蛍光抗体を使って染色する方法で、培養した細胞から神経前駆細胞を選別し、未分化など不要な細胞を除去する手法を確立した。選別後の神経前駆細胞を、パーキンソン病を発症させたラットの脳に移植し、4カ月間観察したところ、症状が改善し、がん化も起きないことを確認した。

 高橋教授は「今年中に同じ手法でサルに移植して、安全性と有効性を詳細に検証する」と話している。グループは今後、京大病院と連携。6人の患者の血液細胞からiPS細胞を作製し、1人ずつ数千万個の神経前駆細胞に分化させて患者本人に移植する臨床研究に向けた準備を進める。

 実施については、京大が安全性審査のため設置予定の第三者委員会「特定認定再生医療等委員会」の了承を得た後、厚生労働省に申請する。【堀智行】

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 ■ことば

 ◇パーキンソン病

 手足の震えや筋肉のこわ張りなどの症状が出る進行性の神経難病で、主に50代以降に発症し、国内の患者は約14万人とされる。患者の脳内で神経伝達物質のドーパミンを作る神経細胞が減少することが原因として知られているが、メカニズムは不明。薬で症状を改善できても、神経細胞の減少は食い止められない。タレントの永六輔さん、米俳優のマイケル・J・フォックスさんらも患者。京都大グループはiPS細胞を使った移植医療で、不足した細胞を補う治療法の開発に取り組んでいる。

パーキンソン臨床研究、コスト面に課題

毎日新聞社 2014年3月7日(金) 配信

iPS細胞:パーキンソン臨床 実用化へ着実な一歩 コスト面に課題

 難病のパーキンソン病治療で、京都大iPS細胞研究所が確立した臨床研究への手法。iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った細胞や組織を患者に移植する再生医療の実用化は、目の難病「加齢黄斑変性」の治療が先行し、今夏にも臨床研究として最初の移植が行われる。今回の成果は、パーキンソン病治療もこれに続き、着実に実用化に近づいていることを意味する。

 大学での研究成果を実際の医療に役立てるには、安全性や有効性などの面で多くの課題を乗り越える必要がある。iPS細胞は大量に増やせる半面、目的の細胞になりきれていない細胞が移植細胞に混入するとがん化する恐れがある。同研究所などの研究グループが今回、神経前駆細胞を選別する方法を開発し、がん化リスクの克服はめどがついた。

 一方、コストも重要な要素だ。iPS細胞を患者自身の細胞から作ると、多額の費用と時間がかかる。このため同研究所は、拒絶反応を起こしにくい免疫型のiPS細胞をストックする計画を進めている。パーキンソン病の患者が幅広くiPS治療を受けられるようになるには、臨床研究の成功やコスト面での改良などの課題がある。【根本毅】

iPSでの脊髄治療 慶応大が臨床研究へ

読売新聞 2014年3月7日(金) 配信

 慶応大の中村雅也准教授(整形外科学)は6日、脊髄損傷の患者をiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って実際に治療する臨床研究を、2017年度に始める計画を明らかにした。

 京都市で開かれた日本再生医療学会で発表した。今年施行される再生医療安全性確保法に基づき、16年に国に研究内容を申請する。

 脊髄損傷では、交通事故などで背骨の中枢神経が傷つき、手足が動かせなくなる。中村准教授や岡野栄之同大教授(生理学)らの研究チームは、iPS細胞から作った神経の元になる神経幹細胞を患部に移植し、途切れた神経をつなげる計画だ。

 対象は、事故から2~4週間後で、患部の炎症が収まり傷口が固まり始める前の患者20人前後。移植する神経細胞は患者1人につき700万~1000万個で、京都大が今年末にも大学などの研究機関へ提供を始める再生医療用のiPS細胞から作製するという。

ボツリヌス症、宮崎の大学生発症

読売新聞 2014年3月7日(金) 配信

 宮崎市は6日、市内の男子大学生(19)がボツリヌス症を発症したと発表した。入院中だが快方に向かっている。市によると、国内で発症が確認されたのは2012年6月以来。

 学生は2月21日に呼吸困難や目の異常などの症状を訴え、翌日、市内の病院に入院。便からボツリヌス毒素が検出された。家族などに症状を訴える人はいないという。ボツリヌス症は、毒素が混入した食品を食べて発症する。1984年には、真空パックの辛子レンコンが原因で宮崎県を含む全国で11人が死亡しており、市は「新鮮な原材料を十分に洗浄、加熱して使ってほしい」と呼びかけている。

96歳の動脈瘤治療に成功 広島大、人工血管を挿入

共同通信社 2014年3月7日(金) 配信

 広島大病院(広島市)は6日記者会見し、96歳の男性の心臓付近にある大動脈瘤(りゅう)に「ステントグラフト」と呼ばれる人工血管をカテーテル(細い管)で運んで装着する治療を3日実施し、成功したと発表した。

 大動脈瘤は、心臓から全身に血液を送る大動脈がこぶ状に膨らむ病気。同病院によると、90代後半の高齢者で胸部のステントグラフト治療が成功するのは珍しいという。

 この治療は、人工血管により、こぶに血液が流れず、こぶの圧力を低下させることができる。執刀した片山桂次郎(かたやま・けいじろう)医師(37)らは会見で「高齢者が増えている中で、入院期間が短く、体力面の負担も少ない」と説明した。

 治療を受けたのは広島県北広島町の小下春義(こしも・はるよし)さん。小下さんは2002年に大動脈瘤で開胸手術を受けたが、その後も近くでこぶが見つかり、声帯につながる神経を圧迫し、声が出にくい状態になった。

 年齢から再び開胸手術を受けるのは難しく、昨年12月、ここ数年間で普及してきたステントグラフト治療を選択した。

 小下さんは来週、退院する予定。会見に同席し「退院後は好きなところに行きたい。自転車に乗り、魚釣りをしたい」と笑顔で話した。

慶大研究チーム、ラットで妊娠にも成功、部分切除の子宮再生 

毎日新聞社 2014年3月6日(木) 配信

子宮:部分切除の子宮再生 慶大研究チーム、ラットで妊娠にも成功

 子宮の一部を切除したラットに、細胞の「足場」となるたんぱく質の膜を移植すると、切除された部分が再生し、妊娠も可能になることが、慶応大の研究チームの実験で明らかになった。子宮頸(けい)がんの治療などで部分切除した後の子宮の再生医療に将来、応用できる可能性があるという。京都市で開催中の日本再生医療学会で6日、発表する。

 臓器を作っている細胞は、コラーゲンなどのたんぱく質でできた細かい網のような膜が「足場」となって支えている。丸山哲夫・慶大講師(産婦人科学)らは、ラットの子宮を取り出し、細胞を溶かして膜部分だけ採取。さらに別のラットの子宮を一部切除し、そこに膜を当てるように移植すると、新たな細胞が徐々に膜に定着し、切除部分が再生した。移植した4匹すべてが自然妊娠し、胎児は順調に育った。

 細胞を取り去った膜は、移植しても基本的に拒絶反応がない。丸山講師は「足場の移植で子宮が再生できる可能性が示された。将来、部分的に進行した子宮頸がんや、子宮内膜の組織が筋肉中にできる子宮腺筋症などの患者の子宮再生に応用できるかもしれない」と話す。【須田桃子】

立体組織作製の試み進む 肝臓や腎臓、3D装置も 再生医療学会で発表

共同通信社 2014年3月6日(木) 配信

 横浜市立大のチームなどは5日、再生医療や新薬の安全性試験に使える肝臓や腎臓などの立体的な組織を作製する手法を、京都市で開かれている日本再生医療学会で発表した。最近注目を集める3Dプリンターを使った方法も紹介された。

 横浜市立大の武部貴則(たけべ・たかのり)准教授は、細胞が自然に寄り集まって米粒ほどの小さな臓器の「種」を作る培養法を利用した。作りたい臓器のもとと血管のもと、細胞同士をつなぐ間葉系細胞という3種類の細胞を計数十万~100万個混ぜて育てる。

 昨年、肝臓の種を作る方法を論文発表した。肝臓の働かないマウスに種を移植すると、体内の血管とつながり、栄養を取り込んで機能を持った肝臓に成熟、マウスを延命させる効果を示した。

 今回は、同じ方法で膵臓(すいぞう)の種の作製に成功した。マウスに移植すると血糖値を安定させる効果が見られ、さらに機能を詳しく調べる。腎臓の種でも、体内の腎臓に似た構造が確認できたという。

 武部准教授は「さまざまな臓器を作るのに使える方法ではないか」と話す。臨床にはまだ遠いが、実際の臓器と同じ大きさを目指すのではなく、小さな種をたくさんつくって移植する治療法につなげたい考えだ。

 バイオベンチャー「サイフューズ」(東京)は、細胞の塊をブロックのように組み立てるユニークな3Dプリンターを展示。血管や軟骨などの組織作製に挑んでいる。

 数万個の細胞を培養すると、直径0・5ミリ前後の球形の塊になる。この塊をステンレス製の剣山に串団子のように刺す。隣り合った塊は約1週間で互いに融合。この段階で串を抜けば、狙った形が得られる仕組みだ。さらに2~3日ほど培養すれば、組織が締まって強度が増すという。

 佐賀大の森田茂樹(もりた・しげき)教授(心臓血管外科)のチームと共同で、血管の作製やラットへの移植実験を進めている。関節の軟骨と骨、尿道やぼうこうの再生に取り組んでいるチームもある。口石幸治(くちいし・こうじ)社長は「さまざまな分野の研究者に使ってもらい、患者に届くようになれば」と期待している。

限定的「人から人」感染か 香港で鳥インフル

共同通信社 2014年3月6日(木) 配信

 【香港共同】香港の衛生当局は5日、1歳半の女児が鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染し、女児と密接な接触をした別の1人も感染が確認されたと発表した。限定的な人から人への感染が起きた可能性がある。

 中国浙江省や広西チワン族自治区でも、これまでに家族内で感染者が複数出るなど、同様に限定的な人から人への感染が疑われる例が出ていた。

 女児は発熱を訴え、今月1日に入院。容体が安定したため3日に退院したが、4日に感染が判明した。2月中旬、多数の感染者が出ている広東省に家族と共に訪れていた。

 今年に入ってからの感染者は、香港などを含めて計236人となり、うち59人が死亡した。

研究チームは論文で、生後間もないマウスのリンパ球を弱酸性の溶液に30分浸し、1週間培養することで、体内のあらゆる細胞になれる能力を持つSTAP細胞ができたと報告し、論文には簡単な作製法を載せた。

 だが、2月中旬から論文で使用した画像などに不自然な点があるとの指摘が相次いだほか、実験の再現性にも疑問の声が上がっていた。

 公表された作製手順は、理研発生・再生科学総合研究センターの小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダーらが執筆。生後1週間を超えたマウスでは作製効率が大幅に低下する、雄マウスの方が効率が高いなど、元になる細胞の採取から培養に至るまでの注意点を順に示した。今後詳細な解説も公表していくという。

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 ■解説

 ◇結論の正当性強調

 STAP細胞を巡って、理化学研究所の研究チームは1月末の発表時、作製手法の簡単さを強調した。だが、実験が再現できたとの報告はなく、論文の一部画像に不自然さが指摘されたことも重なり、STAP細胞の存在自体を疑う声も出ていた。

 新たに登場した成果は、広く再現されることによって評価が固まる。山中伸弥・京都大教授が作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)も、世界中で再現され、研究が広がった。

 画期的な技術の場合、早々に詳細を公開すれば激しい研究競争で先行者としての利点を失うきっかけになりかねない。理研が論文発表直後に詳細なノウハウを公表したのは、成果への強い自信を示すとともに外部の再現実験を促し、「論文の結論は揺るがない」という認識を広めて事態の沈静化を図ろうという意図がうかがえる。

 一方、論文の画像などの不自然さについては、理研と論文を掲載した英科学誌ネイチャーがそれぞれ調査を進めている。理研は「指摘を真摯(しんし)に受け止め、結果が出た時点で速やかに公表する」としているが、理研は公正な調査を進め、研究チームも自ら説明する責任がある。【八田浩輔】

禁煙は心の健康にも効く

共同通信社 2014年3月4日(火) 配信

 禁煙は体の健康だけでなく、心の健康にとっても良い効果が期待できるという研究結果を、英バーミンガム大などのチームが英医学誌BMJ電子版に発表した。

 チームは、禁煙前と禁煙して少なくとも6週間たった後の精神的な健康状態を比べた過去の研究結果計26件をまとめて解析した。対象者の平均年齢は44歳で1日平均20本のたばこを吸っていた。

 その結果、もともと不安やうつなどを抱えている人たちでは、禁煙すると喫煙を続けた場合に比べて症状が軽くなり、健康な人でも生活の質が向上したことが分かった。

 チームは「うつ病など気分障害や不安障害での禁煙の効果は、抗うつ薬と同じかそれ以上」と指摘した。

武田薬品社長が謝罪 「宣伝活動が不適切」 降圧剤の臨床研究

共同通信社 2014年3月4日(火) 配信

 武田薬品工業が販売する降圧剤ブロプレス(一般名カンデサルタン)の広告に、臨床研究の論文とは異なるグラフが使われていた問題で、武田薬品の長谷川閑史(はせがわ・やすちか)社長は3日、都内で記者会見し「宣伝活動に不適切な点があったことを深くおわびする」と謝罪した。原因を究明するために第三者機関を設置するとしている。

 薬の臨床研究をめぐっては、東京地検特捜部が2月にノバルティスファーマ(東京)を薬事法違反(誇大広告)容疑で家宅捜索したばかり。武田薬品でも問題が発覚したことで、臨床研究と製薬会社の関係の在り方があらためて問われる事態となった。

 臨床研究は京都大、大阪大、慶応大などが2001~05年に実施した「CASE―J」。ブロプレスと別の薬を投与した高血圧症の患者で、脳や心臓などの病気の発症に差があるかを調べた。

 論文では薬の効果に差はなかったが、同社は学会で発表された、長く服用し続けた場合にブロプレスの方が発症を抑えるかのように見えるグラフを広告に使っていた。「効果に統計的な差がないのに、誤解を与える内容だった」としている。

 日本製薬工業協会の規約では製品の宣伝広告には論文データを使うように定めているが、同社は08年の論文発表以降も、最近まで学会発表データを使用していた。

 また、臨床研究を行った京都大などには同社から奨学寄付金として計約37億5千万円が拠出されていたが、「研究データの統計解析には関与しておらず、利益相反上の問題はないと考えている」と強調した。

 一方で、研究には同社を退職後、京都大へ移った元社員が参加しており、研究への関与方法などについて今後調べるとしている。

 厚生労働省も、同社から聞き取り調査を始めている。

 ※降圧剤問題

 武田薬品工業の降圧剤を使った臨床研究の論文のグラフと、同社の広告のグラフが異なると専門家が指摘し発覚した。またノバルティスファーマの降圧剤ディオバンを使った京都府立医大などの臨床研究では、データが操作された疑いが浮上。そうした不正な論文を広告に利用した疑いがあるとして、厚生労働省は薬事法違反(誇大広告)容疑で東京地検に告発、東京地検はノ社や関係した大学を家宅捜索した。このほかノ社の白血病治療薬の臨床研究に社員が関与していたことも分かり、臨床研究の信頼性が問題になっている。

造血幹細胞 増殖に必要なたんぱく質、発見 京大再生医科学研究所

毎日新聞社 2014年3月3日(月) 配信

造血幹細胞:増殖に必要なたんぱく質、発見--京大再生医科学研究所

 京都大再生医科学研究所の長沢丘司(たかし)教授(免疫学)らの研究グループは2日、血液を作る造血幹細胞の維持や増殖を指揮する「司令塔細胞」の形成に不可欠なたんぱく質を発見したと発表した。白血病などの新たな治療法開発に役立つ成果で、3日付の英科学誌「ネイチャー」オンライン速報版に掲載される。

 赤血球などの血液細胞は骨髄内の造血幹細胞から作られる。骨髄内には造血幹細胞の維持や増殖を指揮する「司令塔細胞(ニッチ細胞)」があるとされ、その正体は謎だった。研究グループはこれまでに有力候補として、造血幹細胞の増殖に必要なたんぱく質を多く出す「CAR細胞」を発見。今回、CAR細胞が特に多く出している特定のたんぱく質を見つけた。遺伝子操作でこのたんぱく質を出さないCAR細胞を持ったマウスを作製したところ、骨髄内でCAR細胞が減少し、造血幹細胞や血液細胞を作る機能も大幅に低下。最終的には脂肪細胞ばかりの老化した骨髄のようになった。

 更にこのたんぱく質は、CAR細胞が脂肪細胞に変化しないよう制御するなど、CAR細胞の機能を維持するために重要な役割を果たしていることが分かった。長沢教授は「将来的にiPS細胞(人工多能性幹細胞)からCAR細胞を作製することができれば、試験管の中でより正常に近い血液細胞を作り出せる可能性があり、再生医療の発展にもつながる」としている。【堀智行】

エイズ感染者と発症者、過去2番目の多さ…昨年

読売新聞 2014年3月1日(土) 配信

 厚生労働省のエイズ動向委員会は2月28日、昨年末までの1年間に新たに確認されたエイズウイルス感染者と発症した患者の合計が過去2番目に多い1546人だったと発表した。

 ここ数年、新規の感染者と患者の合計は1500人程度と高止まりしている。

 新規感染者は、20-30歳代が多く、患者は40歳以上が約6割を占めている。新規感染者の感染経路は、同性の性的接触によるものが約7割を占めた。

 一方、昨年1-12月に保健所などでエイズウイルスの抗体検査を受けた人は13万6400人で過去4番目に多かった。昨年11月、エイズウイルスの感染者が献血し、検査をすり抜けた問題が発覚したことから、関心が高まり、翌月に検査を受けた人が急増したとみられる。

##フリーセっクスも問題があるのでは?

真に必要な臨床研究を 新薬開発も見直す時期 神経内科医 別府宏圀 識者評論「降圧剤データ操作事件」

共同通信社 2014年3月3日(月) 配信

 製薬大手ノバルティスファーマの降圧剤ディオバンの効果を調べるため医師が主導した臨床研究で、データが不正に操作された疑いが持たれ、検察による捜査が進んでいる。この問題を患者の視点から考えてみたい。

 ある薬が他の薬に比べて有効性・安全性に優れているというのが真実であり、それが研究で証明され、その薬の売り上げが伸びるとすれば、患者にとっても医療者にとっても望ましいことである。しかし今回の場合、事実はそうではなかった。

 こうした既存薬同士の比較研究はむしろ極めてまれである。下手をすると自社製品の方が劣るという結果が出る危険性もあるから、あえて比較を試みる企業は現れない。

 結果として、どの薬が優れているかを曖昧にしたまま、派手な広告と営業活動によって、販売促進を図る。それらの費用を開発費に上乗せして薬価が決まるわけだから、二重の意味で患者は損を強いられることになる。

 医師主導の臨床研究には企業が自ら取り組もうとしない、こうした比較を厳正に行うことが期待されていたはずだ。しかし、その目的を忘れて、企業に資金を出してもらい、社員の介入まで許したのだから、まっとうな結論が出るはずがない。

 イタリアでは企業が宣伝・販売に投入する金額の5%を拠出させ、それを公的にプールした基金で、患者のために真に必要な臨床研究をする仕組みがあるという。今回の不祥事を反省材料に、日本でも同様の試みを始めてはどうだろう。

 同じような効果をうたう薬の中で、どれが一番優れているかが分かるだけでなく、場合によっては、かえって薬を使わない方がよいということが分かるかもしれない。企業も不必要に宣伝・販売に費やす支出を抑えるであろうから、医療費の抑制に役立つのではないだろうか。

 企業主導で実施される新薬開発のための臨床試験についても工夫すべき点がある。医薬品も商品である以上、そこから得られる収益が大事なことは分かる。だが毎年承認され、市場に出てくる薬を見ていると、不必要な新薬が多すぎる。

 "画期的な新薬"と称する薬も、期待外れであったり、安全性の検証が不十分なままに売り出されたりする。一方、希少疾患や本当に患者が悩んでいる問題を解決する薬はなかなか生まれない。

 患者には被験者として臨床研究への協力を求めておきながら、自分たちの都合だけで、もうかる薬をつくるのはフェアな姿勢とは言えない。

 今どんな薬が必要とされているのか、候補薬の吟味、期待される効果や想定されるリスクなどを率直に語り合う中から、新薬開発の優先順位が決定され、患者との信頼関係も生まれてくるはずである。

 臨床研究の手順書、被験者への説明文や同意書の作成に当たっても、患者の意見を取り入れることが重要である。全てを秘密のうちにとどめようとするのではなく、臨床研究の企画段階から、積極的に患者に参画してもらうことが、本当に必要でかつ革新的な薬を生み出すためには欠かせないことなのである。

 国も製薬企業も、今回の不祥事をきっかけに、新薬開発の在り方を根本的に見直す時期にきている。

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 べっぷ・ひろくに 38年ソウル生まれ。東大医学部卒。「TIP正しい治療と薬の情報」誌編集長、「薬害オンブズパースン会議」副代表、NPO法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」理事長。長年、患者の視点から医療の在り方をとらえる活動を展開。

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