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医療情報93

医療情報92
20140716~

世界初「宇宙マウス」誕生 持ち帰った精子で山梨大

共同通信社 2014年7月31日(木) 配信

 山梨大は30日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などとの共同研究グループが、国際宇宙ステーションで冷凍保管し、地上に持ち帰ったマウスの精子を、卵子と授精させることで「宇宙マウス」が生まれたと発表した。宇宙空間で保存した哺乳類の生殖細胞からの繁殖成功は世界初という。

 研究を担当した山梨大の若山照彦(わかやま・てるひこ)教授と妻の若山清香(わかやま・さやか)特任助教は30日、報道陣に「出産率に影響はなく、正常なマウスが生まれてほっとしている」と笑顔で話し、「将来、動物が宇宙で繁栄できる可能性が見えた。今後は卵子や受精卵を宇宙に持っていく技術も開発したい」と意欲を見せた。

 若山教授によると、今回生まれたのは、国際宇宙ステーション内で約9カ月間、冷凍保存した4系統の精子を回収し、地上で顕微授精させたマウス。30日時点で4系統すべてから計57匹が生まれ、地上の約15倍の強さという宇宙放射線の影響は見られないという。

 昨年8月、独自の技術で凍結、乾燥させた精子をロケットに搭載し、打ち上げていた。今後は最長で3年間、宇宙空間で保管した精子を順次回収し、発がん率や生殖機能など宇宙放射線の影響を調べる。

 若山教授は、STAP細胞論文の共著者の一人で、小保方晴子(おぼかた・はるこ)氏らに論文の撤回を呼び掛けていた。

日本人男性の平均寿命、初の80歳超え 女性も過去最高

朝日新聞 2014年7月31日(木) 配信

 日本人男性の平均寿命が初めて80歳を超えた。2013年の平均寿命が前年を0・27歳上回り、80・21歳となった。女性は前年より0・2歳上がって過去最高の86・61歳となり、2年連続の世界一だった。厚生労働省が31日に発表した「簡易生命表」で分かった。

 男性の平均寿命は前年の世界5位から4位に順位を上げた。世界一は香港の80・87歳だった。

 厚労省は毎年1回、各年齢の人が平均してあと何年生きられるかを表す「平均余命」の見込みを計算していて、そのうち0歳の平均余命が平均寿命となる。同省によると、平均寿命が延びたのは、各年齢でがんや心疾患、脳血管疾患、肺炎の死亡状況が改善したためという。

 日本は男女ともに「人生80年時代」に入ったことになるが、厚労省の担当者は「医療技術の進展により、平均寿命はまだ延びる余地がある」と話す。

 日本人の平均寿命は、最も古い1891(明治24)~98(明治31)年の調査で男性が42・8歳、女性が44・3歳。戦後間もない1947年は男性が50・06歳、女性が53・96歳だった。70歳を超えたのは女性が60年、男性が71年。84年には女性が80歳を超えた。女性に29年遅れて、男性が80歳を超えたことになる。(石松恒)

高齢者、体温上昇幅3倍も 熱中症の危険裏付け

共同通信社 2014年7月31日(木) 配信

 75歳以上の高齢者は体温を感知する機能が衰えて発汗しにくくなるため、熱が体にこもり、体温の上昇幅が20代の2~3倍程度となるという研究結果を30日までに、名古屋工業大大学院の平田晃正(ひらた・あきまさ)准教授(医用工学)のグループがまとめた。

 高齢者が熱中症になりやすいことを裏付けるデータで、平田准教授は「高齢者は体温上昇に気付きにくい。気付いた時は既に想像以上に上がっており、周囲の気配りが大切だ」と注意を呼び掛けている。

 体温は、皮膚や内臓、骨にある温度を感知する器官の情報を基に脳が制御している。体温が上昇すると、脳が汗を出すよう指示するが、高齢者は温度感知の機能が低下し、発汗しにくくなる。

 研究グループは、75歳以上の高齢者が運動をした時の体温変化や発汗について調べたカナダや日本のデータを利用し、気温と体温上昇の関係を示す数式を作成。数式を基にスーパーコンピューターでシミュレーションした。

 その結果、気温35度、湿度60%の状態に90分間いた場合、22歳の若者は体温が0・24度上昇したのに対し、高齢者は0・83度と3倍以上。気温37・5度では若者が0・46度、高齢者は0・95度だった。若者はすぐ汗をかいたが、高齢者は15分以上たってから発汗、量も少なかった。

アルツハイマー新薬に道

毎日新聞社 2014年7月31日(木) 配信

MEMO:アルツハイマー新薬に道

 アルツハイマー病の原因たんぱく質とされるベータアミロイドを減らす仕組みを、東京大と理化学研究所が見つけ、米科学アカデミー紀要に発表した。新たな治療薬の開発に役立つと期待される。

 ベータアミロイドは、別のたんぱく質(APP)が酵素で切断されて生じることが知られている。治療薬の候補として、この酵素の働きを抑える物質が開発されたが、他の正常なたんぱく質も切断して症状を悪化させるなどの副作用が発覚、開発が中止された。

 チームはベータアミロイドだけを減らす化合物を作り、酵素のどの部分に作用するかを解明。また、他の正常なたんぱく質に影響せずに、APPからベータアミロイドが生成されないようにすることのできる仕組みも明らかにした。東大の富田泰輔教授(臨床薬学)は「新しい化合物と酵素の相互作用を解明したことで、試行錯誤ではなく理にかなった新薬を開発する道が開かれるのではないか」と話す。【田中泰義】

遺伝子入れ脳の大きさ回復 小頭症マウスの実験

共同通信社 2014年7月30日(水) 配信

 頭が通常より小さく知的障害を伴うこともある「小頭症」のうち、PQBP1という遺伝子の異常が原因となる種類を再現したマウスの胎児に遺伝子を入れ、脳の大きさを回復させる実験に成功したと、東京医科歯科大の岡沢均(おかざわ・ひとし)教授らのチームが29日、米専門誌に発表した。

 マウスの胎児の脳では、神経幹細胞が自らを増やしながら神経細胞に変化して脳を作り上げるが、PQBP1が働かないと幹細胞の増殖回数が減り、出生までに必要な大きさの脳ができないことが分かった。

 次に、こうした子を妊娠した母マウスの腹にPQBP1を組み込んだウイルスを注射した。小頭症のマウスの脳は正常な脳の65%ほどの大きさだが、遺伝子を補うと85%まで回復した。マウスに音と電気刺激を与え、その後に音だけですくむ行動をするかどうか調べる実験などで、学習能力の改善も確かめたという。

 PQBP1の異常による小頭症は、1万2千~2万4千人に1人の割合で起きるとされる。岡沢教授は「人為的に脳のサイズを調節できることが分かった。治療の可能性が示せたのではないか」と話している。

 ※米専門誌はモレキュラー・サイキアトリー電子版

てんかん発作の予知装置 京大など臨床研究開始

共同通信社 2014年7月30日(水) 配信

 京都大、東京医科歯科大、熊本大のチームは29日までに、てんかんの発作の予兆を察知し、事前に患者に知らせる装置の機能を確かめる臨床研究を始めた。このような臨床研究は世界初という。

 てんかん患者は、発作がいつ来るか分からない不安を抱え、作業中の発作でけがを負うことも多い。京大の藤原幸一(ふじわら・こういち)助教は「患者の不安を和らげ、生活の質を向上させるよう性能の改善に努めたい」と話した。

 装置は縦7センチ、横5・5センチの箱形。心拍の間隔を検知する電極を胸の周辺に装着し、てんかんの発作前などに起こる心拍の異常を察知。スマートフォンにデータを送り、アラーム音を発する仕組み。

 臨床研究では、今後2年半で少なくとも60人の患者データを取得。精度向上に役立てる。自動車の運転時に活用できるようにすることも目指す。

 研究のきっかけの一つは、2012年に通行人7人が死亡した京都・祇園の暴走事故。運転手にてんかんの持病があり、発作を起こしたことが原因とされ、てんかんなどの病状を虚偽申告した場合に罰則を科す道交法の改正につながった。

 日本てんかん協会福井県支部代表の河合利信(かわい・としのぶ)さん(58)は「実用化されたら、日常の動作や仕事の場面で、患者本人の負担を減らせる。まずは今後の研究の進展を待ちたい」と語った。

短期投薬で同じ効果 子どもの腎臓病

共同通信社 2014年7月30日(水) 配信

 原因不明の腎臓病「小児ネフローゼ症候群」の治療に使われるステロイドの投与期間は、国際的に論争のある2カ月と、3~7カ月のいずれでも効果に差がないことが分かったと和歌山県立医科大と国立成育医療研究センター(東京都)などのチームが29日発表した。

 成果は国際腎臓学会誌電子版に発表した。チーム代表の吉川徳茂(よしかわ・のりしげ)・和歌山県立医科大教授は「2カ月の短期治療が主流になるだろう」と話しており、国内外の治療指針が今後改訂されるという。

 チームによると、小児ネフローゼ症候群は国内で年間約千人が発症。腎臓のろ過機能の一部が働かなくなり、血液中のタンパク質が尿と一緒に大量に排出され、全身がむくむ。排出を止めるためステロイドを投与し、再発を防ぐため長期投与されることもある。だが成長障害や高血圧などが起きることがあり、長期投与すべきかが課題だった。

 チームは2007年以降、2カ月と6カ月投与を、子どもの患者計約240人で比較。2年以上追跡した結果、2年の時点で、度々再発する「頻回再発率」は4~5割で、差がなかった。

 同様の研究はこれまでもあり、長期投与の方が再発リスクは低いとの報告があったが、症例数が少ないなどの問題があったという。吉川教授は「ステロイド使用による副作用や、患者と家族の負担を軽減できる」と話す。

STAPと絶縁、研究本位に 岸輝雄・理研改革委員長、「CDB解体」提言の狙い

毎日新聞社 2014年7月29日(火) 配信

万能細胞:STAP論文問題 STAPと絶縁、研究本位に 岸輝雄・理研改革委員長、「CDB解体」提言の狙い

 STAP細胞の論文不正問題を受け、理化学研究所が設置した改革委員会の岸輝雄委員長(東京大名誉教授)が28日、毎日新聞の取材に応じた。改革委が提言した、発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)解体の理由について、「(CDBが)STAP問題と縁を切り、(他の研究者が)本来目的とする研究ができる環境に戻すべきだ」と述べた。

 改革委は、岸氏を含む6人の外部有識者で構成。今年6月、任期制職員の雇用を確保した上で、早期のCDB解体を提言した。「組織の名前を変え、センター長らを交代して、(論文不正の舞台となった)現在のCDBと違う組織に変えなければならない。そうすることで、新たな組織のトップはSTAP問題への対応から離れ、他の研究を進めることができる」と説明した。

 提言公表後、理研では不正が認定された2件以外の疑義を調査中で、改革の方向性はまだ示されていない。「(改革の)スピードを上げないと立ち直ったことにならない」と指摘。理研本部にSTAP問題対応の専門部署を作るなどして、現在のCDBとは別の場で問題の全容解明と再発防止を徹底する必要性を強調した。【大場あい】

理研の対応まずく長期化 科学界の信用失墜 STAP細胞発表から半年

共同通信社 2014年7月29日(火) 配信

 理化学研究所の小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダーらがSTAP細胞の作製を発表してから29日で半年。生物学の常識を覆すとされた論文は撤回され、細胞の存在は科学的に白紙に戻ったが、疑惑の全容は解明されないままだ。理研の対応のまずさが問題を長期化させ、日本の科学界の信用を失墜させている。

 ▽責任なすり合い

 英科学誌ネイチャーに発表された論文に画像の加工などの疑問が浮かんだのは、1月29日の発表から間もない2月上旬だった。理研は調査委員会を設置したが、その後も「STAP細胞が存在する根幹は揺るがない」と説明し続けた。

 科学と社会の関係に詳しい近畿大の榎木英介(えのき・えいすけ)講師は「理研はSTAP細胞があるという前提で対応したため、後手に回った。まず不正の証拠保全や、データと残った細胞の調査に入るべきだった」と初動対応を問題視する。

 転機となったのは3月10日。STAP論文に、小保方氏の博士論文の画像が転用された疑惑が判明し、共著者の若山照彦(わかやま・てるひこ)山梨大教授が論文撤回を呼び掛けた。

 野依良治(のより・りょうじ)理事長は、小保方氏を「未熟な研究者」と批判し、調査委に不正と認定された小保方氏は「STAP細胞はあります」と不正を否定した。論文執筆を指導した発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹(ささい・よしき)副センター長も別に会見し、自らの考えを主張した。

 危機管理コンサルタントの田中辰巳(たなか・たつみ)さんは「小保方氏と笹井氏、理研代表の野依氏のほか、できれば若山氏も一緒に会見し謝る必要があった。別々に会見したため、責任をなすり合う構図になった」と問題がこじれた原因を指摘する。

 ▽悪影響

 理研は4月からSTAP細胞の存在を検証する実験を始めた。当初は「小保方氏は検証に加えない」としていたが、6月末に一転して参加を認め、新たな実験室を手配した。

 論文の疑問点についても、調査委が調べた6項目以外は調査しないとの姿勢だったが、追加の調査を決定。この調査を理由に、小保方氏らの懲戒処分の手続きを止めた。

 これらの動きに内部から反発が相次いだ。理研の高橋政代(たかはし・まさよ)プロジェクトリーダーは「倫理観についていけない」と激怒した。理研の信頼回復の遅れが、自らが進める人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った臨床研究にも悪影響を及ぼしかねないと危ぶんだからだ。

 日本学術会議は7月25日「研究全体が虚構ではないか。国の科学研究全体に負のイメージを与えている」と声明を発表し、理研に対応を促した。

 ▽猛反発

 一方、早稲田大の対応も科学者の猛反発を招いた。弁護士が委員長を務める早稲田大の調査委員会が、大量のコピーが発覚した小保方氏の博士論文について「博士号に値しないが、学位取り消しには当たらない」と判断した。

 榎木講師は「科学と法律のルールが衝突し得ることや大学院の指導体制、研究機関の不正対応など、STAP細胞の問題は科学界が先送りしてきた問題が待ったなしの状態だと示した。理研だけの問題とせず、科学界の改善に生かせればいい」と話している。

子への長期的フォローを 義父の精子で誕生

共同通信社 2014年7月28日(月) 配信

 【解説】子どもを望む夫婦が、夫の無精子症などを理由に夫以外の精子で妊娠・出産を目指す際、精子の提供者が夫の実父だと、夫との血のつながりは担保される。その半面、子どもは遺伝上、夫の"きょうだい"になり、血縁関係が複雑になる。

 治療結果をまとめた諏訪マタニティークリニックは、精子提供者の条件を「治療に臨む夫婦が信頼関係のもとに連れてきたボランティア」とする。

 だが、同クリニックがまとめた資料によると、提供を受けたある妻は「義父に頼んでまで子どもがほしいのか」と自問した。別の夫は「いくら自分の遺伝子が受け継がれても、しょせんは父親の精子。いざこざが起きたときに自分の子どもでないとの気持ちにならないか」と思ったという。

 匿名の提供精子を用いた人工授精は戦後間もない時期に始まり、すでに1万人以上が生まれたとされる。近年、この医療で生まれた人々が「自分の出自を知りたい」と声を上げ始めた。だが、実施病院でも国でも、その気持ちに応える態勢はつくられていない。

 同クリニックでも、親が子に告知するよう、強制はしておらず、実際にどの程度告知されたか、実態は明らかでない。生まれた子どもの長期的なフォローが欠かせない。

義父の精子で118人誕生 体外受精で79組出産 長野の不妊治療病院

共同通信社 2014年7月28日(月) 配信

 不妊治療を行っている長野県の「諏訪マタニティークリニック」(根津八紘(ねつ・やひろ)院長)で1996年から2013年に、79組の夫婦で妻が夫の実父(妻の義父)から精子提供を受けて体外受精により計118人の赤ちゃんが誕生したことが27日分かった。妻が義父から精子提供を受けた夫婦は110組あった。

 匿名の第三者からの提供精子による非配偶者間人工授精(AID)は60年以上前から行われているが、匿名が前提。近親者から精子の提供を受ける不妊治療には「家族関係が複雑になる」などの指摘があり、議論を呼びそうだ。

 東京都内で開かれる日本受精着床学会で根津院長が31日に発表する。根津院長によると、夫の無精子症などを理由に計146組の夫婦が近親者から精子の提供を受けた。内訳は夫の実父が110組、夫の兄弟が28組、その他が8組。夫の実父やその妻の理解を得られやすいこともあり、最近は夫の実父からの提供を望む人が多いという。

 夫の実父から提供を受けた110組のうち86%に当たる95組が妊娠、72%に当たる79組が出産に至った。同様の方法で2回目の出産をしたケースが17組、3~4回目の出産に至ったケースもあった。双子や三つ子が生まれたかどうかは公表していない。

 日本産科婦人科学会は、匿名の第三者から精子の提供を受けて妻の子宮に入れる人工授精と、夫婦間の体外受精を認めているが、それ以外については言及していない。

 近親者からの精子や卵子の提供は過去に同学会で「家族関係や人間関係が複雑になり、子どもの福祉の観点から将来予期しない事態が起こりうる」と指摘されている。

##ついこの間、最高裁で、DNAの判定よりも、出産時の親子関係が優先する判決が出たばかりだから、
後でもめても、出世維持の親子関係が優先するから、父親の親の精子でも、親として認められないのだから、法律的に問題は起きないのでは。

C型肝炎治療薬、15人死亡 肝不全など副作用発症

共同通信社 2014年7月28日(月) 配信

 2011年に発売されたC型肝炎の治療薬「テラビック」(一般名テラプレビル)を服用した患者のうち、約23%に肝不全や全身の皮膚炎などの重い副作用が出て、50代~70代の男女15人が死亡していたことが26日、製造販売元の田辺三菱製薬(大阪)への取材で分かった。

 同社によると、死亡例の多くが、対象外としていた重度の肝硬変や肝臓がんの患者への処方だった。処方後、発疹など副作用の兆候を医師が見逃していた疑いのある例もあった。同社は「適正に処方するよう、医療機関に十分に情報提供していた」としている。

 テラビックは、C型肝炎ウイルスの複製にかかわる酵素を阻害し、増殖を抑える飲み薬。市販後の調査では、従来の治療で効果の無かった患者の7割でウイルスが排除されることが確認された。

 11年11月の発売以降、昨年9月までの約2年に1万1135人が服用し、約23%の2588人に重い副作用の症状が出たという。同月までに13人が亡くなり、その後2人の死亡も確認された。発疹が悪化し、全身の皮膚がただれて亡くなるケースもあった。服用との因果関係は否定できないとされた。

 臨床試験で副作用の報告があったため、処方は、皮膚科専門医と連携できる肝臓専門医に限定されていた。

 死亡例以外でも、医師が副作用の重症化を防ぐ措置を適切に施さなかったケースが目立ったという。

精神病床、各国平均の4倍 OECD、日本の遅れ指摘 「脱施設」進まず

共同通信社 2014年7月28日(月) 配信

 先進34カ国が加盟する経済協力開発機構(OECD)は27日までに、各国の精神医療に関する報告書をまとめ、日本の精神科病床数はOECD平均の4倍で「脱施設化」が遅れていると指摘した。

 報告書によると、2011年前後のデータに基づく人口10万人当たり精神科病床数は、OECD平均で68床。それに対し日本は269床と突出しており、加盟国中で最も多い。

 多くの病床が長期入院者で占められていることにも触れて「患者の地域生活を支える人的資源や住居が不足している」と指摘。精神障害者に対する社会の認識を変える必要があるとした。

 年間の自殺率も、OECD平均の10万人当たり12・4人と比べて日本は20・9人と高く、「要注意」と警告。地域医療を担う全ての専門職に精神分野での能力を向上させるよう検討を求めた。

 報告書は、厚生労働省が今月決めた精神科病棟の居住施設への転換容認には触れていないが、エミリー・ヒューレット担当分析官は「どんな変更であれ、患者の意思が何より大事だ。病床削減は多くの国が苦労してきたが、長期入院の患者であっても支援態勢があれば、自立して地域で暮らせる可能性がある」と指摘している。

患者の顔見て相づち…医師の対話力、がんの不安を緩和

朝日新聞 2014年7月27日(日) 配信

 がん患者とのコミュニケーションのあり方を研修で学んだ医師が担当した患者は、手術後や再発告知後の心のつらさがやわらぐという研究成果を厚生労働省研究班がまとめ、米専門誌電子版に発表した。がん治療で、医師が患者の思いに配慮して振る舞うことの大切さが示された。

 研修のプログラムは、研究班の内富庸介・岡山大教授(精神神経病態学)らが開発した。患者の気持ちを支えるため、話しやすい環境を作ったり、わかりやすく伝えたりする技法を身につけるのが目的。模擬患者への実習を中心に、「患者の目や顔を見ながら相づちをうつ」「再発などの告知前に経過を振り返って患者の認識を確かめる」などの手法を、2日間で体系的に学べるようにした。

 研修の効果を確かめるため、2006~07年、国立がん研究センターの33~54歳の医師30人を研修を受けるグループと受けないグループに分け、それぞれの医師が担当した患者計601人の心の状況を調べた。

 患者の不安症状を数値化する国際的な手法で、最高21点で5点以上だとうつの可能性ありとする指標でみたところ、研修を受けた医師の患者は平均4・59点、受けていない方は5・32点だった。医師への信頼感も研修を受けた方が上回った。

 この研修は07年から日本サイコオンコロジー学会などが厚労省の委託で実施しており、昨年度までに869人が受講した。

 内富さんは「医師のコミュニケーション技術は、個人の資質の問題だけでなく、学習によって向上でき、患者の気持ちを支援できることが証明できた。今後さらに研修を広げていきたい」と話す。(伊藤綾)

STAP論文問題 「関係者処分を」 学術会議が声明

毎日新聞社 2014年7月26日(土) 配信

万能細胞:STAP論文問題 「関係者処分を」 学術会議が声明

 STAP細胞論文の不正問題で、日本学術会議(大西隆会長)は25日、主要著者が所属する理化学研究所に対し、検証実験の結果に関わらず、保存されている試料の調査で不正の全容を解明し、結果に基づいて関係者を処分するよう求める声明を発表した。

 声明は「(STAP細胞)研究全体が虚構であったのではないかという疑念を禁じえない」と指摘。外部識者による理研の改革委員会(岸輝雄委員長)が6月に公表した提言書で理研発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)の構造的欠陥を批判した点について「指導層に大きな過失責任があったという指摘は説得力がある」と評価した。【大場あい】

論文関係者の責任明確に 日本学術会議が声明

共同通信社 2014年7月25日(金) 配信

 日本学術会議の大西隆(おおにし・たかし)会長は25日、STAP細胞問題に関して、筆頭著者となった理化学研究所の小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダーだけでなく、論文を作成した関係者も、関与に応じて責任を明確にするよう理研に求める声明を発表した。

 声明は「研究全体が虚構ではないかという疑念を禁じ得ない。国の科学研究全体に負のイメージを与える」として、関係者の責任を明確にするよう求めた。

 理研改革委員会(岸輝雄(きし・てるお)委員長)は6月、不正の再発防止策として、小保方氏が所属する発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の解体を提言した。これについて大西会長は「理研は防止する機会が何度もあったが漫然と見過ごした。提言に対する見解を早急に示すことが必要だ」と述べた。

 また「理研が健全性を回復するために行う行動を支援する」として、再発防止のための援助を約束した。

腎臓再生「夢ではない」 京大・長船准教授が札幌で講演

北海道新聞 2014年7月25日(金) 配信

 ヒトの人工多能性幹細胞(じんこうたのうせいかんさいぼう)《iPS(アイピーエス)細胞》で腎臓などの再生医療の研究に取り組む、長船健二(おさふねけんじ)・京都大iPS細胞研究所准教授の講演会「iPS細胞を使って腎臓病を治す」(北海道腎臓病患者連絡協議会主催、北海道新聞社共催)が6日、札幌で開かれた。市民ら350人に研究の現状や展望を話し、研究への支援を訴えた。要旨を紹介する。

■iPS 臨床研究の開始時期、10年後にはめど

 私は、ヒトのiPS細胞から腎臓、膵臓(すいぞう)、肝臓などの臓器をつくって、患者さんの役に立つための研究をしています。

 腎臓は、生活で生じた毒素や余分な水分を尿として体外に捨てる臓器です。この働きが悪くなって毒素が体にたまる病気が慢性腎臓病で、これが悪化すると慢性腎不全となり、透析治療を受けないと生きていけなくなります。

 日本に慢性腎臓病の患者は約1300万人、透析の患者は32万人もいます。透析になると、飲食物が制限され、週2~3回受け続けなければなりません。唯一の根本的な治療は腎臓移植ですが、腎臓移植は年千例程度で臓器が足りません。

 再生医療とは、ヒトのiPS細胞などからつくった健康な細胞、組織、臓器を、病気の人の体の中に移植することで治す医療です。

 iPS細胞は「無限に増え続ける」「体のどんな細胞にもなれる」という特徴があります。

 体中のどの細胞からもつくれます。よく使うのは血液で、1ccの血液から分離した白血球に遺伝子を含む液をふりかけると、約1カ月でできます。

 ですから腎臓ですと、iPS細胞から腎細胞を無限につくって、細胞そのものを移植したり(細胞療法)、腎細胞から新しい腎臓をつくって移植し、病気を治すことが理論上可能です。

 でも、日本で今後5年とか10年くらいの間に、iPS細胞からつくった細胞を患者に移植する臨床研究が始まりそうなのは、目を含めた神経、心臓、血液くらいでしょう。これ以外は移植可能な本物の細胞がまだつくれていません。特に難しいのが、腎臓と肺です。

 iPS細胞から腎細胞をどうつくるのか。これは発生の仕組みをまねてつくります。腎臓の発生の仕組みはこうです。受精卵から腎臓のもととなる細胞ができます。それが母胎の中で赤ちゃんの腎臓になります。さらに大人の腎臓へと成長します。それぞれの段階でいくつかのタンパク質がはたらいて次の段階に進みます。

 私たちは、各段階ではたらくタンパク質を突き止めてiPS細胞にふりかけます。でもタンパク質は高価なので同じはたらきをする安価な化学物質をさらに探し出し、代わりにふりかけて腎細胞をつくろうとしています。

 私たちは2年前、第1段階としてヒトのiPS細胞から「腎臓のもとになる細胞」の作製に成功しました。第2段階の、もとになる細胞から「赤ちゃんの腎細胞」をつくることもできました。今は、最終段階となる赤ちゃんの腎細胞から「大人の腎細胞」をつくる研究を、世界中が行っています。

■細胞や臓器をつくる 透析治療などに役立てたい

 私たちは同時に、ヒトのiPS細胞からできた赤ちゃんの腎細胞で、腎臓病を治す研究も進めています。

 一つは、細胞療法の研究。腎細胞を腎臓病のマウスに移植して病気が治るかを調べています。うまくいけば次はサル、最後にヒトに展開します。実現すれば慢性腎臓病の病気の進行を抑え、透析になる時期を遅らせる効果が期待できます。

 次に、新しい腎臓をつくる研究。透析患者に移植可能な腎臓をつくる試みです。今は、腎細胞から直径2~3ミリの小さな腎組織ができる程度で、まだまだ時間がかかります。また、iPS細胞からつくった腎組織の移植も研究しています。

 最後に、腎細胞を人工透析器に貼りつけて血液を浄化する「バイオ人工腎臓」の研究。実現すると、透析は続けなければなりませんが、合併症の減少や透析時間の短縮などが期待できます。

 日本ではこの秋、ヒトのiPS細胞からつくった網膜の細胞を加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)の患者に移植する臨床研究が始まる予定です。再生医療は“夢物語”ではない。腎臓も10年後には、いつから患者さんの臨床研究が始められるかというめどを立てたい、と考えています。

 京都大医学部卒。病気で壊れると元に戻らない臓器に関心を抱いて腎臓の内科医に。米ハーバード大で胚性幹細胞(はいせいかんさいぼう)《ES(イーエス)細胞》から臓器をつくる研究に従事。08年に京都大iPS研究所へ。腎臓・肝臓・膵臓研究グループリーダー。43歳。

「NHKに追われ負傷」 小保方氏側が抗議

共同通信社 2014年7月24日(木) 配信

 理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)でSTAP細胞の再現実験に臨んでいる小保方晴子(おぼかた・はるこ)研究ユニットリーダー(30)の代理人の弁護士は24日、同氏が実験からの帰途でNHKの記者やカメラマンに長時間追い回され、軽いけがを負い、NHKに抗議したと説明した。弁護士は「強要罪に当たるような取材には断固抗議する」と話し、NHKの対応次第では刑事告訴や損害賠償請求を検討するという。理研も抗議する方針。

 NHK広報局は「小保方さん本人に事実関係を確認したいことがあり、取材を試みた。詳しい経緯を調べるとともに、小保方さんの弁護士とお会いし適切に対応していく」としている。

 大阪市内で取材に応じた代理人の三木秀夫(みき・ひでお)弁護士によると、小保方氏は23日午後8時ごろ、実験を終え車で帰る際、バイクに追われて近くのホテルに避難。

 ホテルのロビーではNHKを名乗る4、5人がカメラを回しながら質問を投げ掛けてきたため回答を拒んだが、エスカレーターで前後を挟まれるなどして退路をふさがれ、ホテルの従業員の協力で脱出した。この際に軽いけがをしたという。

 小保方氏は24日朝、三木弁護士への電話で「体中が痛い。何か私が犯罪でもしたのですか」と訴え、激しい精神的ショックを受けていたという。実験参加は続ける方針。

ひと目ぼれのメカニズム解明に光? 早大がウズラで実験

朝日新聞 2014年7月23日(水) 配信

 異性の存在が性ホルモンの分泌を瞬時に変化させる新しい仕組みをニホンウズラの実験で明らかにした、と早稲田大の研究チームが発表した。人間がひと目ぼれをするメカニズムの解明につながる可能性があるという。米国神経科学会雑誌に論文が掲載された。

 研究チームによると、雄ウズラは雌を見ると、数秒後に交尾する特徴がある。雄ウズラを透明な壁越しに雌のウズラと「お見合い」させ、変化を調べた。雌を見ると雄の脳内では、激しい感情を抱いた時に出る神経伝達物質の分泌が増え、特定の脳ホルモンを増加させ、血液中の男性ホルモンの濃度を瞬時に下げていた。恋をして他の雌にアプローチする必要がなくなるため、男性ホルモンは下がる。瞬時に変化する仕組みがひと目ぼれに関連すると見られるという。

 ウズラで変化した神経伝達物質や脳ホルモンは、人間にもあり、筒井和義教授(脳科学)は「人間は慎重な人や積極的な人がいて好みもあるが、見た相手をパートナーにしようとする基本的なメカニズムは、同じではないか」と話す。(辻外記子)

てんかん、多動症  「ELFN1」欠損関係か

長崎新聞 2014年7月23日(水) 配信

 脳内タンパク質の一つ「ELFN1」が欠損すると、てんかんや多動症が発症する可能性があることを長崎大大学院医歯薬学総合研究科の有賀(あるが)純教授を中心とする研究チームが突き止めた。22日付の英国科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ」電子版に研究成果が掲載された。

 チームは、ELFN1を欠損させたマウスを作製し行動を観察。人間の手で触れる刺激を与えると、6割がてんかんのようなけいれん発作を起こし、多動や警戒心の低下など異常が見られた。脳波を調べると異常が頻発していたという。

 てんかんは脳の過活動が原因と考えられている。研究ではELFN1がグルタミン酸受容体の一つ「mGluR7」と結合すると興奮を抑制する神経細胞(ニューロン)が正常に働いた。一方で、ELFN1が欠損すると神経細胞の結合部(シナプス)の機能がおかしくなり、脳が過活動状態になると分かった。

 シナプスの異常は自閉症や知的障害など神経発達障害の原因の一つとして注目されている。シナプスの働きを細かく解明することは病態や薬物治療の理解に向け重要な知見になると期待されるという。

 有賀教授は「ELFN1と似た構造を持つ脳内タンパク質にも同じ仕組みがないか調べたい」としている。

冷え性の解明に道 寒さに耐える仕組み解明 甲南大

神戸新聞 2014年7月23日(水) 配信

 生体で光やフェロモンを感じる神経細胞が温度も感知し、腸などに働き掛けて低温に耐えることを、甲南大(神戸市東灘区)のグループが線虫を使って解明した。線虫はヒトと遺伝子が似ており、冬山などでヒトが寒さに耐える仕組みや、いわゆる“冷房病”、冷え性の解明につながる可能性がある。22日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。

 線虫は体長1ミリ程度で、土や海の中などに生息する。甲南大大学院自然科学研究科の久原篤准教授、太田茜研究員らは、線虫は温度が20度から2度に環境を移すと死ぬが、15度から2度に環境を移すと生存することに着目。最新技術を使い、神経活動の測定解析などを実施した。

 その結果、温度が低くなると、頭部にある感覚神経細胞の一種で、光や、生理的反応を引き起こすフェロモンを感知する「ASJ」が活性化。ホルモンの一種インスリンを分泌して、腸などに低温の情報を伝えていることを突き止めた。インスリンを受け取った腸などが働いて体全体の細胞が硬くなるのを防ぎ、低温に耐えていると推測できるという。

 久原准教授は「将来、ヒトで体の温度調節に関わる病気の診断や治療に役立てられれば」と話す。(金井恒幸)

統合失調症の遺伝子特定 新たに83カ所、解明期待

共同通信社 2014年7月23日(水) 配信

 藤田保健衛生大(愛知県豊明市)は22日、米国や英国の大学などとの国際研究に参加し、統合失調症の発症に関与する遺伝子83カ所を新たに特定したと発表した。英科学誌ネイチャー(電子版)に論文を載せた。

 研究した岩田仲生(いわた・なかお)教授(精神医学)は「特定した遺伝子を詳しく調べて要因を解明できれば、新たな治療薬の開発につながる」と話している。

 岩田教授によると、統合失調症は思春期以降、100人に1人の割合で発症する精神疾患で、妄想や幻覚、意欲欠如のほか、不安や認知機能の障害などをもたらす。

 脳に原因があり、遺伝的要因が強く関与しているとみられるが、根本的な治療に有効な薬はまだ存在しないという。

 今回の研究には30カ国以上から217の研究機関などが参加。統合失調症の患者約3万7千人と、そうでない約11万3千人を対象に、遺伝子を比較する大規模な研究をした。

 解析の結果、患者とそうでない人の遺伝子で108カ所に有意な差を確認。うち83カ所が新発見だった。

 特定された各遺伝子は、存在することで1・1~1・2倍ほど、統合失調症の発症を高めるリスクがあるという。

少ない子どもの心臓移植 10歳未満へは2例

共同通信社 2014年7月23日(水) 配信

 心臓の筋肉が変質してポンプ機能が低下する拡張型心筋症や肥大型心筋症など重症の心臓病に対して、症状を改善したり進行を遅らせたりする薬物療法が行われている。根本的な治療法は心臓の移植だが、心臓が小さな子どもの患者に適合する脳死提供者は極めて少ないのが現状だ。

 2010年に施行された改正臓器移植法で、本人が生前に拒否していなければ、家族の承諾で15歳未満の脳死による臓器提供が可能になった。しかし、これまで15歳未満の脳死判定は4例にとどまる。

 日本臓器移植ネットワークによると、10歳未満の子どもに心臓が移植されたのは、20代の女性から提供された1例を含め2例。一方、15歳未満の心臓移植の待機患者は14人になっている。多額の募金を集めて海外へ渡航するケースもある。

 提供者が現れるまでの期間が長期化することで、心機能が低下する恐れもある。大阪大の治療法は移植までの健康状態の改善につながる可能性がある。チームは人工多能性幹細胞(iPS細胞)から拍動する心筋細胞のシートを作る研究も進めている。

大阪大、冠静脈形成のたんぱく特定 心筋梗塞の治療に光

毎日新聞社 2014年7月23日(水) 配信

冠静脈:大阪大、形成のたんぱく特定 心筋梗塞の治療に光

 心臓を取り囲む血管「冠静脈」の形成に欠かせないたんぱく質を特定したと、大阪大の中岡良和助教(循環器内科学)らのグループが発表した。心臓の表面にこのたんぱく質が分泌され、冠静脈を作る目印になっていた。心筋梗塞(こうそく)などの新しい治療法につながる成果で、英オンライン科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に22日、論文が掲載された。

 心臓の周囲は、新鮮な血液が流れる冠動脈と、酸素を運び終えた血液が流れる冠静脈がある。心筋梗塞は冠動脈が詰まって心臓の筋肉が壊死(えし)する病気。カテーテルと呼ばれる管を使って血管を広げる治療法が中心だが、冠動脈と冠静脈を再生させて根治させる方法の開発が望まれている。

 ただ、冠動脈の形成の仕組みは解明されているが、冠静脈の方はわかっていなかった。中岡助教らは、心筋などが分泌するたんぱく質「Ang1」に注目。マウスが胎児の時に「Ang1」を作れないようにすると、冠静脈ができなかった。中岡助教は「人工的に心筋梗塞の状態にしたマウスの心臓にこのたんぱく質を注射し、治療効果を試したい」と話している。【斎藤広子】

心臓静脈できる仕組み解明 タンパク質が血管新生

共同通信社 2014年7月23日(水) 配信

 血液を供給するため心臓の表面を走る「冠静脈」が作られる仕組みを大阪大や京都大、東京大などのチームがマウスを使って解明し、22日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。

 心筋の細胞が分泌するアンジオポエチン1(Ang1)というタンパク質が、冠静脈を作るよう他の細胞に働き掛けていた。心筋梗塞などで、詰まった血管のかわりに新しい血管を作り出して治療する手法の開発に役立つという。

 チームの中岡良和(なかおか・よしかず)大阪大助教らは、心筋細胞からAng1を分泌できないマウスの胎児を使って実験。分泌されない場合は、胎児の心臓で冠静脈が作られないことを明らかにした。

 心臓のすぐそばにある「静脈洞」という部位に血管を作る内皮細胞が未分化の状態で存在し、Ang1の作用でこの細胞が冠静脈になることも確認した。

 冠動脈は血管内皮増殖因子(VEGF)という別のタンパク質の働きで作られることが知られている。中岡助教は「冠動脈と冠静脈をバランス良く作り出せれば、心不全を防ぐ治療法につながる」と話す。

コウモリ摂食のリスク警告 国連、エボラ熱感染で

共同通信社 2014年7月22日(火) 配信

 【ジュネーブ共同】国連食糧農業機関(FAO)は21日、西アフリカで流行するエボラ出血熱について、ウイルスの宿主と考えられているオオコウモリによって感染するリスクがあることを地元住民に周知させる啓発活動を強化すべきとの声明を出した。

 西アフリカの一部の地域ではオオコウモリの料理を食べる習慣があるが、リスクについての住民らの理解が依然不十分で、感染拡大の一因となっているとみられる。

 エボラ出血熱はギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国で感染が拡大の一途をたどっており、感染が確認または疑われる死者は600人を超えた。エボラ熱の致死率は25~90%で、ワクチンはない。

治療薬開発が停滞 「医療新世紀」

共同通信社 2014年7月22日(火) 配信

 認知症の主な原因であるアルツハイマー病の治療薬開発はほとんどが失敗しており、新たな発想での開発が急務だとする論文を米国の研究チームが英医学誌に発表した。

 チームが2002~12年に米国で実施されたアルツハイマー病の新薬の治験413件を調べたところ、99・6%は失敗しており、がんの新薬開発の失敗率(81%)に比べ高いことが分かった。また09年をピークに治験の件数が減っていることも明らかになった。

 アルツハイマー病患者は全世界で4400万人に上り、50年には1億人を超えると推測される。一方、承認された薬は進行を遅らせる2種類計5剤にとどまっている。

血液型と性格「関連なし」…日米1万人超を調査

読売新聞 2014年7月19日(土) 配信

 血液型と性格の関連性に科学的根拠はないとする統計学的な解析結果を、九州大の縄田健悟講師(社会心理学)が発表した。

 日米の1万人以上を対象にした意識調査のデータを分析した。「A型の人は真面目」「B型は自己中心的」といった血液型による性格診断は、国内で広く信じられているが、就職や人事などで差別される「ブラッドタイプ(血液型)・ハラスメント」の問題も指摘されており、一石を投じそうだ。

 研究成果は6月25日に発行された日本心理学会の機関誌「心理学研究」に掲載された。

 縄田講師によると、血液型と性格を結びつける考え方は国内では流布しているが、海外ではほとんど知られていない。1970年代に出版された関連本がきっかけで、その後もテレビ番組などで紹介されたことで広がったという。

 縄田講師は、経済学分野の研究チームが、2004-05年に日米の1万人以上を対象に、生活上の様々な好き嫌いなどを尋ねた意識調査に、回答者の血液型が記載されていることに注目。血液型によって回答に違いがあるかどうかを解析した。

 その結果、「楽しみは後に取っておきたい」「ギャンブルはすべきではない」など、計68項目の質問に対する回答のうち、血液型によって差があったのは「子供の将来が気にかかる」などの3項目だけで、その差もごくわずかだった。このため「無関連であることを強く示した」と結論づけた。

 血液型を巡っては、特定の血液型の人格が否定的にとらえられる例があり、問題視されている。厚生労働省によると、採用面接などで血液型を尋ねられるケースは後を絶たず、同省は「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」として、血液型を質問しないよう企業に求めている。大阪労働局によると、採用試験の応募用紙に血液型などの記入欄を設けていた企業に対し、是正するよう行政指導した例があるという。

##そもそも血液型と、性格が決まるなど、全く根拠がない。凝固因子が性格とどうして結びつくのか初めから、疑問だらけだった。

米国内の蚊で初の感染 チクングニヤ熱

共同通信社 2014年7月18日(金) 配信

 【ウエストパームビーチ(米フロリダ州)AP=共同】米フロリダ州の保健当局は17日までに、米国内の蚊によって媒介されたウイルスで州内の米国人2人がチクングニヤ熱に感染したことを発表した。

 マイアミデード郡の41歳の女性は6月10日、パームビーチ郡の50歳の男性は7月1日にそれぞれ発症。2人は最近、外国には旅行していない。

 保健当局は、カリブ海に旅行してチクングニヤ熱に感染し帰国した人が、米国内の蚊に刺され、その蚊を起点に感染が拡大したとみており、最初の発症ケースが2人だったとしている。

 保健当局は、州民に蚊に注意するよう呼びかけている。チクングニヤ熱は発熱、関節の痛みや腫れなどを起こすが、患者は一週間程度で回復。ワクチンや治療法はない。

熱中症搬送4634人 6月では過去2番目

共同通信社 2014年7月18日(金) 配信

 6月に熱中症で救急搬送されたのは全国で4634人だったことが17日、総務省消防庁の集計で分かった。前年同月から8・7%増え、6月の集計を始めた2010年以降では11年の6980人に次ぐ多さだった。

 消防庁によると、搬送された時点で6人が死亡し、3週間以上の入院が必要な重症が98人、入院が必要な中等症が1357人だった。年齢別では65歳以上の高齢者が47・6%を占めた。

 都道府県別では、愛知が323人と最多で、東京の307人、大阪の289人が続いた。

 人口10万人当たりの搬送者は、沖縄の13・00人が他を引き離して多く、続いて和歌山6・64人、岡山5・85人の順。

 6月は日本列島に高気圧や高温の空気が流れ込んだ影響で、気温が平年を大幅に上回った。消防庁は今後暑さが本格化するとして、小まめな水分補給や温度の確認を呼び掛けている。

30年までにエイズ禍克服も 新規感染者減で国連

共同通信社 2014年7月17日(木) 配信

 【ジュネーブ共同】国連合同エイズ計画(UNAIDS)は16日、世界のエイズウイルス(HIV)の新たな感染者とエイズ関連の死者はともに減少傾向にあり、対策をさらに急げば2030年までにエイズの感染を封じ込めることは可能だとする報告書を発表した。

 13年の新たなHIV感染者は推定210万人で、過去3年で13%減少。エイズ関連の死者も同150万人でピークだった05年に比べ35%減った。抗ウイルス薬や啓発活動の普及が背景にあるとみられる。

 ただ、世界の感染者計3500万人(推定)のうち1900万人は自身の感染に気付いていないと指摘、現状ではエイズ禍克服はほど遠い目標であることも示した。

 エイズは近年、薬の進歩で長期間生きられる病気になった。UNAIDSのシディベ事務局長は「(感染者が)生きるか亡くなるかはHIV検査を受けるかどうかにかかっている」と強調、より多くの人が検査を受けられるよう対策の強化を促した。

女児心臓に細胞シート移植 心機能改善、大阪大病院

共同通信社 2014年7月17日(木) 配信

 重い心臓病の女児(11)に対し、ふくらはぎから筋肉のもとになる細胞を採取してシート状に成形し、心臓に移植して機能を改善させる手術に成功したと大阪大病院(大阪府吹田市)が16日、明らかにした。大阪大病院によると、子どもでの実施、成功は国内で初めてという。

 重い心臓病では根本的な治療は心臓移植しかないが、子どもの場合は提供者(ドナー)が少なく、移植を待つ期間が長引くことが問題になっており、今回の治療法は新たな選択肢として有用となりそうだ。

 病院によると、澤芳樹(さわ・よしき)教授(心臓血管外科)のチームが23日、手術の結果や経過の詳細について記者会見する。

 女児は9歳の時に、心不全を引き起こす拡張型心筋症と診断された。徐々に症状が悪化し、小学校に通うことが難しい状態になっていた。5月に筋肉の細胞を採り、筋肉のもとになる「筋芽細胞」を選んで培養し、薄いシート状にした。

 拡張型心筋症は心筋の働きが悪くなり、心臓が拡張して心不全を起こす病気。このシートは、張り付けると機能回復を促す作用がある。6月18日、シートを心臓に張り付ける移植手術をした。手術後1カ月で心機能が改善する効果を確認し、近く退院する予定。

 同様の治療法の手術は既に大人の患者には実施しており、効果が見られているという。

小児肝臓難病 進行性家族性肝内胆汁うっ滞症 有効薬、激しいかゆみ抑制 東大・阪大チーム

毎日新聞社 2014年7月17日(木) 配信

小児肝臓難病:有効薬、激しいかゆみ抑制 東大・阪大チーム

 眠れないほどの激しいかゆみを伴う子どもの重い肝臓病について、東京大と大阪大の研究チームが、かゆみを緩和できる薬の成分を初めて発見したとする論文を英科学誌に発表した。ひどいかゆみを抑えることによって、治療法を検討する機会が広がる可能性があるという。

 林久允(ひさみつ)・東大助教(分子薬物動態学)らは、有効な治療法がなく放置すれば成人前に死に至る「進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)」の患者を対象に、尿素の代謝障害の治療薬として既に販売されている「フェニルブチレート」を投与する臨床試験を実施した。その結果、かゆみを抑える効果があることが確認された。

 PFICは先天性で、数万~数十万人に1人の割合で発症するとされる。かゆみに耐えきれず肝移植を選ぶ患者もいたが、移植後に再び肝不全に陥る例が多く、最近は移植を勧められなくなっている。このため、かゆみを抑えることが、治療法の開発には不可欠と考えられていた。研究チームは、この薬が他の肝臓病のかゆみにも効く可能性があるとみている。

 林助教は「PFICは患者が少なく、新薬の開発が難しいため既存の薬に有効な成分が見つかったことは患者や家族にとって朗報」と話す。【清水健二】

エボラ熱死者600人超 西アフリカ、増加続く

共同通信社 2014年7月16日(水) 配信

 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は15日、西アフリカで流行しているエボラ出血熱について、12日までに感染が確認または疑われる死者がギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国で計600人を超えたと発表した。死者増加は止まらず、WHOが警戒を続けている。

 国別の死者はギニア304人、シエラレオネ194人、リベリア105人で計603人。過去5日間で死者が計約70人増えた。WHOは「特にシエラレオネとリベリアが依然として深刻な状況だ」と指摘した。医療従事者への感染も続いているという。

 ただWHOは、3カ国への渡航や通商の制限は推奨していない。エボラ出血熱は高熱に加え、皮膚などからの出血を伴う感染症。致死率が極めて高い。

ブラジルに126歳男性か 事実なら世界最高齢

共同通信社 2014年7月16日(水) 配信

 【リオデジャネイロ共同】ブラジル・サンパウロ州バウルの高齢者向け療養所で暮らすブラジル人男性が、126歳であることを示す出生証明書を持っていることが分かった。同国のニュースサイトが15日までに伝えた。事実とすれば世界最高齢だが、生まれた当時の書類はなく、信ぴょう性は不明。

 男性はジョゼ・ドスサントスさん。2001年に判事がドスサントスさんからの聞き取りを基に発行した出生証明書によると、1888年7月7日生まれだという。

 ブラジルでは同年、奴隷制度が廃止された。ドスサントスさんは北東部セアラ州の逃亡奴隷の集落で元奴隷の子として生まれた。

 健康状態は良好で、1人で歩くことができ、話すこともできる。健康の秘訣(ひけつ)はないと話しているという。

 ギネス・ワールド・レコーズ社が認定する世界最高齢は大阪市の大川(おおかわ)ミサヲさんで116歳。

プロポフォール 男児死亡鎮静剤、ICUの2割で投与 「禁忌」守られず 学会調査

毎日新聞社 2014年7月16日(水) 配信

プロポフォール:男児死亡鎮静剤、ICUの2割で投与 「禁忌」守られず--学会調査

 鎮静剤「プロポフォール」を、使用を避けるべき「禁忌」とされる人工呼吸中の16歳未満の小児に対して持続的に投与している医療施設が全国の約2割に上ることが、日本集中治療医学会(理事長=氏家良人・岡山大教授)の調査で分かった。同剤を巡っては今年2月、東京女子医大病院で人工呼吸中に投与された男児(当時2歳)が死亡している。多くの医療機関で禁忌が守られていない実態が明らかになった。【千葉紀和】

 4~5月、同学会が認定する専門医研修認定ICU(集中治療室)と小児集中治療室の計307施設にアンケートを実施。35%に当たる106施設が回答した。プロポフォールの使用実態を調べる全国調査は初めて。

 持続的な投与をしている医療施設は19%(20施設)で、小児集中治療室に限ると37%(7施設)あった。このうち年齢や体重で使用基準を定めているのは4施設。投与時に親権者から同意書を得ているのは3施設にとどまった。更に3施設は、循環不全などが起きる重い副作用「プロポフォール注入症候群」(疑い例含む)を経験したことがあると答えた。

 麻酔にも使われるプロポフォールは効果がすぐ表れ、目覚めも良い利点がある。一方、人工呼吸中の小児への使用は避けるべき禁忌として薬の添付文書で明記されているが、投与に法的規制はなく、患者の状態に応じて医師の裁量で使用されるケースがある。

 同学会は「使用するとしても厳格な安全管理が必要」と指摘。禁忌条件で用いることの医学的妥当性や安全性などを代替薬と比較検討する研究班を近く発足させる。

集中治療室の赤ちゃん、痛み減らせ 看護師ら指針案

朝日新聞 2014年7月16日(水) 配信

 新生児集中治療室(NICU)で赤ちゃんが受ける痛みを和らげようと、NICUの関連学会メンバーらでつくる委員会が15日、対策をまとめた指針案を発表した。こうした指針は国内にはないという。

 委員会は看護師や医師らで構成。千葉県浦安市で開かれた日本周産期・新生児医学会の学術集会で明らかにした。

 委員会によると、海外の研究で、早産児は痛みを感じやすいという報告がある。赤ちゃんのときに繰り返し痛みを経験すると、幼児期などで痛みに敏感になったり、情緒の発達に影響が出たりする可能性もあるという。

 しかし、赤ちゃんは痛みを感じても言葉で表現できない。NICUの赤ちゃんは、気管にチューブが入っていて泣き声をあげることができない場合もある。

 指針案では、採血やカテーテル(細い管)の挿入などの処置をする際には、母乳を与えながらする方法や、赤ちゃん自身の指をくわえさせることを提案。また、母体にいる胎児のように体を丸めた姿勢にすることや、手のひら、毛布で体を包むことを勧めている。

 赤ちゃんの心拍数や表情、手足の動きなどで痛みをどれくらい感じているかを判断する方法も紹介。処置の前後などに確かめることを唱えている。

 この案をもとに現場の意見を聞き、来年3月に指針を完成させる予定。委員長の横尾京子・広島大名誉教授は「赤ちゃんの痛みを軽減するのは、長期的な成長にも良いはずだ。指針を使って各施設で取り組んでほしい」と話す。

 厚生労働省の医療施設調査(2011年)によると、NICUは全国に2765床ある。早く生まれて体が未成熟な赤ちゃんや、病気がある赤ちゃんが入院している。(福宮智代)

 

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