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最新医療情報28

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20111017~

骨形成抑える物質を特定 骨粗しょう症治療に応用も

共同通信社 10月24日(月) 配信
 骨の新陳代謝の過程で、古い骨を壊して除去する細胞が働いている間、新しく骨を形成する細胞の活動を抑えるタンパク質を、東京医科歯科大の高柳広(たかやなぎ・ひろし)教授と根岸貴子(ねぎし・たかこ)客員助教らのチームが特定し、23日付の米医学誌ネイチャーメディシン(電子版)に発表した。
 このタンパク質の働きを邪魔する抗体をつくり、骨粗しょう症を発症し骨が減ってしまったマウスに与えると、骨の形成が通常の1・5~2倍程度に促進され、骨を再生させることができた。
 骨粗しょう症の治療薬は現在、骨を壊す活動を抑えるものが主流だが、長い間使うと代謝が鈍って骨の質が落ち、かえって骨折の危険が増すとされている。今回の発見は、骨の形成を助ける効果的な新薬の開発につながる可能性がある。
 チームは、骨を壊す細胞が「セマフォリン4D」というタンパク質を大量につくることを発見。骨を形成する細胞がこれを受け取ると、骨の再生に向けて、細胞が成熟したり、骨を壊している細胞に近寄ったりする活動をしなくなることを明らかにした。
 通常時は、古くなった骨を確実に取り除くまで新しい骨の形成開始に「待った」をかけておくことで、骨を健康に保っているとみられる。

発覚遅れる女性の心筋梗塞…病院到着に2時間差

読売新聞 10月24日(月) 配信
 心筋梗塞になった患者のうち、女性は男性よりも、専門病院までの到着時間が2時間近く遅いことが、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)など全国27施設による共同調査でわかった。
 女性では典型的な症状の胸痛が表れにくく、危機的な状態だと気づかないケースが多いためという。
 調査は2008~09年に、発症から3日以内に入院した1826人(男性1366人、女性460人)を対象に実施。発症から来院までの時間は、男性が平均7・5時間だったのに対し、女性は同9・4時間だった。女性患者の発症年齢が男性より平均で10歳高く、女性の死亡率(13%)は男性(6・4%)の2倍以上になっていることも判明した。
 女性の来院が遅れる理由について、調査を主導した同センター心臓血管内科部門の横山広行特任部長は「女性はホルモンバランスの違いなどで、胸痛が表れにくいかもしれない」と分析。男性に比べて罹患(りかん)者が少なく、「心筋梗塞は男性の病気」との誤解から、胸痛を感じていても専門病院ではなく、最初は身近な診療所を受診する患者もいるという。
 治療による救命率は発症から時間がたつほど下がる。患部の血管を内側からステント(金属製の筒)で広げる治療の効果は、発症から2時間以内が最も高く、その後は次第に落ちる。横山特任部長は「治療の開始は一刻を争う。疑わしい症状があれば、すぐに医療機関を受診するか、電話で相談してほしい」と訴える。

松枯れ被害、深刻 信州・取材前線 殺虫剤空中散布に異議(その2止)

毎日新聞社 10月22日(土) 配信
信州・取材前線:殺虫剤空中散布に異議(その2止) 松枯れ被害、深刻 /長野
 ◇コスト低い「空中散布」 多くの自治体取り入れる
 県内の松枯れは「全国最大規模」になっている。林野庁によると、県内の被害材積は06年度以降、毎年度5~6万立方メートルで推移し、10年度は鹿児島県に次いでワースト2位。07、08両年度はワースト1位だった。地域別は地方事務所別に、上小(全体に占める割合38%)▽下伊那(同18%)▽松本(同12%)=各10年度=で被害が目立つ。
 松は乾燥した尾根筋や崖などに生育し「広範囲にはった根で土壌の崩壊を防いでいる」(県林務部)という。松枯れが拡大すると、大雨などで崩壊が発生し、土石流の危険性が高まるとの指摘もある。県内は全国有数のマツタケの生産地で、松が減少すればマツタケの減収にもつながる。
 対策として、松枯れの原因になる昆虫「マツノマダラカミキリ」に効果のある殺虫剤をヘリコプターから空中散布したり、被害木を伐倒処理したりするなどしている。
 伐倒は人件費がかかり、険しい地形で人が入りにくい場所があるなど課題が多い。一方、空中散布は「広範囲を面的に予防する唯一の方法」(県林務部)で、コストが低いことなどから多くの自治体が取り入れた。
 1985年に坂城町で初めて実施され、ピークの03年には18自治体が計943ヘクタールの山林に散布した。その後「空中散布で健康被害が発生している」などと住民らが訴え、11年度に実施した自治体は七つに減少している。
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 ■ことば
 ◇松枯れ
 マツノマダラカミキリの寄生虫「マツノザイセンチュウ」(体長約1ミリ)が松の中で繁殖し、根からの養水分の吸収を阻害して松枯れを引き起こす。松林を飛び交うカミキリが枝をかじる際、センチュウが松に侵入する。県内の被害は1981年に旧山口村(岐阜県中津川市に越県合併)で初めて確認されて以降、深刻な被害が続いている。
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 ◆松枯れ対策で殺虫剤を空中散布した市町村◆
 (11年度)
 自治体名     散布面積    費用 今後の方針
・千曲市  125ヘクタール 870万円 県のあり方に従い継続
・駒ケ根市  61ヘクタール 330万円 県のあり方に従い継続
・大町市    7ヘクタール  57万円 県のあり方に従い継続
・豊丘村   70ヘクタール 440万円 実施の可否を検討中
・筑北村   16ヘクタール  44万円 県のあり方に従い継続
・麻績村    4ヘクタール  25万円 県のあり方に従い継続
・生坂村   26ヘクタール 214万円 県のあり方に従い継続

症状酷似の神経難病、脳脊髄液での区別法を開発

読売新聞 10月23日(日) 配信
 症状が似ていて誤診率も高い神経難病の「多発性硬化症(MS)」と「視神経脊髄炎(NMO)」を、脳脊髄液の分析によって正確に区別する方法を、京都大の近藤誉之臨床教授と京都府立医大の池川雅哉准教授らが開発した。
 二つの病気の確定診断に使える成果で、米医学誌に発表した。
 MSとNMOは、脊髄などの神経に炎症が起きて手足が動きにくくなったり、目が見えにくくなったりする病気で、MSは国内で1万人、NMOは3000人の患者がいるとされる。MSは症状で病名を確定。NMOは血液中の特定のたんぱく質による診断も可能だが、患者の3割はこのたんぱく質を持っておらず、確定診断が難しい。国内外の統計では、二つの病気の誤診率は30%前後と高く、NMOの患者にMSの治療薬であるインターフェロンβを投与すると、症状が悪化する場合もあるという。

微小カプセルで薬届ける 膵臓がんの新たな治療に

共同通信社 10月24日(月) 配信
 高分子でできた微小なカプセルに抗がん剤を閉じ込め、ヒトの膵臓(すいぞう)がん組織を移植したマウスに注射、狙い通りにがん細胞に送り込んで増殖を抑えることに東京大の片岡一則(かたおか・かずのり)教授(臨床医工学)らのチームが成功、23日付の英科学誌ネイチャーナノテクノロジー(電子版)に発表した。
 患者を対象にした臨床試験は海外で2009年から開始。これまで治療が困難とされてきた膵臓がんに対する効果的な薬になると期待される。
 がん組織の毛細血管の壁には穴が開いており、血流に乗ったカプセルは穴より小さければ血管の外に出て、近くのがん細胞に入る。こうした薬は卵巣がんなどで実用化されており、少量でもがんを狙い撃ちできる上、意図しない臓器に入って副作用が出る心配も少ないとして注目されている。
 だが、膵臓がんの場合は血管の壁の穴がほかのがんに比べて小さい上、血管とがん細胞の間にタンパク質の線維組織(間質)が多くカプセルの移動が妨げられ、うまくがん細胞に送り込めなかった。
 片岡教授らは、従来のカプセルの大きさが100ナノメートル(ナノは10億分の1)前後だったのに対し、ダハプラチンという薬が入った30ナノメートルの小さなカプセルを作製。マウスに投与すると、カプセルは血管の壁や間質を通り抜けてがん細胞に集まり、数日間にわたって薬を放出した。観察した16日間でがんの増殖は見られなかったという。

イレッサ副作用に胃薬? 慶応大がマウスで効果

共同通信社 10月21日(金) 配信
 抗がん剤「イレッサ」による肺炎の副作用を、広く処方されている胃薬「セルベックス」で予防できる可能性があることを、水島徹(みずしま・とおる)慶応大教授(薬学)らのチームがマウスを使った実験で明らかにし、20日発表した。
 水島教授は「セルベックスはすぐにでも臨床応用が可能なので、人での効果を確かめたい」としている。
 チームによると、イレッサによる副作用は、肺の壁が厚く硬くなる「線維化」を進行させ、間質性肺炎を引き起こす。
 水島教授らはイレッサが、細胞を保護する役割のタンパク質「HSP70」の量を減らすことを発見。HSP70を増やして胃潰瘍を治療する薬のセルベックスに着目した。
 イレッサの副作用によりHSP70の量を半分に減らしたマウスでは、通常のマウスに比べ1・5倍の割合で肺の線維化が起きた。これに対し、セルベックスを飲ませたマウスはHSP70の量は通常に戻り、肺が線維化する割合も増えなかった。
 また、マウスの遺伝子を組み換え、HSP70を常に多くつくるようにすると、イレッサを投与しても肺の線維化が起きないことも確認した。

来年度も医学部定員増 文科省、医師不足対策で

共同通信社 10月21日(金) 配信
 文部科学省は20日、医師不足解消のため、大学医学部の2012年度総入学定員をこれまでと同じ方式で臨時的に増やすと発表した。
 大学全体での入学定員は11年度、過去最多の8923人。各大学は今月28日までに12年度の増員計画を文科省に報告し、12月に正式決定する。
 臨時増は(1)都道府県が地元勤務を義務付けるかわりに奨学金を出す「地域枠」では各都道府県につき10人以内(2)複数の大学で連携して研究医養成の拠点を目指す場合は各大学につき3人以内(全国で最大10人)(3)歯学部の定員を減らす大学は減員の範囲で10人以内-の枠組みで認められる。
 この方式は10年度入学者から導入され、19年度まで増員を維持する計画。11年度は77人増だった。総入学定員は、医師不足が著しい地方を中心に08年度から増加が続いている。

治療10分で鼓膜再生、幹細胞使う新治療法

読売新聞 10月20日(木) 配信
 先端医療センター病院(神戸市)は19日、慢性中耳炎やけがで破れた鼓膜を再生させ、聴力を回復させる治療法の臨床研究を開始すると発表した。
 北野病院(大阪市)の金丸眞一部長らが開発した治療法で、他の部位からの移植が必要ないため、10分ほどの外来処置で済み、患者の負担が小さい。臨床研究では患者10人で安全性や効果を確かめ、保険診療と併用できる高度医療への申請を目指す。
 鼓膜の修復は通常、耳の後ろの筋肉を包む膜を切り取って移植する。しかし、本来の鼓膜と違って厚みがあり、音が聞こえにくくなることがあるほか、数日から2週間程度入院する必要があった。
 新しい治療法は、鼓膜になる幹細胞を利用。破れた鼓膜の周りをメスで少し傷つけることで幹細胞を刺激し、鼓膜の穴を塞ごうとする力を引き出す。その上で、幹細胞の増殖を促す物質をしみこませたスポンジでふたをして、乾燥と感染を防ぐ糊(のり)を数滴落とすだけ。

新基準値「厳しくなる」 食品の放射性物質で厚労相

共同通信社 10月21日(金) 配信
 食品に含まれる放射性物質の暫定基準値の見直しについて、小宮山洋子厚生労働相は21日の閣議後の記者会見で「さらに安全性を確保するという意味では(新基準値は)厳しくなる」との見通しを示した。
 厚労省から諮問された内閣府の食品安全委員会は7月に「自然放射線や医療被ばくを除き、内部被ばくと外部被ばくを合わせた生涯累計で100ミリシーベルト以上になると健康への悪影響が見いだされる」との見解案をまとめた。
 食安委は10月中に正式な見解を答申する見通しで、厚労省は10月31日に薬事・食品衛生審議会の分科会を開き、牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しと合わせ、放射性物質の新基準値づくりに向け議論を本格化させる。
 小宮山氏は「国際的な基準に照らし、専門家の意見も聞いて基本的な考えを示したい。常識的に考えて(今よりも)緩くなるということではない」と述べた。

小脳の変異酵素が原因  「医療新世紀」

2011年10月18日 提供:共同通信社
 運動障害などの症状が現れる難病「脊髄小脳変性症」のうち、遺伝によるタイプの一種は、小脳の神経細胞内で変異した酵素が、運動をつかさどる酵素の働きを阻害することで起こることを群馬大と広島大のチームがマウスの実験で確かめ、米専門誌に発表した。
 変異した酵素がなければ症状は出ないと考えられ、チームは「変異した酵素を分解したり、つくらせなくしたりする治療法の開発を進めたい」としている。
 チームによると、神経細胞内で情報伝達に関わる酵素の半分が遺伝的に変異。この変異した酵素が、残りの正常な酵素と、運動学習に不可欠な酵素の機能を損なわせ、運動障害が起こるという。
※米専門誌は10月5日付ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス電子版

幼児用脳磁計 楽しく簡単に脳機能検査 三辺義雄・金沢大教授ら開発

毎日新聞社 10月20日(木) 配信
幼児用脳磁計:楽しく簡単に脳機能検査 三辺義雄・金沢大教授ら開発 /石川
 金沢大の三辺義雄教授(精神神経科学)らのグループは19日、幼児でも簡単に脳機能の検査ができる機器を開発したと、米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに発表した。高感度のセンサーを使い、脳の神経活動で発生する微弱な磁場を頭皮上から計測する「脳磁計」で、頭部を覆う部分を子どものサイズに合わせた。同グループは、「これまで困難だった幼児期の脳活動の客観的なデータが取れるようになった」と話し、広汎性発達障害の早期診断への可能性を期待している。
 機器は、横河電機(東京)や島津製作所(京都)などと共同で開発した。台の上に仰向けになり、センサーのあるヘルメット状の部分に約5分間、頭部を入れるだけで計測が可能。幼児は、台に設置されたモニターの画面で、好きな映像を楽しんでいるうちに検査を終えることができる。
 三辺教授らのグループによると、脳機能の測定には、他に磁気共鳴画像化装置(MRI)などがあるが、全身を狭い空間に入れ、大きな機械音が鳴る中で、身動きせず終了を待たないといけない。そのため幼児に検査を受けさせるのは難しかった。
 研究では、この機器で、2~5歳の幼児78人の脳の神経の電気的活動が生む磁場を計測。成人と同様、左脳が言語能力に重要な役割を果たしていることが確認できたとしている。
 同グループは、近赤外線光を頭皮上から当て、脳血流内のヘモグロビンの増減をみる近赤外線の検査機器でも小児用を既に開発。より詳細な脳機能情報のデータ取得に期待している。【横田美晴】

遺伝子「NIRF」を発見 がん抑制など細胞機能中心担う 福島県立医大

毎日新聞社 10月20日(木) 配信
県立医大:遺伝子「NIRF」を発見 がん抑制など細胞機能中心担う /福島
 ◇抗がん剤治療の確立も--県立医大・森努准教授ら
 県立医大(福島市)は、がんの抑制など細胞機能の中心を担う遺伝子「NIRF(ナーフ)」を発見した。他の遺伝子と相互作用しており、NIRFの異常が細胞内の情報ネットワーク全体の機能に障害をもたらし、がんなどの疾患につながるとみられる。
 がんに関して中心的な役割を果たす遺伝子が特定されるのは初めてという。同大の森努准教授らの研究グループが、米科学誌「セル・サイクル」で発表した。
 同大によると、細胞内には、相互作用するたんぱく質が複数存在してネットワークを構成し、増殖や老化などの機能を制御。ネットワーク構造を解析した結果、少数の遺伝子が広範な細胞機能を総括していることが判明した。
 がん細胞は無限増殖するため、細胞分裂を止めることが、発症の阻止につながる。NIRFは細胞分裂を停止する機能の中心に位置付けられ、がんの原因遺伝子や他のがん抑制遺伝子と相互に作用して働きに影響を与える。実際にがんが発生した際、NIRFに異常が生じているケースが多いことも分かった。
 同大は「抗がん剤が細胞に与える影響などを調べることは、有効な治療法の確立につながる。放射線障害にも関連する遺伝子で、福島第1原発事故の健康への影響を最小限にするためにも欠かせない研究」としている。【関雄輔】

人のES細胞特許、研究でも認めず…欧州司法裁

読売新聞 10月19日(水) 配信
 【ロンドン支局】欧州司法裁判所(ルクセンブルク)は18日、人間の受精卵から作ったES細胞(胚性幹細胞)を使った技術について、研究目的であっても特許を認めないとする決定を下した。
 AP通信が伝えた。今回の決定により、欧州では研究にかかる費用を回収できなくなり、ES細胞の研究に支障が出る恐れがあるとの懸念が広がっている。
 ES細胞は様々な組織の細胞に変化できるため、効果的な治療法が見つかっていないパーキンソン病など、再生医療での応用が期待される。しかし受精卵を壊して作製するのは宗教や倫理上の問題があるとして議論になっていた。

幼児の脳機能、5分で検査 発達障害の早期診断に道

共同通信社 10月19日(水) 配信
 金沢大の三辺義雄(みなべ・よしお)教授(神経精神医学)らの研究グループは19日、脳内の神経活動で生じる微弱な磁界を測定する高感度センサーを活用し、約5分間で幼児の脳機能を痛みなどを伴わずに検査できる手法を開発したと、米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに発表した。
 横河電機や島津製作所などとの共同研究の成果。同グループは「幼児の脳機能発達の客観的な評価方法として期待される」とし、広汎性発達障害などの早期診断に道を開く可能性があるとしている。幼児は長時間じっとしていられないため、これまで磁気共鳴画像装置(MRI)などによる検査は困難だった。
 頭皮の上から微弱な磁界を測定、解析する装置を利用。横になった幼児はヘルメットに頭を入れるだけで、好きな映像などをスクリーンで見ながら検査を受けられる。
 研究ではこの装置を使って、実際に2~5歳の78人の左脳の活動と言語発達の関係を調査。大人の脳では常識となっている、左脳が言語活動をつかさどっていることが、幼児でも裏付けられたという。

小脳の変異酵素が原因  「医療新世紀」

共同通信社 10月18日(火) 配信
 運動障害などの症状が現れる難病「脊髄小脳変性症」のうち、遺伝によるタイプの一種は、小脳の神経細胞内で変異した酵素が、運動をつかさどる酵素の働きを阻害することで起こることを群馬大と広島大のチームがマウスの実験で確かめ、米専門誌に発表した。
 変異した酵素がなければ症状は出ないと考えられ、チームは「変異した酵素を分解したり、つくらせなくしたりする治療法の開発を進めたい」としている。
 チームによると、神経細胞内で情報伝達に関わる酵素の半分が遺伝的に変異。この変異した酵素が、残りの正常な酵素と、運動学習に不可欠な酵素の機能を損なわせ、運動障害が起こるという。
※米専門誌は10月5日付ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス電子版

髄液漏れに診断基準 頭部・脊髄MRI検査 厚労省研究班

毎日新聞社 10月15日(土) 配信
脳脊髄液減少症:髄液漏れに診断基準 頭部・脊髄MRI検査--厚労省研究班
 激しい頭痛などを引き起こす脳脊髄(せきずい)液減少症について、厚生労働省研究班は14日、原因の一つの「髄液漏れ」を判定する画像診断基準を発表した。研究班が6月に「外傷による発症はまれではない」とした基準案を、国内の関係各学会が承認・了承。「髄液漏れはあるのか」を巡る10年間の論争が決着し、研究班は今後、治療法への保険適用を目指して研究を進める。(3面にクローズアップ)
 研究班代表の嘉山孝正・国立がん研究センター理事長が横浜市で開かれた日本脳神経外科学会で記者会見。基準は「頭を上げていると頭痛が悪化する」患者について、頭部と脊髄をMRI(磁気共鳴画像化装置)で検査し、髄液漏れなどが見つかれば髄液減少症と判定。見つからなかった場合は、造影剤を使った「ミエロCT」と呼ばれる検査などを基に判断する。
 髄液漏れは数年前まで、「あり得ない」「めったにないこと」とされてきた。否定的な医師らは、治療で「よくなった」という患者の声も、「気のせいではないか」と認めようとしなかった。05年5月以降、事故で発症したとする被害者と損害保険各社とが補償を巡って司法の場で争っている事例が次々に表面化。国会でも研究の進展を求める声が出ていた。06年10月、日本脳神経外科学会の学術委員会委員長だった嘉山氏が「誰もが納得する診断基準を作る」と宣言し、07年度に研究班をスタートさせた。【渡辺暖】

髄液減少症の診断基準 「漏れ」以外の患者、課題 クローズアップ2011

毎日新聞社 10月15日(土) 配信
クローズアップ2011:髄液減少症の診断基準 「漏れ」以外の患者、課題
 ◇保険適用、焦点に
 日本で「交通事故などによって髄液が漏れた患者が多数いる恐れがある」と主張され始めてから10年。厚生労働省研究班は脳脊髄(せきずい)液減少症の原因の一つとして「髄液漏れ」の画像診断基準を定め、患者の救済へ向け大きく前進した。ただ、患者の間には「漏れを見つけきれないのでは」との不安の声があるうえ、漏れ以外の原因で同症になった患者もいるとされる。治療法への保険適用も今後の焦点だ。【渡辺暖】
 「5年間、全力を挙げてやってきた。当初は患者が50万人いるというグループから、一人もいないというグループまであり、大変だった。髄液漏れの診断に関して、世界のどの基準よりも科学的なものができたと思っている」。横浜市で記者会見した研究班の嘉山孝正代表は胸を張った。
 この10年で脳脊髄液減少症と診断された人は、患者団体「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」(和歌山市)の推計で約1万人。交通事故などの外傷で発症した人たちは、損害保険会社から補償を拒まれ、金銭的にも困窮してきた。基準は治療に関係する各学会も了承しており、早期治療につながるとみられる。
 同協会の中井宏代表は「患者たちは医師や家族、職場、学校でこの病気が理解されないことに苦しんできた。すぐには周知が進まないかもしれないが、徐々に広まっていくだろう」と期待する。
 ただ、研究班の中間報告で診断基準の内容が明らかになった6月以降、損保と交渉中の人たちからは、「今回の診断基準に合致しなければ、補償されなくなるのではないか」と不安の声が上がるようになった。
 7月の髄液漏れを巡る民主党議連の総会でも、患者たちから同様の声が相次いだ。今月6日に厚生労働省に陳情した中井代表は研究班の成果を評価しつつ、「患者の7割は今回の基準に合わないと言われる。海外では、より多くの患者を想定した基準が提案され始めている」と伝えた。
 こうした危惧について研究班は中間報告書で、「まず第1段階として、『脳脊髄液漏れ』が確実な症例を診断するための基準で、その周辺病態の取り扱いに関しては、更なる検討が必要である」としており、更に研究を進めることにしている。
 中井代表が指摘したように、国際頭痛学会も診断基準を見直す方向にある。頭痛の分類や診断基準をまとめた「国際頭痛分類第2版」(04年)の作成に加わった研究者らのグループが4月、基準改定を提案する論文を米国頭痛学会の機関誌「ヘッデイク(頭痛)」の電子版で発表。症状が考えられていたより多彩だと認め、「多くの患者が現行基準を満たさない」と国際頭痛分類の不備を指摘した。
 論文では新たな基準を提案している。▽特徴的な症状の起立性頭痛について「15分以内に悪化する」としてきたが、時間制限をしない▽(自身の血液を注射して漏れを止める)ブラッドパッチ療法で「72時間以内に頭痛が消える」としてきたが、完治には2回以上必要なことも多く、「ブラッドパッチで症状が持続的に改善する」とする▽髄液漏れを画像で確認できなくても診断可能――などだ。
 国際頭痛分類は日本の訴訟で、患者の訴えを退ける理由によく使われてきた。しかし、大阪高裁は今年7月、「外傷が(発症の)契機になるのは、決してまれではない」とした研究班の中間報告などを理由に、国際頭痛分類を「厳しすぎる」と批判し、患者の発症を認めた。国内外の基準見直しの動きは、訴訟の行方にも大きな影響を与えそうだ。
 ◇ブラッドパッチ治療、「先進医療」扱いで負担軽減へ
 患者の関心が高かった治療法「ブラッドパッチ」への来年度からの保険適用は、診断基準の決定が診療報酬改定の審議開始に間に合わなかったため難しくなり、研究班は次善の策として「先進医療」の申請準備を始めた。嘉山代表は記者会見で「私費でやっていたブラッドパッチの負担は多分、5分の1になります」と語った。
 研究班は07年度に3年計画でスタート。昨年4月に長妻昭厚生労働相(当時)は研究の進展を見込み、現在検討中の12年度診療報酬改定で保険適用を検討する方針を明らかにしていた。診療報酬改定は2年に1度。研究が予定より遅れているとの情報を気にしつつ、患者たちは長妻大臣の発言に期待感を膨らませてきた。
 保険適用とならなくても先進医療が認められれば、認可された医療機関では、ブラッドパッチに必要な検査や入院費用に保険が適用される。ブラッドパッチそのものには適用されないが、1回の入院で計30万円程度という患者の負担は大きく軽減される。厚労省の担当者は「申請には速やかに対応したい」と説明し、来年の早い時期にも始まりそうだ。
 患者たちが保険適用にこだわるのは、種々の国の制度を動かす突破口となるからでもある。
 労災保険、自賠責保険、障害者手帳、障害年金など、患者が改定を望む制度は多岐にわたる。
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 ■ことば
 ◇脳脊髄液減少症
 脳と脊髄(せきずい)は硬膜で覆われ、硬膜内の隙間(すきま)は脳脊髄液で満たされている。何らかの原因で髄液が減少すると、脳の位置を正常に保てなくなり、ひどい頭痛や吐き気、めまいなどの症状を引き起こす。事故やスポーツなどの他、原因がはっきりしないまま発症することもある。外見からは分からないため、周囲から「心の病」と誤解されることも多い。

コメ含め関税全廃が原則 TPP、牛肉の規制緩和も 政府説明、投資は活発化

2011年10月18日 提供:共同通信社
 政府は17日、環太平洋連携協定(TPP)に参加した場合の利点や懸念事項をまとめ、民主党の経済連携プロジェクトチームに提示した。TPPの交渉に参加している9カ国が、24作業部会で議論している21分野すべてについて、検討課題を初めて詳細に示した。
 政府はこの中で、貿易関税は全廃が原則で、コメを含む全品目が撤廃対象になりうると指摘。交渉参加に絡んで牛肉の輸入規制緩和や郵政民営化が米国などから提起される可能性も認め、「慎重な検討が必要」とした。
 貿易自由化によって日本企業の輸出拡大や資源の安定確保を見込めるとも指摘。外資規制や技術移転などの投資障壁が取り除かれてアジアへの企業進出が活発化する可能性に触れ、TPP参加の意義も強調した。
 これに対し党側は、TPP参加で想定される「最悪のシナリオ」を提示するよう政府に要請、議論を深めていくことを確認した。
 政府が示した資料によると、焦点の関税交渉では、日本が既存の経済連携協定(EPA)で関税撤廃の例外としてきたコメや小麦など約940品目についても撤廃を求められる可能性があると指摘。「撤廃の例外が認められるか否かは定かでない」として慎重な検討を促した。
 食の安全に関しては、個別品目の輸入条件変更がTPP交渉入りの条件となる可能性を指摘。牛肉問題や遺伝子組み換え食品の表示ルール変更などが「提起される可能性も排除できない」とした。米国産牛肉の輸入規制緩和では米国から圧力が高まることも予想されるが、食の安全を脅かす提案は受け入れないと強調した。
 郵政民営化や共済制度の優遇措置見直しなど、米国がこれまで日本に要求してきた項目が、TPP交渉に関連付けて取り上げられる可能性にも言及した。
 一方、医療保険改革や医師免許の相互承認、単純労働者の受け入れについては、米国など9カ国による現在の交渉では「議論の対象になっていない」と説明。「国民皆保険が崩壊する」「外国人医師や単純労働者が国内に大量流入する」といったTPP慎重派の懸念は当たらないとの認識を示した。
 政府調達分野では、日本企業が海外の公共事業に参入しやすくなる側面と、日本の地方自治体の事業を海外勢に奪われるリスクを併記した。

##tppでは、自由化で農業が壊滅することばかり強調されているが、自民党政府時代、数十年にわたって、無策で箱物や林道や農道にばかりお金をつぎ込んできて、何も対策をやって来なかったつけが来ただけだ。

消費税、目的税化先行を 一体改革で民主・渡部氏

2011年10月18日 提供:共同通信社
 民主党の渡部恒三最高顧問は17日、大阪市内で開かれた共同通信社きさらぎ会で講演し、社会保障と税の一体改革に先行して、消費税を福祉目的税化すべきだとの考えを表明した。
 「税の論議に入る前に、消費税は年金、医療、介護に使う福祉目的税にすると国会で決めるべきだ」と指摘。「増税ばかり言っているから不信感が強まる。目的税にすれば(消費に回る高齢者の貯蓄が増え)景気も良くなる」と述べた。
 同時に民主党が掲げる「政治主導」の在り方について「実際に働くのは行政であり、行政を指導するのが政治だ。役人が間違っていると人気取りをしていては駄目だ」と強調した。

「知らない間に石出た」 小沢氏が説明

2011年10月18日 提供:共同通信社
 民主党の小沢一郎元代表は17日夜、都内で開かれた自身のグループ議員の後援会会合に出席した。参加者によると、尿管結石の病状を問われ「(体内に残っていた)石は知らない間に出た」と説明したという。
 小沢氏は6日夜に都内の自宅から救急車で病院に搬送された。退院時には石が残ったままだったが、担当医師の判断で10日に退院していた。
 会合で、小沢氏は「(政府は)増税、増税と言っているが、その前にやるべきことがたくさんある」と増税論をけん制した。

神奈川県方針を厚労相批判 未承認ワクチン提供で

2011年10月18日 提供:共同通信社
 ポリオ(小児まひ)の予防接種をめぐり、神奈川県が未承認の不活化ワクチンを希望者に提供する方針を決めたことについて、小宮山洋子厚生労働相は18日の閣議後の記者会見で「予防接種行政上、好ましいことだとは思わない」と批判した。
 小宮山厚労相は、承認前のワクチンは副作用による健康被害が生じた場合の救済制度の対象になっていない点を指摘。その上で「国民の不安をあおり、結果として全国的に生ポリオワクチン接種を控える人が増え、免疫を持たない人が増加する恐れがある」と話した。
 現在、乳幼児に定期接種される生ワクチンはごくまれにまひの副作用が生じる。このため厚労省はまひの恐れをなくした不活化ワクチンを早ければ来年度末にも導入する予定だが、神奈川県は先行して独自に輸入し、希望者に提供する方針を15日に明らかにしている。

[医薬品] 副腎皮質ホルモン配合剤の効能から 「ただれ」を削除

2011年10月18日 提供:WIC REPORT (厚生政策情報センター)
副腎皮質ホルモン配合一般用外用鎮痒消炎薬における「ただれ」効能削除の取扱いについて(10/14付 通知)《厚労省》
 厚生労働省は10月14日に、副腎皮質ホルモン配合一般用外用鎮痒消炎薬における「ただれ」効能削除の取扱いについての通知を発出した。
副腎皮質ホルモン配合一般用外用鎮痒消炎薬は、感染性皮膚症状、特に化膿病変に使用すると悪化させる恐れがあるため、厚労省は注意喚起を行ってきた。
しかし、一般の使用者が「ただれ」という症状の中から、感染性のものを排除する判断を行うことは難しいとする専門家の意見があり、今後制定される鎮痒消炎薬製造販売承認基準(以下、新基準)の副腎皮質ホルモン配合製剤の効能、効果に「ただれ」を含めないことにしたとしている。
 こうした実情に鑑み、厚労省は現に承認を受けている副腎皮質ホルモン配合一般用外用鎮痒消炎剤の効能・効果から「ただれ」を削除し、承認審査を優先的に行うこととした(p1参照)。
 なお厚労省は、新基準は平成24年6月1日から適用される予定としている。また、新基準に基づく製剤の承認権限を都道府県知事に委任する予定であり、新基準適用に伴う既承認の品目の「用法用量」「効能又は効果」の一部変更取り扱いについては別途通知するとしている(p1参照)。
資料1 P1~P3(その1:0.2M)
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同日の記事
2011年10月18日号(WICレポート 10/17-10/21)
厚生政策情報センター
厚生政策情報センター(略称:WIC)は、国内最大級の医業経営コンサルティングファームである日本経営グループの事業部として、厚生行政(保健・医療・介護)や医業経営に関わる最新の情報を全国に提供しています。

創薬支援機構の創設検討 医療イノベーション会議

2011年10月18日 提供:共同通信社
 政府の医療イノベーション会議(議長・藤村修官房長官)が17日、首相官邸で開かれ、日本発の革新的な医薬品の開発を促す「創薬支援機構」の創設を目指し、産・官・学の実務者レベルの委員会を近く立ち上げて検討を始めることを決めた。
 内閣官房医療イノベーション推進室によると、創薬支援機構は、大学や研究機関による基礎研究の成果を産業界につなげ、製品化を促進させる機能を持たせる。
 具体的には、新たな医薬品につながりそうな研究成果を集約。薬の候補物質を大規模、効率的に絞り込み、製薬企業による開発へと橋渡しする。米国ではバイオベンチャーがこうした役割を担っているが、日本では理化学研究所などの組織に分散していて、うまく機能していないという。
 創薬支援機構の創設は来年度中を目標とし、創設に向けた実務者委員会を直ちにつくって議論するという。

短時間ケア受けやすく 生活援助の時間区分変更 12年度介護報酬改定

2011年10月18日 提供:共同通信社
 厚生労働省は17日、2012年度の介護報酬改定で、訪問介護の生活援助や訪問看護について、報酬算定の基準となる時間区分を変更する方針を明らかにした。30分足らずの短時間であっても頻繁に行う必要があるケアを、利用者が受けられやすくする狙い。同日の社会保障審議会介護給付費分科会に示した。
 厚労省案では、生活援助の時間区分を現行の「30分以上60分未満」と「60分以上」から「45分未満」と「45分以上」に変更する。
 現行では調理などの生活援助は、一定以上の時間をかけないと報酬として評価されず、事業者に対価が支払われない。職員らがケア終了後も訪問先で時間をつぶすなどの弊害が指摘されていた。区分変更で、利用者のニーズがより高いサービスに介護職員や財源を振り向けることも目指す。
 訪問看護でも同様の見直しを図る。24時間訪問看護ができるなど条件を満たす事業所に限り、日中の20分未満のサービスを報酬として評価し、排せつの介助やたんの吸引などを頻繁に行えるよう改める。現行では、20分未満のサービスは日中だけでなく夜間や早朝も実施しないと、報酬として認められていない。
 このほか、自立支援型サービスの質を向上させるため、リハビリの専門職と協働して訪問介護計画を作成した場合、新たに報酬で評価する。
 介護職員の「処遇改善交付金」を廃止し、介護報酬で対応する場合の仕組みについては、報酬改定前(11年度末)の賃金を下回らないことを前提とし、「処遇改善加算(仮称)」を新設。人件費にしか使えない報酬とすることで、職員の給与水準の維持を目指す。
※生活援助
 要介護や要支援の高齢者が自立して生活できるようにするため、調理や洗濯、掃除などの家事全般を介護職員が訪問して手助けする介護保険のサービス。排せつや食事、入浴の介助をする身体介護と区別される。必要以上のケアとなって、高齢者本来の生活能力を奪うと問題点を指摘する声もある。

(群馬)「人工乳房で温泉」安心して

2011年10月18日 提供:読売新聞
愛知の業者 全国95施設で 前橋から確認リレー
 乳がんで乳房を切除して人工乳房を付けていても、安心して温泉を楽しんでほしい--。乳がんの早期発見を訴える「ピンクリボン運動」月間の10月に合わせ、人工乳房を湯に入れて変形や変色がないか確かめる「おっぱいリレー」が17日、前橋市の温泉施設などで始まった。30日まで全国95の温泉施設を回る。
 リレーで使うのは、業界大手の「池山メディカルジャパン」(名古屋市)が製造したシリコーン製の人工乳房。
 同社のテストでは、熱や酸などへの耐性は確認しているが、「付けたまま温泉に入っても大丈夫か」という声が寄せられたのをきっかけに、使用者に安心してもらおうと、今回のリレーを企画した。源泉や湯船に30分間浸して変化がないかどうかを確かめ、各施設にメーカーなどでつくる「日本人工乳房協会」から「おっぱいフリー」認定証が渡される。
 初日に参加した前橋市荻窪町の「前橋荻窪温泉あいのやまの湯」では、源泉をくんだたらいに人工乳房を入れて確認。斎藤史郎マネジャーは「乳がんや人工乳房について考えるきっかけになった。患者の方にも入浴を楽しんでもらえるよう、施設の環境を整えていきたい」と話した。
 県内では20日に「京ヶ島天然温泉湯都里」(高崎市島野町)を経て、23日には「箕郷温泉まねきの湯」(同市箕郷町上芝)にリレーされる。
 池山メディカルジャパンから相談を受け、参加者募集に協力した「夢古道の湯」(三重県尾鷲市)の伊東将志店長は「乳がんの方は『温泉』という言葉さえタブーになると聞く。お風呂に行きたい、という思いをかなえるための力になりたい」と話していた。

「不適切作動」を減らせ  臨床応用30年で進化 植え込み型除細動器 「医療新世紀」

2011年10月18日 提供:共同通信社
 脈が通常より速くなる心室頻拍や心室細動は、危険度の高さから致死性不整脈とも呼ばれる。最も有効な治療法は、異常を検知すると電気ショックを発生し、心臓の動きを正常に戻す「植え込み型除細動器(ICD)」を、あらかじめ手術で装着しておく方法だ。しかしICDは、時に致死性ではないのに放電してしまう「不適切作動」という問題を抱えていた。1980年に米国で臨床応用されてから約30年。装置はここ数年で大きく進化し、不適切、不要なショックを極力減らすことが可能になってきた。
 ▽薬より効果
 「ICDの装着で多くの人が助かっている。(不適切作動の問題は)それを大前提に考えなければならない」。三橋武司(みつはし・たけし)・自治医大准教授(循環器内科)は、ICDによる致死性不整脈治療の意義を強調する。
 ICDは、電池やマイクロコンピューターを内蔵する本体と、電気刺激を伝えるリード線から成る。手術で本体を鎖骨下の胸部に埋め込むとともに、リード線の先端を心臓内に留置する。心室頻拍や心室細動が起きたと装置が自動診断すると、即座に電気ショックを心臓に与える。最近はICDの除細動機能に加え、左右の心室を同時に刺激して収縮のタイミングをそろえ、心不全状態を改善する機能も併せ持った「CRT―D」という装置も使われている。
 三橋さんによると、米国で行われた複数の大規模試験で、従来の抗不整脈薬よりICDの方が、心臓突然死のリスクを持つ人の寿命を延ばすことが確認されている。
 ▽衝撃と痛み
 ところが近年、過去の大規模試験を再解析した結果、ICDについて二つの課題が浮上した。
 日本不整脈デバイス工業会心臓突然死対策分科会の高木博志(たかぎ・ひろし)会長によると、一つは、実際は治療の必要がないのに放電してしまう不適切作動が15~20%も発生していること。これは、致死性かどうかの識別が難しい場合には、治療を優先して確実に救命するようプログラムが設定されているために起こる現象だ。
 もう一つは、適切であっても、電気ショックが心臓の筋肉にダメージを与える可能性が示唆されたことだった。
 電気ショックは、患者が「馬に背中を蹴られた」と表現するような衝撃と痛みを伴う。痛みに対する不安や恐れは、患者のQOL(生活の質)を著しく低下させる。
 「最後の治療手段としてショックの重要性は変わらないが、極力抑制するべきだという方向に考え方が大転換した」と高木さんは解説する。
 ▽二律背反
 致死性の不整脈は見逃さずに、一方でショックは減らす。二律背反とも言うべき難題にメーカー各社は取り組んだ。
 解決策の一つは、不整脈を検出したときに、ほんの少し治療を遅らせて識別のための猶予を設けたことだ。一部の不整脈は、この間に止まってしまうこともあり、不要なショックを回避できる。
 また、いかなる致死性不整脈に対しても、まずは低エネルギーの電気刺激を短い間隔で心臓に送る「抗頻拍ペーシング」という痛みのない治療を試みて、成功しなかった場合にだけ電気ショックを与えるようにプログラムを改良した。
 もちろん、背景には電子回路の性能向上もあった。国内でICDを販売するメーカー5社は、こうした技術をほぼ横並びで導入しているという。
 今後もICDは進化するのか。「不整脈の検知ではなく、その前駆症状を見つけて致死性不整脈に移行しないような対応を行えれば、電気ショックは不要になる。そこまで挑戦は続いていくと思う」と高木さんは話す。

「自分でなくなる」投薬中止 境界を生きる 性分化疾患・決断のとき/中

2011年10月18日 提供:毎日新聞社
境界を生きる:性分化疾患・決断のとき/中 「自分でなくなる」投薬中止
 ◇「普通の男性」望んだが 成人後始める治療、継続困難
 大学1年の冬、サークルの合宿で仲間と風呂に入るのが急に恥ずかしくなった。21歳になっていたが、陰毛はなく、声も小学生のままだった。新潟大歯学部5年の大田篤さん(24)は人目をはばかり民間病院を受診したが、結局自ら通う大学に紹介され、2年の夏に性分化疾患の一つ「低ゴナドトロピン性性腺機能低下症」と診断された。ホルモンの異常で2次性徴が起きない疾患だった。
 「原因があったんだ。治療すれば治るんだ」。ショックはなく、むしろ肯定的に受け止めた。
 週1回、腹部に自己注射するホルモン治療を始めると、数カ月で変化が表れた。声が低くなり、ひげや陰毛が生え、初めて射精した。「なよなよした体」は筋肉質に変わり、鏡を見るのが楽しくなった。初めて経験する性欲には戸惑った。「無意識のうちに視線が女性の胸元に行くなんて、思ってもみなかった」
 しかしある時、ふと疑問がわいた。「これは望んでいたことか」。治療は「普通の男性」になるためだったのに、まるで飢えた獣にでもなってしまった感覚だった。大田さんは「それこそが思春期なのかもしれないが、僕の場合は薬で人工的に変化したので、何かが違うと感じた」。
 治療を始めて1年9カ月後の昨冬、すっぱりと治療をやめた。ホルモンが足りず不健康になるだろうし、子どもを作ることもできなくなるが、それでもよかった。主治医に告げると「最近、中性がはやってるからね」と笑い、反対もしなかった。「自分は男」という認識が揺らいだことは一度もない。医師の言葉にカチンときたが「そうじゃない。自分が自分でなくなるのが嫌なんだ」という心の叫びはぐっとのみ込んだ。
 こうした疾患を診ることが多い池田クリニック(熊本県合志市)の池田稔院長は、治療が持続するかどうかは開始した年齢と深く関係すると感じている。不妊をきっかけに結婚後に治療を始めた患者は、男性ホルモンの重要性を理解はしても、妻が妊娠するとほとんど来なくなる。一方、10代で始めた患者は今も全員が治療を継続しているという。
 池田院長は「思春期に男性ホルモンが低い状態で自己を確立した人は、成人後に治療でホルモンを平常値にしても、自分でないような感覚になるのではないか」との仮説を立てる。
 ホルモン治療をした大田さんは、後悔の念にさいなまれている。「注射を打つたび男らしくなっていくのが、あれほどうれしかったのに」。太くなった声や筋肉質の体は元に戻らない。ひげや体毛にも嫌悪感がある。一度は劣等感から解放してくれた治療が今は恨めしい。下宿の隅に積んでいた未使用のアンプルは、捨てた。
    *
 「娘の人生を私が決めてしまった」「いいえ、選んだのは私」。神奈川県在住の佐藤真紀さん(45)と長女(24)には互いを思いやるやさしさがあふれている。
 89年正月、帰省先の福島県で長女は脱腸を起こし、緊急手術を受けた。手術中に廊下に出てきた医師の言葉に佐藤さんは耳を疑った。「睾丸(こうがん)が見つかりました。腸と絡み合っているので切り取ります。おなかを開いたままなので時間がありません。いいですね」。長女は出生時に膣口(ちつこう)が開いていなかったが、染色体をはじめ10日ほどかけてじっくり調べ、女性で間違いないと診断されていた。
 東京にいる夫とは連絡がつかない。「娘は男だったんだ。でも、私の一存で男として生きる可能性を断ち切ることになる」。そんな思いが頭を駆け巡ったが、医師は「お母さん、どうしますか」と迫ってくる。「じゃあ、切ってください」と言うしかなかった。手術室のドアがしまると、義母の前で号泣した。すべてが終わった後、ようやくつながった電話で夫は「そばにいてあげられなくてごめん。一人で大変な決断をさせてしまったね」と謝った。
 東京の大学病院で再検査を受けると、女性としての発達が不十分になる「ターナー症候群」だが、性染色体に男性化とかかわりが深いY染色体のかけらがある特殊な例だと分かった。
 佐藤さんには他に3人の子がいる。「弟や妹と比べると違いがよく分かる。男女どっちでもないというか、どっちでもあるというか……」という。
 小学4年のとき、学校での性教育が近いと知り、佐藤さんは長女に初めて詳しい話をした。「おなかの中にあるはずの赤ちゃんの部屋がないかもしれないんだ」
 長女は答えた。「他の子と違うみたいだと、何となく思っていた。赤ちゃんを産むのは怖いからいいよ」。しかし「本当はショックだった」と今、打ち明ける。
 中学生になると、骨粗しょう症の防止などでホルモン治療が必要になった。幼少時の手術の決断を十字架のように背負っている佐藤さんは「男女どっちを選んでもいいんだよ」と言ったが、長女は女性ホルモンを選んだ。「あまり女性的にはなりたくない」と生理が来ない程度の量にした。17歳のときには「簡単な手術で膣口も作れる」と医師から勧められたが、断った。
 「本人の意思を尊重しているが、決まった道を行くのと違い自己責任がある。可哀そうな面がある」。佐藤さんはいう。
 長女はいま税理士事務所で働く。一人でも生きていけるようにと、税理士を目指している。「両親はずっと『どんな道を選んでも、あなたが好きなことに変わりはない。味方だからね』と言い続けてくれた。それが私を支えている」。長女は穏やかな表情でふり返る。
    *
 「男性ならこう生きるべきだ」「女性ならこんな治療を受けるべきだ」。性分化疾患の当事者たちは、男女に二分された社会でプレッシャーを受けながら、自分らしい生き方を模索している。【丹野恒一】
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 ◇低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
 精巣の働きに深く関係する脳の視床下部や下垂体からのホルモン分泌が悪いために2次性徴や精子形成ができなくなる疾患。陰茎の発達も悪く、陰毛や脇毛が生えない、においを感じにくい、といった症状が出ることもある。若年では見過ごされることも多く、不妊をきっかけに見つかるケースが少なくない。
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 ■ご意見お寄せください
 ご意見や感想、体験を募集します。郵便は〒100-8051(住所不要)毎日新聞生活報道部あて、ファクスは03・3212・5177へ。メールは表題を「境界を生きる」とし、kurashi@mainichi.co.jpへ。

東大開発のガン治療薬、フランスで臨床試験へ

2011年10月17日 提供:読売新聞
 創薬ベンチャー「オンコセラピー・サイエンス」(本社・川崎市)は17日、治療薬のなかった、がんの一種「滑膜肉腫」に対する世界初の抗体薬の臨床試験(治験)を12月からフランスで始めると発表した。
 抗体薬は、中村祐輔・東京大学教授らが開発した。滑膜肉腫は、太ももや膝などにできる悪性腫瘍で、主に10代-40代で発症する。中村教授は、ゲノム(全遺伝情報)解析技術を活用して、滑膜肉腫の患部に特異的なたんぱく質を発見。抗体薬は、このたんぱく質を狙い撃ちする抗体に放射性元素を結合させたもので、肉腫を放射線で攻撃する。
 中村教授は現在、内閣官房医療イノベーション推進室長で、日本発の医薬品開発の旗振り役。当初、国内での治験を目指したが、補助金が得られずに断念。熱心な誘いがあったフランスで治験を行うことになった。

百歳でフルマラソン完走 英男性が最高齢記録

2011年10月17日 提供:共同通信社
 【ニューヨーク共同】カナダのトロントで16日行われたフルマラソンで、100歳のインド系英国人男性ファウジャ・シンさんが完走し、フルマラソンの最高齢世界記録を樹立した。AP通信などが報じた。
 APによると、シンさんは89歳からマラソンを始め、今回が8回目。2003年に5時間40分1秒で完走し90歳以上の記録を塗り替えた。13日には100メートル~5千メートルの8種目の競技で、100歳以上のランナーの最高記録をそれぞれ樹立したという。
 公式記録ではシンさんのタイムは8時間25分16秒で、最後の完走者だったが、家族や友人らがゴールで出迎え、快挙を祝った。シンさんは今後の目標として、12年に開催されるロンドン五輪の聖火リレーに参加することを希望しているという。
 英BBC放送(電子版)によると、シンさんのスタミナ源はショウガ入りのカレー、紅茶そして「楽しい気持ちでいること」だという。

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