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最新医療情報Ⅲ

最新医療情報Ⅲ

 2010 10/13~10/29

多剤耐性菌防止で情報交換、全私大病院で対策協

2010年10月29日 提供:読売新聞

 国内で抗生物質が効きにくい細菌・多剤耐性アシネトバクターなどの院内感染が相次いでいることを受け、すべての医学系私立大病院が参加して感染対策協議会を設立することが決まった。12月に初会合を開く。

 国内で同菌の集団感染が初めて確認された福岡市の福岡大病院の事例などを教訓に、それぞれの病院が情報を交換。感染予防や拡大防止に向けた基準作りといった対策強化を目指す。

 福岡大病院で多剤耐性アシネトバクターによる院内感染が発生したのは2008年10月-09年1月。入院患者26人が感染し、因果関係は不明だが、うち4人が死亡した。今年9月には、東京都板橋区の帝京大病院が発生を発表し、感染者60人のうち35人が死亡。愛知県豊明市の藤田保健衛生大病院でも24人が感染した。

 福岡大のケースでは、感染者から採取した細菌の遺伝子の特徴が韓国や欧米で検出されたタイプに類似していることが国立感染症研究所の分析で判明。最初の感染者は韓国の病院から転院してきた日本人の男性患者で、人工呼吸器に関連する器具や人を介して院内で感染が広がった可能性が高いことも分かった。

 高度医療を担う大学病院に耐性菌に感染した患者が運び込まれ、抵抗力が弱まっている他の重篤患者に感染が広がる危険性が再認識された。

 文部科学省は9月、全国の大学病院の担当者を集めた緊急会議で対策の充実を要請。29の私立大学病院が、病院単独の対策には限界があるとして、協議会を発足させることを決めた。

 協議会の目標は、医師や看護師が相互訪問して対策の課題をチェックしたり、大規模感染発生時に支援チームを派遣して医療器具の洗浄方法を指導したりすること。

 大学病院のうち、42の国立大病院は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌などの院内感染の発生を受け、2000年に協議会を発足させ、指針を作るなどの活動を続けている。今回の私立大系協議会の発足で、ほとんどの大学病院が足並みをそろえて耐性菌や院内感染への対策を強化することが可能になる。

 福岡大病院の高田徹感染制御部長は「様々な耐性菌が出現し続けており、対応する病院の負担は大きくなっている。各病院の感染対策の意識やレベルが標準化されるのは大切なことで歓迎できる」と話している。

精巣腫瘍患者の支援へ「友の会」 30日に発足

2010年10月28日 提供:毎日新聞社

精巣腫瘍:患者の支援へ「友の会」 30日に発足 /大阪

 「精巣腫瘍(しゅよう)」の患者を支援する全国初の患者会「精巣腫瘍患者友の会」が30日、発足する。午後6時から、京都市左京区のグランドプリンスホテル京都と東京都内でキックオフイベントを同時開催。両会場の様子をインターネットで生中継する。

 精巣腫瘍は10万人に1人と患者数が少なく、患者同士のつながりがほとんどなかった。会では医療情報の提供をはじめ、患者や家族のサポート、就労支援も行う。改發(かいはつ)厚・同会代表(38)は「病気にかかわる人たちがタッグを組み、治療や社会復帰に向けて前向きに取り組める環境をつくっていきたい」と話している。

 イベントは当日参加可。同会ホームページ(http://www.cancernet.jp/j-tag/)でも視聴できる。【林由紀子】

運動や手術で症状改善 手肩のしびれ/4 あなたの処方せん/18

2010年10月28日 提供:毎日新聞社

あなたの処方せん:/18 手肩のしびれ/4 運動や手術で症状改善

 慢性的な手や肩のしびれが胸郭出口症候群かどうかを調べるには、いくつかの簡易テストがある。

 座った状態で、片腕を横にあげ、ひじを直角に上に曲げた状態で手首の脈拍を測る。その後、顔を腕と反対側に向けた時、脈拍が止まったり、弱まったりする人は同症候群の可能性がある。関西医大滝井病院(大阪府守口市)の齋藤貴徳教授は「ただし、このテストをした人の2、3割は脈が止まるため、同症候群でない人も含んでしまう。あくまでも『予備軍』」と話す。このほか、鎖骨の上のくぼみを強く押さえた時に強い痛みを感じるかを調べるなど複数のテストがあるが、いずれも確定的な診断には至らないという。

 同症候群と診断された場合でも、運動で筋肉を鍛えて症状を改善することができる。鍛える筋肉は肩甲骨や背中の周辺だ。両手を広げて寝そべり、1~2・5キロの重りを肩が床から離れるように持ち上げる(10回×3セット)▽両肩を耳の近くまで持ち上げ、左右の肩甲骨が近付くよう後方で引き寄せる(10回×3セット)--などの運動が標準的だ。半年ほど続けると8割はよくなるという。

 改善しなければ外科手術の対象となる。多くの場合は第1肋骨(ろっこつ)を部分切除するが、大阪府の学校給食調理員の女性(40)のケースのように大胸筋が、神経を圧迫している例もあり、この場合は大胸筋の一端を別の場所に付け替える手術をする。痛みやしびれが消えるまでは、発症していた期間によって異なる。女性の場合は、すぐによくなったが、半年ほどかかる人もいる。いずれのケースでも1年ほどのリハビリが必要だ。=つづく

子ども移植に改正法周知を 「依然厳しい現実」

2010年10月28日 提供:共同通信社

 海外での臓器移植を目指す病気の子どものため募金活動に携わった全国25団体の代表が27日、厚生労働省を訪れ、国内でも移植が受けられるよう改正臓器移植法の周知を求める要望書を、藤村修副大臣に渡した。

 改正法が7月に施行され、脳死となった15歳未満からの提供が新たに認められたが、これまでは一例もない。要望書は「国内の子どもの患者は依然として厳しい現実にさらされている。自国民の命を他国民の幼い命でしか守れないのは問題だ」としている。

 また、米国での心臓移植を目指す山梨県南アルプス市の中込空(なかごみ・そら)さん(19)のため募金活動をしている「中込空くんを救う会」が同日、厚労省で記者会見。目標の1億6千万円に1億円近く足りないとして、あらためて協力を呼び掛けた。

体質、病気、知能…市販の遺伝子検査に警鐘

2010年10月28日 提供:読売新聞

 才能や性格、病気のなりやすさがわかるとした市販の遺伝子検査が増えていることについて、遺伝医学の専門家で作る日本人類遺伝学会は27日、「科学的に確認されていないにもかかわらず、有用であるかのような誤解を与えている場合も少なくない」などとして、監督体制の早急な検討を求める見解をまとめた。

 見解では、遺伝医学の専門家を介さずに、企業やクリニックで、生活習慣病のなりやすさや、肥満、薄毛などの体質、文系・理系の知能、音楽や美術、運動の適性などを調べる検査が広がっていると指摘。こうした検査の多くは、個人の体質を確実に表したり、ある病気を発症するかどうか明確な答えを与えるものではないとし、「専門家にとっては検査の意義さえ疑問視される」と批判した。

 個人情報保護の対策も不明だと問題視。さらに遺伝子検査を実施する場合の条件として、科学的根拠や結果の解釈、限界について、正確な情報をわかりやすく伝える体制の整備を求めた。

 特に、未成年者に対しては、自己決定権を尊重する理由から、専門施設が行う遺伝病の検査においても原則行わない旨の指針を定めており、子どもの能力や適性の遺伝子検査は「人権保護や差別防止の観点からも十分な考慮が必要」と安易な実施にくぎを刺した。

劣性遺伝子の仕組み解明 病気に強い作物に期待

2010年10月28日 提供:共同通信社

 両親から1組ずつ受け継いだ遺伝子のうち、一方の遺伝子の性質だけが現れる「メンデルの優性の法則」について、奈良先端科学技術大学院大(奈良県生駒市)のチームは、性質が現れない「劣性遺伝子」が機能しなくなる仕組みを植物で解明した。

 成果は英科学誌ネイチャーに掲載された。チームの高山誠司(たかやま・せいじ)教授は「仕組みを応用すれば有用な遺伝子だけを働かせ、病気に強い作物を作れるかもしれない」としている。

 チームは、自己の花粉を認識して近親交配を避けるのにかかわる「SP11」というニホンナタネの遺伝子に注目。SP11では優性遺伝子があると劣性遺伝子の機能が消失する。調べると、優性遺伝子の近くで小さなリボ核酸(RNA)が作られることが判明。このRNAが劣性遺伝子の近くにくっつくことでDNAに化学変化を引き起こし、劣性遺伝子が機能しなくなっていた。

 「優性の法則」が現れる遺伝子では、劣性型の遺伝子の機能がもともと失われていることが多いが、SP11では劣性遺伝子も機能を維持しており、なぜ性質が現れないのか不明だった。

緑茶で乳がん防げない? 1日10杯でも差なし

2010年10月28日 提供:共同通信社

 緑茶をたくさん飲んでも、乳がんになる危険度は変わらないとする疫学調査結果を国立がん研究センターが28日、発表した。1日10杯でも差はなく、同センター予防研究部の岩崎基(いわさき・もとき)室長は「緑茶の摂取で乳がんの予防効果は期待できない」としている。

 同センターによると、緑茶に含まれるカテキンなどのポリフェノールには抗酸化作用があり、動物実験などでは乳がんを予防する可能性が示されているが、人間を対象とした疫学研究では結果はさまざまという。

 1990年と93年から、岩手など9府県の40~69歳の女性計約5万4千人を平均14年追跡調査した。期間中に581人が乳がんを発症した。

 緑茶を飲む頻度が週に1杯未満から、1日5杯以上まで、飲む頻度を6段階に分けて比べたが、はっきりとした関連はみられなかった。

 このうち約4万4千人について、緑茶をよく飲むグループを細分化して分析(追跡期間は約10年)。1日7~9杯、10杯以上など頻繁に飲む人での危険度の違いも調べたが関連はなかった。煎茶(せんちゃ)と番茶・玄米茶との違いも危険度には影響しなかった。

肺がん 新薬「効かない」仕組み解明 自治医大と東大研究チーム

2010年10月28日 提供:毎日新聞社

肺がん:新薬「効かない」仕組み解明 自治医大と東大研究チーム

 ◇「遺伝子酵素が変形」

 従来の治療薬が効かない肺がんに著しい効果があるとされる開発中の新薬「クリゾチニブ(一般名)」で、患者の一部に薬が効かなくなる「薬剤耐性」が起きる仕組みを自治医科大と東京大の研究チームが解明した。他のがん治療薬にも応用でき、耐性化しにくい薬の開発に道が開けるという。28日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された。

 チームは07年、肺がんを引き起こす遺伝子「EML4-ALK」を発見。08年にはこの遺伝子が作る酵素の働きを抑える化合物で、マウスの肺がん消失に成功した。米製薬企業が製品化し、米豪韓の臨床試験で9割の患者に腫瘍(しゅよう)縮小の効果があったという。肺がん患者の4~5%がこの遺伝子を持ち、「イレッサ(一般名ゲフィチニブ)」など既存の薬が効かないという。

 チームは投与開始の約5カ月後に再発(その後死亡)した20代の男性患者のがん細胞を分析。肺がん遺伝子の2カ所が突然変異して酵素が変形し、薬が効かなくなっていることが分かった。薬は、酵素を働かせる物質に代わってこの部位に結合し、酵素の働きを妨げる仕組みだが、変形で薬が結合できなくなっていた。イレッサなど他の治療薬でも同様の変形で薬剤耐性が起きていることも分かった。間野博行・自治医大教授(分子腫瘍学)は「この遺伝子を持つ肺がん患者は50歳以下では約35%。酵素が変形しても効く新薬で、耐性化を克服できる」と説明している。【山田大輔】

思考だけでパソコン操作 米大学が脳の信号を研究

2010年10月28日 提供:共同通信社

 【ワシントン共同】頭の中で思い浮かべるだけでパソコンを操作―。米カリフォルニア工科大の研究チームは、脳細胞が発する電気信号を利用して手を使わずにパソコンを自在に操作する技術に結び付くような脳の働きに関する研究結果を27日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。ロイター通信が報じた。

 重度の障害などで意思表示ができない患者とのコミュニケーションに応用することなどが期待されている。

 研究では、重度のてんかん患者12人の協力を得て脳に電極を差し込み、電気信号を観察。マリリン・モンローなど有名人の写真を示し、好みの人物を見たときに特定の脳細胞が活性化することを記録した。

 脳の反応に応じて写真を映し出したり消したりできる特殊なパソコンを使い、異なる有名人2人分の写真を重ねて表示。このうち1人を強く念じるよう求めた結果、69%の確率で好みの写真を表示させ、興味のない方は消すことに成功したという。

 頭の中でイメージしただけで機械を操作する研究をめぐっては、これまでにてんかん患者がパソコンでゲームをしたり、サルの脳神経データを読み取ってロボットアームを遠隔操作したりすることに成功した例がある。

「疲労感」心臓発作の兆候 リスク2倍、大阪市大調査

2010年10月26日 提供:共同通信社

 疲労を強く感じている人は心臓発作や脳卒中などの心血管疾患を発症するリスクがそうでない人の2倍以上高いことが、大阪市立大チームの調査で分かった。

 大学によると、疲労が心血管疾患の兆候となることをデータで示したのは世界で初めて。チームの小山英則(こやま・ひでのり)元大阪市大講師(現兵庫医大)は「疲労を和らげることで心血管疾患のリスクを下げることができるかもしれない」としている。

 チームは「足もとがふらつく」「このごろ体が重く感じる」など64項目を5段階で尋ねる問診票を使い、人工透析を受けている患者788人を対象に疲労、うつ、過労、睡眠障害などの程度をそれぞれ20点満点で調査。

 約2年間追跡したところ、疲労度が高かった14・7%の患者では、高くない患者よりも心血管疾患を発症するリスクが2・17倍高かった。自律神経失調も兆候となる可能性があるという。

 チームは、疲労によって心臓の働きを調節している自律神経のバランスが崩れ、心血管疾患が発生しやすい状態になっているとみている。

 小山元講師は「人工透析を受けている人は心血管疾患のリスクが高いが、今回の結果では、透析とは関係なく疲労自体が兆候となっており、一般の人にもあてはまる可能性がある」としている。

60年前発見の抗生物質復活、多剤耐性菌に効く

2010年10月26日 提供:読売新聞

 主要な抗生物質が効かない多剤耐性菌の増加を受け、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は25日、60年前に日本で発見され、その後使われなくなっていた抗生物質コリスチンを、多剤耐性菌への使用に限って復活させる方針を決めた。

 すでに英グラクソ・スミスクライン社が臨床試験を始めているといい、優先的に承認審査を進める。

 コリスチンは1950年、福島県内で採取された土壌細菌から発見された抗生物質。大腸菌や緑膿(りょくのう)菌などに効果があるが、過剰投与すると神経障害や腎臓障害などの副作用がある。70年代まで盛んに使われたが、その後は使われなくなり、90年代に国内での製造が終了。承認も取り消された。

 だが、今年に入って、多剤耐性菌のアシネトバクターのほか、ほとんどの抗生物質を分解するNDM1酵素を持った大腸菌などが国内にも出現。多剤耐性緑膿菌も数年前から確認されていることから、これらに効くコリスチンを独自輸入する医療機関が増え、日本感染症学会などが早期承認を求めていた。

宮崎大病院で「DS」活用 医療情報提供やアンケート

2010年10月26日 提供:共同通信社

 宮崎大学(宮崎市)は25日、同大病院の外来棟待合室で11月1日から、任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」を持参した患者を対象に、医療関連情報の提供や満足度のアンケートを実施すると発表した。医療機関でDSを活用したサービスは初めてという。

 同病院によると、来院患者に待ち時間を活用してもらおうと、任天堂などの技術協力を得てサービスを開発。DSの専用画面を通じ、病院の施設案内や医療用語の説明など医療関連のコンテンツを配信したり、診療満足度のアンケートを実施してサービス向上に役立てたりするという。

 同病院の担当者は「(DSで)患者自身の個人情報は見られず、診療方法がこれまでと変わるわけではないが、子どもだけでなく大人も広く持っており、待ち時間を有意義に使ってほしい」としている。

神経内科用の筋電計で診断 手肩のしびれ/2 あなたの処方せん/16

2010年10月26日 提供:毎日新聞社

あなたの処方せん:/16 手肩のしびれ/2 神経内科用の筋電計で診断

 胸郭出口症候群は、鎖骨周辺にある神経や動脈、静脈が、肋骨(ろっこつ)や大胸筋に圧迫され、肩から指の先にかけてしびれや痛みを感じる疾患だ。

 関西医大滝井病院(大阪府守口市)では月10人前後が同症候群と診断される。齋藤貴徳教授(整形外科)は「患者本人が訴える症状しか手掛かりはないが、この症候群に対する認知度が医師の間で低いため、正確に診断されていないケースが多い。潜在的な患者は人口1000人に1人の割合でいるのではないか」と話す。

 診断には主に、筋電計を使い、電気刺激を与えて神経の伝達状況を調べる電気生理学的診断が行われる。だが、一般的な針筋電図などでは異常が見つからないケースが多い。

 齋藤教授は同症候群の確定診断に、体性感覚誘発電位を測定している。これは、指を動かす神経が通っている手首とひじに電気刺激を与えて誘発された電位を、鎖骨や首に付けた電極で記録する検査だ。同症候群の患者の場合、腕を上げた時と下げた時では上げた時に振幅が小さくなるなどの特徴が出る。振幅の低下は、伝導が機能していない神経があることを示している。検査に用いる筋電計は、主に神経内科で用いられる機器だ。齋藤教授は「整形外科での利用が進めば、胸郭出口症候群の診断がつきやすくなる」と話す。

 診断には、エックス線を使った血管造影も併用される。同症候群だと、鎖骨の下の血管がつぶれている様子がはっきりわかる。齋藤教授は「現在は胸郭出口症候群の症状の9割以上が神経の圧迫によるものということが分かってきた。このため、確定診断より、圧迫の場所を確認するために使われている」と話す。=つづく

「卵巣明細胞腺がん」発生抑える遺伝子発見

2010年10月25日 提供:読売新聞

 日本人の卵巣がんの4分の1を占める「卵巣明細胞腺がん」の発生を抑える遺伝子を、島根大と米ジョンズホプキンス大の研究チームが発見し、25日発表した。

 卵巣明細胞腺がんは、悪性度が高いうえ、抗がん剤が効かないため致死率も高く、治療薬開発への応用が期待される。

 研究チームは、患者約50人から採取したがん細胞の遺伝子を解析した。その結果、「ARID1A」と呼ばれる遺伝子が約6割で変異しており、この遺伝子の機能が失われると、がんが発生することを突き止めた。

 卵巣明細胞腺がんの原因は未解明で、進行性の患者の多くが発見から1、2年で死亡する。国内では卵巣がん患者の25%を占め、欧米(8%)と比べ発生率が高く、過去30年間で5倍に増えているという。

 研究チームの中山健太郎・島根大講師は「この遺伝子の機能を回復する抗がん剤を開発できれば有効な治療法となる」と話している。

訪問薬剤師 知識高め「在宅」の支えに 全国60人が初組織 来月

2010年10月25日 提供:毎日新聞社

訪問薬剤師:知識高め「在宅」の支えに 全国60人が初組織--来月

 医療機関で処方された薬を間違った方法で飲んでしまう在宅患者が多いことから、全国の薬剤師約60人が11月3日に「全国薬剤師・在宅療養支援連絡会」を設立する。在宅患者の支援をうたう医師や看護師の全国組織はあるが、薬剤師の組織は初めて。在宅患者に薬の飲み方の指導などをする「訪問薬剤師」が交流することで知識・技能を高め、薬のプロの立場から在宅医療を支える考えだ。

 連絡会は、栃木市で薬局を経営する大澤光司さん(49)らが発起人。日本薬剤師会とも連携し、30都道府県にまたがる薬剤師が参加予定という。

 大澤さんによると、栃木市在住で、糖尿病などを患う寝たきりの1人暮らしの女性(79)は、医師から処方された睡眠薬を定められた以上に一度に服用していた。一方、飲み切っていない大量の薬が袋のまま放置されていた。担当のケアマネジャーが発見し、医師を通じて大澤さんの薬局に勤務する薬剤師が訪問。週1回、1週間分だけの薬を届けたり、日付や時間ごとに区切った薬箱を使ってもらうよう改めた。女性は当初「夜になると不安になって(睡眠薬を)飲んでしまった」と話していたが、現在は服薬指導を守り、体調は安定しているという。

 しかし大澤さんは「薬剤師の訪問で在宅患者の療養環境が向上することはまだ知られていない」と訴える。

 医療・介護保険では薬局に薬を取りに行けない患者の場合、医師の指示があれば薬剤師に薬を配達してもらったり、服薬指導を受けられる。介護保険の場合、薬局薬剤師の訪問で患者の自己負担額は1回当たり標準500円だが、こうしたサービスの存在自体が周知されていないという。【泉谷由梨子】

体形や職業との関係 手肩のしびれ/3 あなたの処方せん/17

2010年10月27日 提供:毎日新聞社

あなたの処方せん:/17 手肩のしびれ/3 体形や職業との関係

 周囲からは異常が分かりづらいため、患者本人が手肩の不調を訴えているだけと思われがちな胸郭出口症候群。体形的には、なで肩の女性や筋骨隆々タイプの男性、職業的には大工や自動車修理工など両腕を上にあげての作業や、運搬業のように重い物を持ち上げる作業が多い場合になりやすいという。

 同症候群治療のため7月に関西医大滝井病院(大阪府守口市)で手術を受けた岐阜県下呂市の介護福祉士の中川隆之さん(38)はたくましい体つき。仕事で車椅子のお年寄りを入浴のために両手で持ち上げることが多いほか、子供のころから続けている和太鼓やスポーツ全般を趣味にしている。

 中川さんは「骨格を調べると、右側の鎖骨と第1肋骨(ろっこつ)の間隔が狭いと言われた。運動や重労働を続けて筋肉が発達したことが、骨格の成長とも関係しているのかもしれない」と話す。

 やはり同症候群の大阪府の学校給食調理員の女性(40)は、なで肩の体形だ。同病院の齋藤貴徳教授は「肩甲骨の筋肉が弱いことや調理で重い鍋を移動させる作業を繰り返したことが一因かもしれない」と指摘する。

 大阪府の会社員の男性(28)は05年に発症した。当時は高知県で車で営業をしており、長時間運転し、商品などを運んでいた。スリムな体形で肩幅もほっそりしている。齋藤教授は「体形に加え長時間ハンドルを握る姿勢を続けたことや重い物を運んだ仕事が発症に関係しているのではないか」と話す。

 職業に就いたばかりの若い人に発症例が多いのも特徴だ。多くの症例を手術した高木克公・熊本大名誉教授は「活動性の高い30~40代に患者が多い」と指摘している。=つづく

睡眠の質改善でメニエール病良くなる?…名古屋市大グループが研究

2010年10月27日 提供:読売新聞

 突発的な激しいめまいや嘔吐(おうと)を繰り返すメニエール病の患者は、眠りが浅い傾向にあることが名古屋市立大耳鼻咽喉科の中山明峰准教授らの研究でわかった。メニエール病は30-50代を中心にみられる難病だが、中山准教授は、「睡眠の質を改善できれば、治療で使われている不安やめまいを取り除く薬を減らせる可能性もある」と指摘している。

 中山准教授らのグループは、メニエール病の患者35人と、そうではない35人を対象に、睡眠状態を比較した。眠りの深さを4段階に分け、睡眠中の脳波や眼球の動きなどから、それぞれの占める割合を調べた。

 全体の睡眠時間は、メニエール病の人の方が平均46分長く、比較的浅い睡眠の時間が占める割合も、メニエール病ではない人が同50・7%なのに対し、メニエール病の人は同58・7%と多かった。

 一方、深い睡眠が占める割合は、メニエール病ではない人が同10%だったが、メニエール病の人は同2・8%と少なかった。

 中山准教授は、「睡眠の質を改善するには、寝る時間ではなく、起きる時間を決めることが大切」と話している。

WRAP 「自己管理法」知り、元気に 米国発の行動プラン

2010年10月25日 提供:毎日新聞社

WRAP:「自己管理法」知り、元気に 米国発の行動プラン

 ◇好・不調時の状態観察→立て直し方、考え実践

 いつも元気に自分らしく、人生を楽しみたい。そんな願いをかなえる自己管理法がある。WRAP(ラップ、元気回復行動プラン)と呼ばれ、精神疾患から回復した人たちの生活調査から生まれた。健康な人にも役に立つというが、どんなものなのか。【中村美奈子】

 「ここは皆さんの生活の工夫を交換し合う場所です。元気な時の自分を思い浮かべて、どんな状態か教えてください」

 8月にオープンした精神障害者の地域活動支援センター「はるえ野」(東京都江戸川区)で、週1回のWRAPのワークショップが始まった。テーブルにはバナナや大福が並び、参加者が手を伸ばす。ファシリテーター(進行役)として説明するのは、過眠症を抱える増川信浩さん(36)だ。

 「好きなことに没頭している」「人とよくおしゃべりをする」「ゆっくり話せる。早口の時はイライラしている」「くよくよしない」。いい感じの時の自分のイメージを一人ずつ挙げていく。

 統合失調症などの精神障害者とスタッフ、ボランティアら17人が参加した。スタッフは挙がった回答を白板に書き、みんなで共有していく。

 次に「元気でいるために毎日すべきことのリスト作り」に入った。毎日できる範囲に数を絞り、具体的な行動にすることが大切だ。

 「鏡に向かって笑顔の練習をする」「アイスコーヒーを飲んでストレッチする」「朝6時に仏壇にお線香とお茶、ご飯を供える」。場が和むにつれ、次々に声が上がる。「毎朝、家中の窓を開けて換気する」は実践者が多かった。

 元気になる方法として増川さんが「時々、木に抱きついてる。決まった木があって、春に桜だとわかった」と言うと「私もやってる」と声が上がり、盛り上がった。

 うつ病と知的障害を抱える都内の島田猛さん(44)は2回目の参加だ。「自分も毎朝、窓を開けてみようと思った。うつ病の改善には光を浴びるのが大事。障害を持つ仲間と時間を分かち合えるのがうれしい」と喜ぶ。

     *

 WRAP(Wellness Recovery Action Plan)とは、そううつ病などを患った米国人女性メアリー・エレン・コープランドさんが、精神疾患から立ち直った人々を調査し、闘病中の生活の工夫や考え方を仲間とまとめた自己管理法だ。

 (1)元気な日常の生活管理(2)状態を悪化させる引き金(3)悪化した時起きる兆候(4)状態が悪化中(5)緊急状況(6)緊急状況を脱した時――の6段階で、その時の感じ方や、状態を立て直すための行動計画を患者自身が考える。

 ポイントは日ごろの自分を観察し、自分をよく知ることだ。

 健常者のWRAP名古屋ファシリテーター、森和美さん(59)は昨年8月、精神保健福祉士として勤めたデイケアを退職し、自宅にいるうちに気分が沈んだ。(1)に挙げた「歩数計をつけて1時間近く歩く」「野菜、魚、旬のものを取り入れたバランスのいい食事を取る」を毎日意識的に実践し、数週間すると元気になってきたという。

 「WRAPには自分の元気は自分次第という考え方がある。何度も講座に出て自分について振り返るうち、立ち直りが早くなり、自分を大事に思えるようになった」と話す。

 先月来日し、精神障害者の回復を考えるシンポジウムで講演したコープランドさんは「米国では禁煙や禁酒、ダイエット、がんや糖尿病の患者も使っている。人間関係改善やポジティブシンキング、自信回復にも役立つ。充実した生活を送り、人生を楽しむために使ってほしい」と話す。

 ■詳しく学べる本や講演

 WRAPの実践法がわかる本「元気回復行動プラン WRAP」(1000円)はコンボ(047・320・3870)で購入可。同名の冊子(500円)の購入先はWRAP研究会(wrap_genki@yahoo.co.jp)。講演会などの開催団体は、WRAPプロジェクトZ(http://wrapprojez.exblog.jp/i4/)を参照。

病院転々、やっと「胸郭出口症候群」 手肩のしびれ/1 あなたの処方せん/15

2010年10月25日 提供:毎日新聞社

あなたの処方せん:/15 手肩のしびれ/1 病院転々、やっと「胸郭出口症候群」

 肩やひじから手の指先に慢性的なしびれや痛みが生じる「胸郭出口症候群」。首から肩の部分の神経や血管が肋骨(ろっこつ)などで圧迫されて起こるのが原因だが、病名が知られていない上、他の疾患と間違われやすく、適切な治療を受けられないケースが多い。しかし、国内には1000人に1人程度の割合でいるとの見方をする専門家もいる。

 大阪府に住む学校給食調理員の女性(40)は昨年2月、両手の指先から肩にかけて強い痛みとしびれを感じるようになった。消炎鎮痛薬を服用し、夏休みになって、豊中市の病院を受診すると「頸椎(けいつい)ヘルニア」と診断され、首のけん引を勧められた。だが症状は改善しない。休職し、隣接する吹田市の病院に行くと、「すぐに治る」と医師から痛み止めの注射をされたが良くならなかった。

 この間、筋力も低下し、500ミリリットルのペットボトルの水を持ち上げることもできなくなっていた。MRI(磁気共鳴画像化装置)で首を調べたり、血液を検査しても異常は見つからない。医師を再度受診すると「気にしすぎだ。あなたは精神的に弱すぎる」と精神安定剤を処方された。

 医師の言葉に傷つきながら守口市の病院に行き、初めて医師から「胸郭出口症候群」と診断された。しかし、「今やっているリハビリを頑張ってください」と言われただけ。

 女性は「行く病院それぞれで診断も違うし、治るまでの見通しの説明もなくつらかった」と振り返る。

 インターネットで調べて、今年4月、胸郭出口症候群の患者を多く治療している関西医科大滝井病院(守口市)の齋藤貴徳教授を知り、受診した。その後、10月に筋肉の一部を移動する手術を受け、ようやくしびれ、痛みがなくなったという。(高野聡が担当します)=つづく

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 ■胸郭出口症候群の主な症状

・手指や腕の痛み

・手指や腕のしびれ

・首や肩の痛み

・脱力感

・疲れやすい

・感覚が鈍くなる

・握力低下

白血病ウイルス検査 妊婦検診で感染が分かった場合の対処法は。

2010年10月24日 提供:毎日新聞社

医療ナビ:白血病ウイルス検査 妊婦検診で感染が分かった場合の対処法は。

 ◆白血病ウイルス検査 妊婦検診で感染が分かった場合の対処法は。

 ◇断乳で母子感染防ぐ 授乳できず悩む人も、患者会「自分責めないで」

 成人T細胞白血病(ATL)や脊髄(せきずい)症(HAM)を発症する白血病ウイルス(HTLV-1)。政府は主な感染経路である母乳による母子感染を断ち切るため妊婦健診で感染の有無を調べる抗体検査の公費負担を決めた。準備のできた自治体から年度内に無料検査が始まるが、もし感染がわかった場合、授乳方法などはどうすればよいのだろうか。

 「命の宣告をされたみたいだった」。東京都大田区の会社員、畑由美子さん(38)は感染の可能性を初めて知ったときのことを振り返った。

 畑さんは08年、第2子の侑希ちゃん(1歳4カ月)を妊娠した。白血病ウイルスの検査を受けていないことが分かり、病院で1次検査を受けたところ陽性と判明。初めて聞くウイルスの名前に畑さんはうろたえ、「子供は産めるの?」と不安でいっぱいになったという。

 帰宅後、インターネットで患者会「NPO法人・日本からHTLVウイルスをなくす会」(鹿児島市)を探し当て、代表の菅付加代子さん(53)に相談。赤ちゃんへの感染防止には母乳の制限が効果的だと分かった。1カ月後に2次検査の結果がわかり、感染が確定した。出産前に何度も夫婦で話し合い、断乳を決めた。

 生まれた赤ちゃんに感染したかどうかはいつわかるのだろうか。赤ちゃんは母親のおなかの中にいる時には、胎盤を通して母親の抗体をもらっているため、赤ちゃんから検出されたウイルスが、母親のものなのか本人のものなのか、出生直後には分からない。

 侑希ちゃんは1歳児健診で陰性と判明した。畑さんは「感染していないことが分かった時は涙が出るほどうれしかった。全国にも私のように悩んだママがたくさんいるはず。国はこの状況をわかってほしい」と訴えている。

   ◇

 厚生労働省の研究班がまとめた報告書では、早く知りたい場合には、1歳過ぎの抗体検査から分かるとしているが、特に母乳で育てた場合にはデータが不十分でその後の感染もあり得るとして、いずれにしても3歳での再検査を勧めている。

 長崎県では87年から全妊婦に対し、検査を実施している。同県の調査では、授乳期間によって感染率が大幅に下がることが分かっている。6カ月以上の授乳では20・5%▽6カ月未満は8・3%▽断乳は2・4%。同様に感染予防に取り組む鹿児島県の調査では、3カ月未満の短期授乳だと断乳とほぼ変わらない効果があるという報告もある。また、厚生労働省の研究班によると、症例数は少ないものの、母乳を24時間冷凍すれば感染予防は可能という研究結果もある。長崎大医学部産婦人科の増崎英明教授は「できるだけ断乳を勧めている」と話す。

 一方、断乳を選択しても、母親が母乳をやれないことに罪の意識を抱くことも多い。「なくす会」には感染を知った母親から毎月のように相談が寄せられる。ある女性は電話で「母乳をあげられなかったことがつらかった。誰にも言えなかった」と泣き、菅付さんが「あなたは立派なことをしたんだよ」と声を掛けると、ほっとした様子だったという。

   ◇

 先月官邸に発足した特命チームは19日の会合で、補正予算で年度内に各都道府県の医師や保健師の代表者を対象に、東京と大阪で感染が判明した妊婦への説明方法などの研修会を開催することを決めた。また全国の医師にはマニュアルを、検査を受ける全妊婦には説明文書を配布する方針だ。【斎藤広子、高橋咲子】

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 ◇HTLV-1

 母乳や精液を通して白血球に感染し、ATLやHAMの原因になるウイルス。厚生労働省の研究班によると、母から子への感染が全体の6割以上を占め、全国の感染者は推計108万人。過去の感染者は九州・沖縄に集中していたが、最近は首都圏など、全国に拡大しているという。ATLは50歳を超えて発症する場合が多く、生涯発症率は5%。HAMは30-50代の発症が多く、1年間で感染者3万人に1人の割合で発症すると言われる。

25年度の医療費52兆円 1・4倍、伸び率年2% 厚労省が推計 【1】

2010年10月25日 提供:共同通信社

#なんで予防医療(健康診断,人間ドック)などを保険対象にして,全国民を病気が重くならない段階で,処置することを考えないのですか.我々で言えば,未病治です.これで医療費は削減できるはずです.

 厚生労働省が将来の国民医療費を推計したところ、10年度の37兆5千億円が25年度には1・4倍に膨らみ、14兆8千億円増の52兆3千億円に達することが22日分かった。

 医療機関への報酬改定などの影響を除くと医療費は例年3%台で伸びているが、今後は高齢化による増加が鈍り、25年度までの伸び率は年2・2%にとどまるとしている。推計には13年度に導入予定の新たな高齢者医療制度の影響を織り込んでおり、25日の高齢者医療制度改革会議に示す。

 厚労省は06年時点では、25年度の国民医療費を56兆円と推計していたが「医療費を抑えたい政府が過大に試算している」との指摘が続出した。前回の推計を下回る結果となったことで、政府、与党が進めている税制と社会保障の一体改革の議論にも影響を与えそうだ。

 国民医療費は病気やけがの治療で医療機関に支払われる1年間の総医療費。15年度では10年度比約5兆円増の42兆3千億円、20年度では47兆2千億円と推計した。医療費の伸びが鈍化するのは、02年度に長期投薬の規制が緩和され、受診回数が減っていることなどが要因とみられる。

 このうち75歳以上の医療費は、後期高齢者医療制度を廃止して新制度を導入する予定の13年度では、10年度比2兆円増の14兆8千億円。25年度には10年度の倍近い24兆1千億円と見込んでいる。

 患者の窓口負担を除き、保険料や税金で賄う「医療給付費」は、全年齢で10年度の31兆9千億円が25年度に45兆円となる見通し。

 今回の推計に反映させた新制度では、70~74歳の窓口負担引き上げや現役世代の負担増、税投入拡大などの厚労省方針が既に判明している。

※国民医療費と医療給付費

 病気やけがの治療で医療機関に支払われる1年間の医療費の総額が国民医療費。医療費全体の指標として一般に使われる。薬の調剤費や入院時の食事療養費は含まれるが、美容整形などの自由診療、正常な分娩(ぶんべん)や健康診断などは除かれる。医療給付費は、国民医療費から患者の窓口負担を除いた分で、保険料と税金(公費)で賄われる。

精子受け入れる卵子たんぱく質 構造解析、生殖医療に期待

2010年10月22日 提供:読売新聞

名大教授ら

 名古屋大学の松田幹(つかさ)教授(54)らの研究グループが、脊椎(せきつい)動物の卵子の被膜にあり、精子を受け入れる役割を持つたんぱく質(ZP3)の構造の解析に世界で初めて成功したと発表した。精子と結合する卵子側の領域が特定できたことで、安全性の高い避妊薬の開発や不妊症の原因解明など生殖医療の進展につながると期待される。論文は22日午前1時(日本時間)から米科学誌「セル」電子版に掲載された。

 松田教授によると、研究グループはニワトリの卵被膜からZP3を取り出し、集合(結晶化)させた。その上で、このZP3と、構造の一部を遺伝子操作で変化させたZP3の2種類を用意し、2種類の受精能力を比較する実験をした。

 その結果、一部の構造を変化させたZP3は、受精能力が5分の1に低下することが判明。構造を変化させた部分が、精子を受け入れるのに重要なZP3の領域だと突き止めた。

患者少ない難病、iPS細胞活用し治療法開発へ

2010年10月25日 提供:読売新聞

 免疫がうまく働かない難病「クリオピリン関連周期性発熱症候群」(CAPS)の患者の皮膚細胞から、iPS細胞(新型万能細胞)を作って病気の状態を細胞レベルで再現することに、京都大iPS細胞研究所の中畑龍俊教授らが成功した。

 国内の患者数は推定50人という極めてまれな病気で研究が遅れていたが、iPS細胞を活用すれば、治療法の開発などにつながりそうだ。

 CAPSは、乳幼児期から発熱を繰り返し、関節が膨れあがって歩行困難になる病気。細菌の感染を感知する遺伝子の突然変異が原因で、炎症を起こす物質が体内で大量に作られて発症する。炎症を抑える薬が最近米国で開発されたが、毎日注射する必要があり、国内では未承認だ。

日本人ゲノムを初解読 高速解析装置使い5カ月で

2010年10月25日 提供:共同通信社

 日本人のゲノム(全遺伝情報)を「次世代シークエンサー」というDNA解析装置を使って解読することに成功したと、理化学研究所ゲノム医科学研究センターの角田達彦(つのだ・たつひこ)チームリーダーらが24日付の米科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に発表した。日本人のゲノム解読の報告は初めて。

 DNAには4種類の塩基が並び、人間の場合は約30億塩基対ある。次世代シークエンサーは、DNAを細かく断片化し、大量の断片を同時に読み取り高速で解析できる。

 角田さんらは米イルミナ社の装置を使い、日本人男性1人の血液から採取したDNAを約5カ月で解読した。初めてヒトゲノムを解読し、2003年に終了した国際プロジェクトは10年以上かかった。最新装置では1~2週間で解読できるという。

 角田さんらは、塩基が個人によって異なる場所を約313万カ所見つけ、国際プロジェクトで解読されたヒトゲノムにはない約300万個の塩基対を新たに発見した。

 角田さんは「1人だけでは分からないが、数十人程度を解析すれば日本人の特徴が見えてくるだろう」と話している。

水虫菌検査キット開発 商品化へ、福井大など

2010年10月22日 提供:共同通信社

 福井大の法木左近(のりき・さこん)准教授(病理学)らの研究グループは21日、水虫を発症する「白癬(はくせん)菌」を検出できる検査キットを開発し、商品化すると発表した。

 患部の皮膚を界面活性剤に混ぜて試験紙に垂らす仕組み。妊娠検査薬と同様に、陽性だと赤い線が浮かび上がる。水虫は皮膚科医が顕微鏡で調べて診断するが、商品化すれば誰でも手軽に検査できそうだ。

 法木准教授らが白癬菌に反応する抗体の作製を東洋紡(大阪市)に依頼し、抗体を吸着させた試験紙を試作した。実用化に向けてチッソ(東京)と検討を始め、2012年をめどにキットの一般販売を目指す。

 国内の水虫感染者は2500万人に上るとの推計があり、法木准教授は「水虫は最近、若い女性に増えているが、恥ずかしがって病院に行かない。早急に治療するきっかけになれば」と話している。

うつ病 運動療法が効果 薬効きにくい人も改善 再発率低く

2010年10月22日 提供:毎日新聞社

うつ病:運動療法が効果 薬効きにくい人も改善 再発率低く

 うつ病を運動で治す試みが注目されている。薬の効きにくい人が改善することがあるほか、再発率が低いとの研究成果も出ている。

 首都圏に住む30代の男性会社員は、自宅近くを15分、週4回速歩きをしている。腕を大きく振り、ハアハアと息が弾むほどのスピードを保つ。終わるとじっとり汗をかく。2カ月後、気分が晴れてきたのを実感するようになった。

 「うつうつと家に閉じこもっていたが、今は友人とお茶をしたり、人と積極的にかかわれるようになった」と男性は話す。10年以上抗うつ薬を飲んでいるが、これほど変わったのは初めて。両親と電話で話すと「声が明るくなった」と言われた。夜寝て朝起きる規則正しい生活になり、会社への復職を考え始めている。

 男性が通う「青葉こころのクリニック」(東京都豊島区)の鈴木宏医師は「運動すると気分がすっきりして前向きになれる」と話す。大事なのは、一人一人に適した強度と頻度の運動を一定期間続けることだ。クリニックは患者の脈拍や最大酸素摂取量を測り、速度や運動量を指示。患者は週3~4回、計1時間程度の速歩きをする。

 歩くときは、信州大医学部が開発した計測器を腰につけ運動量を測る。「記録を確認できるので意欲が続きやすい」と鈴木医師。昨年の開院後、延べ約20人が取り組み、続けられた17人のほぼ全員に効果があったという。

 運動療法は、自殺を考えるような重いうつ病患者には勧められないが、軽症から中等症のうつや、自分の好きな仕事や活動の時だけ元気になる新型うつにも効果がみられるという。

 米国デューク大の調査では、薬物療法の後にうつ病を再発した人は38%だったが、運動療法をした人の再発率は8%だった。鈴木医師は「人には自然回復力がある。運動は主体的に取り組むためか、再発しづらい印象がある」と話す。

 専門知識が必要なため、運動療法を行う診療所はほとんどなく、健康保険もきかない。鈴木医師は、信州大運営のNPO法人で1カ月1万2600円で指導している。

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 聖路加看護大の小口江美子教授(予防医学)らは08~10年、薬が効かないうつ病患者4人に運動療法を併用したところ、うつ状態が改善し、日本精神神経学会などで発表した。休職・休学中だった4人は、4カ月~1年6カ月にわたってウオーキングに取り組み、全員が会社や大学に戻れた。

 「朝起きられず午前の活動が苦手なうつ病の人たちに、運動を日課にしてもらうのは大変だった。でも最後には笑顔も見られるようになり、歩く習慣も根付いた」と小口教授。

 うつの程度を測るハミルトンうつ病評価尺度(23以上は重症、7以下は回復)を調べたところ、ある大学生は運動前に22ポイントだったのに終了後は7ポイントに下がっていた。

 なぜ、運動すると気分が安定するのか。

 生物学的には、脳血流や脳内の神経伝達物質が増え、ストレスホルモンが安定するとされている。共同研究した慶大医学部の渡辺衡一郎専任講師(精神神経科学)は「ひきこもりがちの患者さんに日課ができることは大きい。定期的な体力測定で体力増強がわかり、励みになって意欲が増し、うつ症状の改善につながった可能性がある」と話す。

 各国では、運動の効果は認められつつある。渡辺講師によると、英国や米国テキサス州の治療ガイドラインは、軽症うつに運動を勧めている。

 慶大病院では年内にも、軽症者数十人を集め12~16週間にわたってウオーキングやジョギングの運動療法を試み、効果を確かめる研究を始める。冨田真幸助教(同)は「一人一人の体力にあった運動量をアドバイスする、テーラーメードの治療を行う。将来的には、運動でうつを予防する取り組みにつなげたい」と話している。【山本紀子】

虐待受け成長、望まぬ出産 帰れない赤ちゃん/下

2010年10月22日 提供:毎日新聞社

帰れない赤ちゃん:/下 虐待受け成長、望まぬ出産

 ◇「育児できない」養子に 親への支援充実を

 19歳の少女は電話の向こうで泣きじゃくるばかりだった。東京都内の児童福祉施設に勤める高橋さん(37)が「生きてて良かった」と声をかけると、少女はやっと言葉を発した。

 「こうのとり(赤ちゃんポスト)ってどこにある?」

 音信不通になっていた元寮生の裕美さん=仮名=から高橋さんに電話があったのは、3年前の春。声の様子から望まぬ妊娠をしたと察したが、事情を聴いても「殺すか、こうのとりに預けるしかない」と繰り返すばかり。居場所を聞き駆けつけると、裕美さんはうつろな表情で立ち尽くしていた。おなかの膨らみが服の上からも分かった。

 裕美さんは母子家庭の一人っ子。母は水商売と売春で生計を立て、小学校に通うころにはひんぱんに家を空けて1カ月戻らないこともあった。置いていくお金で食べ物を買い、帰りを待つ毎日。「臭い、汚い」とからかわれても、給食を食べるために登校した。大規模団地に住んでいたのに、深刻なネグレクト状態にあった子どもを助ける大人はいない。5年生で不登校になり、母は自殺した。

 児童相談所に保護され、人を信じられずトラブルを繰り返しては施設を転々とした。16歳で高橋さんの施設に来たが、働いて寮費を納めることができず、半年足らずで退寮になった。

 それから友人宅などを転々とし、生活費に困り買春相手を探した果ての妊娠だった。父親は分からず、中絶できる期間は過ぎていた。取り乱す裕美さんを、高橋さんは「あなたの体も心配。無事に産まなきゃ」と説得。施設スタッフ全員で奔走し、落ち着いて暮らせる場所を見つけた。

 電話から数カ月後、裕美さんは女の子を出産した。元気な我が子を見ても育てようという気持ちにはなれず、赤ちゃんは養子に出されることになった。

   ◇

 高橋さんが勤める施設には時々、退寮後に結婚して出産した女性から育児の悩みを訴える電話がある。今夏出産した女性も「子どもがかわいいと思えない。苦しい」と訴えてきた。彼女自身がかつて自分の親からひどい虐待を受けていた。

 親から大切にされた記憶がない子が親になるとき、我が子とどう向き合えばいいのか悩み、育児に困難を抱えることは多い。高橋さんらは「かつて虐待の被害者だった彼女たちを加害者にしてはいけない」との思いで、かかわり続ける。裕美さんについても「もっと支えがあれば、別の選択肢があったかもしれない」と悔やまれてならない。

 恵泉女学園大の大日向雅美教授(発達心理学)は「育児不安やストレスを抱え、虐待と紙一重のところにいるお母さんはたくさんいる。赤ちゃんが家庭で大切に育てられていくためには、親への支援がもっと必要だ」。

   ◇

 「大事な話がある」。この夏、出産から3年たった裕美さんが高橋さんを呼び出した。「子どもは元気でいるのかな。いつか引き取ることができればいいのに」。芽生え始めた母性を前に、高橋さんはこみあげるものを抑えられなかった。

 しかし、子どもの様子は全く分からない。養子縁組した子と生みの親が交流することは極めて難しいという現実を伝え、せめて「この人なら会わせてもいい」と養父母に思ってもらえるよう、生活環境を整えたほうがいいと勧めた。

 裕美さんは今、来月の高卒認定試験に向け勉強中だ。「資格を取って少しでもいい条件で働き、生活を安定させたい」。記者の目をまっすぐ見て、力強く言った。【山崎友記子】

医師の首絞め看護師殴る…患者の院内暴力深刻

2010年10月22日 提供:読売新聞

 茨城県内の医療機関で、患者から身体的・精神的暴力、セクハラ(性的暴力)などを受ける院内暴力が深刻な問題となっている。

◆現場の声 

 「医者を呼べ、お前らも殴られたいか!」。県内のある病院の夜間救急外来に、酒に酔った男性が来院した。名前を尋ねる女性看護師に「さっさとしろ。チャカ(拳銃)持ってるんだ!」とすごみ、頭をつかんで振り回した。けがはなかったが、この看護師はその後、不眠が2、3日続いた。

 筑波大大学院の三木明子准教授(看護科学専攻)が6月に出版した「看護職が体験する患者からの暴力―事例で読み解く」(日本看護協会出版会)で、全国の院内暴力の実態が明らかにされた。読売新聞の取材では、県内でも「急いでいるから薬だけ欲しい」と診療を拒否したり、「治療期間が長引いた分だけ生活補償しろ」と無謀な要求をしたりする患者や、女性看護師へのストーカー行為など実例は多岐にわたる。

 ◇茨城県内の院内暴力の事例
・看護師が殴る、けるの暴行を受け、眼窩(がんか)底骨折で手術、もう1人はあばら骨を折った
・つばを吐く、かみつく、ひっかく、暴言を吐くなどの行為を日常的に受けた
・作業療法士のリハビリ説明が気に入らず、なだめに入った医師が首を絞められた
・朝7時の体操の声かけに行くと、いきなり顔を殴られた。「眠かった」との理由だった
・介助のため、もう1人職員を呼びに行くと説明すると「不親切だ。お前なんて簡単に殺せる」と大声を出し、足げりされた
・ベッド横でカーテンを閉め、体をふいていると胸を触られた
・患者の家族から「体をよくふいていない」、「一番に父の処置をしろ」と召し使いのように扱われた。(2008年、三木准教授の調査より)

 ◆病院の半数被害

 全日本病院協会が2007-08年、全国の会員2248病院を対象に行った「院内暴力など院内リスク管理体制に関する医療機関実態調査」によると、患者やその家族らから職員が院内暴力を経験していた病院は52・1%に上った。1106病院から回答があり、有効回答率は49・2%。

 発生事例のうち、「警察への届け出」は5・8%、「弁護士への相談」は2・1%に過ぎず、多くは院内で対応していた。同協会は「院内暴力の対応に伴う病院負担が大きいことがうかがえる」としている。

 一方、職員の被害状況を院内で把握しようと、報告制度などを整備しているのは38・9%、対策マニュアルや指針を整備しているのは16・2%、院内暴力を回避するための研修を開催しているのは12・7%にとどまった。(原田この実)

専門医受診が成功率高く 新・禁煙事情/5止 あなたの処方せん/14

2010年10月22日 提供:毎日新聞社

あなたの処方せん:/14 新・禁煙事情/5止 専門医受診が成功率高く

 10月1日のたばこ増税を機に、禁煙治療が関心を集めている。東京医科大の平山陽示准教授(総合診療科)は、禁煙外来での治療を勧める。医師によるカウンセリングや適切な治療薬の使用によって、禁煙成功率が高くなるからだ。

 最近注目されるのは、内服薬の「チャンピックス」(一般名バレニクリン酒石酸塩)。この薬は、ニコチンを含まない日本初の経口禁煙補助薬だ。服用すると、ニコチンと本来結合する脳のレセプター(受容体)にこの薬がくっつき、快感を与える神経伝達物質のドーパミンが放出される量を、ニコチンに比べ少量に抑えることができる。

 使用法は、チャンピックスを飲むだけの簡単なもので、3カ月間服用。最初の1週間はたばこを吸うこともできるため、無理なく始められる。たばこが吸いたくなったり、イライラしたりする離脱症状だけでなく、喫煙による満足感を抑制する効果も期待できる。吐き気や頭痛、便秘などが副作用として表れる可能性があるため、医師による適切な処置が必要だ。平山さんによると、この薬は保険適用され、費用は1万5000~2万円程度という。

 だが増税で禁煙外来を訪れる患者が急増したため、薬も品薄になっている。製造元の製薬企業「ファイザー」は今月、チャンピックスが患者の要望に応じて供給できない状況が発生したと発表した。新規患者への処方を延期するよう医療機関や薬局などに要請、再開は来年1月になる見込みという。

 禁煙による体重増加を心配する患者は少なくない。米国の報告書によると、禁煙者の8割に体重増加がみられたが、平均で2・3キロ。日本での研究でも平均1・5キロで、大幅に体重が増えるわけではなさそうだ。

 平山さんは「もらいたばこなどで、治療後も再び吸ってしまうことがあるかもしれない。だが治療前と違って禁煙への関心は強いため、再び治療を始められるはず。こうしたことを繰り返しながら、徐々に禁煙できるようになるので、あきらめないで頑張ってほしい」とアドバイスする。=おわり(河内敏康が担当しました。25日からは「手肩のしびれ」です)

動脈硬化の進行抑制に成功 新治療薬期待も、金沢大

2010年10月22日 提供:共同通信社

 金沢大学は21日、多久和陽(たくわ・よう)教授(血管分子生理学)らの研究グループがマウス実験で、脂質性物質の働きを抑える化合物を使いコレステロールの取り込みを低下させ、動脈硬化の進行を食い止めることに成功したと発表した。新治療薬への応用が期待できるとしている。

 動脈硬化は血液中のコレステロール値を下げる「スタチン」などの薬を投与する治療が一般的だが、グループは白血球の一種「マクロファージ」が血管壁でコレステロールを取り込み、炎症を起こしていることに着目。

 血液中に存在している脂質性物質の受容を抑える機能が知られていた化合物「JTE-K1」をマウスに投与したところ、マクロファージのコレステロール取り込みが低下したという。

 グループは今後、JTE-K1を使った臨床実験や副作用の調査を行い、動脈硬化の新治療薬として実用化を目指すとしている。

 多久和教授は「これまで使用されてきた薬と組み合わせて、より有効な治療の確立に寄与できれば」と話している。

 実験結果は米医学誌電子版に掲載された。

※医学誌はJournal of Clinical Investigation

多剤耐性菌拡大防止へ提言 治療薬承認など、4学会

2010年10月22日 提供:共同通信社

 帝京大病院などで多剤耐性アシネトバクターの院内感染が相次いだことを受け、日本感染症学会など4学会は21日、耐性菌の広がりの効果的な監視や、有効な治療薬の早期承認などを求める提言をまとめた。感染拡大防止を目的に国などに必要な措置を求める内容。

 提言では、耐性菌の状況を正確に把握するため、日本の医療環境に合った「多剤耐性」の定義を早急に決める必要があると指摘。

 現在は、耐性菌の検出状況などのデータが医療現場に反映される効果的な仕組みがないが、そうした情報を医療機関が知り、対策に生かす必要があると強調。

 医療従事者の感染防護具は診療報酬で賄われず、厳格な対策を取るほど病院経営に悪影響を及ぼすとして、診療報酬の対象とするよう求めた。

 また多剤耐性アシネトバクターに効果が期待される治療薬として国内未承認のコリスチンやチゲサイクリンを早期に承認するよう訴えた。

 ほかの3学会は、日本化学療法学会、日本環境感染学会、日本臨床微生物学会。

イメージすれば指が動く? 脳活動測定、画面上で再現

2010年10月21日 提供:共同通信社

 人が指先を動かした際の脳の活動を測定しデータを解析、コンピューターの画面上で指先の動きを再現する技術を、情報通信研究機構と長岡技術科学大(新潟県)、国際電気通信基礎技術研究所(京都府)が共同で開発、20日発表した。

 体の不自由な人が頭の中でイメージしただけでロボットアームを操作したり、遠隔地からさまざまな作業を行ったりする技術への応用を目指す。

 研究チームは、指先を縦や横、斜めに約20センチ動かした際の、脳の神経細胞の活動に伴う磁場や血流のわずかな変化を、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)などで計測。解析してコンピューター画面上の指で再現することに成功した。誤差は1・5センチ程度だった。

 研究チームは「滑らかな動きを十分な精度で再現できた。装置を軽量化するなどして実用に近づけたい」としている。

「コレステロール高めが長生き」…「根拠乏しい」医師会など批判

2010年10月21日 提供:読売新聞

 日本医師会(日医)と日本医学会、日本動脈硬化学会は20日、東京都内で開かれた日医の定例記者会見で、「コレステロールは高めが長生き」とする日本脂質栄養学会作成の「長寿のためのコレステロールガイドライン(指針)」について、「科学的根拠に乏しい」と批判した。

 日本動脈硬化学会は、LDL(悪玉)コレステロール値が140ミリ・グラム/デシ・リットル以上などを高脂血症(脂質異常症)とする指針を定めている。同学会は14日、日本脂質栄養学会の指針に反論する声明文を公表。会見で、原中勝征・日本医師会会長と高久史麿・日本医学会会長もこれを支持する姿勢を示した。高久医学会会長は、「LDLコレステロールが心筋梗塞(こうそく)などと直接関係があることは世界的に認められている」と話した。

京大・森本講師ら「入院患者と薬」調査 2割が被害、対策急務

2010年10月21日 提供:毎日新聞社

きょうの病:京大・森本講師ら「入院患者と薬」調査 2割が被害、対策急務 /京都

 ◇血圧低下や下痢死亡例も 人為エラーは13%

 京都大大学院医学研究科の森本剛講師と作間未織助教らの研究グループが、入院患者の約2割で薬による健康被害が起きていることを突き止めた。国内では初めての成果だが、米国の研究でも似たような結果が出ているという。治療に用いられている薬が、逆に患者に悪影響を及ぼすことが半ば常態化していることを示すデータといえ、対策の手掛かりとなることが期待される。【広瀬登】

 研究グループは▽洛和会音羽病院(京都市山科区)▽聖路加国際(東京都中央区)▽麻生飯塚(福岡県飯塚市)の三つの総合病院に協力を要請。04年1~6月、小児科と産婦人科を除く診療科から15診療科と3集中治療病棟をランダムに選択し、調査を実施した。

 患者のカルテを詳細に調査し、投薬とその影響を詳細に調べた。その結果、3459人の入院患者の21%に当たる726人に血圧低下や下痢などの健康被害があったことを突き止めた。被害が複数回の患者もおり、件数では延べ計1010件に上った。

 処方や調剤といった投与プロセスの中で起きたエラーも13%の433人で514件起きていた。エラーにより健康被害があったのは132人、141件。死亡や急性アレルギー反応「アナフィラキシーショック」など命にかかわる被害が全体の1・7%、消化管出血といった重症も7・9%あった。

 この原因を分類すると、副作用など薬を使った結果によるものが86%を占め、残りの14%がエラーによるものだった。エラーの3分の2は処方を指示する際に起きており、経験の乏しい医師では危険性が3・9倍にもなっていることも分かった。

 森本講師は「薬による健康被害は入院患者にとってありふれた“疾患”であることが明らかになったといえる」と指摘。対策としては、医者と患者がともに注意したり、不必要な薬を減らしたりするという基本的なことに加えて「入院期間を短くすることも、患者の安全を高める一つの手段だろう」と話している。

 ◇米専門誌に発表

 今回の研究成果は9月28日に米専門誌「ジャーナル・オブ・ゼネラル・インターナル・メディシン」(電子版)で発表された。

都城高専で新型インフル集団感染

2010年10月21日 提供:読売新聞

 宮崎県などは19日、都城市の都城高専の学生寮で、新型インフルエンザの集団感染が発生したと発表した。

 12人が発熱や頭痛などの症状を訴えているが、いずれも軽症という。

 県福祉保健部によると、同市内の医療機関を受診した寮生の検体を13日、県衛生環境研究所で検査したところ、新型インフルエンザと判明した。19日までに男子10人、女子2人が発症し、自宅で療養しているという。

 県内の新型インフルエンザの集団感染は今年度初めて。県福祉保健部は「これから流行する季節。外出後のうがいや手洗いなどを心がけてほしい」と話している。

(山梨)先住民族「薬用植物絶滅の危機」

2010年10月20日 提供:読売新聞

 「我々の暮らす森には病院はなく、薬用植物に頼っている。絶滅の危機から守ってほしい」。生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせ、名古屋市の名古屋学院大学で19日に開かれた「地球の薬箱を救え!」と題するセミナーで、ケニア・イヤク族のアンドリュー・ナイネネ・レレコイティエンさん(62)が訴えた。

 セミナーは、NGO「トラフィックイーストアジアジャパン」(東京)が企画。漢方薬などの原料として採取される植物の危機的状況を語ってもらおうと、世界の先住民族ら3人を招いた。同NGOによると、薬用や香料用の植物は世界に約6万種あり、約1万5000種は絶滅が危惧(きぐ)されている。有効成分を人工的に合成できても、低コストの野生植物に依存することが多い。

 中国に自生する甘草(かんぞう)は、葛根湯(かっこんとう)など日本で出回る漢方薬の約7割に配合されるが、その根の採取が砂漠化の原因の一つにもなっているという。

NDM1耐性菌を撮影 新潟大、電子顕微鏡で

2010年10月20日 提供:共同通信社

 「NDM1」という遺伝子を持ち、ほとんどの抗菌薬に耐性を示す多剤耐性大腸菌を、新潟大大学院医歯学総合研究科の山本達男(やまもと・たつお)教授(細菌学)が20日までに電子顕微鏡で撮影した。山本教授によると、NDM1耐性菌を撮影したのは世界初とみられる。

 山本教授は、国内で初めてNDM1耐性大腸菌が確認された独協医大病院(栃木県)の男性患者から分離された大腸菌の提供を受け、約1週間かけて撮影した。

 菌は長さ約2マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。通常の大腸菌よりべん毛が多く機動性があり、感染力が強いとうかがえ、白血球からの攻撃を守る膜で覆われており、形が変わるのが特徴という。

 山本教授は「2000年ごろに各地で院内感染を起こしたセラチア菌と、形が変わる点で似ている」と話している。

ストレス対処の仕組み解明 化学物質が神経活動抑制

2010年10月20日 提供:共同通信社

 脳の中でカンナビノイドという化学物質が神経の過剰な活動を抑え、ストレスに対処している仕組みを解明したと、放射線医学総合研究所(千葉市)と米ハーバード大のグループが、19日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 海外では、脳の中のカンナビノイド濃度を高める薬を使い、ストレスなどが原因で起きる不安障害を治療する臨床研究も行われているが、カンナビノイドがなぜ効くかは不明だった。

 人などの脊椎(せきつい)動物は、恐怖のようなストレスを感じると脳の扁桃(へんとう)体の神経活動が活発になり、神経細胞の結合部で情報伝達が盛んになる。

 同研究所の辛龍文主任研究員らは、ラットの脳の扁桃体を調べ、カンナビノイドが関与する情報伝達経路があることを突き止めた。

 通常は、ストレスを受けてもカンナビノイドが放出され、結合部での過剰な情報伝達は抑えられているとみられ、研究グループは、脳のカンナビノイド濃度を高める薬の有効性を示すものだとしている。

ぜんそく発作に強く関係、新たな物質突き止める

2010年10月19日 提供:読売新聞

 ぜんそくの発作に強く関係している新たな物質を、国立成育医療研究センター研究所と東京大の研究チームが突き止めた。

 この物質は、アレルギー性疾患の主な原因とされる免疫物質(IgE抗体)がない状態でも発作を引き起こすもので、新しい治療法の開発などに役立つ成果だ。

 アレルギーの多くは、異物に対するIgE抗体の過剰反応で起こる炎症性疾患とされる。ぜんそく患者も炎症が見られたことから、発作は、ダニなどの死骸(しがい)にIgEが反応して起きると考えられていた。

 同研究所の大保木啓介研究員らは、ぜんそく患者の体内でインターロイキン(IL)33という物質を作る遺伝子が多く発現していることに着目。この遺伝子を壊したマウスは、皮膚炎などIgE抗体によるアレルギー症状を呈したが、ダニには反応せず、大量吸入しても発症しなかった。

骨髄移植合併症、特定分子が関与 筑波大が動物実験 働き抑える新療法

2010年10月20日 提供:毎日新聞社

骨髄移植:合併症、特定分子が関与 筑波大が動物実験 働き抑える新療法

 白血病治療に伴う骨髄移植の合併症のうち、半数以上が発症するといわれる急性移植片対宿主病(GVHD)の発症メカニズムを渋谷彰・筑波大教授のチームが動物実験で突き止め、19日発表した。特定の分子の働きを抑えることでGVHDを防げるため、骨髄提供を待つ血液がん患者と提供者(ドナー)との白血球型の一致度が多少異なっても移植成功の可能性が大きいという。【安味伸一】

 チームは、血液中のリンパ球にもともと存在する特定の分子(DNAM-1)がGVHD発症にかかわっていることを見つけた。この分子はがん細胞を殺すキラーT細胞の表面に現れてがんを攻撃する半面、患者の正常な肝臓や小腸などの細胞も攻撃してしまうことも分かった。

 実験では、ドナー役と患者役で白血球の型が50%異なるマウスの間で骨髄移植を実施し、重度のGVHDを発症させた。

 DNAM-1の働きを抑える抗体を1回投与すると、90日後の生存率は約80%に達し、投与しなかったマウスの約10%を大きく上回った。渋谷教授は「一つの分子を標的に絞った療法で、人間にも適用できると確信している」と話す。

検査の患者負担増少なく 保険適用、国内で普及 【2】

2010年10月20日 提供:共同通信社

 日本肺癌(がん)学会がまとめた新たな治療指針により、特定の遺伝子変異を持つ患者が当初からイレッサによる治療を受けられるようになる。国内の医療現場では既に、この変異を見分ける遺伝子検査が普及しており、保険も適用されるため患者の大きな負担増にはつながらないとみられる。

 肺がん治療に詳しい萩原弘一(はぎわら・こういち)埼玉医大呼吸器内科教授によると、約5万人いると推定される国内の非小細胞肺がん患者のうち、既に約3万人に遺伝子検査が行われている。萩原教授は「医療現場でも過大な負担増にはならない」と話す。

 遺伝子検査は、肺がんの種類を見極める細胞診などほかの検査で余った検体で可能。保険が適用され、外来でも6千円の自己負担で済む。

 日本人では患者の約30%に変異が見つかるという。変異が特に多いのはアジア人の非喫煙者の女性だが、少ないとされる喫煙者の男性でも15%程度との報告もある。

 変異があれば、腺がんや扁平(へんぺい)上皮がんなど、非小細胞肺がんの種類に関係なく、イレッサの効果が期待できる。萩原教授は「治療をする患者の情報は多いほどよい。遺伝子検査は少ない負担で、患者に関する正確な情報が得られる」と意義を強調する。

イレッサ初回投与を推奨 肺がんの治療指針を改定 患者の遺伝子検査後に 【1】

2010年10月20日 提供:共同通信社

 日本肺癌(がん)学会は19日までに、進行した非小細胞肺がんの治療について、患者の検体に特定の遺伝子変異があれば、初回治療から治療薬イレッサ(一般名ゲフィチニブ)の投与を検討するよう、医師向けの治療指針を改定することを決めた。前提として、抗がん剤治療を受ける患者には、原則として遺伝子検査の実施を推奨する。

 イレッサは劇的な効果がある一方、副作用による死亡例も相次いだ。従来の指針では、ほかの抗がん剤で効果がなかった場合の選択肢として位置付けられていた。

 学会理事の弦間昭彦(げんま・あきひこ)日本医大教授は「一部の患者に対しては、イレッサ投与の妥当性が確立された」と話している。

 学会は、2004年12月~09年8月に発表された各国の文献を検討。遺伝子変異があるケースでは、イレッサの投与が生存期間の延長に効果的との知見が得られたとしている。国内の非小細胞肺がん患者は推定約5万人。約30%の患者で遺伝子に変異があるという。

 新指針によると、進行した非小細胞肺がんの患者について、一律に遺伝子変異の有無を確認。変異がある患者で、歩行や身の回りのことが自分でできる程度に全身状態が良い人については、初回治療からイレッサ投与を検討する。

 全身状態がもっと悪い患者でも、副作用の危険性を十分検討しつつ、投与を考慮する。変異のない患者には別の抗がん剤を検討する。

 従来の指針ではイレッサ投与を「勧める根拠が明確でない」と指摘。医療現場でも、ほかの抗がん剤で治療した後の第2次、第3次の治療薬として使っている。

※イレッサ

 英国の製薬会社「アストラゼネカ」が開発した肺がん治療薬。がん細胞を見分けて狙い撃ちする分子標的薬と呼ばれるタイプで、がん細胞に発生することの多いタンパク質の働きを抑え、細胞の増殖を防ぐ。2002年、世界に先駆けて日本で発売。一部の患者には劇的な効果があるとされる一方で、間質性肺炎などの副作用を起こし死亡するケースが相次ぎ、訴訟も起きた。

※肺がんの種類

 肺がんは腫瘍(しゅよう)細胞が丸くて小さい小細胞肺がんと、腫瘍が大きいものや平たい形をしたものなどがある非小細胞肺がんに分類される。肺の中心部にできることが多い小細胞肺がんは、転移しやすく進行も早いが、抗がん剤や放射線治療の効果が出やすい。一方、抗がん剤などが比較的効きにくい非小細胞肺がんは、肺の周辺部に多い腺がんや、喫煙と関係が深い扁平(へんぺい)上皮がん、大細胞がんに分けられる。

イヌやネコなどのペット、野生動物やヒトによる咬傷は創感染が起こりやすい。

特に歯牙が脂肪層に達すると、創内部が閉鎖腔となり細菌は増えやすく危険だ。
一般的には洗浄が推奨されるが、夏井睦氏は継続的な創内の液体排出こそ重要と考える。

賛成洗浄には実質的な感染防止効果はない

咬傷の治療で、創内の洗浄は実質的に効果はない」と考える石岡第一病院の夏井睦氏

 「咬傷の治療を考えると、本質的な問題は、創内に血液やリンパ液が滞留し、細菌増殖の場ができること。単に創面を洗浄しても意味はなく、液体を適切に排出させることが重要だ。創内部を閉鎖腔にすることを防げば感染は恐くない」。茨城県の石岡第一病院傷の治療センター長の夏井睦氏はこう説明する。

 イヌやネコといったペットを中心に、咬傷は日常診療において遭遇頻度の高い疾患。時には、野生動物や人による咬傷も問題となり得る。

 こうした咬傷で厄介なのは感染が高い確率で起きること。動物の口腔内に存在する細菌が、歯牙が食い込む時に深くまで付着するからだ。さらに、創傷の入り口が狭く、創内部が閉鎖腔となって、血液や壊死組織で細菌が増殖しやすくなってしまう。

 咬傷は「垂直型」と「水平型」に分かれる。歯牙が皮膚や皮下組織を貫くのが垂直型で、皮膚軟部組織が噛み取られて欠損したのが水平型。より大きな問題となるのは垂直型で、初期に適切な処置を行わないと確実に化膿してくる。

 夏井氏が創傷治療で一貫して問題と見るのは、血液やリンパ液という細菌増殖の場が存在することだ。「垂直型咬傷では、腔に溜まった液体は正常な循環から切り離されており、いったん感染が起きると、感染を抑えることが難しい。抗菌薬を投与しても、血液を介して運ばれる抗菌薬は十分に腔内には届かない。さらに貪食細胞も入り込めない。咬傷を縫合したりテーピングしても、たまった液体が全く外に出られず、感染はむしろ起こりやすくなってしまう。重要なのは、たまった液体を外に排出すること」(夏井氏)。

 夏井氏は特に垂直型の咬傷の治療について、5つのポイントを挙げる。まず、抗菌薬が創内に届きにくいとはいえ、細菌増殖を抑える目的で、広い抗菌スペクトラムの抗菌薬を投与することは必要と見る。2つ目は、創の消毒、創内の洗浄は実質的な効果はなく、不要ということ。3つ目は、ナイロン糸ドレナージを掛けるということ。4つ目は、創面を、吸収力の強いポリウレタンフォームやアルギン酸などの被覆剤で覆い、液体を吸い上げること。5つ目は、裂創でも縫合しなくてよいということ。

消毒や洗浄はほぼ無意味

 中でも「ナイロン糸を使ったドレナージが有効」と夏井氏は強調する。下に提示した中型犬による咬傷。前腕遠位背側尺側に、長さ約1cm、深さ約1.5cmの傷があり、脂肪層に達していた。夏井氏はナイロン糸を利用したドレナージで治療した。

 ナイロン糸のドレナージとは、1-0あるいは2-0のナイロン糸を3本から5本創内に挿入して、創内が閉鎖腔になるのを防ぐ方法。毛細管現象の原理で、腔内の液体が排出される。1-0の糸を3本ほど入れた。奥まで入れる必要はないという。ナイロン糸が飛び出さないよう、絆創膏を張り、ガーゼで覆った。夏井氏は、この方法を咬傷の治療に広く適用している。

 夏井氏は、「創内を洗って細菌数を減らす発想はあるが、多分『机上の空論』。受傷直後であれば、洗浄も意味があるかもしれない。しかし、感染成立には創面の細菌数は重要でなく、感染源となる創面の液体を持続的に排出することこそ必要で、洗浄は本質的には意味はない」と考えている。受傷から時間が経過すると、傷口の入り口が閉じかけていることから、局所麻酔下で入り口を少し広げ、確実にドレナージが効くようにナイロン糸を挿入することが有効という。

 また、過酸化水素水といった消毒液で洗浄して、嫌気性菌を除去する処置については、「全く無意味」というのが夏井氏の考え。ドレナージを効かせて好気条件にすれば嫌気性菌は増えないと見ている。

 顔面の咬傷は傷痕を残さないよう、縫合が考えられるが、「縫合しない方がよい」と夏井氏。「縫合によってむしろ感染を招き、傷が残る恐れがある」と考えている。

 なお、水平型の咬傷の治療は簡便で、創面を適切に洗った上で、止血をかねてアルギン酸を当ててフィルムで覆うだけでよい。いずれにせよ重要なのは、創面の液体を吸収して、とにかく感染の場を取り除くこと。とりわけ問題となる垂直型の咬傷において、最も有用な手段がナイロン糸によるドレナージと位置付けている。

 夏井氏は「自らの創傷治療の考え方は従来の治療法を完全否定する部分があるのだが、多数の症例を経る中で考え方は正しいという思いを強くしている。実践した人が効果を実感し、自然と治療は広がっていくのだろう。海外の論文投稿や学会発表も自ら行ったが、論文で注目されるという時代でもないだろう。むしろインターネットで症例を継続的に伝えることを重要視している(新しい創傷治療)。もちろん簡単な治療なので実践した人の中で、論文投稿されてもいい。最初に治療を始めた人が論文投稿しなければならないわけではないだろう」と話す。

結婚目前、奪われた命 厳罰求め9万人の署名

2010年10月19日 提供:共同通信社

 歩道に突っ込んできた車に3人の看護師が命を奪われた横浜市都筑区の事故。被害者の加藤智子(かとう・ともこ)さん=当時(43)=は結婚を約束した男性と新居を探していた最中、悲劇に見舞われた。「こんな事故を二度と起こさないで」。遺族は運転していた少年(19)に、量刑の重い危険運転致死傷罪を適用するよう約9万6千人分の署名を集めたが、適用はかなわなかった。

 義兄の可児直行(かに・なおゆき)さん(49)によると、加藤さんは明るく、面倒見の良いあねご肌だった。小学生のころ、末期がんのおじを世話する看護師たちの優しさにあこがれ、同じ道に。昭和大横浜市北部病院で看護師主任を務め、入院患者から「入浴は加藤さんとじゃないといや」と言われるほど頼りにされた。

 高齢の母親と2人暮らしだった加藤さん。事故前、長年交際していた男性との結婚を決め、「母を1人にせず、近くでみてあげたい」と同じマンション内に新居を探していた。遺骨は、婚約者の手でお墓に納められた。

 横浜地検は昨年7月、少年が故意に信号無視したとは断定できないとして、危険運転致死傷罪ではなく、自動車運転過失致死傷罪で起訴。疑問を感じた遺族が街頭やインターネットで呼び掛けた署名活動は、元患者や全国の看護師らに広がった。今年9月に署名を横浜地裁に提出した可児さんは19日、禁固4年以上5年以下の不定期刑という少年への判決言い渡しを傍聴し「そんなものかとがっかりした。危険な運転が事故原因なのは明らか。量刑は受け入れられる重さではない」と悔しさをにじませた。

看護師3人死亡事故で有罪 19歳少年に禁固4~5年

2010年10月19日 提供:共同通信社

 横浜市都筑区で昨年6月、看護師の女性3人が巻き込まれて死亡した車の衝突事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた少年(19)に、横浜地裁は19日、「運転は危険性が高く悪質で、結果は極めて重大」と禁固4年以上5年以下の不定期刑(求刑禁固5年以上7年以下の不定期刑)の判決を言い渡した。

 小池勝雅(こいけ・かつまさ)裁判長は判決理由で、少年の車が赤信号に変わった後に制限速度を約20キロオーバーして交差点に進入したと認定。「勤務先で重要な職務を負っていた3人が理不尽に人生を奪われたのに、被告は内省が十分でない」と指摘した。

 さらに判決言い渡し後、少年が事故当時、利き足の右足の指を骨折し左足でアクセルやブレーキを踏んでいたことに触れ「あなたは『危険を感じなかった』と述べたが、運転への傲慢(ごうまん)さが遺族の心を傷つけたことを考えてほしい」と諭した。

 判決によると、少年は大学生だった昨年6月1日夜、乗用車を運転し、交差点で右折の対向車と衝突。弾みで歩道に突っ込み、信号待ちをしていた昭和大横浜市北部病院(都筑区)の看護師加藤智子(かとう・ともこ)さん=当時(43)=ら3人をはねて死亡させ、対向車の男性に軽傷を負わせた。

92歳女性が入浴中に水死 東京・荒川の介護老人施設

2010年10月19日 提供:共同通信社

 東京都荒川区の介護老人保健施設「ひぐらしの里」で2日、認知症の女性(92)が入浴中におぼれて死亡していたことが19日、警視庁荒川署への取材で分かった。

 荒川署によると、女性は認知症に加え、足が不自由だったという。

 司法解剖の結果、死因は水死と判明。施設の職員がほかの入所者を介助するため浴室から離れていた際におぼれたとみられ、同署は業務上過失致死の疑いで調べている。

 同署によると、2日午後2時半ごろ、施設地下1階にある風呂の浴槽で女性が湯に顔をつけてぐったりしているのを職員が見つけた。

 この施設では入所者が入浴する際は職員が介助することになっていたとされるが、施設側は「調査中のためコメントは控える」としている。

臓器移植受けた女性死亡 改正法施行後3例目、愛知

2010年10月19日 提供:共同通信社

 藤田保健衛生大(愛知県豊明市)は19日、改正臓器移植法に基づく8例目の脳死移植で腎臓と膵臓(すいぞう)の同時移植手術をした50代女性が多臓器不全で死亡したと発表した。

 藤田保健衛生大は「改正法施行後に、臓器移植を受けた患者の死亡は3例目。手術や術後管理に問題はなかったと考えている。残念ながら大変悲しい結果となった」としている。

 大学の説明によると、移植を受けた女性患者は1型糖尿病歴が40年で、透析療法を12年間続けていた。9月13日に移植手術を受け、術後は合併症もなく腎臓と膵臓は正常に機能していたが、約1週間後に発熱。重症感染症から多臓器不全を併発して今月17日に死亡した。

 臓器を提供したのは、市立札幌病院で家族が脳死判定などを承諾した40代男性。

(東京)乳がん癒やしポーチ手術予定者へ、経験者が製作

2010年10月19日 提供:読売新聞

 10月は乳がん月間。早期発見・撲滅を呼びかける世界的なキャンペーンの一環として、都内の手術経験者の女性約70人が、これから手術を受ける人たちのために、体液を外部に出すのに必要な「ドレーンバッグ」のカバーを手作りした。水色や花柄など女性らしい生地で、術後の沈んだ心を癒やしてほしいとの経験者ならではの思いが込められている。

 カバーを作ったのは「いたばしオアシスの会」(板橋区)のメンバー。乳がんの早期発見・撲滅運動のシンボルであるピンクリボンに倣い、「ピンクリボンポーチ」と名付けた。

 乳がんの手術では、わきの下のリンパ節を切除することが多く、術後の数日間は、あばらの近くに排液管(ドレーン)をつけてリンパ液や血液を外に出さなければならない。

 同会は手術経験者が悩みを打ち明け合うなどの活動をしており、会員からは「液をためる透明なドレーンバッグを見たとき、手術でショックを受けた心身に余計な負担がかかった」との声が多かったという。

 このため、メンバーは透明なバッグをすっぽり覆う方法を考案。ポーチのように肩からぶら下げる布製カバー約150個を手作りし、大学病院や医師会などに配った。「わたしたちは仲間です。ご回復と笑顔をお待ちしています」--。患者を慰めるそんなメッセージカードも添えた。

 会員の公務員、遠藤敦子さん(51)は2年前、2回にわたる手術を受けた。「がんの不安と孤独は、患った人にしかわからない。やり場のない憤りを理解してもらえる仲間が、心の支えになると伝えたかった」と話す。

 同じくメンバーの主婦、西山麻美(まみ)さん(35)も2006年8月に手術し、抗がん剤治療も経験し、死と向き合った。「明るい色のカバーに誰かの温かい言葉があれば、不安が和らいだかも」。そんな思いをカードの励ましの言葉に込めた。

 西山さんは、子育てに追われ、乳がん検診を一度も受けなかったことを後悔している。「『自分のことは後回し』という母親は多いと思うが、検診は必ず受けてほしい」と訴える。

 国内では10月中、各地で自治体やNPOがイベントなどを通じて、女性に検診を呼びかけている。

鉄使った疑似ウイルス開発…医薬品製造コストダウン

2010年10月19日 提供:読売新聞

注文、問い合わせ続々

 医療・環境関連機器開発・販売会社「セパシグマ」=真鍋征一社長(68)、北九州市若松区=が、血液製剤などの製造過程で用いられる疑似ウイルスを、安価な鉄を原料にして造り出すことに成功した。

 医薬品製造のコストダウンにつながるため、メーカーなどから注文や問い合わせが相次いでいる。

 疑似ウイルスは、血液から医薬品を製造する際に不可欠な、ウイルス除去膜の性能試験で用いられる。

 現在は高価な金で作られた疑似ウイルスが用いられることが多いが、同社が開発した鉄コロイド溶液を疑似ウイルスとして使った場合、価格が大幅に抑えられるという。

 鉄の粒子の大きさを一定に保つことが難しいが、粒子の周辺に水分子を取り付けて溶液のpH(水素イオン指数)を調整することで実用にこぎつけた。

 鉄コロイド溶液は、すでにドイツのメーカーに出荷している。同社は、北九州市の助成金を得て、量産化に向けて研究を進めている。

 真鍋社長は「量産化を実現し、地元での雇用創出にもつなげたい」と話している。

「家で最期」支える訪問看護

2010年10月19日 提供:読売新聞

 「住み慣れた自宅で最期まで過ごしたい」と望んでも、それがかなう人は少ない。実現には何が必要なのか。訪問看護ステーションの取り組みから考えた。(針原陽子、写真も)

病院やボランティアと連携

 東京都新宿区の静かな住宅地。一人暮らしの女性(95)のもとを訪れた看護師の田中信子さんが、血圧を測りながら「夜、一人で寂しくないですか?」と話しかけた。女性は「寂しくないよ」と答える。2人は10年来の付き合いだ。

 認知症や心臓疾患のあるこの女性の要介護度は現在、最重度の「5」。家族が朝と週末に訪れるほか、訪問介護・看護、医師の往診を受けている。しかし、一人の時間も多い。万一の事態がいつ起きてもおかしくないが、「救急車は呼ばない」と以前から約束している。家族やヘルパーが異変に気づいた時は、田中さんの勤める「白十字訪問看護ステーション」(本部・新宿区、秋山正子代表)に連絡し、そのうえで往診医を呼んだりすることになっている。

 女性の次女(64)は「母にとってはこの家こそ『自分の居場所』。最期は家で迎えさせたい。訪問看護や往診の先生たちが支えてくれるので安心です」と話す。

 同ステーションは、常勤9人、非常勤7人の看護師が、1か月に平均150人を担当する大規模事業所。在宅看取(みと)りを支援しており、年間60-70人の死亡者のうち、半数以上は自宅で亡くなっている。

自宅で死亡12%

画像の拡大 厚生労働省によると、2009年の1年間で、最も多かった国内の死亡場所は、医療機関で81%。自宅での死亡は12%にすぎない。08年の別の調査では、一般国民の63%が終末期の自宅療養を望むと回答。一方で66%が「家族に負担がかかる」「急変した時の対応に不安がある」などから、家で最期を迎えるのは実現困難と答えている。

 ステーションでは「家で最期を迎えられる」と本人や家族に伝えるほか、在宅療養をしやすくするため、ボランティアを養成したり、病院や行政に働きかけたりするほか、住民啓発などにも取り組む。

 例えば2年前、病院から自宅に戻った肺がん末期の男性(当時76歳)。同ステーション内に事務局を置くボランティアのメンバーが見守りを兼ねて男性宅を訪れ、その人生を聞き取った。男性は死の数日前、自らの人生が聞き書きされた冊子の表紙を見て笑みをこぼした。

 男性の死後、ステーション代表の秋山さんらは病院を訪れ、自宅での様子を報告。主治医は「『男性、一人暮らし、肺がん』の在宅療養なんて想定外だった。今後は希望があれば対応したい」と答えたという。

 ステーション主催で開かれた在宅療養に関するシンポジウムでは、男性の家族も参加し、「最期を住み慣れた家で精神的に楽な状態で過ごせた。私たち家族も満足できた」と語った。

生活の質落とさず

 秋山さんは「自宅の方が生活の質がよく、本人や家族の満足度も高い。ただ、『絶対在宅』でなく、その人にとってどんな形がいいのか考えている」と説明する。

 新宿区も、在宅療養の支援に乗り出した。かかりつけ医の紹介、在宅療養者の急変時に備える「緊急一時入院病床」の確保、訪問看護ステーションの人材確保--などに力を入れる。健康部の白井淳子副参事は「最期まで自宅で療養したいという区民の声に応えるため、在宅療養の支援は急務。今後も在宅医療関係者の話を聞きながら施策を進めたい」と意欲的だ。

 
◆白十字訪問看護ステーションのホームページ(http://www.hakujuji-net.com/020/
◆新宿区の療養支援策は、同区健康推進課のページ(http://www.city.shinjuku.lg.jp/fukushi/index02_04.html)が詳しい。

18歳未満に対応は65病院 臓器提供で厚労省調査

2010年10月19日 提供:共同通信社

 改正臓器移植法に基づき脳死での臓器提供をする際、虐待を受けた疑いがないことを確認する必要がある18歳未満からの提供に対応が可能なのは9月末現在、全国で65病院との調査結果を厚生労働省が19日、発表した。

 提供病院となり得る大学病院や救命救急センター、子ども専門病院など492病院を対象に調査。487病院から回答があった。

 18歳以上を含め、倫理委員会の承認が得られているなど、脳死での臓器提供に関する院内の体制が整っているとしたのは344病院(71%)。このうち65病院(13%)が「18歳未満の児童からの臓器提供に協力可能」と答えた。

 改正法は、15歳以上で書面による臓器提供の意思表示をしていた場合に加え、意思表示がない場合でも家族の承諾で提供を可能にし、15歳未満からの提供もできるようになった。一方、虐待を受けた疑いがある18歳未満からは提供しないと定め、運用指針で、提供病院に虐待防止委員会などの院内組織や、虐待への対応マニュアルを整備するよう求めている。

 改正法は7月に施行。これまでに家族の承諾による18歳以上の提供が15例あったが、18歳未満の提供はない。

細胞侵入のメカニズム解明 エボラウイルス、北大講師

2010年10月19日 提供:共同通信社

 アフリカで時折流行するエボラ出血熱を引き起こすエボラウイルスが、人間の細胞に侵入するメカニズムの解明に、北海道大大学院薬学研究院の南保明日香(なんぼ・あすか)講師(38)らのチームが世界で初めて成功したと、北大が18日発表した。

 エボラ出血熱は高熱や鼻出血を伴う感染症。ワクチンや治療薬はなく、感染者の致死率は50~90%と高い。研究成果は、抗ウイルス薬開発につながると注目されている。

 南保講師によると、無毒化したエボラウイルス粒子に赤い蛍光色素を付け、観察しやすくした後、細胞に吸着。侵入する状況をレーザー顕微鏡で解析した。

 その結果、ウイルスは、細胞が外部の栄養素やホルモンを取り込む「マクロピノサイトーシス」と呼ばれる作用を誘発。細胞内に侵入する様子を観察できた。

 エボラウイルスの感染については、この作用による侵入経路が有力視されていたが、実験にはウイルスが外部に漏れるのを防ぐため、安全性の高い施設が必要で困難だった。近年、ウイルスの無毒化が可能になったことで、実証できたという。

核除いた凍結卵子で成功 クローンマウス、山梨大

2010年10月19日 提供:共同通信社

 マウスの卵子から遺伝情報を含む核を取り除いて凍結保存し、解凍後、別のマウスの体細胞の核を移植してクローンマウスを誕生させることに成功したと、山梨大の平田修司(ひらた・しゅうじ)教授(産婦人科学)と理化学研究所の若山照彦(わかやま・てるひこ)チームリーダーらが19日、英専門誌電子版に発表した。

 再生医療への利用が期待されるクローン胚(はい)性幹細胞(ES細胞)の作製につながる技術。クローンES細胞を作るには多くの卵子が必要で、女性から提供してもらう場合、核が入ったままでは遺伝情報が不正利用される懸念がある。平田教授は「将来、人のクローンES細胞を作製する際に、卵子提供者の精神的負担を減らすことができる」と話している。

 平田教授らは、マウスの卵子から核を取り除き、零下196度で凍結保存。その後解凍し、別のマウスの卵丘細胞という体細胞の核を移植しクローン胚を作製。これを代理母役のマウスの子宮に移植すると、クローンマウスが誕生した。ただ成功率は0・4%で、卵子を凍結しない場合の4%に比べて低く、効率向上の研究を進めるという。

※クローンES細胞

 卵子から核を取り除き、そこに体細胞の核を入れて作ったクローン胚(はい)は、子宮に移植、成長するとクローン動物ができるが、クローン胚が細胞分裂を繰り返した段階で内部の細胞を取り出すとクローンES細胞を作ることができる。さまざまな細胞になる能力がある上、体細胞と同じ遺伝情報を持ち、治療に使った場合に拒絶反応が起きないとされる。

注)専門誌はCELLULAR REPROGRAMMING

#核を入れ替えたものをクローンと言えるのだろうか?ミトコンドリアは元の卵子の情報なのだから,これも入れ替えなければ本当のクローンではないし,私のようなミトコンドリアの病気では,es細胞の場合,同影響するかわからない.ips細胞は私の細胞を使かえない。

京都府立医大の松原教授ら、動脈硬化の仕組み解明 抗老化たんぱく質不足で

2010年10月19日 提供:毎日新聞社

動脈硬化:京都府立医大の松原教授ら、仕組み解明 抗老化たんぱく質不足で

 京都府立医大の松原弘明教授と草場哲郎研究員らのグループは18日、抗老化たんぱく質「クロトー」が不足することで血管が老化し、動脈硬化につながるメカニズムを解明したと発表した。近く米アカデミー紀要(電子版)で発表する。

 グループは、動脈硬化で心筋梗塞(こうそく)や脳卒中となる患者は、腎臓から分泌されるクロトーが少なくなっていることに着目。生まれつきクロトーを持たないマウスを用いた実験で、血管内側の細胞(血管内皮細胞)内のカルシウム濃度が極めて高くなっていることを突き止めた。さらに、このカルシウム濃度上昇で細胞が死んで血管壁にすき間が生じ、血しょうが侵入することを発見。入り込んだ血しょう成分が、血管を石灰化して老化が導かれることを解明した。

 松原教授は「血管病の予防や治療に向けた新たな戦略を開発できる可能性がある」としている。【成田有佳、広瀬登】

子宮頸がん妊婦に多発、発症ピーク若年化

2010年10月16日 提供:読売新聞

 妊娠中に子宮頸(けい)がんが発見される例が多発していることが、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と兵庫県立がんセンター(明石市)による初の全国調査でわかった。

 出産を終えた50歳代だった発症のピークが若年化し、逆に出産年齢が高くなったことで、発症と出産の時期が重なったことが要因とみられる。

 がんの発見で中絶などに至る例も多く、研究チームは、検診での早期発見を呼びかけている。

 調査は、産婦人科など分娩(ぶんべん)を行う全国約1500施設を対象に、2008年1年間に子宮頸がんと診断された妊婦の数などについてアンケート。その結果、51%の施設から回答があり、患者数は計162人(平均年齢31・7歳)に達した。70%は早期がんで、子宮を一部切除し妊娠は継続できたが、子宮を全摘し、中絶の対象となった進行期の患者も44人いた。

 国立循環器病研究センター周産期・婦人科の池田智明部長によると、回答を得た病院の分娩数は国内の全分娩数の約半分であることから、妊婦10万人当たり約30人が発症していると推定。この数字は、国立がん研究センターが発表した罹患(りかん)率ピークの30歳代の35人に匹敵する。池田部長は「妊婦の数字は予想外に高い」と驚く。

ビスフェノールAは有毒 カナダが認定、規制強化へ

2010年10月15日 提供:共同通信社

 【ワシントン共同】米メディアによると、カナダ政府は14日までに、プラスチック原料や缶詰内面の塗装剤などに使われているビスフェノールA(BPA)を、有毒な化学物質と認定した。

 カナダでは既に、BPAを含む哺乳(ほにゅう)瓶の販売を禁止する措置を取っており、BPAを含む塗装剤を使った粉ミルクの缶の規制や、工場から環境へのBPA排出の削減に乗り出すとみられる。本格的な対策に乗り出すのはカナダが初めてという。

 BPAをめぐっては、動物実験の結果から、これまで安全と考えられてきた量より少ない摂取量でも、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)として、乳幼児の神経や行動に影響を及ぼす恐れが指摘されている。このため米国や日本でも安全性を再評価している。

 ロイター通信によると、カナダの保健相は「BPAは人の健康や環境に悪影響を与える恐れがある」と説明。一方、化学産業界は「判断はカナダ保健当局の研究結果や欧州連合の政策と矛盾している」と反発している。

不妊の原因解明へ期待 タンパク質「ナノス」解析

2010年10月15日 提供:共同通信社

 生殖細胞の形成に重要な働きをするタンパク質「ナノス」の構造解析に横浜市立大の橋本博(はしもと・ひろし)助教(構造生物学)と三重大の田丸浩(たまる・ゆたか)准教授(生物工学)の研究チームが成功した。チームによると世界で初めて。15日付の欧州の分子生物学専門紙電子版で発表される。

 ナノスは、ヒトなどの細胞に存在するタンパク質。異常があると精子や卵子といった生殖細胞が形成されず、不妊になることから、構造解析の成功は不妊の原因解明に役立つと期待される。

 研究チームは、小型の魚ゼブラフィッシュのナノスを大腸菌を用いて大量に発現させて精製、結晶化。高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の強力なエックス線を用いて構造解析に成功した。

 研究チームによると、ナノスは従来のタンパク質にはない構造をしている。これまで構造が不明だったため、分子や原子レベルでのナノスの研究を進める上で障害となっていた。

 橋本助教は「ナノス研究が飛躍的に進展すると期待できる。生殖細胞の形成メカニズムの解明につながればいい」と話している。

※ 専門紙は「EMBO reports」

寝返り防止枕、窒息の恐れ 米国で12人死亡、消費者庁

2010年10月15日 提供:共同通信社

 消費者庁は14日、乳児の寝返りを防止するための枕でうつぶせになり窒息死する恐れがあるとして注意を呼び掛けた。米国の消費者製品安全委員会(CPSC)が9月29日、同様の製品で13年間に乳児12人が窒息死したとして消費者に使用を控えるよう警告していた。

 消費者庁によると、日本でも同様の枕が製造販売されており、インターネットで輸入品も購入できるが、国内での事故は報告されていない。

 寝返り防止枕は、枕の両脇に取り付けられたクッションの間に乳児をあおむけに寝かせれば、うつぶせになって窒息するのを防げるとされる。

 しかし、万が一、乳児が激しく動いてうつぶせになってしまったり、クッション部分に顔を押し当てた状態になったりした場合、窒息する恐れがあるという。

ヘルペス感染の仕組み解明 予防薬開発に道

2010年10月14日 提供:共同通信社

 くちびるの周りに赤い水ぶくれができる口唇ヘルペスなどの原因となる単純ヘルペスウイルス(HSV)が、人に感染する仕組みを解明したと東京大医科学研究所の川口寧(かわぐち・やすし)准教授(ウイルス学)らが14日付英科学誌ネイチャーに発表した。

 ウイルスの表面にある糖タンパク質の結合する相手が、人間の細胞側の特定のタンパク質であることを突き止めた。

 川口さんは「このウイルスはいったん感染すると潜伏感染し、頻繁に再活性化する。従来の抗ウイルス薬は感染を防ぐことはできなかったが、今回分かったメカニズムは、感染を防ぐ薬の開発につながる」と話している。

 HSV粒子の表面にある「糖タンパク質B」が人の細胞側のどこと結合するかが謎だったが、川口さんらはその相手が「非筋肉ミオシンIIA」というタンパク質だと解明した。このタンパク質は通常は細胞表面にはなく、HSVが侵入しようとすると表面に出てくる。

 表面に現れるのは特定の酵素が働くためと分かり、マウスの実験でこの酵素の働きを薬で抑えると、HSVの感染を防ぐことができた。

 HSVは唾液(だえき)などを介して粘膜で感染、さまざまな病気を引き起こす。日本人の10人に1人は口唇ヘルペスにかかったことがあるとされる。脳炎は特に病状が重く、後遺症がある場合や死に至ることもある。

脳死臓器移植受けた患者が出産 全国初、40代女性 阪大病院

2010年10月14日 提供:毎日新聞社

脳死移植:移植受けた患者が出産 全国初、40代女性--阪大病院

 大阪大病院は13日、07年に脳死者から提供された膵臓(すいぞう)と腎臓の移植を同時に受けた大阪府内の40代女性が同日夕方、出産したと発表した。国内で行われた脳死移植のレシピエント(臓器提供を受けた人)が出産したのは全国で初めて。生まれたのは男の子で体重2882グラム。母子ともに健康という。

 移植時の主治医、伊藤寿記(としのり)教授らによると、女性は元々1型糖尿病で20歳ごろから透析を受け、00年に臓器移植ネットワークに登録した。07年に臓器提供を受けた後妊娠を強く望んだため、09年から妊娠に適したタイプの免疫抑制剤の投与を受けていた。2度目の自然妊娠で、帝王切開を受けて出産した。

 「ドナーの家族に感謝したい。(提供が)なければ新しい生命の誕生もなかった」と喜んでいたという。予定通りなら21日ごろに退院できる。

 移植医療部の福嶌教偉(ふくしまのりひで)副部長によると、妊娠した女性の腎臓は、胎児の出す尿のろ過をする役割も果たすため、腎不全などの重い腎臓病患者は妊娠しても胎内で子供を育てることができないという。

 NPO法人「日本移植者協議会」(事務局・大阪市北区)の大久保通方(みちかた)理事長は「移植したからこそ、ドナーから頂いた命が次の新しい命につながった。移植医療の素晴らしい成果で、良いことだと思う」と評価した。【林田七恵、曽根田和久】

救急車12台から「生中継」 医師が助言、千葉市で実験

2010年10月14日 提供:共同通信社

 総務省消防庁は13日の有識者作業部会で、救急患者の映像などを現場から消防局に生中継し、常駐の医師から応急処置や搬送先についてアドバイスを受ける実験を18日から千葉市内で実施すると決めた。

 症状に最も適した治療を受けられる医療機関を迅速に選んで搬送するため、中継システムがどれだけ有効かを検証するのが狙い。救急車12台に通信機器を搭載し、患者の映像や音声、心電図、血圧などを千葉市消防局に送信。医師が患者の状態をチェックし、データは市内の医療機関(5施設)に転送される。

 千葉市内では2009年度、救急車5台と医療機関2施設で72回の中継実験を実施。患者の搬送先を決めて出発するまでの所要時間が短縮されるなど有用性が高いことが分かり、今回は規模を2倍以上に拡大した。

 実験は来年3月まで実施。現場と医療機関が交渉に要した時間や応急措置の内容などについて、システムを搭載しない救急車13台のデータと比較する。

補償5百万~2500万円 財政負担2兆円と国試算 原告「責任棚上げ」 B型肝炎訴訟の和解協議 《1》

2010年10月13日 提供:共同通信社

 全国B型肝炎訴訟のうち北海道訴訟の第5回和解協議が12日、札幌地裁(石橋俊一(いしばし・しゅんいち)裁判長)であり、国側は補償額について、症状に応じて500万~2500万円を支払うとする具体案を初めて提示した。原告以外の患者も含めれば、財政負担が最大2兆円になるとする試算も明らかにした。

 国側は未発症の無症候性キャリアーを補償対象外とし、検査費助成などで対応する意向。試算は無症候性キャリアーへの向こう30年間の助成費用5千億円を含む。原告側主張に沿えば最大8・2兆円になると推計した。

 菅直人首相は同日、記者団に「国民に負担をお願いすることもあり得る。被害者と同時に国民にも納得してもらえる和解案を生み出す努力が必要」と述べた。

 原告側は「国の責任を棚上げし、多額の財源を必要とすることを原告の責任のように語るのは本末転倒。試算も根拠がなく過大だ」と反発。無症候性キャリアーも含め、薬害C型肝炎と同水準の1200万~4千万円を求めており、今後も協議は難航しそうだ。

 国側案は、死亡、肝がん、重症の肝硬変は2500万円、軽症の肝硬変は1千万円、慢性肝炎は500万円で、症状が進めば差額を支払う。肝硬変の程度は医学的指標によるが、考え方として日常生活や働くことが制限されるかなどを挙げた。無症候性キャリアーは発症した場合に補償する。

 国側は、B型肝炎の感染者数を110万~140万人と推計。予防接種で感染した救済対象について、最大で(1)死亡5千人(2)肝がん、肝硬変、慢性肝炎計2万8千人(3)無症候性キャリアー44万人-の計47万3千人と算出し、原告側主張に従えば対象は延べ4万7千人増えるとした。

 個別の補償額では「薬害より感染の因果関係を示す証拠に乏しい。1人当たり500万円の賠償を命じた最高裁判決を踏まえるべきだ」とした。

 接種証明では「国内居住を示す戸籍で十分」とする原告側に対し、国側は「母子手帳か接種台帳や接種痕が条件で、緩和するなら補償額の減額が必要だ」とした。

※B型肝炎訴訟

 乳幼児期の集団予防接種で注射器が使い回されたためB型肝炎ウイルスに感染したとして、患者らが全国10地裁に提訴。このうち札幌、福岡両地裁で和解協議が続いている。ウイルスに感染した人がB型肝炎を発症する率は10~15%とされる。発症すると慢性肝炎や肝硬変、肝がんになる。

てんかん新メカニズム、抑制細胞に興奮作用 玉川大脳科学研究所、ラット実験で発見

2010年10月13日 提供:毎日新聞社

てんかん:新メカニズム、抑制細胞に興奮作用 玉川大脳科学研究所、ラット実験で発見

 てんかん発作を引き起こす新たな脳細胞のメカニズムを発見したと、玉川大脳科学研究所(東京都町田市)などの研究グループが13日付の米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」で発表した。研究グループは「これまで抗てんかん薬では治療が不可能だった難治性てんかんの治療のきっかけになるのではないか」としている。【松本惇】

 同研究グループは、てんかん患者の中でも最も多く見られる「側頭葉てんかん」について、抗てんかん薬に効果の有無があるのは、てんかん発作のメカニズムに違いがあると考え、ラットの脳細胞の一部を切り出して実験。電気を流して人工的にてんかん発作の状態を引き起こした結果、通常時は神経細胞の活動を抑制している「介在細胞」が一時的に興奮作用に転じることを発見した。脳細胞が発生させる興奮性伝達物質の「グルタミン酸」を遮断しても同様の結果を得られたという。

 従来は介在細胞がてんかん発作を抑制すると考えられており、抗てんかん薬は、この介在細胞の働きを強化する効果があった。今回の実験では、介在細胞が他の細胞に働きかけないようにする薬を投与したところ、てんかん発作を完全に消失させることもできたという。

 研究グループ責任者の磯村宜和・玉川大教授(神経生理学)は「他の種類のてんかんでも、このメカニズムが当てはまるかを確かめたい。また興奮作用に転じた介在細胞を抑える薬をどのように投与すれば症状が治まるのかも研究していきたい」と話している。

遺伝子投与し中皮腫治療 タンパク質が増殖抑制

2010年10月13日 提供:共同通信社

 アスベスト(石綿)が原因で発症する悪性胸膜中皮腫を、がん抑制効果があるタンパク質の働きで治す新しい遺伝子治療に医薬基盤研究所(大阪府)や大阪大、長浜バイオ大(滋賀県長浜市)のチームがマウスで成功し12日、発表した。

 悪性胸膜中皮腫は、アスベストを吸引後、数十年たって発症する胸部のがん。抗がん剤や放射線治療が効きにくく、有効な治療法開発が急務となっている。同研究所の仲哲治(なか・てつじ)創薬基盤研究部長は「画期的な治療法となる可能性がある。大阪大病院などと協力し臨床研究を進める」としている。

 チームは、SOCS3というタンパク質がヒトの悪性胸膜中皮腫細胞の増殖を抑えることを確認。がん抑制遺伝子p53の働きが活発になることも分かった。

 さらに、マウス胸部に悪性胸膜中皮腫の細胞を移植し、1週間後にSOCS3遺伝子を、運び屋となるアデノウイルスを使って投与。胸部で作られたSOCS3タンパク質ががんの増殖を抑制し、28日後には投与した数十匹のマウスで、がんの大きさが5分の1以下になった。成果は欧州がん学会誌に掲載された。

糖尿病治療薬で男性2人が死亡

2010年10月13日 提供:毎日新聞社

糖尿病:治療薬で男性2人が死亡

 厚生労働省は12日、糖尿病治療薬の「ビクトーザ」について、インスリン治療から切り替えた際に高血糖や糖尿病性ケトアシドーシスを発症する事例が、販売開始後の今年6月以降で計20件報告され、このうち60代男性2人が死亡したと発表した。

 厚労省によると、ビクトーザはインスリンの分泌を促進し血糖値を下げる効果があり、国内で約9000人が使用している。しかし、死亡した患者らはそもそもインスリンを分泌できなかったり、分泌機能が著しく低下していた可能性が高く、薬の切り替えでインスリンが欠乏した結果、発症したとみられるという。このため、厚労省は添付文書に、投与にあたっては患者のインスリン依存状態を確認することなどを追加するよう製薬会社に指示した。【佐々木洋】

糖尿病治療薬に注意喚起

2010年10月13日 提供:共同通信社

 厚生労働省は12日、ノボ・ノルディスク・ファーマが6月に販売を始めた2型糖尿病の治療薬「リラグルチド(販売名・ビクトーザ皮下注)」をインスリン治療の代わりに使った患者らに、インスリン欠乏で起きる「糖尿病性ケトアシドーシス」や高血糖の症状が出て、2人が死亡したと発表した。

 この薬はインスリンの分泌を促す作用があるが、インスリンを分泌できない1型糖尿病や、2型糖尿病でもインスリン治療が不可欠な患者には効果がない。厚労省はインスリン治療の代わりとしてこの薬を使わないよう注意喚起。同社に対し、使用上の注意の改訂と医療機関への情報提供を指示した。使用者は約9千人。

生後14カ月で「日本語耳」 音韻体系身に付く

2010年10月13日 提供:共同通信社

 日本人が外国語の音の聞き分けが苦手な原因の一つとされる「日本語耳」を、生後14カ月の赤ちゃんが獲得しているとの研究結果を、理化学研究所とフランスの研究チームが12日までにまとめた。

 日本語の音韻体系がこの時期には既に身に付いていることを示すもので、どのようにして母国語を習得するかの理解や、音韻が大きく異なる外国語の習得法開発につながるのではないかという。

 日本語は母音だけか、子音と母音を組み合わせており、子音の連続はない。このため日本人は母音がない外国語を聞くと、日本語に合うように「う」や「お」の母音を挿入し、日本語に「修復」して聞く。これが「日本語耳」で、発音も修復したものになるとみられている。

 研究チームは、日本とフランスの生後8カ月と14カ月の乳幼児各24人(計96人)に、子音が連続した単語と、子音と母音を組み合わせた単語を聞かせた。生後8カ月では両国の赤ちゃんが区別できたが、14カ月では日本の赤ちゃんだけ区別ができなくなった。

 フランス語には子音の連続がある。この研究結果は、生後14カ月の赤ちゃんが日本語耳を身に付け、単語を修復して聞くようになっているためと考えられるという。

 理研の馬塚(まづか)れい子チームリーダー(発達心理学)は「修復能力は、多くの言葉や文字を学んだ結果と考えられてきたが、乳幼児が大人と同じようにしているのは驚きだ」と話している。

※ 研究結果は近く米科学誌「DEVELOPMENTAL SCIENCE」に掲載される

蚊の遺伝子組み換えでデング熱撲滅へ マレーシアで計画、アジア初

2010年10月13日 提供:共同通信社

 [プトラジャバ(マレーシア)AP=共同]マレーシアのナジブ首相は11日、同国で感染が拡大しているデング熱撲滅のため遺伝子を組み換えたオスの蚊を自然界に放ち、メスと交尾させて寿命の短い新種の蚊を発生させる計画を実施したいと述べた。

 同国で開催中の世界保健機関(WHO)会議の際、記者団に語ったもので、実施されればアジア初の試みになる見込み。マレーシアの専門家によると、実験室では成功しているが、一部の環境専門家は遺伝子を組み換えた蚊は予期しない結果を招く可能性があるとして懸念を表明した。同首相は「まだパイロット計画だが、成功を期待している」と述べた。

 デング熱は蚊の媒介によりアジアや中南米で流行しており、感染の兆候は高熱、関節痛、吐き気など。ひどい場合は内出血、肝臓肥大、呼吸器疾患などを引き起こし、最悪の場合は死亡する。

 保健省によると、今年1月から10月初めまでのマレーシアにおけるデング熱感染者は3万7000人超、うち死者は117人で、前年同期に比べそれぞれ17%増および65%増。

 マレーシア保健当局は遺伝子を組み換えた2000-3000匹のオスの蚊を2カ所の原野に放つ計画だが、実施に当たっては閣議決定が必要。WHOの西太平洋地区責任者は計画を歓迎すると述べたが、マレーシアの日刊紙スターによると、自然界への新種導入になるので環境への配慮が必要だと語った。

禁煙したいが、薬がない! 値上げで患者増、供給不足

2010年10月13日 提供:共同通信社

 製薬大手ファイザーは12日、ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙補助薬「チャンピックス錠」について、要望に応じた供給ができない状態と発表した。10月からのたばこ増税を機に禁煙外来を受診し、禁煙治療を受ける人が増えた影響という。

 8月までは毎月約7万人分を供給していたが、9月は約17万人、10月は6日時点で既に約8万人分になった。同社は、新規の治療希望者への処方を延期するよう医療機関などに要請。増産に努めているが、新規患者に供給できるのは来年初めになる見込み。

 舘ひろしさん出演のテレビCMを前倒しで終了するなど、薬のPRを含んだ啓発活動も自粛する。

 ファイザーによると、この薬は飲み薬で、脳のニコチンを受け取る部分をブロックし、たばこを吸ってもおいしく感じなくなる効果があるという。少量で1日1回から始め、次第に回数と量を増やし、3カ月間続ける。

 週2回、禁煙外来を開いている東京医大病院総合診療科の平山陽示(ひらやま・ようじ)准教授によると、これまで新規の患者は次の週には予約ができたが、現在は1カ月半待ちの状態。平山准教授は「100円程度の値上げでここまでというのは予想外だが、新規患者に処方できないのは困る。せっかくやる気になって来られているのに...」と心配する。

 張り薬の禁煙補助薬「ニコチネル」を販売するノバルティス社も「10月に入って処方薬は品薄状態」といい、安定供給できるのは11月中旬ごろと見込んでいる。

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