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最新医療情報21

最新医療情報20

2011 7 12~

家庭向けパンフ作成 福島、放射線の基礎知識

2011年7月22日 提供:共同通信社
 福島県は22日、夏休みを迎えた子どもたちや保護者向けに放射線の基礎知識や注意点をまとめたパンフレットを作成したと発表した。学校などを通じて配布する。
 パンフレットはカラーのA4判で4ページ。幼稚園と保育園児、小学生、中学生、保護者それぞれに合わせた4種類を作成。45万人に配布する予定で、県のホームページにも掲載する。
 保護者向けのパンフには緊張感が強いられる生活でたまるストレス解消の必要性や、子どもとの関わり方についてのアドバイスも書かれている。
 県の担当者は「夏休みに入って、家庭や外で過ごす時間が増える。家族で読みながら話し合い、放射線への知識を深めてほしい」と話している。

「放射能に対応」とネット販売、都が53業者を行政指導

2011年7月22日 提供:読売新聞
 「放射性物質を完全に除去できる」などと実験データなど具体的な根拠を示さずに、浄水器や健康食品などを通信販売しているとして、都はネット通販53業者が取り扱っている商品について、景品表示法に基づき、表示内容の改善などの行政指導を行った。
 都では「放射性物質に対する不安につけ込む便乗商法」とみて、今後も監視を続けるとしている。
 都では、今年3月の東京電力福島第一原発の事故以後、放射能の対策グッズなどをネット上で販売する89業者について緊急調査を実施。浄水器36件、健康食品9件、放射線測定器5件で、それぞれ不当表示などのケースが見つかったという。

出生前診断で異常発見し中絶、10年間に倍増

2011年7月22日 提供:読売新聞
 胎児の染色体異常などを調べる「出生前診断」で、2009年までの10年間、胎児の異常を診断された後、人工妊娠中絶したと推定されるケースが前の10年間に比べ倍増していることが、日本産婦人科医会の調査でわかった。
 妊婦健診の際に行われるエコー(超音波)検査で近年、中絶が可能な妊娠初期でも異常がわかるためとみられる。技術の進歩で妊婦が重大な選択を迫られている実態が浮き彫りになった。
 調査によると、染色体異常の一つであるダウン症や、胎児のおなかや胸に水がたまる胎児水腫などを理由に中絶したと推定されるのは、2000-09年に1万1706件。1990-99年(5381件)と比べると2・2倍に増えた。
 調査は横浜市大国際先天異常モニタリングセンター(センター長=平原史樹・同大教授)がまとめた。

日野原重明さん 特別講演 (4)上手に寝る方法とは?

2011年7月22日 提供:読売新聞
 私は今までは1週間に1回は徹夜をしていましたが、100歳まではそれでもよかったけれども、100歳になってからもそれをやるのはちょっと無理ではないかということで、徹夜はせず、5時間は寝るようにしています。
 私は15年前から、上手に寝る方法を考えました。
 寝つきの悪い人は、仰向けで寝るからです。
 動物に不眠症があるとは聞いたことがありません。それは、動物はうつ伏せになって寝るからです。
 みなさんも仰向けで寝ていると、これから先どうしたらいいのか、仕事はどうなるのか、子供の教育はどうすべきなのかといろんな心配が湧いてきます。小さなタオルかあるいは羽毛の薄い枕に顔を横向きにしてうつ伏せになって寝ますと、私の場合は2分以内に熟睡します。そして朝は6時に眼が覚めます。
 うつぶせで寝ればいびきはかかなくなります。
 それから肥満の人は、夜中に呼吸が止まることがあります。だから人工呼吸器で息をさせるのですが、うつ伏せになると呼吸が止まりません。
 お相撲さんや妊婦は仰向けに寝ると苦しいので、自然にうつ伏せに寝るようになっています。うつ伏せに寝るといびきはかかなくなるし、胃の状態もいい。食べてすぐ寝ると悪いといわれていますが、うつ伏せなら胃も気持ちが悪くなったりしませんから、胃の薬はいらないということになります。
 お小水が出にくい人も、うつ伏せになると出やすくなるということもあります。(つづく)

そううつ病 見極めて 「うつ病」と勘違い注意 症状知り適切な治療を

2011年7月22日 提供:毎日新聞社
そううつ病:見極めて 「うつ病」と勘違い注意 症状知り適切な治療を
 気分の高まるそう状態と気分の沈むうつ状態が交互に起きる「そううつ病」(双極性障害)。そうのサインを見落とし、うつ病と勘違いしてしまうと、適切な治療を受けられなくなる。専門家は双方の違いをきちんと認識し、治療することの重要性を訴えている。【水戸健一】
 上機嫌だけれど、変に高笑いをするようになる。怒り出したら手がつけられなくなる一方で、ワンワンと泣き出す――。そううつ病を患う宇田川健さん(40)は、そうの苦しさを打ち明ける。大学1年の夏休みが終わったころに発症。病気との付き合いは約20年になる。
 当初は、「死にたい」と気分の沈む状態がうつだと分かったものの、「突然、スーッと気持ちが高くなる状態」になっても、そうとは考えなかった。うつ病と診断されて通院。そうとうつを繰り返していたが、医師にそう状態を相談することはなかった。
 自らを「尊敬されるべきだ」と思い込み、周りに命令口調になったり、罵詈(ばり)雑言を浴びせたり。そうをうまくコントロールできず、大切な友人を失ったという。「尊大な態度をとって相手を傷つけてしまった。申し訳なくて恥ずかしくて、もう会えなくなった」
    *
 日本うつ病学会によると、そううつ病は日本人の約100人に1人が発症するといわれる。遺伝、環境、性格などが関係しているとされるが、原因ははっきり分かっていない。女性に多いうつ病と異なり、発症率に性差はほとんどない。発症の平均年齢は30歳とされるが、子どもや高齢者がなることもある。
 そうの時は基本的に上機嫌で、どんどん新しいことを始め、あまり眠らなくても行動できる。一方、ちょっとしたことでもイライラし、怒りっぽくなるのも特徴だ。症状が悪化すると暴言や暴力が高じ、人間関係を損ない、社会的信用を失ってしまう恐れもある。
 そう状態が見落とされがちなのは、本人や周囲が「調子が良い」と勘違いしてしまうためだ。気分の沈んだ時に受診するため、そう状態を「いつもの自分」と思い込み、医師に症状を正しく伝えられない。うつ病と診断された患者の約10人に1人が、最終的にそううつ病と判明するという。
 そううつ病とうつ病の相違について、東京女子医大病院の坂元薫教授(精神医学)は「治療の目的も、治療に使う薬も違う。診断を誤ると、症状が悪化する恐れがある」と注意を呼びかける。
 うつ病の治療は「うつをよくする」ことが目的で、主に抗うつ薬が処方される。一方、そううつ病の治療は「そうとうつの波をコントロールし、どのように小さくするか」に重点が置かれ、主に気分安定薬や抗精神病薬が処方される。
 そううつ病の患者にうつ病の治療を続けると効果が低いだけでなく、抗うつ薬によってそうが誘発され、そうとうつの繰り返しが激しくなったり、急にそうになる「躁転(そうてん)」が起こるようになる。症状が繰り返されると、再発の頻度も高まる。東京女子医大病院では、うつを訴える患者の診察の際、そうの有無を必ず確認しているという。
 坂元教授は「そうからうつに転じたタイミングが最も危険」と指摘する。うつの時に、そうの時の行動を振り返り、自責の念を抑えきれず自殺を図ってしまう恐れもあるからだ。ただ症例はそれぞれで異なるため、まずは専門医に相談するとよい。
 そうは多忙、睡眠不足といった負荷がかかることで起きやすい。葬式や災害、旅行、学園祭なども誘発の原因になるという。坂元教授は、東日本大震災がそううつ病のきっかけとなることを懸念する。「阪神大震災でも、自分が被災地を救わなければいけないという気持ちに駆られ、そうになってしまう人がいた」という。震災を巡る放言で辞任した松本龍・前復興担当相も「軽度のそう状態」だったことを、入院中の病院が明らかにしている。
    *
 宇田川さんは現在、NPO「地域精神保健福祉機構・コンボ」(千葉県市川市、電話047・320・3870)の共同代表として、そううつ病に苦しむ人たちの相談に乗っている。「そううつ病と診断されて驚いてしまう人もいる。けれど、家族や周囲の支えがあれば働けるし、結婚もできる。少し時間がかかったとしても何とかなるから、あまり絶望することはない」と話す。
 そううつ病の治療には、家族や周囲の協力も欠かせない。患者に対し感情的にならず、言動を注意する必要がある。受診を促すようにし、重症化した時は入院させることも重要だ。宇田川さんは「うつの時は離れて見守り、そうの時は薬をきちんと飲んでいるかチェックしてほしい」と呼びかけている。
 そううつ病などで受診する際は、日本精神神経学会のウェブサイト(http://www.jspn.or.jp/)にある「研修施設名簿」が参考になる。
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 ◇「そう」のセルフチェック
□不思議なくらい愉快な気分が続き、バリバリと仕事(勉強)ができる
□ちょっとしたことでイライラし、普段よりも怒りっぽい
□自分が偉くなったと思い込み、自分の意見が一番で他人の忠告を聞かない
□夜にほとんど眠らず、徹夜を続けても平気
□いつもよりおしゃべりで、多くの人と話したいと思う。また、話が止まらない
□アイデアが次々と浮かぶ
□いつもよりも活動的で、動き回ったり、予定を入れないと気が済まない
□金の使い方が荒くなり、高い買い物をしたり、借金をしたりする
 (坂元教授作成。該当が多ければ注意が必要)

三重・ヘルパンギーナ 急性ウイルス感染症、09年以来の流行

手足口病、川崎などで流行…神奈川

2011年7月22日 提供:毎日新聞社
ヘルパンギーナ:急性ウイルス感染症、09年以来の流行 /三重
 主に乳幼児が罹患(りかん)する急性ウイルス感染症「ヘルパンギーナ」が流行しているとして、県はうがいや手洗いなど予防対策を徹底するよう呼び掛けている。県によると、県内でのヘルパンギーナの流行は09年7月以来という。
 県健康危機管理室によると、調査対象の県内45の医療機関の小児科で、11~17日の1週間の平均患者数が6・27人に上り、国立感染症研究所(東京)が定める流行の目安の6・0人を超えた。
 ヘルパンギーナは例年6~7月に流行し、38~40度の突然の高熱とのどの痛み、口内の水ぶくれなどの症状が出る。通常は1週間程度で治るが、まれに髄膜炎を併発して重症化することがあり、同室は「症状が出たら早めに受診してほしい」と話す。【田中功一】
〔三重版〕

モヤモヤ病のリスク遺伝子 京大が特定、東アジア特有

2011年7月21日 提供:共同通信社
 脳の血管が細くなり、脳出血や脳梗塞を引き起こす「モヤモヤ病」を発症する可能性が高まる遺伝子を、京都大などのチームが特定し、20日付の米科学誌プロスワン電子版に発表した。チームは今後、予防や治療に役立てられるとしている。
 モヤモヤ病は脳に異常な血管網ができる難病。患者は東アジアが中心で日本では約1万人に1人の頻度で発症、血管形成の異常で起こるという。
 チームは日本と韓国、中国の患者251人と健常者751人のDNAを比較。日本人で約9割、韓国人で約8割、中国人で約2割の患者で「RNF213」という遺伝子に変異があった。ドイツ人など白人の場合は、患者、健常者のいずれにも変異は見られなかった。
 日中韓の健常者の約2~3%では変異があっても発症せず、チームの小泉昭夫(こいずみ・あきお)京都大教授(遺伝疫学)は「感染症など環境要因の関与も考えられる」としている。
 遺伝子は「mysterin」と名付けた。
 チームはゼブラフィッシュでこの遺伝子の働きを抑えると、脳の血管につながる目の動脈が増える異常を確認。遺伝子が血管形成と関わっていることも明らかにした。

血液がん発症の仕組み解明 診療応用に期待

2011年7月21日 提供:共同通信社
 滋賀県立成人病センター(同県守山市)のチームが血液のがん「骨髄増殖性腫瘍」が起こるメカニズムの一つを解明したと20日発表した。18日付の米科学誌プロスワン電子版に掲載された。
 センターによると、外部からの信号を細胞内に伝達するJAK2という遺伝子に変異が起きると、PU・1というタンパク質が増えることが分かった。
 PU・1の増量が血液がんの原因となることは分かっていたが、センターは「なぜ増えるのかが明らかになったのは初めて。診断や治療にも応用できる」としている。
 センターで受診した20人以上の血液を調べる中でJAK2の変異とPU・1の増量に因果関係があるとみて、細胞を使って研究を続けてきた。
 センターによると、骨髄増殖性腫瘍は高齢者に比較的多く、欧米では人口1万人につき年間1人程度の割合で起きる。日本の割合は欧米より少し低い。

淋病 抗生物質効かぬ菌を検出 京都の女性から

2011年7月21日 提供:毎日新聞社
淋病:抗生物質効かぬ菌を検出 京都の女性から
 京都府の風俗店で働く女性1人から、淋病(りんびょう)治療に最も有効とされる抗生物質「セフトリアキソンナトリウム」が効かない耐性菌(淋菌)が検出されていたことが分かった。菌は09年に発見され、現在まで他の人から見つかったとの報告はないが、監視強化が急がれそうだ。
 この菌は女性ののどから検出された。日本とスウェーデンのチームが、セフトリアキソンナトリウムがこの菌に効かなくなる耐性を取得していることを確認。菌の名称を発見者の頭文字を取って「H041」とした。
 現在、セフトリアキソンナトリウム以外に有効な治療法がなく、新しい抗菌薬の開発を待つしかないという。
 淋病は性感染症の一つ。医療機関から毎月、患者数が報告される国立感染症研究所によると、09年は9285人の報告があった。【藤野基文】

結核、年100万件が誤診 中印などの血液検査

2011年7月21日 提供:共同通信社
 【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は20日、活動性の結核感染の有無を調べるためにインドや中国などで行われる血液検査で、年間100万件以上が誤診だったとの調査結果を発表し、血液検査の中止を勧告した。
 血液検査は少なくとも18種類あり、検査キットの大半は欧米の製薬会社が製造。1回当たり最大約30ドル(約2400円)と患者の負担にもなる。製薬会社が規制の緩い発展途上国で利益を上げているとの指摘もあり、WHOは「誤診が多く、患者の生命を危険な状態に置く」としている。
 結核感染の有無を調べるためには、DNAの抽出やたんの培養検査など信頼できる方法を勧めている。結核の死者は年約170万人。

合同会議の開催を検討 医療、介護報酬同時改定で

2011年7月21日 提供:共同通信社
 厚生労働省は20日、2012年度に同時改定となる診療報酬と介護報酬に関する議論の在り方について、中央社会保険医療協議会と介護給付費分科会をそれぞれ担当する委員が集まり、合同会議を開く方向で検討を始めた。
 原則2年ごとの診療報酬と3年ごとの介護報酬の同時改定は6年ぶり。これを受け、双方で重複する項目や未整備の分野を調整する狙いがある。同日行われた社会保障審議会で、合同会議の開催を求める意見が委員から出ていた。
 診療報酬と介護報酬については、長期間にわたるリハビリや末期がん患者が利用する訪問看護など、医療保険と介護保険のどちらが適用されるのか、患者にとって分かりにくい制度になっているのが現状。
 専門家からも、医療と介護のサービスの切れ目をなくし、高齢者や患者がより使いやすい制度にするため、医療と介護の報酬を一元的に議論することが必要と指摘されていた。

医薬品のネット販売検討へ 再生可能エネルギーも支援 規制改革、22日に閣議決定

2011年7月21日 提供:共同通信社
 政府の規制・制度改革の追加方針が20日、明らかになった。一般医薬品のインターネット販売の検討や、太陽光や風力を利用した再生可能エネルギーの普及に向けた規制緩和など56項目に上っており、21日の行政刷新会議を経て、22日に閣議決定する見通し。
 追加方針を閣議決定後、内閣府が実施状況を行政刷新会議に報告する。
 一般医薬品のネット販売は、2011年度内の検討開始を明記。安全性の確保を前提に、薬局で郵便を使った販売などを検討し、「早期に結論を得る」としている。
 再生可能エネルギーの普及促進では、農地の斜面に太陽光パネルを設置するための手続きを11年度中に明確化。国有林に風力発電や地熱発電の施設設置を促進する規制緩和を進める。
 電気自動車などに使われるリチウムイオン電池は、国内で保管する場合の防火基準が海外よりも厳しいとされる。追加方針では、見直しの検討を11年度中に始め、12年度に結論を得るとした。
 野菜を大規模生産する「野菜工場」が増えていることから、ビニールハウスなどの地面をすべてコンクリートで覆っても農地と認めることも11年度から検討を始める。
 行政刷新会議は4月、約130項目を盛り込んだ規制・制度改革の基本方針を決定。注目を集めた一般医薬品のネット販売などは東日本大震災の影響で調整が滞り、方針決定が先送りされていた。

福井県立病院陽子線がん治療センター 陽子線「水平照射室」稼働

2011年7月21日 提供:毎日新聞社
県立病院陽子線がん治療センター:陽子線「水平照射室」稼働 /福井
 ◇がん患者治療数倍増
 県立病院陽子線がん治療センター(福井市四ツ井2)は、「水平照射室(治療室1)」での陽子線治療を開始した。主に前立腺がんの治療に使われ、横になった患者の体の横から陽子線を患部に照射する。
 同センターは今年3月に、日本海側で初めての陽子線がん治療施設としてオープン。どの方向からでも陽子線を照射できる「回転ガントリー照射装置」(治療室2)により、肝細胞がん▽肺がん▽前立腺がん▽頭頸部がん(咽頭がんを除く)▽転移性がん(肺、肝臓、骨、リンパ節など)――を対象にしてきた。
 しかし、同センターで治療を実施・予定する44人のうち、前立腺がんの患者は半数近く、水平照射室の早期稼働が期待されていたという。稼働により、1日に治療可能ながん患者数は、20人から40人に倍増した。【安藤大介】

子どもの被ばく年5ミリシーベルトに 小佐古氏、目安を提案

2011年7月21日 提供:共同通信社
 福島第1原発事故による子どもの被ばくに関する政府対応を批判し、内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘(こさこ・としそう)東大教授が20日、小中学校などの被ばく線量の基準は年間5ミリシーベルトを目安にするべきだとする案を発表した。
 衆院文部科学委員長の田中真紀子氏が小佐古氏を招いて開いた勉強会後に記者会見して明らかにした。田中氏は、小佐古氏を委員会に参考人招致して意見を聴く方針。
 文部科学省は、福島県の小中学校などで年間被ばく線量換算で20ミリシーベルトを超えないように、毎時3・8マイクロシーベルトと屋外活動制限の基準を設定。ほかに年1ミリシーベルト以下の目標値も示している。
 小佐古氏は「昨年原発で働いた作業員でも20ミリシーベルトを超えた人はおらず、子どもに要求するには異様に高い数値だ」と批判。国際放射線防護委員会(ICRP)の長期間にわたる公衆の被ばくについての基準を参考にすると、子どもの被ばく線量の基準は毎時0・6マイクロシーベルト、年間で5ミリシーベルトとするのが妥当とした。
 小佐古氏は「基準は一律である必要はなく、学校や自治体が協議し、それぞれの地域の事情に応じて決めることが重要だ」と指摘した。

免疫高め悪性皮膚がん退治 京大が臨床研究開始

2011年7月20日 提供:共同通信社
 京都大病院の門脇則光(かどわき・のりみつ)准教授(血液・腫瘍内科学)らのグループは19日、皮膚がんの悪性黒色腫(メラノーマ)が進行した患者に対し、がん細胞を攻撃するリンパ球の働きを強める新たな免疫療法の臨床研究を始めると発表した。
 対象は21歳から75歳で、がんがリンパ節や肺などに転移した10人。患者の登録を進め、安全性と有効性を検証する。
 グループによると、進行したメラノーマは治りにくく、副作用の強い化学療法など以外に有効な治療法がない。今回の手法は日本初で、免疫反応を高める樹状細胞がリンパ球を強く刺激するのが特徴。副作用が少なく、治療効果の長期間持続が期待できるという。
 治療は、患者の血液を体外で培養して分化させた樹状細胞に、病原性のないメラノーマの細胞を取り込ませた上で注射し、さらに免疫を増強する薬も投与。すると樹状細胞がリンパ球を集めて活発化させ、がんを攻撃することを狙う。
 門脇准教授は「効果が確認されれば生存期間の延長につながる」としている。
※悪性黒色腫
 メラニン色素を作るメラノサイトと呼ばれる皮膚の細胞ががん化してできる悪性腫瘍。黒褐色の病変として多くは皮膚にできるが、粘膜に発生することもある。放置すると転移しやすく、悪性度が高い。早期の発見、治療が重要になる。

欧州ではしか患者が急増 WHOが予防接種を勧告

2011年7月20日 提供:共同通信社
 [コペンハーゲンAP=共同]世界保健機関(WHO)欧州地域事務局は19日、今年1月―5月に欧州域内のはしか(麻疹)患者が1万2000人を超え、既に昨年1年間の患者数を上回ったことを明らかにし、早急に予防接種を実施するよう勧告した。
 国別ではフランスが7324人と最多で、スペインが1146人と続いた。
 WHOは、夏場は人が集まる機会が増えるためウイルス感染が起きやすくなるとし、旅行計画のあるなしに関係なく全員が免疫を持っているかどうか確認するよう呼び掛けた。

妊娠後では遅過ぎる 見た目よりも「卵巣年齢」 準備でリスク減少を 「ウーマン・アイ」

2011年7月20日 提供:共同通信社
 「いつか産みたい」女性たちに、体づくりや検診といった「妊娠準備」の大切さを知ってほしいと、講習会や本を通じ専門家らが呼び掛けている。妊娠後の母親教室はあっても妊娠前に知識を学ぶ機会は少なく、仕事優先で妊娠を先送りするうち不妊になったり、妊娠を機に高血圧などの病気が顔を出したりするなど晩婚化時代ならではの問題が増えているためだ。
 「冷え症や貧血にならないよう食事に注意を。よく歩いて骨盤内の血行も良くしましょう。前向きなイメージを持つのもいい。妊娠後では遅いので普段から気を付けて」
 東京都中央区の聖路加産科クリニック。6月に開講した、妊娠前からの出産準備講座で、女性たちが講師の話に聞き入る。妊娠、陣痛の仕組みや体のケアの方法、ストレス対処法、出産施設の選び方などを学び、分娩(ぶんべん)室も見学する。
 5月の体験プログラムに参加した大橋由布子(おおはし・ゆうこ)さん(34)は「子どもが欲しいけど、妊娠や出産の信頼できる情報を聞く機会がないので」と話した。主催するバースセンス研究所(東京)の大葉ナナコ(おおば・ななこ)代表は「不妊の悩みも増えているが、仕事で頑張り過ぎ、余裕がない人が多い。肩の力を抜いて、赤ちゃんに『この世には面白いことがたくさんあるからおいで』と言えるよう、今を楽しむのが大事」と語る。
 働く女性の増加で晩婚化が進み、出産年齢も上昇傾向。「高齢出産」とされる35歳以上の出産は、2009年は全体の23%。20年余りで2倍以上に増えた。一方、学校で妊娠の仕組みは教わるものの、自然妊娠の年齢的な限界などについて正確に知る機会はほとんどない。多いのは「生理があれば何歳になっても妊娠できる」という誤解だ。
 40歳前後で出産しようとする女性向けに6月に「アラフォー安産」を出版した国立成育医療研究センター(東京)の三井真理(みつい・まり)医師(産婦人科)は「自分は元気だから子どもができて当然と思う人が多いが、大切なのは見た目年齢より卵巣年齢」と話す。生理があっても、卵子は35歳ごろから老化が加速して妊娠しにくくなる上、流産率も高まる。「健康を過信せず定期的に婦人科検診でチェックを」と三井医師。
 共著者で同センターの村島温子(むらしま・あつこ)医師(母性内科)も「高齢だと妊娠をきっかけに糖尿病や高血圧の兆候が出る人もいる。事前に体の状態が分かっていれば、妊娠前から食生活などをコントロールし対処できる」と準備の大切さを強調する。
 妊娠、出産教育に詳しい愛育病院(東京)の安達知子(あだち・ともこ)医師は「今は女性が望んだ時期に妊娠、出産するための教育が不十分」とした上で、「やせや肥満でない適正体重を保つ、先天異常の発生予防に役立つ葉酸が多い野菜を食べるなどは妊娠前から必要。自然出産を望む人が多いが、高齢だと医療が介入した方が安全な場合があることも知ってほしい」と助言する。

偏見や差別、繰り返すな 将来は原発廃止を 「インタビュー」

2011年7月20日 提供:共同通信社
 東京電力福島第1原発事故による周辺住民の健康被害や風評被害などが懸念される中、約半世紀にわたり水俣病の問題と対峙(たいじ)してきた熊本県水俣市は「悲しい経験を繰り返してはならない」などとする緊急メッセージを発信した。宮本勝彬(みやもと・かつあき)市長にメッセージに込めた思いなどを聞いた。
 ×   ×   × 
 -緊急メッセージを公表した理由は。
 「福島県の子どもたちが避難先で『放射線がうつる』といじめられたと聞いた。昨年、水俣市の中学校の生徒が部活動の対外試合で『水俣病、触るな』と言われた経緯があり、子どもたちにそういう思いをしてほしくないと考えてメッセージを出した」
 「水俣病では市民すべてが偏見や差別を受けた。今回の原発事故も風評被害による偏見や差別が懸念され、水俣病のような悲しい経験を繰り返してはいけないと、メッセージでは訴えた」
 -水俣病の悲しい経験とは。
 「小さな町に加害者と被害者が同居し、対立、差別、偏見を生んで市民同士の心の絆を引き裂いた。物が売れない、人が来ない、就職を断られる、婚約が解消されるなどの影響を受けた。政府が初期対応をきちんとしていれば、こんなに長引かなかったはずだ。何があっても命と健康、環境を守るということが最大の教訓で、水俣市はそれを発信していく使命がある」
 -公害の被害を受けた地域を再生させるためには何が重要か。
 「補償、地域振興、心のケア、この三つがないと本当の解決には結び付かない。将来、問題への注目が薄れてきた時、その後のフォローをどうするか。集中的に行う支援と息の長い支援を組み合わせることが大切だ」
 -水俣市は九州電力川内原発(鹿児島県)の40キロ圏内にある。
 「将来的に原発は廃止し、自然エネルギーに移行すべきだ。日本は経済大国ではなく命の大国を目指す時期に来ており、(国や電力会社は)新エネルギーの開発に本気になって、大至急取り組んでほしい」
 「市も太陽光、波力など自然エネルギー発電の実験や普及に取り組んでいる。水俣病の教訓を生かし、この分野でリーダーになっていかなければならない」
  ×  ×  ×  
 みやもと・かつあき 43年熊本市生まれ。水俣市教育長などを経て、06年水俣市長に初当選し2期目。

反戦ルーツ、移民の苦難に がん克服し世論けん引 「福島の子供守れ」と警鐘 「地球人間模様@オーストラリア」「反核医師」

2011年7月20日 提供:共同通信社
 放射能被害への懸念が沈静化しない福島第1原発事故。文部科学省が福島県の小中学校などでの屋外活動を制限する放射線量を「屋外で毎時3・8マイクロシーベルト」と決めた直後の今年4月末、一本の評論記事がインターネット上を駆け巡った。
 「福島の子供を守れ」と題した記事は、乳幼児が大人に比べ、放射線に対するがんのリスクが圧倒的に高いと指摘。「3・8マイクロシーベルト」を一概に適用する文科省を批判し、こう警鐘を鳴らしている。
 親として、また医師として福島の子供たちに、このような有害なレベルの放射線被ばくをさせることを許す決定は、われわれの子供と将来の世代を守る責任の放棄であり、受け入れられない-。
 筆者はオーストラリア・メルボルン在住のティルマン・ラフ(56)。反戦反核の医師だ。
 「日本政府に怒っている」。政府決定の3日後、こう言って記事を送ってきた。記事は大きな反響を呼び、政府に政策撤回を求める市民の署名活動に勢いを与えた。
 ▽2度の収容体験
 メルボルン大准教授として教壇にも立つラフの反戦反核のルーツは、150年前にさかのぼる。
 プロテスタントの信仰厚い曽祖父は19世紀半ば、ドイツから「聖なる地」のあるパレスチナに移住。教条主義に陥り権威主義的なドイツの教会を嫌い、「汝(なんじ)の隣人を愛せよ」のキリスト教の基本に立ち返ったコミュニティーづくりに参画した。
 しかし1914年に第1次世界大戦が始まると、ドイツ人だという理由だけで、家族は英当局によってエジプトに強制移住させられ、収容所生活を余儀なくされた。
 その後パレスチナに戻ったが、四半世紀後に再び世界大戦が起きると、父と母は行き先も告げられないまま船に乗せられ、オーストラリアへ。終戦後も1年間の収容所生活を強いられた。
 「私の家族は、とてつもないコストを戦争に払ってきた」と、戦争に翻弄(ほんろう)され続けた独系移民家族の苦難を振り返るラフ。祖母は生前、幼いラフにこう言って聞かせた。
 「今度戦争が起きるなら、まず自分の頭上に爆弾を落としてほしい」。祖父は戦争で兄弟3人を失った。うち2人は同じ日に戦死した。
 ラフが反核に傾斜したのは、先住民アボリジニの居住地域でウラン採掘が社会問題化した70年代。広島、長崎への原爆投下から30年を迎えた75年8月には、反核デモに参加した。日本に5カ月滞在した直後だった。
 「デモに行ったのは、いいことだと思ったから」。家族の乗った車が交通事故に遭い母を5歳で失ったラフ。ラフを育て上げた宗教家の父は、「個」としてのラフの良心と信条を尊重した。
 ▽あだ名は狂犬病
 新冷戦と呼ばれた80年代に入ると、ラフはノーベル平和賞も受賞した「核戦争防止国際医師の会」に入会、オーストラリアの反核指導者として頭角を現し始める。
 「(東西対立が起きれば)米軍関連施設のあるメルボルンは攻撃対象になる。核戦争は日常の恐怖だった」。ラフは80年代、メルボルンから230キロ離れた小村イーストリマに農場を購入、避難も真剣に考えた。
 そんなラフに転機が訪れたのは89年。広島滞在中にぼうこうがんの症状が出た。大掛かりな手術を受けて回復するが、死の深淵(しんえん)をのぞいた。
 「命や健康という贈り物の大切さとはかなさに気付いた。命や健康を当たり前と思ってはならない。毎日を精いっぱい生き、大事なものに打ち込まなくてはならない」。
 闘病後、こんなエッセーを記したラフは、日豪両政府が2008年に設立した「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」のアドバイザーを務めるなど、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際運動(ICAN)」を活動拠点に世界の反核世論をけん引する。
 「がんを経験して人間が変わった」と語るのは、イーストリマに住む友人のマーフィー宣子(のぶこ)(55)だ。
 人間としての包容力を備えたラフのことを宣子はこうも表現した。「あだ名は狂犬病。一度食い付くと離れない。運動で何も変わらず、あきらめる人も多いが、彼の反核への情熱、『核なき世界』への思いは変わらない」

80年代に運動のうねり 「新冷戦」が背景に 「地球人間模様@オーストラリア」「反核医師」

2011年7月20日 提供:共同通信社
 世界的に核廃絶を求める運動が盛り上がったのは、1980年代の「新冷戦」と呼ばれる時期だ。オーストラリアの反核医師、ティルマン・ラフもこの頃「核なき世界」への思いを強固にした。
 ソ連や中国から遠く離れたオーストラリアに暮らしていたにもかかわらず、ラフは当時「核戦争の恐怖」をリアルに感じたと取材で強調した。
 ラフはじめ多くの反核活動家が危機感を強めた背景にあったのは、米国のレーガン政権が「二重決定」と呼ばれる北大西洋条約機構(NATO)の安全保障政策を履行しながら、ソ連への対決姿勢を強めたことだった。
 79年にNATOが合意した「二重決定」は、ソ連が西欧諸国を射程に収めるSS20など中距離核ミサイルの配備を進めたことを受け、米国も新型核ミサイル、パーシング2などの欧州配備をちらつかせながら、ソ連に中距離核ミサイルの撤去を求めるという政策方針。
 レーガンはもともと「核なき世界」を志向していたが、当初はソ連を「悪の帝国」と呼ぶなど、根深い対ソ不信を払拭(ふっしょく)できなかった。
 そうした西側盟主の強硬姿勢が全世界に暗い影を落とし、レーガンの娘パティ・デービスも反核運動に加わった。その後、大きな変化が訪れたのはソ連に改革派指導者のゴルバチョフが登場した80年代半ば。86年のアイスランド・レイキャビクの米ソ首脳会談では「核ゼロ」のオプションまで議論された。(敬称略)

座りがちの女性は肺塞栓に 「医療新世紀」

2011年7月19日 提供:共同通信社
 座りがちの生活をしている女性は、そうでない女性に比べて、肺に血栓が詰まる「肺塞栓(そくせん)」を発症する危険性が2倍以上も高いとの調査結果を、米マサチューセッツ総合病院の研究チームが英医師会誌に発表した。
 チームは、平均年齢56歳の約7万人の女性看護師を18年間にわたって追跡、このうち約270人が肺塞栓を発症した。分析の結果、自宅で週に41時間以上座るグループは、10時間未満しか座らないグループに比べて、肺塞栓になるリスクが2・34倍高かった。
 運動量とは関係がなかった。男性や若い女性で同様の傾向があるかどうかは不明としている。

沖縄で1歳児が日本脳炎 命に別条なし

2011年7月19日 提供:共同通信社
 沖縄県は15日、那覇市の1歳男児が日本脳炎に感染、発症したと発表した。那覇市内の病院で治療中だが、命に別条はないという。厚生労働省によると、日本脳炎の感染確認は、1月の東京に続き今年2例目。
 県によると、男児は7日午前3時ごろ、発熱し救急外来を受診。風邪と診断されていったん帰宅したが、同日夜にけいれん症状が出たため入院、遺伝子検査で日本脳炎の感染が確認された。
 男児は予防接種を受けていなかった。

がん施設別データ公開へ 患者数や治療法 国立研究センター

2011年7月16日 提供:毎日新聞社
がん:施設別データ公開へ 患者数や治療法--国立研究センター
 全国のがん診療連携拠点病院が登録している患者数や治療法などの施設別データについて、国立がん研究センターは15日「26日からインターネットのホームページ(HP)で一般公開する」と発表した。データは08年に「院内がん登録」という手続きで集められたもので、全国359施設、42万8196症例を分析した。施設別のデータの公表は初めて。
 がんの部位別、男女別、年齢別の患者数▽がん発見の経緯▽発見時の進行度▽初回の治療法――などが分かる。同センターの嘉山孝正理事長は「各施設が治療法やデータ登録が適切か判断する材料になる。施設間の特徴を比較する基礎にもなる」と話す。同センターのホームページは、http://www.ncc.go.jp/【永山悦子】

ストレス原因の口腔症状=山根源之 口福学入門/3

2011年7月18日 提供:毎日新聞社
口福学入門:/3 ストレス原因の口腔症状=山根源之
 狭い口腔(こうくう)内には、軟らかい粘膜に接して体の組織で一番硬い歯がところ狭しと並んでいます。それらは年と共にすり減ったり、欠けたりします。また歯を失うと入れ歯やインプラントが入り、粘膜は絶えずそれらの硬いものに接触して傷付けられる運命にあります。
 食べながらおしゃべりをしたために、ほっぺたや舌をかんでしまった経験はどなたもお持ちでしょう。これは食べる時と話す時の口の動きが微妙に違っているからで、食べ物を歯の上に送り届けた舌が、逃げる前にかまれてしまうためです。また口腔内の潤滑剤である唾液が減ったり粘り気が増して、粘膜同士がはり付いて話しにくくなったり、入れ歯で擦れて痛みの出ることもあります。
 一方で口腔内に原因は無く、ストレスから来る口腔症状もあり、舌がピリピリする、口の中が焼けるようだなどの症状で受診される方が最近増えています。ストレスは体のいろいろな部分に変調を来します。血圧上昇や動悸(どうき)、不眠などは目立ちますが、舌痛、顎(がく)関節症、口腔乾燥、味覚異常などの不快感の原因の一つがストレスと考える方は少ないようです。
 歯科の診察で口腔の不快感の原因がストレスと考えた時には、環境の変化や健康不安、対人関係、家族の問題などがないかをお聞きします。これらの質問がなぜ必要か疑問に思われる方も多いのですが、ストレスが口腔症状の原因と理解されるだけで、症状が改善されることがあります。これらは口腔心身症として治療しますが、ストレス以上の精神的疾患が原因の場合は精神科の受診をお勧めします。
 口腔心身症は、仲の良いご夫婦でも、定年を迎えた夫と終日過ごすようになった専業主婦の方に多く見られます。まさに「亭主元気で留守がいい」ということなのでしょうか。そのようなストレスは夫婦間で解決してもらうしかありませんが、原因が分かれば工夫の仕方もあるでしょう。心身症の口腔症状は健康長寿のイエローカードと考えて、早めの手当てが必要です。(やまね・げんゆき=東京歯科大名誉教授)=次回は8月1日掲載

中高生も値上げで"禁煙" 喫煙生徒6割がタスポ使用 厚労省、10万人調査

2011年7月15日 提供:共同通信社

 昨年10月のたばこ値上げをきっかけに、それまで喫煙していた中高生の約2割が"禁煙"したことが14日、厚生労働省研究班の10万人規模の調査で明らかになった。

 一方、毎日喫煙している中高生のうち、たばこ自動販売機用の成人識別カード「タスポ」を家族や知人から借りたり、何らかの方法で入手したりして使ったことがある生徒は63・3%に上り、タスポ導入直後の2008年度の前回調査と比べ約1・5倍に増加した。

 研究班代表の大井田隆(おおいだ・たかし)・日本大教授(公衆衛生学)は「自由に使えるお金が少ない中高生の喫煙を減らすには値上げが有効だといえる。タスポの効果は薄れたとみられ、自販機自体の撤去を進めるなど根本的な対策が必要だ」と話している。

 調査は昨年10月、無作為抽出した全国の中学と高校計244校に調査票を送付、今年3月末までに170校の9万8867人から回答を得た。

 調査結果によると、値上げ後もたばこを吸っている中高生は2854人(2・9%)、値上げ後にたばこをやめたと回答したのは656人(0・7%)。値上げを機に約2割が禁煙したことになる。毎日喫煙している中高生のうち65・8%は「値段が高くなり、買いにくくなった」と答えた。

 1回でも喫煙経験がある中高生の割合は男女ともに過去最低を更新。高校生男子では19・5%(前回比5・4ポイント減)で、調査を始めた1996年度からは32・4ポイント減った。高校生女子は12・5%(3・3ポイント減)、中学生男子10・2%(2・1ポイント減)、女子7・2%(2・3ポイント減)だった。

 調査は5回目。従来は4年ごとに実施していたが、今回から2年ごとにした。

牛42頭、4都県に出荷 餌から高濃度セシウム 基準値73倍の9万7千ベクレル 農水省、わらの緊急調査へ

2011年7月15日 提供:共同通信社

 福島県は14日、同県浅川町の肉用牛農家が高濃度の放射性セシウムを含む餌の稲わらを牛に与えていたと発表した。この農家は4月8日から7月6日の間、42頭を仙台市、千葉県、東京都、横浜市に出荷。食肉も汚染されている可能性があり、厚生労働省は食肉処理された後の流通経路について、関係自治体に調査を要請した。

 福島県によると、わらからは、セシウムが最大で1キログラム当たり9万7千ベクレル検出された。わらの水分量を補正すると暫定基準値の約73倍となる。

 わらは、肉用牛農家が福島県白河市の稲作農家から購入した。稲作農家は福島第1原発事故発生後の3月15日以降に水田から収集してロール状にしていた。昨秋にロール状にしたものもあった。

 農家は「事故後のわらを食べたのは35頭だけ」と説明しているが、昨秋のわらからもセシウムが検出されており、福島県は「全42頭の追跡調査が必要」としている。この農家で飼われている牛の尿からもセシウムが検出された。

 農林水産省は、わらの適正管理が必要と判断。岩手、宮城、福島、栃木、茨城、千葉、群馬、埼玉の8県で、畜産農家と稲作農家を対象に、わらの取り扱いに関する緊急調査を実施する。

 福島県によると、牛42頭の出荷先は、横浜市14頭、東京都13頭、仙台市10頭、千葉県5頭。

 仙台市によると、10頭のうち1頭分は食肉加工後に東京都の業者に販売され、もう1頭分は山形県酒田市や岩手県花巻市、仙台市の業者に販売された。残り8頭の流通経路は不明。

 千葉県で解体された牛は都内の施設を通じて流通しているという。

 福島県は県内の肉用牛農家への立ち入り調査を実施しているが、県内の生産者に調査終了まで牛の出荷と移動の自粛を求めた。調査は今月18日ごろに終了する見込み。

 福島県によると、浅川町の農家が「稲わらを搬入してもらったが心配だ」と連絡。県が立ち入り調査し、汚染が判明した。わらを搬出した白河市は、中心部が福島第1原発から約80キロの距離で、避難が求められる区域外にある。

 同県南相馬市でも餌からセシウムが最大で7万5千ベクレル検出され、食肉が12都道府県に流通したことが判明している。

##農家も問題意識を持つべきである。
静岡のお茶が汚染されている現状を重大視するべきである。
80kmなら汚染されていると考えて、日本海側からわらを購入するくらいしてもいいのでは。出荷停止になれば、0,マイナスになるのだから。

仲間みな「早く逝った」  汚染マグロ食べ、死の灰も 「ビキニ水爆の被ばく者」

2011年7月15日 提供:共同通信社

 「みんな早くに逝ってしまった」。長く海で生きてきた男たちの顔に寂しげな表情が浮かんだ。ビキニ水爆実験で被災した日本漁船の一つ「第5海福丸」の元船員たち。乗り組んだ約25人は汚染マグロを食べ、死の灰が混じった雨や海水で体を洗った。多くががんで亡くなり、生存者もさまざまな病気を抱える。

 ▽急性症状

 高知県室戸市の第5海福丸は1954年2月21日、神奈川県の浦賀港を出港した。実験当日の3月1日はビキニの北方2千キロ付近にいたが、その後南下。3月13~25日はビキニの東方700~1400キロで操業した。

 先を行く形の第五福竜丸は、ビキニ東方約160キロで実験に遭遇。3月19日には第5海福丸にも米国が実験をした情報は届いたが、危機意識は低かった。高知県土佐清水市の元操機長山中武(やまなか・たけし)さん(82)は当時の日記に「頭も痛い」と書いた。急性症状をうかがわせる内容だが、実験と結び付けては考えなかった。

 ▽「早死にする」

 「おまえらビキニのせいで早死にするで」。室戸市に住む元機関員川崎啓作(かわさき・けいさく)さん(78)は帰港後の友人の言葉が忘れられない。当時は互いに冗談のつもりだった。

 だが、ビキニ被災を調べている市民団体「高知県太平洋核実験被災支援センター」によると、消息を確認できた船員19人のうち10人が病死し、1人が事故死。10人中6人ががんで亡くなっており、死亡年齢も船長が57歳、機関長が49歳という若さだった。

 生存者も不調を訴える。高知県土佐清水市に住む元機関員井上梅春(いのうえ・うめはる)さん(78)は昨年、悪性リンパ腫が見つかった。自宅近くで話を聞いたが、頬はこけ、声も弱々しかった。

 「漁の途中で全身の筋肉が固まった。帰港後は激痛に襲われ病院を転々としたが、原因は分からずノイローゼになった」。筋肉の硬直は、放射線の影響と考えられる。

 ▽「検査なし」

 水爆実験「ブラボー」は広島原爆の約千倍の威力を持っていた。

 放射線は当時、簡易測定器のガイガーカウンターで測り、政府は1分当たりの測定値が100カウント以上を汚染魚と判断。第5海福丸のマグロからは最大500カウントを検出し、約14トンを廃棄した。記録では船員も検査したことになっているが、山中さんら取材した3人は「検査はなかった」と証言する。

 実験から半年後、第五福竜丸の久保山愛吉(くぼやま・あいきち)さん=当時(40)=が死亡し、反核世論が一気に高まった。一方、米政府は慰謝料として漁業団体が要求した最低限の被害額の約3分の1を支払い、幕引きを図った。

元船員らの苦しみ今も 福島事故と共通の課題  「ビキニ水爆の被ばく者」「核 2011」

2011年7月15日 提供:共同通信社

 米国が1954年3月1日に太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で実施した水爆実験では、第五福竜丸以外にも約千隻の日本漁船が被災した。実験から57年。元船員らを訪ね歩くと、多くの人が若くして命を落とし、生存者も放射能の恐怖におびえながらさまざまな病気に苦しんでいた。長期的な健康被害や補償問題など、東京電力福島第1原発事故と共通する課題も多い。

※水爆実験の被害 

 現場海域で複数回、操業した船もあり、閣議決定によると延べ992隻が被災した。検査漏れなどを含めると千隻以上になるとみられるが、856隻との調査もある。漁船の実数は548隻とみられ、高知、神奈川、鹿児島の順に多い。都立第五福竜丸展示館によると、静岡県焼津市の第五福竜丸は船員23人が放射線障害で入院。平均で千~3千ミリシーベルトの被ばくと推定される。

再度の接種見合わせ不要 死亡例相次いだ2ワクチン

2011年7月14日 提供:共同通信社

 乳幼児の死亡報告が相次ぎ一時接種が見合わされたインフルエンザ菌b型(ヒブ)と小児用肺炎球菌の2ワクチンについて、厚生労働省の検討会は13日、再度の接種見合わせなどの対応は不要との意見で一致した。

 4月の接種再開後、初めて安全性について議論。6月にあった1人の死亡例については、接種との直接の明確な因果関係は認められないとした。

 両ワクチンは子どもの細菌性髄膜炎などを予防するが、3月にこの二つを含む複数のワクチンを同時接種した0歳~2歳児の死亡例が7例報告され、厚労省は接種を見合わせた。その後検討会は安全上の問題はないと判断し、4月に接種を再開した。

 6月の死亡例は熊本市の生後2カ月の男児。両ワクチンを同時接種した翌日亡くなった。検討会では、解剖の結果、死因は「乳幼児突然死症候群の疑い」で、ワクチン接種との因果関係は不明か無関係などとする3人の専門家の意見が報告された。

 厚労省によると、4月の再開後、5月末までにヒブワクチンは全国で約60万回分、小児用肺炎球菌ワクチンは約66万回分接種されたと推計され、過去6カ月間の死亡例の割合は、すみやかに対応を検討するとしている目安よりも低かった。

初の「高温注意情報」発表 関東、九州など4地域に

2011年7月14日 提供:共同通信社

 気象庁は13日、おおむね気温35度以上(青森、宮城両県は33度以上)の猛暑が見込まれる地域を対象に、前日に熱中症への警戒を呼び掛ける「高温注意情報」を、関東甲信と東海、近畿、九州北部(山口県含む)の4地域に初めて発表した。

 情報は、福島第1原発事故による電力不足が懸念される中、熱中症対策として北海道と沖縄を除く地域を対象に13日から運用を開始。猛暑が予想される当日の午前5時と11時には、より細かく都府県単位で情報を発表する。

 気象庁ホームページのトップページに情報を閲覧できるリンク先があり、情報が出ていない都府県も、気温予想をグラフで確認できるようになっている。

 主な都市の14日の予想最高気温は、名古屋市と福岡市35度、東京都心と大阪市34度など。情報が発表された地域は熱中症の危険が特に高くなるとして(1)冷房の適切な利用(2)水分や塩分をこまめに補給(3)カーテンで日射を遮る-などの対策を求めている。

 13日も全国的に暑さが厳しく、埼玉県鳩山町36・9度、群馬県館林市36・6度、福島県石川町36・3度(この地点の観測史上最高)を記録した。

アトムが救命活動後押し ロゴ付き救急車お目見え

2011年7月14日 提供:共同通信社

 大阪府豊中市出身の漫画家手塚治虫(てづか・おさむ)さんにちなみ、鉄腕アトムのイラストが入ったロゴの付いた救急車と消防車計50台が、豊中市消防本部に13日からお目見えした。

 同市は2005~08年、心肺停止となった傷病者の救命率が平均23・7%と世界最高水準を記録。10年に「救命力世界一宣言」をしており、ロゴにも同じ言葉を入れ、こうした取り組みをアピールするのが狙いだ。

 アトムが消防服を着てガッツポーズをしているロゴは車の大きさに応じて、直径35、40、45センチの3種類。ロゴは救命講習修了証にも使用する予定で、市民に救急や消防への協力を呼び掛ける。

 豊中市消防本部の谷口伸夫(たにぐち・のぶお)消防長は「このマークを通じて、多くの方に救命への関心を高めてもらいたい」と話した。

コロンビア中部の貧困の村、見えぬ恐怖 アルツハイマー病遺伝子、6人に1人

2011年7月14日 提供:毎日新聞社

コロンビア:中部の貧困の村、見えぬ恐怖 アルツハイマー病遺伝子、6人に1人

 ◇「子孫のため」臨床試験協力

 南米コロンビアの中部アンティオキア州に、村民の6人に1人が認知症のアルツハイマー病を引き起こす遺伝子を引き継ぐ村がある。新薬開発に取り組む世界中の医学者や製薬会社が「天然の実験場」と期待を寄せる。遺伝子を保有する村民の発症時期や病状を観察することで、どんな薬をいつ使えば効果が出るか、分かる可能性があるためだ。「自分には間に合わなくとも、子どもたちが発病する前に新薬ができるかもしれない」。政府や地方自治体の公的援助が十分に行き届かない中、住民はわらにもすがる思いで治療薬の臨床試験に協力している。【アンゴストゥラ(コロンビア中部)國枝すみれ】

 アンティオキアの州都メデジンから車で北に約3時間行くと、人口約1万2000人の農村アンゴストゥラが姿を現す。道中、馬に乗った農夫たちとすれ違う。一見、近隣村落と大きな変わりはないが、点在する農家のほとんどが、遺伝する家族性アルツハイマー病の患者を抱える。国内で遺伝子を引き継ぐ25家族約5000人のうち約1800人が村に暮らしているのだ。

 患者の一人、ハビエルさん(59)は名前を呼ばれると、「あー」と声を出す。だが、2年前から意味の通る会話はできない。発症したのはバスの集金係をしていた10年前。運賃を受け取ったのを忘れて乗客と言い争うようになり職を失った。母親は認知症だった。兄弟姉妹15人のうち3人が認知症の末、死亡し、3人に症状が出ている。

 ●通常より早く

 アンティオキア州出身者はスペイン語で「パイサ」と呼ばれるため、村の患者が持つ遺伝子は「パイサ遺伝子」と名付けられた。平均44~49歳で発症し、通常のアルツハイマー病よりも進行が早い。片親が遺伝子を持っていれば子どもは50%の確率、両親なら75%の確率で受け継ぐ。

 「未来が描けるのは40歳まで。その先は病気になるかもしれない」。ハビエルさんの次男エマーソンさん(21)が話す。

 一家の年間収入はエマーソンさんが看病の合間に畑で作る豆の売り上げ55万ペソ(約2万5000円)だけ。最低賃金1カ月分(53万5600ペソ)と大差ない。6人暮らしの家には毛布が2枚しかなく、下水道整備率26%のアンゴストゥラ村の中でも困窮世帯だ。

 ●保険機能せず

 患者を抱える家族が貧苦にあえぐ背景には、社会保障システムの未発達もある。公的医療保険制度はあるが、腐敗と非効率な運営が障害となってきちんと機能していない。

 エマーソンさんは「政府や村からの公的な援助は一切ない」と語る。

 アンゴストゥラ出身で、現在はメデジンに暮らすカルロスさん(54)は7年前に認知症と診断された。祖父と父親は認知症を患った後に他界し、兄弟16人のうちカルロスさんを含む4人が発症した。1年前には歩いたり笑ったりできたカルロスさんだが、今は話すこともできず、自宅のベッドに横たわる。

 夫の世話をする妻ネリーさん(43)の母親も認知症となり、昨年亡くなった。50歳の姉は3年前、認知症と診断された。48歳の姉はスープの作り方を忘れ、46歳の姉は子どもが金を盗んだと言い出した。「同じ遺伝子を持っているかもしれないと思うと恐怖にさいなまれる」

 ネリーさんは看病に専念するため、自営していた食料品店を手放した。看護師になった長女のナタリアさん(23)が家計を支える。「看病の苦労を子どもにさせたくない。『発病したら老人ホームに入れて』と言ってある」とネリーさん。医療知識のあるナタリアさんは「子どもは産まない」と語る。見えない発病の恐怖が人々の心に巣くっている。

 ◇ゲリラから血液サンプル死守--来年秋から新薬開発本格化

 アンゴストゥラ村では長年、家族性アルツハイマー病は「ボベラ(痴呆)」と呼ばれていた。「魔女の呪い」とされたり、「特別な木に触った」「洞窟に入った」ことなどが理由との迷信が流布していた。遺伝性の病気との認識がないまま、近親者間の結婚・出産が繰り返され、患者が増えた形だ。

 パイサ遺伝子を発見したのは、アンティオキア大のフランシスコ・ロペラ教授と看護師ルシア・マドリガルさん(55)。マドリガルさんが患者のいる家族や親族を戸別訪問して血液を集め、ロペラ教授が患者の診察や血液の検査を続けた。地道な調査が実り、95年に原因となる遺伝子の変異を突き止めた。

 村や近隣一帯は数年前まで左翼ゲリラ「コロンビア革命軍」(FARC)の実効支配下にあった。マドリガルさんは99年、採取した血液を持ち帰る途中、ゲリラに拉致され、1週間、小屋に監禁されたことがある。「血液を冷やしておいて。さもないと、だめになってしまう」とゲリラに訴え、貴重な血液サンプルを死守した。

 マドリガルさんもロペラ教授も近隣の出身で、病気は人ごとではない。「患者がいるというので訪ねると、小学校時代の友人のこともある」(マドリガルさん)。ロペラ教授は母親が認知症。「認知症が私を(研究者に)選んだ」と感じている。「運命と諦めていた村人は病気だと納得すると献血に協力してくれた」

 ロペラ教授は米国の国立衛生研究所やバーナー・アルツハイマー研究所と協力して、12年秋から治療薬の臨床試験を開始する予定だ。治験にはパイサ遺伝子の保有者と非保有者それぞれ200人の参加が必要となる。

 アルツハイマー病で薬の効きが悪い理由の一つは投与時期が遅すぎるためと推測されている。パイサ遺伝子の場合、症状が出る数十年前から脳の状態に変化が出るかどうか観察できる。

 「いつから認知症の原因となるたんぱく質が脳に蓄積するのか、いつ薬の投与を開始すれば最も効果的かを調べることができる」(ロペラ教授)という。

 パイサ遺伝子を持つ家族にとって新薬開発や治療法の研究は「命綱」だ。健康被害のリスクを伴う治験に尻込みせず、積極的に協力する。ネリーさん一家も全員が参加を望んでいる。「一刻も早く治療法を確立してほしい。夫のためには間に合わなくても、子どもたちの役に立てばいい」(ネリーさん)との思いがあるからだ。

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 ■ことば

 ◇アルツハイマー病

 1901年、ドイツの精神科医アルツハイマー博士が発見した認知症。脳内にたんぱく質の一種である「アミロイドベータ」や「タウ」が蓄積することで引き起こされるとみられる。パイサ遺伝子のように遺伝子が発症を決定する症例は全体の数%で、多くの場合はリスクを高める遺伝子と環境の複合要因で発症する。患者数は世界で約2400万人。20年後には倍増すると予測されている。

国民に防護ライン示せ 被ばくリスクに向き合う 武田邦彦・中部大教授 「大型識者インタビュー」

2011年7月14日 提供:共同通信社

 放射線被ばくのリスクとどう向き合うか-。武田邦彦(たけだ・くにひこ)中部大教授は、福島第1原発事故の発生以来、子どもを持つ親に向けてインターネット上で放射線から身を守る方法についての執筆を続ける。元旭化成ウラン濃縮研究所長で、事故前は「安全な原発なら推進」との立場だった同教授は今、「国の防護政策は甘すぎる」と警鐘を鳴らす。

   ×   ×

 -インターネットで情報発信を始めた理由は。

 「国は原発からの距離に応じて住民退避の是非を判断していた。しかし、重要なファクターは風の影響のはず。これはいかんと思い、執筆を始めました。原子力技術者として事故に責任を感じており、正しい情報を発信して償おうと考えた」

 -文部科学省は児童、生徒が浴びる放射線量について、4月に「年20ミリシーベルトを下回れば平常通りに活動できる」としたが、5月末には「年1ミリシーベルト以下を目指す」との目標を示した。教育現場は混乱している。

 「国際放射線防護委員会が示す年間被ばく量の上限『年1ミリシーベルト』の基準を変えてはならない。放射線で被ばくするという"損失"があるなら、その損失に対して"利益"が上回る必要がある。年1ミリシーベルトの場合の発がんリスクが、原子力による電力供給で国民が得るメリットと相殺されるという考えから、年1ミリシーベルトが国際的な合意となったのだから、もし年20ミリに上げるなら、メリットも20倍にならないと駄目。その議論を十分にしないまま、文科省が年20ミリシーベルトとした罪は大きく、親が納得できなくて当然だ」

 -幼い子を持つ親たちが放射線量を自主的に測定し始めた。

 「非常に評価すべきだ。追随する形で自治体が細かな計測を始めたが、本来なら家庭よりも先に動かなくてはならなかった。気になるのは、子どもへの放射線の影響を気にする親を、神経質などと異端視する社会の風潮。子どものために産地を気にして食品を購入するのは自然なことであり、非難してはならない。給食について不安ならば、学校に食材の産地を明示してもらいましょう」

 -食べることで被災地の生産者を助けようとする動きがあるが。

 「人助けと、自分の体への影響の問題は、切り離して考えなくてはならない。生産者の損失は経済的なものだが、消費者が食べることのリスクは健康に響く。食品の安全性が確認できず、被ばくの恐れがあるならば、当然、注意が必要だ」

 -風評被害を防ぐべきだという声も強い。

 「『風評被害』という言葉が独り歩きしたことが問題。食べ物からセシウムなどの放射性物質が検出されたんだから『風評』ではなく『実害』のはず。その賠償は消費者ではなく、東京電力に負わせなくてはならない」

 -では、安全な食べ物とは何か。継続して摂取しても年1ミリシーベルトを超過しない作物ということか。

 「そうです。正確に言えば、食べ物だけでなく、外部被ばくも含めたトータルの値で、原発事故による被ばくを年1ミリシーベルト以内にとどめないといけない。国には国民の健康を守る決意を持ち、1ミリシーベルト以下にとどめるための日常生活での防護ラインを示してほしいですね」

   ×   ×

 たけだ・くにひこ 43年東京都生まれ。専門は資源材料工学。08年から内閣府原子力委員会専門委員を務める。著書に「子供を放射能汚染から守りぬく方法」など。

がん検診受診率が低迷 「50%以上」の目標厳しく

2011年7月13日 提供:共同通信社

 厚生労働省が12日公表した2010年の国民生活基礎調査で、過去1年間に各種がん検診を受診した人の割合が、最高でも男性の胃がん検診の34・3%にとどまり、07年に策定したがん対策推進基本計画で「11年度末までに受診率50%以上を目指す」とした目標達成が困難となっていることが分かった。

 調査結果によると、胃がん検診の受診率は男性34・3%(前回07年調査比1・8ポイント増)、女性26・3%(1ポイント増)。肺がんは男性24・9%(0・8ポイント減)、女性21・2%(0・1ポイント増)、大腸がんは男性27・4%(0・1ポイント減)、女性22・6%(0・1ポイント減)だった。

 検診が無料となるクーポンが国や自治体の予算で09年度から配布されている女性のがんは、子宮がん24・3%(3ポイント増)、乳がん24・3%(4ポイント増)だった。

 厚労省の担当者は「クーポン配布をほかのがんに広げることも含め、受診率向上策を検討したい」としている。

生活保護受給者、自殺率2・2倍…厚労省調査

2011年7月13日 提供:読売新聞

 生活保護受給者の2010年の自殺率が10万人当たり55・7人だったことが12日、厚生労働省が公表した調査結果で分かった。

 総人口に対する自殺者の割合と比較すると約2・2倍だった。同省では昨年から生活保護受給者の自殺率を公表しており、今回が2回目。

 昨年1年間の自殺者数は1047人で、前年比2人増。生活保護受給者全体が増加を続けているため、人口10万人当たりの自殺率は前年比6・7人減。自殺の原因別では「健康問題」が60・7%、「経済・生活問題」17・9%、「家庭問題」が13・8%。また、精神疾患のある人が65・3%を占めた。

天然と同じ働きの歯再生 マウス幹細胞から成功 理科大、移植し機能も確認

2011年7月13日 提供:共同通信社

 マウスの幹細胞から作った歯のもとになる「種(たね)」を、完成された歯になるまで育ててから口内に移植し、かんだり痛みを伝えたりといった天然の歯と同じ働きを持たせることに、東京理科大の辻孝(つじ・たかし)教授(再生医工学)と大島正充(おおしま・まさみつ)助教らのチームが成功した。米科学誌プロスワンに12日発表した。

 人への応用に課題は残るが、チームは「新しい歯科再生治療の考え方を示せた」としている。

 チームは、マウスの胎児にあり、歯のもとになる「歯胚(しはい)」に含まれる上皮細胞と間葉細胞を集めて作った歯の種を、マウスの腎臓に移植。

 50日後には、物がかめる程度の硬さがある再生歯と、歯を支えるあごの「歯槽骨(しそうこつ)」、その間でクッションのように働く「歯根膜(しこんまく)」を含んだ塊に育った。1本だけでなく、4本の歯から成る塊を作ることもできた。

 これを取り出し、マウスの歯を抜いた部分に移植すると、再生された歯槽骨が次第に周囲の骨と一体化。歯と歯根膜、歯槽骨が固定された上、血管や神経も周囲から入り込み、移植した歯に加えた刺激が脳に伝わるようになった。

 人に応用するには、種の材料となる細胞を胎児以外から調達する方法や、体に負担をかけない培養の仕方、移植できる程度に育つ期間の短縮方法を、さらに研究する必要があるとしている。

 チームには東北大、東京医科歯科大、オーガンテクノロジーズ社(東京)も参加した。

DNAゆるく巻き付き 早大、染色体で解明

2011年7月13日 提供:共同通信社

 細胞の核にあり、遺伝情報が詰まった「染色体」の中心部の微細な構造を、胡桃坂仁志(くるみざか・ひとし)早稲田大教授(構造生物学)らが解析し、12日までに英科学誌ネイチャー電子版に発表した。染色体の異常で起きるダウン症やがんなどの原因解明につながる可能性があるという。

 染色体は、ひも状のDNAが細かく折り畳まれたもので「X」のような形。細胞が分裂する際に、染色体も二つに分かれ、それぞれの細胞に均等に分配されるが、中心部が重要な役割をすることが分かっている。

 染色体では、DNAは小さな「タンパク質複合体」に巻き付いている。チームは、中心部の複合体に含まれるタンパク質を合成して、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)で構造を解析。複合体は、DNAがゆるく巻き付く形状であることを突き止めた。

 中心部以外の領域では、DNAは複合体にしっかり巻き付いていることが知られている。チームはDNAの巻き付き方の違いが、染色体が二つに分かれる際の仕組みに関わっているとみている。

貧困率、過去最悪の16・0%…厚労省調査

2011年7月12日 提供:読売新聞

 全国民の中で、所得の低い人がどのくらいの割合でいるかを示す「相対的貧困率」が2010年調査で16・0%と、前回(07年調査)より0・3ポイント悪化し、過去最高となったことが、厚生労働省が12日公表した「国民生活基礎調査」でわかった。

 同省は、所得の低い非正規労働者や、高齢者の増加が要因とみている。

 今回の調査で「貧困」とされたのは、09年の年間所得が112万円未満の人たち。国民の6-7人に1人が貧困状態であることを示している。1986年調査の貧困率は12・0%で、年々悪化傾向にある。経済協力開発機構(OECD)の00年代半ばの調査では、加盟30か国の平均は10・6%だった。

1週間の熱中症搬送5倍に 7月上旬、4520人 8人死亡、早い梅雨明けで

2011年7月13日 提供:共同通信社

 7月4日から10日までの1週間に、熱中症で病院に搬送された人は前年同期の約5倍に当たる4520人に達し、うち8人が亡くなったことが12日、総務省消防庁の調査(速報値)で分かった。関東甲信や北陸で例年より早く梅雨が明けるなどして、急激に気温が上昇したためとみられる。

 気象庁によると、今後も例年より暑い日が続く見込み。節電ムードで冷房使用を自粛する向きも多いが、消防庁は「エアコンや扇風機を上手に使うことで、熱中症を予防してほしい」と呼び掛けている。

 速報値によると、都道府県別の搬送者数は愛知の403人がトップ。以下、埼玉の390人、東京378人、大阪257人、千葉221人などだった。5月30日から7月10日の合計で人口10万人当たりでは愛知が18・94人で最高。和歌山の18・92人、三重の17・57人が続いた。

 死亡者は青森、群馬、埼玉、神奈川、長野、愛知、兵庫、山口の各1人。3週間以上の入院加療を要する重症も98人いた。搬送者全体の44%、1993人が65歳以上の高齢者だった。

 また消防庁が12日発表した確定値によると、6月は前年同月比で約3倍の6980人が熱中症で搬送され、うち14人が死亡した。

ヘルシーリポート ピロリ菌 除菌で胃がん発生率低下

2011年7月13日 提供:毎日新聞社

ヘルシーリポート:ピロリ菌 除菌で胃がん発生率低下

 ◇日本人の胃には強病原性存在 治療費用は1万6000~3万円

 胃の中にいるピロリ菌が胃がんの主要な原因だという考えが、通説になりつつある。不思議なのは、欧米やアフリカ諸国でも、日本と同様にピロリ菌をもっている人は多いのに、日本と比べて、胃がんは非常に少ないことだ。なぜ日本では胃がんが多いのか。その謎に迫る。【小島正美】

 日本の胃がんの死亡率は世界的にも高い。人口10万人あたりだと約50人に上り、欧米では5~6人と10分の1程度。同じアジアでも中国やベトナムはその中間だ。なぜ、日本で多いのか。

 「日本人の胃にいるピロリ菌は、他国のものに比べて、病原性が強い」。大分大医学部の山岡吉生教授(環境予防医学)はそう断言する。

 ピロリ菌が胃潰瘍などを引き起こすことは80年代、豪州のマーシャル博士らが突き止め、ノーベル医学生理学賞を得た。そのピロリ菌について、山岡教授が各国の人の遺伝子配列を調べたところ、民族や地域によってさまざまな型があると分かったのだ。

 ピロリ菌が胃がんを起こすメカニズムも判明してきた。ピロリ菌は体の表面にとげとげした注射針のようなものをもち、それを胃の粘膜に差し込み、病原性をもつcagA(キャグエー)という遺伝子が作るたんぱく質を注入して、がんを起こす。

 鍵を握るのは遺伝子だ。山岡教授によると、欧米人の胃にいるピロリ菌の約3~4割は、病原性の強いcagA遺伝子がないという。それに対し、日本人の胃にいるピロリ菌の90%以上はcagA遺伝子をもっている。日本人のピロリ菌の方が胃がんを起こす作用が強いのだ。

 欧米にもcagA遺伝子をもつピロリ菌をもつ人はいる。しかし遺伝子の後半部分にある繰り返し配列を調べると、微妙に異なり、同じcagA遺伝子をもつピロリ菌でも、欧米型と東アジア型に分けられることが山岡教授らの研究で分かってきた。

 「欧米型と東アジア型を比べると、東アジア型の方が胃がんを起こす作用が強い。このことは動物実験でも確かめられている」と山岡教授は説明する。

 欧米人に多いピロリ菌は、たとえ胃にいても、おとなしく、胃の粘膜を傷つけることはほとんどない。ところが、日本人の胃にいるピロリ菌は、胃の粘膜をただれさせたり、萎縮させたりして胃がんを引き起こすということが分かってきたのだ。

 不思議なことに、同じアジアでも、タイでは胃がんは少ない。ピロリ菌の多くが欧米型だからだ。

 こうしたピロリ菌の遺伝子調査から、人類のたどった足跡が推測できるという。ピロリ菌はエジプトのミイラからも発見されている。山岡教授は「もともとピロリ菌は欧米型。約5万8000年前にアフリカを旅立ち、中央アジアや西欧の一部、東アジアを経て、北米、南米に広がっていったのではないか」と、人類の移動とともにピロリ菌が世界に広がっていったとの仮説を提示する。

 一般に、ヒトと共生する菌は進化とともに病原性を弱めていくのが普通だが、ピロリ菌は人類の移動とともに病原性が強くなっていった。この厄介なピロリ菌を東アジアの人が持っているのは、何か人体にメリットがあるからとも考えられ、今後の研究課題となっている。

 ■5歳ごろまでに感染

 日本人約2000人を8年間追跡した研究報告によると、ピロリ菌に感染した人のうち約3%の人が胃がんになったのに対し、非感染者では胃がんの発症はなかった。

 ピロリ菌がいても、全員が胃がんになるわけではない。だが「ピロリ菌の除菌が胃がんをはじめ、十二指腸潰瘍などさまざまな疾患を減らすことにつながることは確実だ」と村上和成・大分大医学部診療教授は述べ、ピロリ菌検査と除菌の重要性を強調する。

 最近では、多くの病院にピロリ菌治療外来ができている。大分大学病院でも昨年5月から始めた。

 検査は呼気や血液、尿を調べることで分かる。胃潰瘍や十二指腸潰瘍など病気で検査を受ける場合は保険適用になるが、それ以外は自己負担になる。費用は病院によって異なり、検査だけなら1万円前後、除菌治療費用は約1万6000~3万円だ。

 日本では50歳以上の約6~7割が感染者だ。自らも除菌した村上教授は「除菌すれば、胃がんの発生率は約3分の1に減る。除菌は早ければ早いほどよい」と検査を勧めている。ただ、除菌しても1回で成功するとは限らず、2回必要な場合もある。高木敦司・東海大医学部教授の研究によると、LG21乳酸菌を含むヨーグルトと除菌を組み合わせると除菌の成功率が上がるという。またこのヨーグルトは乳幼児期だとピロリ菌の感染を予防するとの報告もある。

 ピロリ菌は5歳ごろまでに感染し、それ以降は感染しにくい。母親が口でかんだものを離乳食として与えるのはやめた方がよい。

##虫歯菌も母親から感染する。母親が噛んだものを上げないことが重要です。

マラリアに立ち向かう 糸に殺虫剤練りこんで 「にっぽん発明発見伝」「長期残効型蚊帳」

2011年7月13日 提供:共同通信社

 世界で毎年100万人が死亡(しぼう)するとされていた感染症(かんせんしょう)「マラリア」。死者の多くはアフリカの5歳(さい)未満の子どもですが、世界保健(ほけん)機関(WHO)は昨年末、2009年の死者が約78万人に減(へ)ったと発表しました。

 これに大きく役立ったのが、総合(そうごう)化学メーカー「住友化学」健康・農業関連事業部門主幹(しゅかん)の伊藤高明(いとうたかあき)さん(62)らが開発した蚊帳(かや)でした。

 寝具(しんぐ)の周りを囲い、虫刺(さ)されを防(ふせ)ぐ蚊帳は、昭和の中ごろまでは日本のどの家庭にもありました。マラリアは蚊に刺されて感染するため予防(よぼう)に蚊帳が使われていましたが、殺虫剤(さっちゅうざい)は表面に塗(ぬ)られているだけで、洗濯(せんたく)すると落ちてしまいました。

 害虫学の研究者だった伊藤さんが、樹脂(じゅし)に詳(くわ)しい同僚(どうりょう)の協力を得て、1994年に開発した長期残効(ざんこう)型蚊帳「オリセットネット」は、あらかじめ殺虫剤を練りこんだポリエチレンの糸を織(お)った蚊帳。繰(く)り返し洗(あら)っても殺虫剤は少量ずつゆっくり染(し)み出てくるため、効果が5年以上続きます。

 マラリア撲滅(ぼくめつ)を目指していたWHOは、それまでの蚊帳では十分な成果が上げられないことから、オリセットに着目し、2001年に長期残効型として世界で初めて推奨(すいしょう)。米雑誌(ざっし)「タイム」が「04年の最もすばらしい発明」に選ぶなど、世界で高い評価(ひょうか)を受けました。

 タンザニアに無償(むしょう)で技術提供(ぎじゅつていきょう)され、海外の計6工場で年間6千万張(は)りを生産。国連児童基金(ききん)(ユニセフ)などを通じて配られ、多くの子どもの命を救いました。

 伊藤さんは「世界のどこにもなかったもので、当初は普及(ふきゅう)するとは全然思えませんでした。世界に広がったのは『まぐれ』です」と笑います。

恐怖記憶つくる仕組み解明 「心の傷」薬の糸口にも

2011年7月12日 提供:共同通信社

 ある場所で怖い体験をすると、その場所を再び訪れた時にそのことが思い出される-。そんな恐怖体験の記憶がラットの脳にある「海馬」という部分でつくられる仕組みを、横浜市立大の高橋琢哉(たかはし・たくや)教授(生理学)らのチームが明らかにし、11日付の米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。

 こうした記憶が強く刻まれた「心の傷」に対する薬を開発する糸口になると期待される。

 高橋教授らは、明るい部屋と暗い部屋に分かれ、暗い部屋に入ると電気ショックが与えられる装置にラットを入れた。

 ラットは電気ショックを嫌って暗い部屋に行かなくなるが、この時、脳の神経細胞同士の情報のやりとりをするシナプスでは、神経伝達物質のグルタミン酸を受け取る「GluR1受容体」が細胞の内部から表面に移動し、情報が伝わりやすい状態になっていた。

 一方、受容体の移動を邪魔すると、恐怖がきちんと記憶されないため、ラットは一度は暗い部屋を敬遠するものの、すぐに再び暗い部屋に入ろうとした。 この仕組みを利用すれば、いったん嫌な記憶が定着しても、受容体の移動をむしろ促進して別の記憶による"上書き"を進め、心の傷を残さないような薬に結び付けられる可能性もあるという。

難病遅発性ADA欠損症 日本初、富山大が治療成功

2011年7月12日 提供:毎日新聞社

難病遅発性ADA欠損症:日本初、富山大が治療成功 /富山

 ◇県内在住の4歳男児、骨髄移植手術後に回復

 富山大付属病院(富山市杉谷)小児科の金兼弘和講師(免疫学)らは11日、複合型免疫不全症の一種「遅発性アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症」の診断と治療に日本で初めて成功したと発表した。患者は県内在住の4歳男児で、3月に骨髄移植手術を受け、通院しながら通常の生活を送れるまでに回復したという。

 ADA欠損症は血液中の酵素の一種ADAに異常があるため感染症にかかりやすくなる難病。通常は1歳前に発症し、国内でも過去約20例が報告されている。しかし、1歳以降に発症する「遅発性」は、症状がわかりにくく、感染症への対処療法が可能なことからこれまで国内で診断された例はなかった。

 男児は気管支炎などで入退院を繰り返し、2年前に同病院を受診。幼児では珍しい気管支拡張症を発症していたことなどから、複合型免疫不全症の可能性が浮上。血液や遺伝子を検査し、昨年秋ごろに遅発性ADA欠損症と診断された。3月に骨髄移植手術を受け、血中のADAが健康な人の値まで回復。約1カ月半後に退院した。

 同大はこの症例を8月に東京で開かれる日本小児科学会で発表する予定。金兼講師は「原発性免疫不全症はまれだが、(感染症の)患者の中に隠れているかもしれないという事実を広報していきたい」と話している。【青山郁子】

欧州でiPS細胞特許成立 京大・山中教授が開発 医療、創薬研究に弾み

2011年7月12日 提供:共同通信社

 京都大は11日、同大学の山中伸弥(やまなか・しんや)教授が世界で初めて開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製技術に関する特許が欧州で認められたと発表した。米国では特許取得を争っていたバイオベンチャー企業からすでに権利譲渡を受けており、再生医療や創薬の研究分野で、技術の実用化に弾みがつきそうだ。

 欧米での特許成立は初めて。山中教授は記者会見で「(再生医学の実用化に向け)欧州は企業や研究機関、患者さんが多い。特許の成立は非常に大きな意義がある」と話した。

 京大は今後、欧州特許条約の加盟国のうち、英国、ドイツ、フランスなど17カ国を対象に登録手続きを進める。京大の知的財産を管理する会社が研究機関や個人と幅広くライセンス契約を締結。大学での研究など非営利目的の場合には、無償での特許権使用を認める。

 山中教授の開発した技術は国内のほか、南アフリカ、シンガポール、ロシアなどで特許が成立している。

 特許が認められたのは、iPS細胞の作製で、ヒトの体細胞などに三つの遺伝子や、特定のタンパク質などを使用する技術。京大は2006年12月に出願し、欧州特許庁の審査を経て、7日付で特許登録決定が通知された。有効期間は出願日から20年間。

 iPS細胞はさまざまな組織や臓器の細胞になる能力があるとされる。京都大は今年1月、作製方法が類似した米バイオベンチャー企業のアイピエリアンから無償で権利譲渡を受けることで合意しており、米国でも特許を得られる公算が大きくなった。

※iPS細胞

 神経や筋肉、血液などさまざまな組織や細胞になる能力がある新型万能細胞。皮膚などの体細胞に外部から三つか四つの遺伝子を導入して作る。京都大の山中伸弥(やまなか・しんや)教授が2006年にマウスで、07年にヒトで作製成功を発表した。事故や病気で失われた組織や細胞を回復する再生医療や新薬開発などでの利用が期待される。iPS細胞ががん化する危険性もあり、実用化に向けて安全性の向上が課題となっている。

山口・萩の中学校で百日ぜき集団発生 8人感染

2011年7月12日 提供:毎日新聞社

百日ぜき:萩の中学校で集団発生 8人感染 /山口

 県は11日、萩市立田万川中学校で、百日ぜきの集団発生があったと発表した。

 6月23日以降、8人が感染し、激しい咳(せき)や嘔吐(おうと)の症状が見られるが、重症者はいない。学校は12~15日に臨時休校する。県内での集団発生は08年以来という。

〔山口版〕

ヒラメ、馬肉で下痢や嘔吐 特定の寄生虫が関与か 厚労省、食中毒と認定  「医療新世紀」

2011年7月12日 提供:共同通信社

 国立医薬品食品衛生研究所(国立衛研)などの研究により、ヒラメと馬肉からそれぞれ、嘔吐(おうと)や下痢を引き起こす可能性のある寄生虫が見つかった。厚生労働省は、近年増加している食後数時間で現れる原因不明の嘔吐や下痢に、これら2種の寄生虫の関与が「強く示唆される」として、6月中旬、同様の症状が報告された場合は食中毒として扱い、関係業者に発生防止を指導するよう全国の自治体に通知した。

 ▽原因不明

 昨年10月、松山市の銀行が懸賞品として9府県の預金者に送ったヒラメで、計113人が食中毒症状を訴える事件が起きた。ヒラメは養殖物1匹を生のまま切り分け真空パックしたもので、患者は食べてから1~9時間後に吐き気を催したり、下痢や嘔吐を起こしたりした。いずれも軽症だったが、何が原因なのかは分からなかった。

 厚労省によると、同じように症状を訴えながら、既知の食中毒菌やウイルス、魚介類に含まれる自然毒などの病因物質が検出されず、原因不明として処理されるケースが年々増えている。

 同省の調査によると、2009年6月から今年3月までに、こうしたケースは198件。うち178件で、食事のメニューに生の魚介類が含まれていた。食材別ではヒラメが135件で提供されており、マグロ(73件)、エビ(60件)、タイ(51件)などが続いた。魚介類以外では、馬刺しが含まれていたケースが33件あった。

 ▽DNA検出

 国立衛研や国立感染症研究所は、自治体や地方衛生研究所などの協力を得て、報告数が多いヒラメと馬刺しの病因物質特定に取り組んだ。「保存されていた食中毒事例の残品を送ってもらい、細菌や自然毒など既知の物質について検査したが、すべて陰性だった」と、国立衛研の小西良子(こにし・よしこ)衛生微生物部長は振り返る。

 ところが、ゲノム(全遺伝情報)解析装置でヒラメの残品を調べると「クドア属粘液胞子虫」のDNAが多く含まれていることが判明。その後の詳細な解析で「クドア・セプテンプンクタータ」と特定された。さらに患者の嘔吐物からも同じDNAが検出された。

 一方の馬肉も、顕微鏡による詳しい検査で、検体の多くが「ザルコシスティス属住肉胞子虫」の一種「ザルコシスティス・フェアリー」に感染していることが判明した。

 動物実験や人の細胞を用いた実験の結果、いずれの寄生虫も、人が摂取すると下痢などの症状が引き起こされる可能性があり、発症するかどうかは摂取量に左右されることが確認された。

 ▽病原性の謎

 クドア属はゴカイなどを介して魚類に感染、一部の種は魚の身をゼリー状に変質させ、商品価値を落としてしまうことで知られる。しかし人には寄生しないため、従来は公衆衛生上無害とされていた。ザルコシスティス・フェアリーも同様だ。

 実はセプテンプンクタータは、小西さんらが08年に市場のヒラメから発見した新種だ。「ほかのクドア属は無害なのに、なぜ、この種だけに病原性があるのか分からない」と小西さんは話す。

 市場に出回るヒラメの多くは養殖物のため、感染した稚魚が養殖場に持ち込まれないような対策や、飼育環境の洗浄などが必要とみられ、農林水産省が検討に着手した。

 重要なのは、これら2種の寄生虫を摂取しても必ず発症するわけではなく、発症しても症状は軽いことだ。小西さんは「発症頻度は低い。過度に神経質になり、買い控えたりしないでほしい」と風評被害を心配する。

 現在までに、これらの寄生虫は一定条件の冷凍や加熱で死滅することが分かっている。ただ、生食という前提や商品価値を考えると、冷凍や加熱はなじまないため、国立衛研などは今後さらに予防策を探っていく。

##日本人は、あまりにも安易に刺身など生食をし過ぎる。
かつおも秋刀魚も生では、寄生虫がいる。
川魚は特に注意が必要。東南アジアで生食をするのは、禁物。

熊本県がヘルパンギーナ流行を発表

2011年7月15日 提供:毎日新聞社

ヘルパンギーナ:県が流行を発表 /熊本

 県は14日、夏に流行する小児の急性ウイルス感染症で、夏かぜの代表的な疾患「ヘルパンギーナ」が流行していると発表した。食事前やトイレ後のうがい、手指の消毒を呼びかけている。

 ヘルパンギーナは、急な発熱とのどに出る水疱(すいほう)性発疹が特徴で、患者は4歳以下が大部分。1歳にもっとも多いという。県は48カ所の小児科定点医療機関で発生動向調査をしているが、4~10日の1定点あたりの報告数が8・08と、4年ぶりに警報基準値(6)を超えたという。

 また先月流行が確認された手足口病の報告数も引き続き増えているといい、県が警戒を呼びかけている。

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