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最新医療情報22

最新医療情報21

20110725~

健康影響、大気汚染に匹敵 原発事故の放射性物質 「損失余命」指標に試算

2011年7月29日 提供:共同通信社
 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質が将来にわたり引き起こす健康被害は、工場や自動車などからの大気汚染が1年間にもたらす被害に匹敵するとの試算を、東京都市大の伊坪徳宏(いつぼ・のりひろ)准教授(環境評価学)が28日までにまとめた。
 「損失余命」という数値で病気や環境汚染などの影響を評価する「DALY」という国際的な指標では、放出された放射性物質の影響は日本を中心に約20万年分の損失。
 伊坪准教授の別の分析では、地球温暖化や有害化学物質の排出など、国内の経済活動に伴う環境汚染による損失余命は年間約64万年分。最大の要因は約27万年分の損失をもたらす工場や車の排ガスなどによる大気汚染で、原発事故の影響は、年間の大気汚染の影響と同程度となった。
 DALYは世界保健機関(WHO)などで使われる指標で、ある原因で病気になったり余命が短くなったりする影響を試算。合計して、余命の損失という形に換算する。
 「セシウム137のDALYは、大気放出1キロベクレル当たり1億分の1・3年分」といった、過去のデータから得られた放射性物質の種類ごとの健康への影響度と、政府が国際原子力機関(IAEA)に報告した第1原発の放出量データを利用、欧州のモデルで試算した。
 20万年分の損失は、国民1人当たりだと約0・6日となる計算だが、実際の影響は、放射性物質に多くさらされた人で大きく、将来にわたって表れる可能性もある。
 伊坪准教授は、試算の精度は高くないとしながらも「環境汚染が原因の健康影響としては、無視できない規模になる恐れがある。汚染の少ない地域に移るなど被ばく放射線量を下げる活動が有効だ」と話している。

熱中症かかりやすさに差  遺伝子変異で悪化 東京医大、予防に可能性

2011年7月29日 提供:共同通信社
 暑さで体温の調節機能が働かなくなり、意識障害などを起こし死亡することもある熱中症の悪化に、特定の酵素を作る遺伝子の変異が関わっているとの研究結果を東京医大と徳島大のグループがまとめたことが29日、分かった。
 グループの行岡哲男(ゆきおか・てつお)東京医大教授(救急医学)は「熱中症は環境の影響で起こるとされていたが、体質として悪化しやすい傾向を持つ人がいることが分かった」と話している。
 今後、対象となる症例数を増やすなどさらに検証が必要だが、熱中症の予防や重症化防止、治療に役立つ可能性があり、8月発行の日本救急医学会雑誌に発表する。
 グループは、細胞の中で脂肪をエネルギーに変換する補助をする酵素「CPTII」に着目。
 CPTIIを作る遺伝子に特定の変異があると、CPTIIの量が減少するほか、平熱では問題ないが、40度以上の体温が数時間続くとCPTIIの機能が失われたり低下したりしやすくなる。
 この結果、脂肪がエネルギーに変換されにくくなるため、特に血管の細胞でエネルギーが不足し、意識障害やけいれんを起こし、悪化につながる可能性がある。
 グループは健康な男女79人と、熱中症が重症化した患者11人のDNAを比較。健康な人で約14%、熱中症の患者では約45%の割合でCPTIIの遺伝子に変異が見つかったことから、重症化には「この遺伝子の変異が関与していると考えられる」としている。
 CPTIIの遺伝子変異は、インフルエンザ脳症の重症患者にも多く見られることを徳島大の木戸博(きど・ひろし)教授(生化学)のチームが明らかにしていた。
 木戸教授は「酵素の量を増やせれば熱中症の治療に役立つ可能性がある。症例数を増やし、研究を進めたい」と話した。
※熱中症 
 高い温度や湿度の影響で、体の体温調節機能が働かなくなり起こる健康障害の総称。けいれんや目まい、吐き気、失神などが起き、重症の場合、意識障害や多臓器不全で死亡することもある。予防や治療には、水分や塩分を適切に補給したり体を冷やしたりするほか、高温多湿の環境下で長時間の作業をしないことなどが重要。屋内でも発症する。体温調節機能が十分発達していない乳幼児や、調節機能が低下する高齢者ではリスクが高くなる。

冷房控える節電しないで 高齢者の危険3倍以上

2011年7月29日 提供:共同通信社
 65歳以上の高齢者は、熱中症で重症化したり死亡したりするリスクが30代までの各年齢層に比べて3倍以上に高まるとの研究結果を筑波大が28日発表した。エアコンが備わっているはずの自宅での発症も目立ち、研究チームは冷房の使用を控える形での節電は行うべきでないとしている。
 チームは、国立環境研究所が過去10年あまりの間に全国で集めた統計データを基に、年ごとの発症傾向などを分析した。
 猛暑だった昨年の場合、患者全体の4割以上を65歳以上が占め、このうち約6割が自宅で発症していた。患者に占める重症者と死亡者の割合は、0~6歳と7~18歳では0・8%、19~39歳では1・7%だったが、65歳以上では5・7%に跳ね上がった。
 気温と死因の関係を調べたところ、気温が約10度高くなると、循環器疾患や呼吸器疾患で死亡する人がそれぞれ1~2割増えていた。
 チームの本田靖(ほんだ・やすし)教授は「高齢者は子どもと同様に熱に弱いが、さらに温度変化にも鈍く、体の異変に気付きにくい。扇風機だけでは効果はない。エアコンを(最低限)28度には設定してほしい」と話した。

耳の中で整然、細胞並ぶ タンパク質関与、神戸大

2011年7月29日 提供:共同通信社
 音を感じ取る内耳の蝸牛(かぎゅう)管で、細胞同士の接着に関わる「ネクチン」というタンパク質が働き、細胞が整然と並ぶ幾何学的な模様を作ることを神戸大の富樫英(とがし・ひでる)助教らのチームがマウスで突き止め、29日付の米科学誌サイエンス電子版に掲載された。
 細胞同士の接着は神経や血管、精子の形成や、がん細胞の転移に関わる。高井義美(たかい・よしみ)神戸大教授は「ネクチンについて研究が進めば、さまざまな病気の治療につながるかもしれない」としている。
 ネクチンは全部で4種類あり、結合力は同じネクチン同士は弱く、異なるネクチン同士は強い傾向がある。正常なマウスの蝸牛管では、細胞の表面に「ネクチン-1」を持つ感覚細胞と、「ネクチン-3」を持つ支持細胞がくっつき、幾何学模様を作っていた。
 ネクチン-3が働かないマウスをつくり蝸牛管を調べたところ、感覚細胞と支持細胞が接着しなくなり、感覚細胞同士がくっついて幾何学模様が乱れていた。このマウスには聴覚障害があり、チームは幾何学模様の乱れとの因果関係を調べる。

退職教員 精神疾患940人 病気理由の半数 09年度文科省調査

2011年7月29日 提供:毎日新聞社
退職教員:精神疾患940人 病気理由の半数--09年度文科省調査
 09年度にうつ病などの精神疾患を理由に退職した国公私立学校の教員が計940人に上っていたことが28日、文部科学省の調査で分かった。病気を理由にした退職者1893人の半数(49・7%)を占めている。精神疾患で退職した教員数が明らかになるのは初めてで、本格的な教員のメンタルヘルス対策が求められそうだ。
 公表されたのは10年度の学校教員統計調査の中間報告で、3年ごとに実施されている。
 精神疾患で休職する公立校の教員は年々増加し、09年度は5458人と病気休職者の6割以上を占めた。事態の深刻化を受け、文科省は今回の調査から病気退職者の中に精神疾患の項目を設けた。
 定年以外の理由で退職した教員の総数は3万4635人で、精神疾患を理由にした退職者は全体の2・7%。国公私立を合わせた校種別の内訳は、幼稚園229人▽小学校354人▽中学校194人▽高校120人▽大学38人▽短大5人。男女別では、男性306人(32・6%)に対し、女性が634人(67・4%)。高校を除く全ての校種で女性が男性を上回っている。
 文科省は調査結果について「経年変化を見ないと評価できない」とコメント。同省は、校務の効率化や教員の事務負担の軽減を進めるよう、都道府県教育委員会などに通知しているが、具体的なメンタルヘルスの対策は各教委に任されているのが現状だ。
 09年度の教員採用状況についても調査。公立学校に新卒で採用された人数は、小学校6403人▽中学校3009人▽高校1181人。これに対し、非常勤講師などから採用されたのは小学校6730人▽中学校4361人▽高校2546人――で、現場経験を積んでから採用される教員が多いことが分かった。【木村健二】

薬の使用法 サイトで紹介 東大大学院医薬品情報学講座

2011年7月29日 提供:毎日新聞社
薬の使用法:サイトで紹介--東大大学院医薬品情報学講座
 東京大学大学院の医薬品情報学講座が、薬の用語説明や、薬を飲み間違えた事例などを紹介する無料の会員制ウェブサイト「みんくす」(http://www.ikuyaku-ut.jp/minkusu/)を始めた。澤田康文教授は「患者さん自身が身を守る知識を身につけてほしい。使い方を誤った体験を寄せてもらえば、薬の改良につながる」と話す。
 サイトは、食べ物や飲み物と薬の相性▽ジェネリック医薬品について▽お薬手帳の活用方法--などを説明している。
 問い合わせは事務局の栗本さん(電話03・5841・1096、メールminkusu@ikuyaku-ut.jp)へ。

生活習慣病、遺伝が影響

2011年7月29日 提供:読売新聞
鈴木裕也・埼玉社会保険病院名誉院長
予防の重要性知ろう
 生活習慣病はかつて成人病と呼ばれた。糖尿病や肥満症、高コレステロールや高血圧などが含まれる。動脈硬化を招き、心筋梗塞や狭心症、脳血栓、脳出血などの原因となる。
 生活習慣病には遺伝的資質が大きく影響する。例えば、コレステロールは親が高ければ子供も高い。生活ぶりを改善すれば必ず下がるわけではない。疾患の怖さと予防の重要性を知り、モチベーション(予防に努める動機)を高めて欲しい。
薬の名前を覚えて
 糖尿病は膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンが不足する病気だ。遺伝的資質に、肥満や運動不足、食事、妊娠、加齢といった要因が加わって発症する。10年、20年かけてゆっくり進行するので注意が必要だ。
 対策には食事療法、薬物療法、運動療法しかない。
 食事療法のポイントは、普通の食生活を目指すこと。あまり厳しくては長続きしない。「やや控えめ」を意識すればいい。今、自分が食べている食品にどんな栄養が含まれているのかを知ることも重要。書店などで売っている「食品交換表」が参考になる。
 糖尿病の患者さんは、自分の使っている薬を必ず覚えておいて欲しい。東日本大震災で糖尿病患者を診察した医師が大変困った。「薬を下さい」と言われても適当に渡すわけにはいかないので。日本糖尿病協会が配っている「糖尿病連携手帳」を入手し、薬の名前や治療成績などを書いて常に持ち歩くといい。

女性の寿命5年ぶり縮む 猛暑が一因か、86・39歳 男性は最高の79・64歳

2011年7月28日 提供:共同通信社
 2010年の日本人の平均寿命は、女性が86・39歳で、過去最高だった09年(86・44歳)から0・05歳縮んだことが27日、厚生労働省のまとめで分かった。縮んだのは、インフルエンザが流行した05年以来5年ぶり。厚労省は「猛暑で体力が弱ったお年寄りが多く亡くなったためではないか」と分析している。
 男性は79・64歳と、5年連続で過去最高を更新したが、延びは0・05歳にとどまった。09年は0・3歳の延びだった。
 厚労省によると、10年は熱中症で亡くなった人が過去最多の1718人で、うち約8割が65歳以上だった。09年と比べ、心疾患や肺炎などの病気で亡くなる高齢者も夏場を中心に大きく増え、平均寿命を縮める方向に影響した。
 国・地域別の比較では、女性は26年連続で世界一。2位は香港(85・9歳)、3位はフランス(84・8歳)。男性は09年の5位から4位に上がった。1位は香港(80・0歳)、2位はスイス(79・8歳)、3位はイスラエル(79・7歳)だった。
 日本人が75歳まで生きる割合は男性72・1%、女性86・5%、95歳までは男性8・0%、女性23・0%。三大死因(がん、心疾患、脳卒中)で死亡する確率は男性53・97%、女性50・88%で、ほぼ半分を占める。
 厚労省は、人口動態統計や総務省の推計人口を基に毎年つくる「簡易生命表」で、平均寿命などの数値をまとめている。

7千億円の臨時増税を公表 B型肝炎救済、閣議決定へ

2011年7月28日 提供:共同通信社
 B型肝炎訴訟の被害者救済で、政府は28日、国会内で開かれた民主党のプロジェクトチーム(PT)で、必要な財源を確保するため7千億円程度の臨時増税を実施するとの基本方針を正式に明らかにした。PTは内容をおおむね了承。国民新党の了解も得られれば、早ければ29日にも閣議決定される見通し。
 訴訟は6月、国と原告側が和解に合意。国は、集団予防接種の注射器使い回しでB型肝炎ウイルスに感染した救済対象を最大45万人と推計。死亡や肝がん、肝硬変など症状に応じて最大3600万円、発症はしていない感染者にも50万円を支払うため、当初5年間に1兆1千億円が必要と試算している。
 政府案では、7千億円程度を2012年度から5年間の臨時増税で確保。残る4千億円のうち、1千億円程度は厚生労働省が主に基金の余剰金返納や遊休資産売却など歳入・歳出の見直しで賄う。3千億円は未発症者への給付金に充てるため、請求状況をみて検討する。
 PTは、厚労省予算の見直しについて、年金や医療関連予算は対象から外すよう明文化することなどを求めた。

[死因究明] 死因不明な遺体すべてに、死亡時画像診断の導入求める報告書

2011年7月28日 提供:WIC REPORT(厚生政策情報センター)
死因究明に資する死亡時画像診断の活用に関する検討会 報告書(7/27)《厚労省》
  厚生労働省は7月27日に、死因究明に資する死亡時画像診断の活用に関する検討会の報告書を公表した。
  人が死亡した場合、病理解剖や行政解剖・司法解剖などが行われるが、遺族等の意向もあり、実施割合はきわめて低い(p3-p4参照)。しかし、死因究明の必要は高く、また遺体を傷つけずに内部情報を取得できるAi(死亡時画像診断)技術が進展してきている。このため、厚労省はAiの活用方法について検討会を設けて議論を重ね、このたび報告書取りまとめに至った。
  報告書は、(1)Aiの意義(p5-p6参照)(2)実施体制の整備(p6-p9参照)(3)遺族への説明や費用負担など(p9-p11参照)-の大きく3つの柱で構成されている。
  (1)の意義では、活用すべき範囲を「病死、自然死を含めた死因が明確でない遺体のすべて」と提案(p6参照)。また(2)の体制整備では、施設要件・人的要件・運用体制を整理したうえで、死亡時画像の読影技術をもった医師の養成を提言している(p6-p9参照)。
  また(3)では、「虐待死の疑いがある場合には、遺族への同意なくして画像診断が行われる場合もありうる」ことや、「画像診断結果は原則として主治医から遺族へ開示されるべき」ことが指摘されている(p10参照)。さらに、Aiの小児全例への導入で2億5000万円、救急搬送された死亡者全例への導入で50億円の費用が必要になると見通し、「国庫から拠出すべき」との考えを明確にしている(p10-p11参照)。
資料1 P1~P22(その1:0.4M)
その他の記事はこちら
同日の記事
2011年7月28日号(WICレポート 7/25-7/29)
厚生政策情報センター
厚生政策情報センター(略称:WIC)は、国内最大級の医業経営コンサルティングファームである日本経営グループの事業部として、厚生行政(保健・医療・介護)や医業経営に関わる最新の情報を全国に提供しています。

(神奈川)小田原産三番茶 規制値超

2011年7月28日 提供:読売新聞
セシウム検出 制限解除ならず
 県は27日、小田原市産の三番茶の荒茶検査で、国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。
 国の基準では、出荷制限の原因となった検体が採取された場所を含む3か所以上について検査し、すべてが規制値を下回れば、その市町村については、制限が解除されることになっている。今回の検査結果は、670ベクレルが2か所、550ベクレルが1か所で、いずれも規制値を超え、制限解除はならなかった。
 そのうち1か所で行った生茶葉段階での検査では、160ベクレルだった。5月11日の生茶葉検査では、780ベクレルが検出されており、5分の1近くに減少していた。県は「ほかの市町村の三番茶や10月の秋冬番茶(しゅうとうばんちゃ)での解除を期待したい」としている。

「宇宙酔い」の仕組み解明へ…信州大

2011年7月28日 提供:読売新聞
 無重力でめまいなどを感じる「宇宙酔い」の仕組み解明を目指す信州大医学部の宇佐美真一教授(耳鼻咽喉科)らのグループが27日、米国最後のスペースシャトル「アトランティス」で無重力状態で飼育した実験用ラットの耳の奥の内耳を分析、本格的な研究を始めると発表した。
 宇宙酔いに関する内耳の基礎的なデータは世界で唯一という。
 宇宙酔いは、内耳の中で重力を感じる器官の前庭が無重力でバランスを保てず、吐き気やめまいなどを起こすとされるが、発症の詳しい仕組みは分かっていない。
 宇佐美教授らは宇宙航空研究開発機構と共同で2001年に研究を始めた。09年から今年までの3回、スペースシャトル内の無重力空間で約2週間から3か月間飼育されたラット計23匹の内耳を入手。09、10年の前庭の細胞では、遺伝子のたんぱく質が活発に増減していることが分かった。増減について分析を進め、宇宙酔いに関係する遺伝子を解明する。
 仕組みが分かれば、めまいや宇宙酔いに効く新薬の開発にもつながる可能性があるという。宇佐美教授は「宇宙に長期滞在する時代を前に、宇宙酔いの改善方法や、長期滞在が可能かどうかが分かり、通常のめまいの治療にも役立つのではないか」と期待している。

「デンタルヘルス・シリーズ」シンポ [プレゼンテーション]歯科保健と食育…昭和大学歯学部口腔衛生学教室教授 向井 美惠さん

2011年7月28日 提供:読売新聞
 東京医科歯科大学歯学部助手を経て、昭和大学歯学部教授に就任。2007年より内閣府食育推進会議専門委員、2008年より昭和大学口腔ケアセンター長を兼任。著書に『幼児の食生活?その基本と実践』(日本小児医事出版)など。

 今年の4月、第二次食育推進基本計画がスタートしました。その中の11ある目標の中の1つが「よく噛んで味わって食べるなどの食べ方に関心のある国民の割合の増加」です。このような意識が、健やかで豊かな生活につながるという考え方です。
 具体的にすすめているのは、五感で味わう食べ方。嗅覚、味覚、視覚、触覚、聴覚が適度なバランスで満たされると、おいしく味わって食べられます。まずは料理の盛り付けなどで視覚を満たします。次に、よく噛んで食べ物を舌の上で何度も移動させ、存分に味覚を楽しみます。このとき咀嚼(そしゃく)された食物の一部は、すでに喉の奥、食道付近まで流れています。舌で感じる食物の固さ、柔らかさ、飲み込んだときの感触、すべてが触覚です。これらを十分に感じるために、一口で30回噛む「噛ミング30(カミングサンマル)」が推奨されています。
 嗅覚は鼻から感じる香りだけでなく、「戻り香」を楽しむこともポイント。前述の通り、食物は咀嚼している途中で一部が喉まで流れていますが、そこから気道を通じて鼻に香ります。これが戻り香です。味わいと戻り香を一緒に感じ、私たちは風味として認識しています。
 最後は聴覚です。これは食物の咀嚼音を楽しむもの。空気を伝わる音ではなく、骨を伝わってくる骨伝導音なので、通常は本人にしか聞こえません。このように食物は、五感で味わうことで、体だけでなく、心にも満足を与える栄養となるのです。
飲み込むとき、危険な食物を知る
 食べ方は、安全に食べるという面でも重要です。近年食物を喉に詰まらせ、窒息する事故が増えています。平成18年には4407人が亡くなり、8割以上が65歳以上の高齢者でした。年齢とともに飲み込む力が落ちるため、食べるときには注意が必要です。
 たとえばお餅を詰まらせる事故が多いのですが、データによるとお餅は口の中に入れたときより、噛んで飲み込むときのほうが倍以上固くなることが分かっています。また、ほうれん草などの葉もの野菜も、固さや大きさ、粘着度がわかりづらく、実は危険な食物です。事故を防止するために、このような食物の危険性を学ぶことが大切です。食べるときは、丸飲みせず、前歯でかみ切ること。これで食品の特性が解りますし、一口の量を加減できます。そしてやはり、しっかり噛むことです。しっかり噛むためには口の健康が重要です。
 口は健康の入口、命の入口です。歯周病を予防し、歯が上下よく噛める状態にする。五感をいつも感じられるように口の健康を保ち、食を楽しむことで、生活のクオリティを向上していきましょう。

兵庫・FOP、希少難病と闘う山本育海君支援 桂何か枝さんらチャリティー寄席

2011年7月28日 提供:毎日新聞社
FOP:希少難病と闘う山本育海君支援 桂何か枝さんらチャリティー寄席 /兵庫
 ◇ミニライブも--31日、明石
 筋肉が骨に変わる希少難病「進行性骨化性線維異形成症」(FOP)と闘う明石市立魚住中2年の山本育海君(13)を励ます「FOPチャリティー寄席」が31日、明石市二見町東二見の「ふれあいプラザあかし西」で開かれる。
 ライブは、育海君を支援する「FOP明石」が企画。明石の落語家、桂何か枝さんの「皿屋敷」のほか、3姉妹の「GlamorousJEWEL」とコントラバス奏者の長谷川光さんによるクラシック演奏、育海君の幼なじみの全盲児童による応援ミニライブもある。
 問い合わせは「FOP明石」(080・3775・2257)。詳しくは「いっくんのブログ」(http://www.fop-akashi.jp/)。

受け入れ制度の改善を EPA看護師候補が訴え

2011年7月28日 提供:共同通信社
 経済連携協定(EPA)に基づき2008年に来日したインドネシア人の看護師候補者ダナ・フィトリ・アマリアさん(28)が27日、帰国を前に熊本市で記者会見し、「勉強のサポート体制にばらつきがあり、国家試験もあまりに難しすぎる」と制度の改善を訴えた。
 ダナさんは「受け入れ先の病院によって、勉強時間や教えてくれる人がいるかどうかなどサポート体制にばらつきがある」と問題点を指摘。国家試験についても「問題文に英語を併記したり、外国人の場合は試験時間を長くするなどの対策をしてほしい」と訴えた。
 ダナさんはインドネシアからの初めての候補生として08年8月に来日。半年間の日本語研修を経て、09年2月から熊本市の病院に勤務しながら国家試験に3回挑戦したが不合格となったため、今月末に帰国する。

米地裁も公費助成認める ES細胞、高裁判断受け

2011年7月28日 提供:共同通信社
 【ワシントン共同】米ワシントンの連邦地裁は27日、さまざまな臓器や組織に成長する万能細胞の一種、胚性幹細胞(ES細胞)の研究に、連邦政府が助成金を支出することを認める判決を言い渡した。米メディアが報じた。
 同地裁は昨年8月、助成を禁止する仮差し止め命令を出したが、今年4月に連邦高裁が支出を認める逆の判断を下しており、今回の判決は高裁に従った形だ。
 ES細胞は再生医療への応用が期待されているが、受精卵を壊してつくるため、原告らは「公費助成は受精卵を壊す研究に支出することを禁じた1996年の法に反する」と主張。一方、研究機関側などは昨年の仮差し止め命令後「研究の中止を余儀なくされ、患者にも危害が及ぶ」と反発していた。

犬のヘンドラウイルス感染を確認 オーストラリア東部の牧場、初のケース

2011年7月28日 提供:共同通信社
 [ブリスベーン(オーストラリア)新華社=共同]オーストラリア東部のクイーンズランド州獣疫当局者が26日明らかにしたところによると、同州南東部の牧場で飼われている犬がヘンドラウイルスに感染しているのが確認された。オオコウモリや馬、人間以外の動物が研究施設以外でヘンドラウイルスに感染したのが確認されたのはこれが初めてのケースという。
 この牧場は同州ブリスベーンの南方ボーデザート郊外にあり、ヘンドラウイルス感染の流行を受けて当局の監視下に置かれていた。獣医当局では「この犬がどのようにして、またいつ感染したのか分かっていないが、感染した馬からうつった可能性がある」としている。
 オーストラリアのクイーンズランド、ニューサウスウェールズ両州では今年6月20日、牧場で飼育されている馬がヘンドラウイルスに感染しているのが確認された。これまでに14頭の馬がウイルスに感染して死ぬか、殺処分されている。
 ヘンドラウイルスが史上初めて確認されたのは1974年で、それ以来、7人の感染者が報告され、そのうち4人が死亡している。このウイルスは通常、コウモリから馬に、さらに馬から人へと感染するとされる。

骨髄細胞移植で骨形成促す 名大病院、新技術を確立

2011年7月27日 提供:共同通信社
 名古屋大病院(名古屋市)は26日、骨の疾患で身長が伸びない低身長症などの治療法として、患者の骨髄細胞を培養して作った骨の基になる細胞を体内に移植し、骨の延長形成を早める新技術を確立したと発表した。
 従来の手法より治療期間を短縮でき、骨折や感染症など合併症のリスクも減らせる。交通事故などの外傷で、骨の長さが左右で異なる「下肢長不等症」の治療にも適用できるという。
 低身長症患者の脚を伸ばす場合、これまでは脚の骨をいったん切って隙間をつくり、隙間に自然に骨が形成されるのを待つ方法を取っていた。
 名大病院の新技術は、手術の方法は同じだが、まず患者の骨髄液から採取した骨髄細胞を培養し、骨をつくる「骨芽細胞」に分化させる。この細胞を脚の骨の隙間に注入することで、骨形成が促進されるという。
 従来は骨を約10センチ伸ばすのに平均1年かかったが、2カ月程度短縮できる見込み。
 同病院は、2002年から臨床試験を重ね、治療の有効性と安全性を確認。厚生労働省は13日、高度医療の対象技術として承認した。今後、国の「先進医療専門家会議」が承認すれば、保険診療との併用も認められる。

認知症入院が9万人に 精神科で1・8倍 15年後、厚労省推計

2011年7月27日 提供:共同通信社
 厚生労働省は26日、認知症で精神科病棟に入院する患者について、2008年に5万2千人だったのが、今から15年後の26年には約1・8倍の9万2千人に増えるとの推計を省内の有識者検討会で示した。
 厚労省は急激な増加に対応するため、退院後も自宅などで医療や介護を受けられる支援態勢を整えた上で入院期間を短縮し、15年後の入院患者数を8万7千人以下に抑える目標を設定したい考え。
 アルツハイマー病などが原因の認知症で精神科に入院する患者は、1996年には2万8千人だったが、高齢化の進行により急増している。
 厚労省によると、重症患者ら退院が困難なのは3割程度。支援態勢などによっては退院が可能な患者でも、地域での受け皿が少ないため退院できず、長期入院となる例も少なくない。
 厚労省は、訪問診療や介護サービスなど地域の支援態勢を強化して退院を促し、今のままなら26年には9万2千人となる入院患者を、5万4千~8万7千人にとどめたいとしている。
 精神科に入院する認知症患者は、半数程度が退院まで6カ月かかっており、ほかの精神科患者よりも長期化する傾向があるという。
 精神科のほか療養病床なども含めた入院中の認知症患者は08年で7万5千人。精神科の入院は
うち7割を占めている。
※認知症
 アルツハイマー病や脳血管障害など、さまざまな原因で脳の細胞が死んだり働きが悪くなって物忘れや妄想、徘徊(はいかい)などの症状が出る。病気の進行を薬で遅らせる治療が行われているが、根本的治療法は確立されていない。厚生労働省によると、介護や支援が必要な認知症高齢者は2015年までに250万人、25年には323万人と推計されている。

酒、たばこ増税が浮上 B型肝炎救済の財源

2011年7月27日 提供:共同通信社
 政府内で、B型肝炎訴訟の被害者救済の和解金の財源として酒、たばこの税率を引き上げる案が浮上していることが26日、分かった。民主党関係者が明らかにした。
 救済には当初5年間で1兆円規模、年間約2千億円が必要で、民主党幹部は「消費税増税では規模が大きすぎる」と指摘した。ただ財務省や与党には異論があり、曲折も予想される。
 枝野幸男官房長官や細川律夫厚生労働相、野田佳彦財務相ら関係閣僚は26日夜、官邸でB型肝炎の財源問題を協議。出席者の1人は「まだ調整が残っている」と述べた。
 国は集団予防接種の注射器使い回しでB型肝炎ウイルスに感染した被害者は最大45万人と推計。和解案では、集団予防接種によるB型肝炎の発症者に対し、症状に応じて最大3600万円、未発症者に50万円を支払うことになっている。

食品基準値にどう反映? 生涯100ミリシーベルトに国困惑 「表層深層」被ばく線目安

2011年7月27日 提供:共同通信社
 食品中の放射性物質の人体への影響を検証していた食品安全委員会が、外部被ばくと内部被ばくを合わせた生涯の累積線量を100ミリシーベルトまでに抑えるべきだとする見解を打ち出した。ただ現行の暫定基準値の是非について具体的言及はなく「国の判断で」とするにとどまった。"お墨付き"を得て基準値を見直そうとした厚生労働省には困惑が広がる。
 ▽科学的根拠
 「計約3万ページの資料に当たり、現在の科学で分かることと分からないことを可能な限り誠実に示した」。食安委の小泉直子(こいずみ・なおこ)委員長(公衆衛生学)は26日、見解をまとめた後、こう総括した。
 国際放射線防護委員会(ICRP)の基準では被ばく線量が100ミリシーベルトを超えると、がんで死亡するリスクが0・5%高まるとされる。食安委は国内外の研究データを精査、結果的にICRPに準じる内容となった。
 しかし、厚労省が求めるものとは大きく隔たる。現行の暫定基準値は福島第1原発事故後、緊急的に定められた。個々の数値は健康に悪影響がない水準なのかどうか、科学的検証を基にした具体的助言を期待していたのに、示されたのは「そもそも論」(同省幹部)だったからだ。
 期待に沿おうと食安委も、放射性セシウムやヨウ素がそれぞれ健康に及ぼす影響に関する研究や、内部被ばくと外部被ばくを別々に分析したデータを探した。だが、ほとんど見つからなかった。
 「外部被ばくも含めて数値を示すのは、食安委の役割とは言えないのでは」。原案が示された21日、記者から質問された食安委の作業グループ座長の山添康(やまぞえ・やすし)・東北大大学院薬学研究科教授は気色ばんだ。「科学者が根拠もなしに適当なことを言うわけにはいかない」
 ▽厳格か緩和か
 生涯100ミリシーベルトは、寿命を80歳とすれば年平均で1・25ミリシーベルトとなる。一方、セシウムの暫定基準値は年5ミリシーベルトを超えないよう設定されており、より厳しい水準が求められたとも言える。
 その半面、生涯累積で100ミリシーベルトを超えないよう注意すれば、極端な話、一時的なら基準値を現行より上げても構わないとの見方もできる。
 「どの数値までなら安全なのかを具体的に示してほしかった」。厚労省幹部はそう言って頭を抱える。食安委は、食品中の農薬の基準値なども示しており、今回も同じような結論を期待していたという。食安委の答申を受けて同省は基準値見直しの検討に入るが、「生涯累積」の考え方をどう反映させるのか、現時点で明確な方向性はない。
 ▽独り歩き
 「生涯100ミリシーベルト」の目安について、京都医療科学大の遠藤啓吾(えんどう・けいご)学長(放射線医学)は「望ましい考え方だ」とみる。遠藤学長によると、原爆被害のように一度に放射線を浴びるケースに比べ、同じ線量を何度かに分けて被ばくした場合の人体への影響は少ないといい「人間には修復作用があり、影響は半分かそれ以下と思われる。100ミリシーベルトという数値には余裕がある」と歓迎する。
 一方、立命館大の安斎育郎(あんざい・いくろう)名誉教授(放射線防護学)は「数字が独り歩きし、100ミリシーベルトまでは安全だということになりかねない。100ミリシーベルトまでは疫学的に証拠がないというだけで、人体に影響がないということではない」と警鐘を鳴らす。
 安斎名誉教授は「内部被ばく線量の正確な把握も容易ではなく、かなり余裕を見ないと、後で計算し直して実際の被ばく線量が高かったということもあり得る」と指摘している。
※食品安全委員会
 腸管出血性大腸菌O157や牛海綿状脳症(BSE)のような問題が相次いで起こったことを背景に、「食の安全」を確保する目的で2003年に内閣府に設置された国の審議会。食品に含まれる可能性がある添加物や農薬などが人の健康に与える影響を科学的に分析するのが主な任務。厚生労働省や農林水産省などの要請を受けて分析、答申することが多く、福島第1原発の事故後、厚労省が食品中の放射性物質の影響を評価するよう求めた。

利用者負担の無料化を 障害者新法の提言で

2011年7月27日 提供:共同通信社
 政府の障がい者制度改革推進会議の総合福祉部会は26日、現行の障害者自立支援法に代わる新法「障害者総合福祉法」(仮称)の骨格となる提言について議論し、障害福祉サービスの利用者負担の無料化などを求めた。
 総合福祉部会は8月末までに最終的な提言をまとめ、これを受けて厚生労働省が総合福祉法案を作成し、来年の通常国会に提出、2013年8月までに施行を目指す。
 利用者負担をめぐっては、自立支援法で多くの障害者の負担が増えたため、批判が集中。政府は10年に、自立支援法の廃止と新法制定を決めた。
 この日の部会では、厚労省が新法に関する提言素案を提示。サービス利用者の9割近くが低所得世帯であることなどを挙げた上で、光熱費などの負担を除き、日常生活などで「障害に伴う必要な支援は無料とすべきだ」とし、公的な支援を求めた。
 支援内容では、就労や日中活動など7分野について「全国共通の仕組み」で提供する支援と、福祉ホームなど地域ごとに提供する支援とに分けて再編するよう提案。就労支援では現行の仕組みを再編し、施行から3年後をめどに内容を見直すよう求めた。

台風の影響で熱中症大幅減 18~24日の搬送者2千人

2011年7月27日 提供:共同通信社
 総務省消防庁は26日、全国で18~24日に熱中症のため病院へ搬送された人は速報値で2千人おり、うち6人が亡くなったと発表した。台風6号の影響などにより各地で気温の低い日が多かったためで、前の週(11~17日)の6985人に比べ大幅に減り、前年同期比でも約5分の1だった。
 同庁によると、都道府県別の搬送者数は、東京の142人がトップ。以下は埼玉117人、大阪106人、新潟99人、愛知98人の順だった。
 死亡者は大分が2人で、新潟、富山、岐阜、静岡がそれぞれ1人だった。3週間以上の入院を要する重症者は60人。搬送者のうち49%に当たる981人が65歳以上の高齢者だった。5月30日~7月24日の累計搬送者数は、2万2418人に達した。
 消防庁は「高湿度も熱中症の原因になる。蒸し暑い日が続きそうなので、除湿器やエアコンを使うなど温度だけでなく湿度管理にも注意してほしい」としている。

Q メタボだと認知症になりやすい?

2011年7月27日 提供:読売新聞
A 各種研究結果でも危険因子の一つ
 認知症の原因となる疾患は、アルツハイマー病と脳血管障害型の認知症が大きな割合を占めています。
 このうち、全体の約30%にのぼるとされる脳血管障害型の認知症については、東京都老人総合研究所(現・都健康長寿医療センター)がまとめた「認知症予防・支援マニュアル」も、「高血圧症」「高脂血症」「糖尿病」などの疾患と並び、「肥満」と「運動不足」が主要な危険因子として指摘しています。脳血管障害型の認知症は、脳の血管が詰まったり出血したりして起きるため、これはある程度予想できるでしょう。
 一方、認知症全体の約半分を占めるというアルツハイマー病についても、強い因果関係を疑わせるデータが報告されてきています。
 フィンランドのクオピオ大学病院で69歳から78歳までの住民計959人を対象に実施した研究によると、内臓脂肪、脂質異常などのメタボリック症候群が認められた人で、同時にアルツハイマー病であると診断されたケースは7.2%にのぼりました。
 一方、メタボリック症候群ではないものの、アルツハイマー病の症状を呈した人は2.8%にとどまりました。特に女性にこの傾向が強く、8.3%対1.9%の開きがあったということです。米国などで、より大規模な研究結果が報告されていますが、多くが認知症の原因疾患を区別せずに実施しているのが現状です。
 この研究で特筆されることは、データの収集に際して、脳血管障害などの認知症患者を研究対象からあらかじめ除外し、アルツハイマー病に焦点をしぼって調査したという点です。研究結果は、2006年9月号の米神経学専門誌「ニューロロジー」に掲載されました。
 それでは、いつから体重に注意したらいいのか--。これについては今春、スウェーデンのカロリンス研究所から興味深い研究が報告されました。
 「ニューロロジー」の2011年5月号に掲載された論文によると、調査対象者8534人の中年期(平均43.4歳)の身長・体重と、老年期(74.4歳)に入ってからの認知症の発症具合を比較したところ、中年期に過体重(肥満係数BMI25-30)だった人は、正常体重(BMI20-25)だった人の1.71倍、肥満(BMI30以上)だった人は同3.88倍の高率で認知症と診断されたということです。
 心筋梗塞や脳梗塞ばかりでなく、認知症を予防するためにも、体重管理に早くから注意をする必要があるようです。
 第一生命が公募した「サラリーマン川柳」に、「脳トレを やるなら先に 脂肪トレ」という優秀作があります。これはまた、最新の医学的な研究成果を言い当てた警句であるとも言えるでしょう。(調査研究本部主任研究員 渡辺覚)
<ご参考リンク>
フィンランド・クオピオ大学病院の研究結果概要(英語)は、↓こちらからどうぞ
http://www.neurology.org/content/67/5/843.abstract
スウェーデン・カロリンス研究所の研究結果概要(英語)は、↓こちらからどうぞ
http://www.neurology.org/content/76/18/1568.abstract

「意識低く、人災だった」 汚染肉問題で医師が指摘

2011年7月27日 提供:共同通信社
 チェルノブイリ原発事故の汚染地域ベラルーシで約5年半、ボランティアの医師として活動し、現在は長野県松本市長を務める菅谷昭(すげのや・あきら)氏が26日までに共同通信のインタビューに応じ、汚染牛肉問題について「内部被ばくに対する意識の低さから起きた人災だ」と述べ、政府の対応を批判した。
 「牛肉だけでなく、ほかにも汚染した農作物が流通する可能性がある。食物汚染は今後も続くと考えるべきだ」と指摘し、「政府は汚染の実態を速やかに調べ、土壌汚染の対策などを急ぐ必要がある」と話した。
 甲状腺がんの専門医である菅谷氏は、事故直後から食べ物や呼吸を通じて、体内に放射性物質が取り込まれる「内部被ばく」を警告してきた。「放射能汚染はとてもやっかいで(対策に)根気がいる。われわれは、日本が広い範囲で汚染したという事実を受け入れ、注意しながら生きていくしかない」と述べた。
 同氏によると、ベラルーシでは事故の5年後ぐらいから、子どもの甲状腺がんが急増。放射性ヨウ素を吸い込んだことが原因で、7~8年後ごろにピークを迎えた。近年では免疫力が低下し、風邪をひきやすかったり、疲れやすい子どもが急増。早産や未熟児なども増えているという。
 「汚染牛肉を一度ぐらい食べたとしても大丈夫と思うが、食べた量や、汚染濃度によっても影響は異なる。内部被ばくによる健康被害は分かっていないことが多く、注意すべきだ」と指摘。
 「チェルノブイリ事故は今年で25年が過ぎたが、被害はなおも広がっている。日本でも今後いろいろな被害が出てくるはずで、日本はチェルノブイリで起きていることを参考にするべきだ」と話している。
 松本市では27~29日、国連軍縮会議が開かれる。今回は福島第1原発事故を受けて、原子力の平和利用について協議する予定で、国際原子力機関(IAEA)の天野之弥(あまの・ゆきや)事務局長も参加する。
※菅谷昭(すげのや・あきら)氏の略歴
 43年11月、長野県生まれ。信州大医学部卒。86年に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原発事故をめぐり、91年から医療支援活動に参加。同大医学部助教授を退官後の96年、ベラルーシに。首都ミンスクや、高度汚染地域のがんセンターなどで子どもの外科治療などに従事。2001年帰国。長野県衛生部長などを経て04年から松本市長。チェルノブイリ原発事故の経験を踏まえ、さまざまな提言を行っている。著書に「こどもたちを放射能から守るために」など。

##国は頼れないのだから、消費者と農家の人が、もっと問題意識を持つべきです。農家は、防ぐことができた事案です。

家庭用の放射線測定器 エステー、10月に発売

2011年7月27日 提供:共同通信社
 日用品メーカーのエステーは26日、ボタン一つで操作できる家庭用の放射線測定器「エアカウンター」を10月20日から発売すると発表した。希望小売価格は1万5750円。関東、東北地方を中心にドラッグストアやホームセンター、インターネット通販で取り扱う。
 エアカウンターは縦8・2センチ、横6・2センチ、厚さ3・4センチで、約105グラム。地上1メートルで前面部のボタンを押すと、空気中のガンマ線を測定し、人への放射線の影響度を表す「毎時マイクロシーベルト」の単位で数値が液晶に表示される。
 小さい子どもを持つ母親を主なターゲットとし、公園など身近な場での使用を想定している。エステーによると、市販の測定器は十数万円から数十万円の価格が主流で、同社製品は比較的安価だとしている。
 放射線の防護に詳しい首都大学東京大学院の福士政広(ふくし・まさひろ)教授が監修し、製品を開発。当初は1万個を出荷、年内に計5万個を販売する予定という。

(東京)放射線量測定結果を共産党都議団が公表

2011年7月26日 提供:読売新聞
 共産党都議団は25日、足立、葛飾、江戸川の3区で独自に大気中の放射線量測定を行った結果、64か所の調査地点で都が今年6月に観測した際の最大値「毎時0・20マイクロ・シーベルト」を上回ったと発表した。
 同都議団は都内でも比較的数値の高い3区について今月4-16日に調査。葛飾区の都立水元公園で、毎時0・41マイクロ・シーベルト(年3・59ミリ・シーベルト相当)を検出するなど、地上1メートルでは186か所中、約3分の1で同0・20マイクロ・シーベルトを上回ったという。
 調査結果は同都議団のホームページで公表している。

熱中症対策、あの手この手 環境省は「暑さ指数」提供

2011年7月26日 提供:共同通信社
 電力不足が懸念される中、熱中症になる人が増えている。総務省消防庁のまとめでは、病院搬送数は5月末から7月17日までの累計(速報値)で2万人を突破。酷暑対策に役立ててもらおうと、国や自治体もあの手この手で知恵を絞っている。
 環境省は、全国の気象台や測候所など153地点の気温や湿度、日照時間のデータを基に、独自の計算式で熱中症の危険度を示す「暑さ指数」を推計、公開している。
 (1)ほぼ安全(2)注意(3)警戒(4)厳重警戒(5)運動は原則中止-の5段階に分け、1時間ごとに更新する推計値と翌々日までの予報値を同省ホームページで提供。「熱中症予防のため、きめ細かに情報を提供したい」(大気生活環境室)と、算定ポイントを昨年の47地点から大幅に増やした。
 鳥取県はこの暑さ指数を活用している。県内に3カ所ある観測点のうち、1カ所でも「厳重警戒」以上になれば「熱中症注意報」を出して市町村や報道機関に速報、警戒を呼び掛ける。
 6月24日、同月の観測史上最高の39・8度を記録した埼玉県熊谷市。昨年秋に発足した若手職員によるプロジェクトチームが、猛暑を乗り切る知恵を出し合う。市内の1人暮らしの高齢者や小学生に、首を冷やす「クールスカーフ」を配布。このほか暑さで気分が悪くなった人のため、公民館など市内17カ所におしぼりやスポーツドリンクを用意し、休息所として提供している。
 熱中症問題に詳しい国立環境研究所の小野雅司(おの・まさじ)フェローは「特にお年寄りが節電のため、エアコンの使用を控えるのが心配だ。設定温度を28度にしても、きちんと使えば熱中症予防に効果がある」とアドバイスしている。

生涯100ミリシーベルト目安に 食品安全委が見解 暫定基準値見直し検討へ

2011年7月26日 提供:共同通信社
 食品中の放射性物質が健康に与える影響について協議していた食品安全委員会は26日、東京都内で会合を開き、外部被ばくと内部被ばくを合わせた生涯の累積線量について、がんのリスクが高まるとされる100ミリシーベルトを超えないようにするべきだとの見解を取りまとめた。
 現在の食品の暫定基準値は、外部被ばくや生涯の累積線量は考慮されておらず、厚労省は食安委の答申を受けて見直しに向けた検討を始める方針。ただ基準値にどう反映させるかは難しい面もあり、見直しの行方は不透明だ。
 食安委は被ばくが健康に与える影響を調べた国内外の研究を収集、分析。広島・長崎の被爆者を対象とした研究で、100ミリシーベルトを超えるとがんのリスクが高まることを確認した。
 また、食品による内部被ばくのみを取り上げた研究はほとんどなく、外部被ばくも含めた累積線量の考え方を採用した。日本で年平均1・5ミリシーベルトとされる自然被ばくや医療被ばくは別とした。
 放射性セシウムやヨウ素など個別の放射性物質を体内に取り込んでも健康に影響が出ない限度についても検討。しかし放射性物質ごとの影響に関するデータがないとして、見解は示さなかった。
 食安委の見解に立つと、例えば、放射性物質を含む食品の摂取や外部被ばくなどによる線量が30ミリシーベルトあった場合、残りの生涯の被ばく線量を70ミリシーベルト以下に抑えることが求められる。
 食安委は「子どもは大人より放射線の影響を受けやすい可能性があるので留意すべきだ」との見解もまとめた。子どもの基準値引き下げなどが今後検討される可能性がある。

解剖医足りず、地域格差 監察医は4都府県だけ

2011年7月26日 提供:共同通信社
 死因究明のための解剖は、専門医が絶対的に不足している上に、監察医制度の有無で実施率に地域格差があり、これまでも脆弱(ぜいじゃく)さが指摘されてきた。
 変死体が見つかると、主に警察の検視官が遺体を外側から調べ、事件性が疑われる場合は刑事訴訟法に基づき「司法解剖」をする。事件性は薄くても死因が分からない場合は、死体解剖保存法に基づき、監察医が「行政解剖」や、遺族の承諾を取っての「承諾解剖」を行う。
 警察庁によると、昨年1年間に警察が取り扱った遺体は17万体を超えたが、解剖率は11%。
 解剖医は全国で約170人にすぎない。監察医制度があるのは東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県だけ。この4都府県の解剖率は約23%で、残る43道府県の約5%と大きな開きがある。
 警察庁によると、当初は自殺や病死とされたにもかかわらず、後に殺人などと判明したケースは1998年以降、少なくとも43件に上る。2007年の力士暴行死事件では、愛知県警が「事件性なし」と判断。09年には鳥取や埼玉などで連続不審死事件が発覚した。
 力士暴行死事件後、警察庁は検視官を増員し、厚生労働省も監察医制度がない地域に行政解剖費用の補助を始めた。だが省庁横断的な対策は進まず、この間の解剖率の伸びも、ごくわずかにとどまっていた。

#ctによる検査だけでも相当成果があると思うのですが。
ノドの毒物による爛れなどが解る。

初のロタワクチン登場へ 乳幼児の重症胃腸炎予防 同時接種うまく活用を 「医療新世紀」

2011年7月26日 提供:共同通信社
 乳幼児の激しい嘔吐(おうと)や下痢の原因として最も頻度が高い「ロタウイルス胃腸炎」。重症化すると極度の脱水症状や脳炎などを起こし、命にかかわることもある。その予防を目的とするワクチンが7月、厚生労働省から国内初の承認を受けた。年内に発売され、任意での接種が始まる見通しだ。
 一方、このワクチンを接種する生後6カ月までの時期は、ほかのワクチンも重なって接種スケジュールは過密状態。専門家は「複数のワクチンを組み合わせる同時接種をうまく活用することが大切だ」と指摘する。
 ▽強い感染力
 「世界中のほぼすべての子どもが5歳までにロタウイルスに感染する。乳幼児の入院を必要とする下痢の30~50%はロタウイルスが原因」と、川村尚久(かわむら・なおひさ)・大阪労災病院小児科部長は解説する。
 川村さんによると、日本では毎年2~5月にロタウイルス胃腸炎が流行し、特に生後6カ月~2歳の発症が多い。感染すると半日から4日の潜伏期間の後、嘔吐や、米のとぎ汁のような白く水っぽい下痢、発熱、腹痛などの症状が現れる。
 多くの患者は1週間程度で回復するが、嘔吐と下痢の繰り返しでひどい脱水症状に陥り重症化することも。けいれんや脳炎・脳症などの合併症が引き起こされ、死亡するケースもある。
 ウイルスは患者の便に大量排出され、周囲に付着。これが手やおもちゃなどを介して子どもの口に入り感染が広がる。感染力は非常に強い。
 「抗ウイルス薬などの有効な薬剤はない。水分やナトリウムなどの電解質を補給する対症療法が中心。それだけにワクチンによる予防が重要になる」と川村さんは話す。
 ▽重症92%予防
 現在、世界で使われているワクチンは2種類あり、いずれも経口生ワクチン。世界保健機関(WHO)が乳児への定期接種化を推奨し、多くの国で導入されている。
 今回、日本で承認されたのはグラクソ・スミスクライン社の「ロタリックス」。既に120カ国以上で使用実績がある。
 ロタウイルスには数百種類の型があるが、全世界のロタウイルス胃腸炎の90%以上は特定の5種類の型によって引き起こされている。ロタリックスは、全体の65%を占める「G1P【8】」という型から製造。液状のワクチン1・5ミリリットルを、4週間以上の間隔を置いて2回飲ませる。
 獲得した免疫で類似の病原体にも防御反応を示す「交差免疫」により、G1以外のタイプにも予防効果が期待できるという。国内の臨床試験(治験)では、重症のロタウイルス胃腸炎を92%防ぐ効果が認められた。
 ▽不安払拭を
 ワクチンにはそれぞれ適切な接種時期や接種回数がある。ロタリックスの場合、生後6週以降に初回の接種を行い、生後6カ月(24週)までに2回目の投与を終えなければならない。
 しかし、この期間は3種混合やBCG、インフルエンザ菌b型(ヒブ)、小児用肺炎球菌などのワクチンの接種時期でもある。川村さんは「同時接種をしなければ、スケジュールに組み込むことは難しい」と指摘する。
 最近、同時接種に"逆風"が吹いた。ヒブや小児用肺炎球菌を含む複数のワクチンを同時接種した乳幼児の死亡が相次ぎ、両ワクチンの接種が一時見合わされたのだ。厚労省の検討会が「死亡と接種に明確な因果関係はない。安全上問題ない」と判断し接種が再開されたが、一度生じた不安の払拭(ふっしょく)は容易ではない。
 薗部友良(そのべ・ともよし)・日赤医療センター小児科顧問は「同時接種は安全だ。医学的には何種類までという制限もない。子どもたちを守るために活用してほしい」と呼び掛けている。(共同)

生理痛重くても受診せず 「医療新世紀」

2011年7月26日 提供:共同通信社
 「生理痛がひどい」と感じていても、医療機関を受診した女性は2割程度にとどまることが、バイエル薬品のインターネット調査で分かった。
 昨年8月、20~49歳の女性930人に聞いた。
 それによると、全体の88%が「生理痛がある」と回答。このうちの49%に当たる404人が、痛みの程度について「かなりひどい」または「まあまあひどい」と答えた。
 重い生理痛は月経困難症であったり、背後に子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れていたりするケースがあるが、404人のうち病気の可能性を疑った人は29%、1年以内に生理痛を理由に医療機関を受診した人は23%にとどまった。

がん治療法に地域差 早期乳がん「手術だけ」…鹿児島48%、長野6%

2011年7月26日 提供:毎日新聞社
がん:治療法に地域差 早期乳がん「手術だけ」…鹿児島48%、長野6%
 ◇国立研究センターまとめ
 全国のがん診療連携拠点病院が登録した患者数や治療法の施設別データをもとに、国立がん研究センターは25日、都道府県別のがん治療の傾向をまとめた。比較的早い時期の乳がん治療は「手術のみ」に限らず、放射線や薬物との組み合わせが一般的。ところが、手術だけの患者の割合が鹿児島県で半数近かった一方、長野、石川両県は1割未満にとどまるなど地域差が大きいことが分かった。【永山悦子】
 データは、「院内がん登録」という手続きで08年の1年間に集められた。全国359施設、42万8196症例を分析した。
 早期の乳がんは、患者負担を減らすため切除を小さくし、放射線などを追加する治療が広がっている。比較的早期の乳がんと診断された全国2万7354症例を分析したところ、最初の治療で手術だけを実施した症例は平均22・3%、手術と薬物が35・9%、手術と放射線と薬物が29・9%、手術と放射線は7・0%だった。手術だけの割合が高かったのは鹿児島(48・0%)、山口(40・6%)、青森(36・4%)。低かったのは長野(6・8%)、石川(9・2%)、高知(10・3%)だった。低かった県は、放射線や薬物との組み合わせが多かった。早期の胃がんや大腸がん治療も最近、負担の少ない内視鏡が増えている。早期の胃がんで内視鏡のみの治療を選択した割合が、手術のみを上回ったのは17都府県に上った。一方、胃がんで手術のみの割合が内視鏡のみの3倍前後も高い県もあった。
 同センターホームページ(http://ganjoho.jp/professional/statistics/index.html)で26日以降、都道府県別、施設別のデータを公表する予定。

がん拠点病院・患者数 北海道内17施設、1万8708症例

2011年7月26日 提供:毎日新聞社
がん:拠点病院・患者数 道内17施設、1万8708症例 /北海道
 ◇得意分野など推測に
 全国のがん診療連携拠点病院が登録している都道府県別、施設別の患者数や治療法などのデータが25日初めて公表された。道内は国立病院機構北海道がんセンターなど17施設、1万8708症例分。専門家は「治療の質の評価につながる情報ではないが、施設ごとの得意分野などが推測できる」と話している。
 公表されたのは09年11月1日時点の拠点病院で、08年1年間にがんと診断されたり治療を受けるなどした患者のデータ。道内のがん発見の経緯は、「他の病気の経過観察中」が31%(全国平均25%)で最も多かった。次いで「がん検診」6・4%(同7・7%)▽「健康診断・人間ドック」5・6%(同8%)――など。検診など治療以外の場で見つかったケースは全国平均を下回った。
 全国的には、がん検診、一般的な健診などでの発見割合が1割を超える県もあり、岩手県では、15・5%ががん検診で見つかっている。07年の国民生活基礎調査によると、道内のがん検診受診率(胃がん、大腸がん、肺がん)は、男女とも全国平均を下回っており、他地域との発見経緯の違いにも影響している可能性がある。
 また、大腸がんの最初の治療法は、道内全体では「手術のみ」が44・5%。「内視鏡のみ」は23・9%で、施設によっては、内視鏡治療のみの症例の方が多いケースもあった。
 がん登録に詳しい三上春夫・千葉県がんセンター研究局がん予防センター部長は「胃がんなどは、どの病院でも標準治療(一般的に推奨される治療)が受けられる可能性が高いが、甲状腺がんや乳がんなどは得意とする病院に患者が集約する傾向がある」と指摘。「今回のデータから、その病院の治療の幅の広さ、地域の特性などが推測でき、患者の病院選択の参考になる可能性がある」と話す。
 データは今後、国立がん研究センターのホームページ(http://ganjoho.jp/professional/statistics/)で公開される。【大場あい】

子供の運動と食 見直そう 肥満とやせ形、進む二極化

2011年7月25日 提供:毎日新聞社
子供の運動と食:見直そう 肥満とやせ形、進む二極化
 子供たちの体格は平均的によくなっているが、肥満とやせ形が増えている。体を動かす運動習慣が身についていないことや栄養摂取の偏りなどが背景にあるようだ。夏休みを機に、子供たちの生活スタイルを見直してみてはどうだろう。【小島正美】
 ◇1日1時間体動かす仕掛けを 生活リズム整え、栄養の偏りなくす
 子供たちの間では肥満とやせ形が増え、その中間に当たる標準体重の子供が減る傾向が強まっている。文部科学省の学校保健統計調査(10年度)によると、11歳男子の肥満の割合は約11・1%、14歳男子では約9・4%と約1割に上る。70年代後半から肥満の割合は増加傾向にあるという。11歳と14歳の女子でも約8~9%が肥満とされる。
 一方、やせ形の男子も増えている。11歳のやせ形の割合は約2・6%、14歳では約1・5%。全体に占める比率は少ないものの、増加傾向が強まっている。11歳と14歳女子のやせ形はいずれも約3・1%で、男子と同様に増加している。
 肥満とやせ形と二極化する傾向の裏側にはどんな要因があるか。子供の健康と運動問題に詳しい小熊祐子・慶応大スポーツ医学研究センター准教授(内科専門医)は「子供たちが外で遊んだり、スポーツをしたりして、体を動かす機会が減っていることや、栄養摂取の偏りなどがある」と話す。
 気軽に遊べる場所が自宅近くに少ないことなどから、外で遊ぶ子供の姿は昔に比べて減っている。文科省は小・中学生の運動時間を「1日に1時間、1週間で7時間程度が望ましい」としているが、文科省「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(10年)によると、1週間の総運動時間が1時間未満の小学男子は10・5%、同女子では24・2%に上る。中学生でも男子は9・3%、女子は31・1%だ。運動量の少ない子供は、運動部や地域のスポーツクラブに属していない傾向が見られるという。
 また、同調査によると、6~11歳の男女がテレビやゲーム機遊びなど、家で座ったり、寝転がったりして過ごす時間は平日で1日平均約5~6時間もあると報告している。こうした生活の結果、子供たちの体格はよくなっているのに、走り幅跳びや持久走など運動能力が低下しているといえるようだ。
 小熊さんは「子供の場合、少なくとも1日に1時間程度の運動が必要です。子供の時にしっかりと運動をしておけば、大人になってから、肥満や高血圧などの病気予防にもつながります」とし、親や周囲が意識して子供が運動できる環境を整えることが大切だとする。
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 ただ、言葉だけで「運動しなさい」と言っても効果は低い。子供たちに運動習慣を身につけさせるには工夫が必要だ。日本体育協会は、楽しみながら体を動かす工夫を盛り込んだ「アクティブ・チャイルド・プログラム」をホームページで公開している。「基礎的な動き」「運動遊び」「伝承遊び」「しかけづくり」など五つのプログラムで構成される。
 子供たちが興味を示すための工夫について、プログラムの作成に加わった青野博・体協スポーツ科学研究室研究員は「地域のスポーツイベントに家族で積極的に参加したり、縄跳びや一輪車など体を動かすのに役立つ道具をプレゼントするなど、親が仕掛けをすることが大切だ」とし、意識的に働きかけることが重要だとする。
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 一方、子供の肥満ややせ形の増加には、食生活の乱れも関係している。肥満が増えているのは、全般的に食べ過ぎが多いのでは、と思いがちだが、実際はそうではない。7~14歳のエネルギー摂取量の平均は、01年をピークにむしろ減少傾向にある(08年の厚生労働省・国民健康・栄養調査)。食べ過ぎよりも目立つのは、一人で食べる「孤食」、栄養摂取の偏り、運動不足や遅い就寝時刻など生活リズムの乱れだ。
 全エネルギー摂取量に占める脂質の割合は30%が望ましいとされるが、小中学生の男女とも、半数近くが30%を超えていた(07年の日本スポーツ振興センター調べ)。脂質の摂取源を見ると、おやつや夜食で取る割合が10%を超えていた。
 このほか、夜食にラーメンを食べるなど食塩の取り過ぎも目立つ。また貧血防止などに役立つ鉄の摂取でも、推奨量を満たしている小中学男子は約2~3割に過ぎず、女子では約5~10%とさらに少ない。
 子供たちの栄養摂取事情に詳しい管理栄養士の橋本玲子さんによると、食生活の偏りは、生活スタイルと深く関係するという。肥満傾向の子供は、朝食の欠食▽一人で食べる孤食▽就寝時刻が遅い――などが共通して見られるというのだ。
 肥満とやせ形の二極化が生じている要因として、橋本さんは「栄養の偏り、運動不足、生活リズムの乱れ」を挙げ、「今の子供たちにとっては、エネルギー摂取を抑えつつ、たんぱく質やビタミン、ミネラルの豊富な栄養価の高い食事を心掛けることが大切です」と指摘する。
 食事にも工夫が必要だ。例えば、のり巻きを弁当用に作る時には、たんぱく質と鉄などに富む牛肉やチーズを具に加えるなど、不足しがちな栄養素の摂取を心掛けることも必要だ。
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 ◇家や学校で子供に運動習慣を身につけさせる工夫
(1)授業の始めに短時間のストレッチ運動を取り入れる
(2)運動に役立つ遊具を子供の目につくところに置く
(3)子供と一緒に徒歩や自転車で自然観察など探検に出かける
(4)地域で行われる伝統行事やスポーツイベントに積極的に出かける
(5)運動に役立つ遊具を子供にプレゼントする
(6)親同士で連絡網を作り、アウトドア活動など子供同士で遊べる環境をつくる
(7)目標を達成したら表彰するなど、やる気をもたせる
 (アクティブ・チャイルド・プログラムから)

難病カルテ クローン病 患者たちのいま/6

2011年7月24日 提供:毎日新聞社
難病カルテ:患者たちのいま/6 クローン病 /佐賀
 ◇接客の仕事、充実 「薬の誤飲、減らしたい」
 佐賀市のドラッグストア「MIZ本庄店」で、白衣姿の三原工知(ただのり)さん(43)=同市久保田町=が「いらっしゃいませ」と笑顔で客を出迎える。棚の前で迷う客には積極的に話しかけ、助言する。「正しい薬を選んでもらい、誤飲事故のようなことを減らしたい」。丁寧な説明を欠かさないよう心がけている。
 22歳のころ、食事をすると、腹部に「じわーっとした痛み」を感じるようになった。職場の健康診断にもかからず「健康だろう」と思っていた。痛みで病院へ行っても、神経性胃炎、風邪という診断だった。
 7年後、激しい痛みを伴う血便が出た。病院で検査を受け「クローン病」と告げられた。
 深刻さを味わったのは退院後だった。「食物繊維」を多く含む食品は腹痛を招くため、米や生野菜を食べられなくなった。主食はパン、麺類。大好きだったトマトの丸かじりもできない。酒、辛い物など刺激が強い食事も受け付けなくなった。
 不自由な食事のストレスで、栄養を十分にとれなくなった。身長165センチに体重は45キロ。10年近く続けていた婦人服販売の仕事も辞めた。
 書店員になったが、閉店に伴い離職。その後は出産後に体調を崩した姉の代わりに、おいの子育てに奔走。800万円あった貯金を取り崩し、気づけば5年がたっていた。
 40歳を前に「とにかく汗を流したい。働きたい」と強く思うようになった。履歴書に病名を書き、職種を選ばず求職した。合格直前までこぎつけたこともあったが、病気の説明をすると、驚いた表情で「申し訳ないけど」と断られた。
 求職を始めてから1年。40~50社に面接した末、つかみ取ったのが、現在の職だった。長時間の立ち仕事で感じる足の疲労感が心地よかった。
 症状は改善していない。3食中1食で良かった流動食も、最近は2食に増えた。悪化して腸閉塞(へいそく)を併発することも多く、数カ月に1度の入院も繰り返す。勤務時間も就職時から2時間減らした。
 先への不安もあるが、今は仕事ができる充実感に満ちている。一般医薬品を販売する資格「登録販売者」の試験も一発合格した。「働き続けたいんです」。その熱意が、体を支えている。【蒔田備憲】
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 ◇クローン病
 大腸や小腸の粘膜に、慢性の炎症やかいようを起こす「炎症性腸疾患」の一種。口腔(こうくう)から肛門まで、消化管のさまざまな部分に炎症などが起こり、腹痛や下痢、血便などを招く。三原さんの場合は、小腸で発症しやすい。原因は不明で、10~20歳代の若年層の発症率が高い。医療費助成の対象となる特定疾患に指定されており、09年度に助成を受けたのは約3万900人。

特集 第4回「目の健康講座」 早めの受診、生涯健やか

2011年7月23日 提供:毎日新聞社
特集:第4回「目の健康講座」 早めの受診、生涯健やか
 第4回「目の健康講座」(社団法人大阪府眼科医会主催)が2日、大阪市北区梅田の毎日新聞オーバルホールで開かれた。ほぼ満席となった受講者約460人を前に、大阪医科大学眼科学教室の池田恒彦教授が「網膜の病気について」と題して特別講演。続いて、受講者から事前に受け取った「目の病気」に関わる質問について、池田教授と大阪府眼科医会の専門医らが応対する「質疑応答」を実施した。講座は大阪府、大阪市、社団法人大阪府医師会、毎日新聞社が後援した。【高田茂弘】
 ◆特別講演「網膜の病気について」--大阪医科大学眼科学教室教授・池田恒彦氏
 目の前部の「角膜」を通じてカメラのレンズにあたる「水晶体」に光が入り、フィルムに相当する、目の奥の「網膜」に像が映し出され、視神経を経由して脳に伝わって「見える」――。今日はこの網膜に関わる病気についてのお話です。
 網膜の異常は、健康診断の項目に加わることもある「眼底検査」で調べます。細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査+前置レンズ検査▽直像鏡▽単眼または双眼倒像鏡――など検査方法は多く、網膜の微細な構造と異常の検知は近年、目の断層撮影とも言える光干渉断層計が威力を発揮しています。
 さて、検査で分かる網膜の病気は多数ありますが、以下は主な四つについてです。
 ◇糖尿病網膜症
 まず「糖尿病網膜症」です。日本人の失明原因の1位は「緑内障」(21%)。2位がこの糖尿病網膜症(19%)で、年間約3000人が失明しています。
 糖尿病は国内で890万人が罹患(りかん)する生活習慣病。患者さんの血液は糖が多く、網膜の毛細血管を詰まらせたり、血管の壁に負担をかけて「眼底出血」を起こしたりします。網膜への酸素や栄養分が不足し、これが原因で目の中に異常な血管を生やそうとする化学物質が生まれます。その結果、異常な新生血管ができて破裂・出血し、さらに硝子体(しょうしたい)内の出血、網膜剥離などによって視力障害や失明を起こします。
 糖尿病網膜症は「単純」「増殖前」「増殖」の3段階に分かれます。「単純網膜症」のころは自覚症状を訴えないことも多く、糖尿病の患者さんは、症状がなくても眼科での定期的なチェックが重要となります。怠ると、知らないうちに「増殖糖尿病網膜症」になって顕著な視力低下を来すことになります。
 治療は単純網膜症では薬物療法、増殖前網膜症ではレーザー光凝固、増殖網膜症ではここに硝子体手術が加わります。硝子体手術では硝子体に水を入れて出血を除去し、新生血管を含んだ増殖膜をハサミで切除します。硝子体手術は日本では80年前後に始まり、今では約80%の方の完全失明化が防げるようになりましたが、視力の改善度には限界があるのも事実です。
 ◇網膜静脈閉塞症
 次は「網膜静脈閉塞(へいそく)症」です。網膜内の静脈が隣り合う動脈に圧迫されて詰まってしまう病気で、黄斑(おうはん)部に出血や水膨れが生じると視力が低下します。この病気も薬物治療のほか、レーザー光凝固、硝子体手術でも治療します。
 ◇加齢黄斑変性
 三つ目は「加齢黄斑変性」で、網膜の中心部の黄斑部が加齢に伴って傷む病気です。周囲がゆがんで見える(変視)▽視野の中心部が暗くなる(中心暗点)――といった症状が表れます。
 治療には「光線力学的療法」「抗VEGF療法」、硝子体手術などがあります。このうち抗VEGF療法は、病的な新生血管の発生に関連するVEGF(血管内皮増殖因子)に対する抗体を眼内に注射するものです。新生血管の縮小や消退、網膜浮腫の軽減などの効果が期待できます。
 抗VEGF抗体は国内では現在2種類の薬が市販されています。2~3月に1回継続的に注射しなければならず、治療費が高価で、長期の治療成績がまだ明確ではないなどの課題が残っています。
 ◇裂孔原性網膜剥離
 四つ目の網膜の病気は「裂孔(れっこう)原性網膜剥離」です。この病気は網膜に穴が開き、そこから液化した硝子体が網膜の下に流れ込み、網膜が眼球の内部に向かって剥がれる病気です。5000~6000人に1人の割合で発症し、放置すると失明する恐ろしい病気です。
 自覚症状は▽視界に蚊やヒモのようなものが飛んでいるように見える「飛蚊(ひぶん)症」▽暗い中でバチバチと火花がはじけているように見える「光視症」▽視野欠損――など。治療法には「強膜バックリング」と「硝子体手術」があり、前者は眼球の最も外側にある「強膜」にシリコンスポンジを縫い付けて穴をふさぎ、剥がれた網膜を元に戻すものです。
 飛蚊症の多くは硝子体の混濁で、飛蚊症イコール網膜剥離ではありません。しかし、網膜剥離の前兆の場合もあるので、飛蚊症を自覚したら眼科医に検査してもらう方が無難です。また、視野欠損は両目で見ていると気付きにくいため、普段から片目ずつでモノを見て異常がないかチェックする癖を付けておく必要があります。
 人間が外界から得る情報のうち80%は視覚からの情報とされています。QOL(生活の質)を維持する意味からも、視力を守ることは非常に大切です。
 ◆質疑応答
 講座の後半は受講者が事前に出していた質問に、特別講演の池田教授と、大阪府眼科医会の森下清文、今本量久の両理事が応答していった(司会は丸山耕一理事。3人の回答は「答え」に集約)。
 ◇加齢黄斑変性の治療
 80代男性 加齢黄斑変性を治療中。右目は視力が悪く、ものがゆがんで見え、左目も少しゆがみがある。眼底に膜が張るためにゆがむ、とも聞いた。今後は?
 答え 黄斑変性に「黄斑上膜」という病気が合併している可能性がある。抗VEGF療法、さらに硝子体手術が必要かもしれない。
 ◇抗VEGF療法の回数
 70代男性 加齢黄斑変性で、抗VEGF療法を3回注射した。何回ぐらい続くのか。
 答え 抗VEGF療法の回数に「正解」はなく、さらに続いていく可能性もある。
 ◇幼少からの強度近視
 80代女性 加齢黄斑変性と、幼少時からの強度の近視。70代で両目を白内障手術し、最近よく見えなくなった。何か治療法は?
 答え 強度の近視は網膜、特に黄斑部が薄くなり、視力低下することも。現時点で強度近視の進行を抑える有効な治療法はない。ただ、この方の場合、抗VEGF療法が有効な可能性もある。
 ◇網膜疾患と免許証更新
 60代男性 網膜(中心)静脈閉塞症を治療している。運転免許証の更新は大丈夫か。
 答え 運転免許は両方の目の矯正視力(眼鏡をかけた視力)が0・7以上が条件。片方が0・3を下回る場合、0・7以上見える方の視野が十分に広ければ更新できる。
 ◇視覚内にすす状のもの
 80代女性 黒いすすのようなものが飛ぶのが見える。眼科の診断は飛蚊症。治療は?
 答え 飛蚊症は硝子体の濁りが網膜に映っているだけの、無害な場合も多い。だが、網膜剥離の前兆の場合もあるので、眼底検査を受けた方がよい。
 ◇網膜剥離と網膜裂孔
 80代女性 網膜剥離と網膜裂孔について。
 答え 裂孔は網膜に穴が開く病気。20~30代では比較的小さな萎縮(いしゅく)性の円孔が多く、50~60代は硝子体の収縮で馬蹄(ばてい)形の穴が開くことが多い。若年層の網膜剥離では他に、アトピー性皮膚炎の患者さんに生じるものや、スポーツで目を打撲して発症する外傷性網膜剥離もある。
 ◇糖尿病網膜症の遺伝
 40代女性 糖尿病網膜症は遺伝する?
 答え 遺伝性が確認されているわけではないが、家系に糖尿病の人がいれば、自分が糖尿病になる確率は高くなる傾向がある。
 ◇白内障の手術
 70代男性 白内障になって7年。生活に支障はないが、手術は?
 答え 支障がなければ様子をみていても構わない。だが、他の病気が合併している可能性もある。定期的に眼科医を受診する方が無難だろう。
 ◇手術後の視力低下
 80代女性 白内障の手術後、視力が低下してきた。なぜか。
 答え 術後、時々起こる「後発性白内障」の可能性がある。レーザーで治療できることが多いので、眼科に相談されるのがいい。後発白内障以外の原因が隠れている恐れもあるので、それも含めて専門医に診てもらった方がいい。
 ◇視野の狭まりを遅らす
 70代男性 眼圧が高めで、視野が欠けてきた。目薬以外に進行を遅らせる治療は?
 答え 緑内障の治療は日進月歩。点眼療法に加えてレーザー治療や手術などがある。重症度で治療法は適宜使い分けることが多い。
 ◇緑内障の視野検査
 70代男性 緑内障の視野検査は複数あると聞く。どんな検査か。
 答え 動的視野測定と静的視野測定がある。前者は検査をする人が直接測り、視野の広い範囲で欠損を調べる。後者は器械で検査し、早い段階の視野欠損などを調べる。緑内障は慢性疾患なので、生涯かけて治療していくことになる。眼科医も定期的に視野検査をしてくれる近所の、通いやすい所を選ぶのがいい。
 ◇ドライアイの予防法
 70代女性 目に乾燥感があり、「ドライアイ」の診断。予防法などを。
 答え 涙(液)は通常、約10%が目から蒸発し、残りは鼻につながる鼻涙管を通り自然に流出する。涙液が減って目の表面の潤いがなくなるのが、ドライアイ(涙液分泌不全)。目薬で水分を補うのが通常の治療法だ。
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 ■人物略歴
 ◇いけだ・つねひこ
 81年慶応義塾大学医学部卒。大阪大学眼科、米国ミシガン大学留学などを経て、99年から現職。

妊娠中絶、20年で6倍に 超音波検査の精度向上で

2011年7月25日 提供:共同通信社
 胎児が順調に育っているかを調べる妊婦の超音波検査(エコー)の精度が向上した影響で、2000年代後半の人工妊娠中絶の推定件数は、1980年代後半の6倍超になったとの調査結果を日本産婦人科医会が23日までにまとめた。
 妊娠初期に胎児の異常が見つかり、中絶を選ぶ例が増えたとみられる。
 調査をまとめた平原史樹(ひらはら・ふみき)横浜市立大教授(産婦人科)によると、異常の種類や状態により新生児の障害の程度は異なる。平原教授は「どれぐらい深刻なのか、医師の説明が不十分で妊婦もちゃんと理解しないまま、中絶したケースが少なくないとみられる」と指摘している。
 産婦人科医会は1985年から全国約300の分娩(ぶんべん)施設を対象にアンケート。回答率は25~40%とばらつきがあるため、100%に換算し、5年分ずつを集計した。
 その結果、超音波検査や染色体異常を調べる羊水検査、絨毛(じゅうもう)検査などで異常が見つかり、中絶したと推定されるのは、85~89年は千件未満だったが、95~99年は約3千件、05~09年は約6千件だった。増加分はほとんど超音波検査によるとみられるという。
 日本産科婦人科学会によると、超音波検査は胎児の心拍の様子などをみるが、奇形などの遺伝学的な異常が偶然見つかることもある。倫理指針で、妊婦や家族に検査結果をどう解釈すべきかや、どのような対応が選択できるのかなどを十分に伝える必要があるとしている。

##難しい問題です。障害者団体の方は、反対されるでしょうけど、生まれてきた子供は絶対に保護されるべきですが、まだ、未成熟の段階で、障害のある子供を防げるのなら、今の国の福祉体制や世間の対応から見るとやむを得ないと思います。

3回以上拒否が1万6千件 10年、過去最多に 重症患者の救急搬送

2011年7月25日 提供:共同通信社
 重症患者の救急搬送で医療機関から3回以上受け入れを拒否されたケースが、2010年は過去最多の1万6381件に上ったことが22日、総務省消防庁の調査で分かった。前年比3217件の増加で、消防庁は、高齢化に伴うお年寄りの搬送数の増加に病院側の態勢整備が追いつかないことが要因とみている。
 このうち、10回以上拒否されたのは727件。最多は41回で東京都の60代男性。約3時間にわたり足止めされ、救急隊員が搬送先を探し続けた。
 3回以上の受け入れ拒否の数を都道府県別に見ると、東京がトップで4077件、以下は埼玉2296件、神奈川1126件の順だった。
 拒否したケースについて病院側の理由を調べたところ、「手術中・患者対応中」と「スタッフや機材不足で患者への処置が困難」がともに21%。「ベッドが満床」の19%だった。
 中等症・軽症を含め、15歳未満の小児で3回以上の受け入れ拒否にあったのは全国で1万924件。同様に妊婦でも587件あった。
 救急搬送の受け入れ拒否は、07年に奈良県の妊婦が医療機関に受け入れを10回以上断られて死産したケースをきっかけに社会問題化。消防庁は07年分から関連調査の結果を公表しており、重症患者の搬送拒否については4年連続で1万件を上回っている。

#なぜ、インターネットで登録制にして、救急車から、検索できるようにしないのですかね。

慢性疲労症候群 症状の認知度低く 青森の石川さん、あす交流の集い

2011年7月23日 提供:毎日新聞社
慢性疲労症候群:症状の認知度低く 青森の石川さん、あす交流の集い /青森
 ◇「苦しむ人いるはず」
 「活動することで病気を理解してもらえれば――」。青森市の石川真紀さん(39)は2年前に突然、倦怠(けんたい)感や頭痛に襲われ、「慢性疲労症候群」と診断された。病気の認知度は低く、周囲から理解されずにいた。しかし、「県内にも自分と同じ症状の人がいるはず」と奮起。慢性疲労症候群を考える映画と交流の集いを24日に同市内で開く。【山本佳孝】
 始まりは突然来た。「最近、体がだるい。風邪かな」。09年5月、原因不明の寒気や倦怠感に襲われ、37度台の微熱が続いた。呼吸困難になって病院に駆け込むこともあった。
 東京で広告会社に自転車通勤する健康な暮らしが一変し、悔しかった。退職し、治療に専念すると決意し、3カ月かけて全身をくまなく検査した。だが、結果は「異常なし」。1人暮らしに限界を感じ、11月に古里の青森市に戻った。
 5カ月待ちでやっと訪れた東京の専門外来で「慢性疲労症候群」と診断されたのは10年2月。既にめまいで歩くこともままならず、食事をするだけで息が切れる状態だった。体の節々が痛み、「常にインフルエンザにかかっている感じ」。家では食事やトイレ、風呂以外はずっと寝込むしかなかった。
 「そもそも専門医が少なく、治療できる病院も限られている。なかなか病気をわかってもらえないのが現状」と石川さん。青森市内の病院では、病名を告げても「なんだそれ」「対応できない」などと何度も門前払いを受けた。一見健康そうに映るため「精神病じゃないのか」と言われたこともあった。
 昨年12月、患者団体「慢性疲労症候群をともに考える会」(本部東京)があると友人に教えられ、早速加入して情報交換を始めた。大阪の専門病院に通院しながら、「同じように苦しむ人が県内にもいるはず」と、体調が許す限りパソコンに向かっている。情報収集に加え、ブログで自らの症状を積極的に発信することも始めた。
 24日の集いも、その一環で初めて行う。病気の実態を描いた米国のドキュメンタリー映画「アイ・リメンバー・ミー」を午前10時半から青森市中央3のアピオあおもりで上映。午後1時まで講演と質疑応答を行う。石川さんは「一人でも多くの人に、まず病気を理解してもらうことから始めたい」と話す。入場無料。
 問い合わせは石川さん(電話090・3646・1428)。
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 ■ことば
 ◇慢性疲労症候群
 健康だった人が突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、強い疲労感や微熱、頭痛、思考力の障害などの症状が続いて社会生活が送れなくなる。数年で治る人もいるが、10年以上寝たきりに近い状態が続く人もいる。確立した治療法はまだない。国内に22万~38万人の患者がいるとの推定もある。

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