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最新医療情報29

最新医療情報28

20111101~

広島・みずぼうそう警報

毎日新聞社 11月11日(金) 配信
行政ファイル:みずぼうそう警報 /広島
 先月31日~今月6日における患者報告数が基準を超えたとして、県は10日、「水痘(みずぼうそう)警報」を発令した。県北の三次・庄原市を中心に流行が拡大しているとして、注意を呼びかけている。接触・飛沫(ひまつ)・空気感染をするため、任意だが予防接種が一番有効な予防方法。患者と接触後72時間以内にワクチンを接種すれば、発症を免れたり症状が軽くなる効果がある。

心の病気深刻化する前に! 高校生へ治療呼びかけ 宮崎県、自殺予防対策

毎日新聞社 11月11日(金) 配信
心の病気:深刻化する前に! 高校生へ治療呼びかけ 県、自殺予防対策 /宮崎
 ◇若年層に拡大
 県精神保健福祉センターが、高校生に心の病気の早期治療を呼びかけるキャンペーンに乗り出した。自殺予防対策の一環で、対象を中高年から若年層に拡大した全国でも珍しい試み。センターによると、成人の精神疾患患者の75%は10代になんらかの症状を発しているが、県内では病院で治療を受けるまでに全国平均の倍の34カ月かかっているという。「深刻化する前に気づいてほしい」と話している。【百武信幸】
 県内の昨年の自殺者数は307人。前年より30人減少したものの10万人あたりの自殺者数を示す自殺率は27・1で全国で6番目、九州では最も高かった。10代は4人と少ないが、20代22人▽30代26人▽40代48人▽50代57人と年代が上がるほど増加した。
 同センターによると、心の病気を抱える人の多くは10代後半までに発症しているが、誤解や知識不足、相談のしづらさから放置し、病気が深刻化するまで病院にかからない傾向が高いという。特に宮崎は顕著で、実態を踏まえて県内の高校生への働きかけを決めた。自殺の要因となる心の病気の早期発見▽長期的な自殺予防▽自殺率の高い親世代の不調のサインに気づく――など直接・間接的な効果を期待する。
 まず今月中旬から12月にかけ、県立高校5校へ地元のラジオDJが訪問。心の病気について生徒や教師と対談し、それを校内放送で流す。また、テレビや映画館のCMを通じて啓発し、当事者が気軽に相談できる雰囲気や周囲への心配りなど1人で悩まない環境作りを目指す。
 同センターの渡路子所長は「精神疾患も体と同じで、早く治療すれば治るというメッセージを伝えたい」と話す。NPO法人県自殺防止センター、工藤智徳所長は「セーフティーネットは多い方がいい。啓発と同時に相談を受ける受け皿作りも大切」と期待する。

相部屋で月8千円増 特養の高所得者で提案 厚労省、在宅介護も推進

共同通信社 11月11日(金) 配信
 厚生労働省は10日、2012年度の介護報酬改定で、一定以上の所得がある特別養護老人ホームの相部屋利用者に、室料として月額8千円程度の負担増を求める見直し案を社会保障審議会介護給付費分科会に示した。室料が原則として全額自己負担の個室利用者との公平化を図るのが狙い。施設入居の高齢者を在宅介護に促す方策も提案した。
 負担増の対象となるのは、年金収入が211万円以上の高齢者。現行制度では相部屋の室料は介護保険の対象となっている。入居者の自己負担額は原則月1万円で、倍近い引き上げとなり、老人保健施設などでも同様の扱いとする。
 厚労省は、特養で高齢者が尊厳を持って暮らせるよう個室化を進めるとともに、この見直しで得られる財源を活用して、年金額が80万円超211万円未満の中低所得の個室利用者については負担軽減を図る。
 さらに、12年4月以降に新設する施設で定員2人以上の部屋については介護報酬を減額する案や、経営実態に沿った報酬体系に改めるため、現在三つに分かれている定員区分を、五つに細分化する案も示した。
 施設介護から在宅介護への流れを推進するため、老人保健施設のうち(1)自宅やグループホームなどに移る高齢者が多い(2)1カ月当たりのベッドの回転率が高い-施設については報酬を上乗せする仕組みの新設も検討。一方で、病院ではなく住み慣れた施設で最期を迎えられるよう取り組んだ施設に対し、介護保険での報酬を現行より引き上げる案も提起した。
※介護施設の個室化
 特別養護老人ホームなど介護施設において、居間のような共同スペースを囲むように配置された個室を増やす取り組み。個室で生活しながらも隣人との人間関係を保ち、寝たきりを防いで、要介護状態を改善させるなどの狙いがある。厚生労働省は共同スペースを備えた個室化の取り組みを推進してきたが、利用料を負担できない低所得者が入居しにくいとの指摘や、定員2名以上の部屋を増設して待機者を減らしたいとの地方自治体の要望もあり、整備が思うように進んでいない。

民主チームは引き上げ要求 12年度診療報酬改定

共同通信社 11月11日(金) 配信
 民主党の医療介護ワーキングチーム(WT)役員会は10日、2012年度診療報酬改定で引き上げを目指す方向で一致した。16日に開かれる、党の社会保障と税の一体改革調査会で報告する。
 政府、民主党は引き下げることを視野に検討に入っているが、厚生労働関係議員を中心に反発が生じていた。年末の改定率決定に向け、今後調整は難航しそうだ。
 前回10年度改定では10年ぶりにプラス改定とし、救急や産科、小児科などに手厚く配分したが、役員会では現場の勤務医らの待遇改善は不十分だと判断した。在宅医療を充実するため、今回改定では、中小病院や診療所にも配慮する必要があるとの意見もWT内に多い。
 11月初めに厚生労働省が発表した医療経済実態調査では、医療機関の経営がおおむね改善していることが示されている。

##医師は、どれくらい収入があることが適正なのでしょうか。開業医の平均年収が2700万円もありますが、サラリーマンの平均が600万円あるかどうかで、全体で見ると、300万円内状態で。

クリントン氏「日本のTPPへの関心大変歓迎」

読売新聞 11月11日(金) 配信
 【ホノルル(米ハワイ州)=石田浩之】玄葉外相は10日午後(日本時間11日午前)、ホノルルのホテルでクリントン米国務長官と会談し、日本の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加について、「今日の(国会)審議なども踏まえ、野田首相としての判断があるだろう」と伝えた。クリントン長官は、「米国は日本のTPPへの関心を大変歓迎している」と述べた。
 会談では、玄葉氏が沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場移設問題に関し、同県名護市辺野古への移設に向けた環境影響評価書を年内に同県に提出する考えを改めて伝え、移設を進める方針を確認した。
 クリントン長官は「説明を聞いてうれしく思う」と返答した。外相は、沖縄の負担軽減のためのさらなる努力を米側に重ねて求めた。
 BSE(牛海綿状脳症)に伴う米国産牛肉などの輸入規制に関しては、見直し案を作成して内閣府の食品安全委員会に諮問する方針を伝えた。このほか、19日にインドネシアで開かれる東アジア首脳会議(EAS)で、中国の海洋進出を念頭に、日米が海洋安全保障のルール策定に向けて協力することを確認した。

##なんで外相は満面の笑顔でクリントンと会談しないといけないのか。tppで国内では、賛否二分しているのにアメリカにこんな不明瞭な答えは通用しない。やるかやらないかで、今のままだとアメリカのやり方を押し等されるでしょう。
沖縄問題も、埋め立てはできないでしょうし、基地をなくすようにはできないのでしょうか。

ES細胞から下垂体 複数組織絡む臓器で世界初 再生医療に応用

共同通信社 11月10日(木) 配信
 さまざまな組織や細胞になるとされる胚性幹細胞(ES細胞)から、生命維持や成長に必要なホルモンを分泌する中枢器官「下垂体」を作ることに理化学研究所と名古屋大のチームがマウスで成功し、10日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 下垂体の発生には、二つの組織から出る物質が必要なため、ES細胞などの幹細胞で作るのは困難だったという。チームは「複数の組織の働きで形成される器官を立体的に作ったのは世界初」としている。下垂体機能不全の治療や他の臓器の再生医療に応用が期待される。
 下垂体は脳の一部の間脳に接し、ヒトでは直径1センチ程度。
 チームは下垂体の形成を誘導する化合物「ヘッジホッグ」を加え、マウスのES細胞1万個を容器に浮かせて立体的に培養。ES細胞の塊の中にできた視床下部と口腔(こうくう)外胚葉という二つの組織から出た特有の物質が作用して、ヘッジホッグが働き、約20日後には下垂体ができた。
 これを下垂体を除去したマウスに移植すると、副腎皮質刺激ホルモンなど通常の下垂体と同じようにホルモンを分泌し、14匹中12匹が8週間以上生存した。
 理研の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹(ささい・よしき)グループディレクターは「膵臓(すいぞう)や肝臓など、複数の組織の相互作用で発生するほかの臓器に対しても今回の成果を応用し、立体的に作ることができるのではないか」と話している。
※ES細胞
 受精卵の一部を取り出し、特殊な条件下で培養して作った胚性幹細胞のこと。さまざまな臓器や組織に分化する能力を持ち、万能細胞とも呼ばれる。傷んだ臓器の修復など再生医療への応用が期待され、これまでにも神経組織や目の神経網膜のほか心筋や肝臓の細胞などいろいろな組織や細胞ができたとの報告がある。ただ、受精卵を壊すため、生命倫理の観点から反対する声もある。京都大の山中伸弥(やまなか・しんや)教授らが開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)はほぼ同じ機能を持つが、皮膚などから作製でき、倫理上の問題は少ない。

病気の目印物質 発症前のがん発見へ一歩 血液1滴で分析、田中耕一氏ら開発

毎日新聞社 11月9日(水) 配信
病気の目印物質:発症前のがん発見へ一歩 血液1滴で分析、田中耕一氏ら開発
 ノーベル化学賞を受賞した島津製作所(京都市中京区)の田中耕一フェローらは8日、人の血液中で病気の進行とともに増える目印物質を高い精度で見つける方法の開発に成功したと発表した。血液1滴で、がんなどの病気を発症前に見つけられる診断システムの実用化につながるという。11日付の日本学士院の英文学術誌(電子版)に論文が掲載される。
 田中フェローと佐藤孝明グループリーダー(分子腫瘍学)らは、「Y」の字の形をしている「抗体」が、上半分の「V」の部分を腕のようにして病気の目印物質をつかまえる機能を持つことに着目した。抗体は、病気を防ぐ免疫を担う物質として知られる。
 ハムスターの抗体にポリエチレングリコールを混ぜ合わせると、その前に比べ、目印物質の検出能力が約100倍高かった。ノーベル賞の受賞につながった質量分析装置で調べた結果、抗体のVの部分がポリエチレングリコールで関節のように橋渡しされていた。腕の部分を柔軟に動かせるようになり、目印物質をつかまえる能力が高まったとみられる。文部科学省で会見した田中フェローは、ぐるぐると腕を回してこの構造を説明。「能力が100倍の薬ができれば100分の1の値段で検査ができ、患者さんも助かり医療費もかからない」と述べた。【野田武】

生活保護が過去最多 205万人、景気低迷で 受給世帯数も更新続く 7月、60年前上回る

共同通信社 11月9日(水) 配信
 厚生労働省は9日、全国で生活保護を受給している人が今年7月時点で205万495人となり、過去最多を記録したと発表した。これまでは1951年度(月平均)の204万6646人が戦後の混乱の余波で最も多かったが、長引く景気低迷の影響で60年ぶりに記録を更新した。
 生活保護の受給者は、バブル景気だった80年代半ばから減少したが、95年度の月平均約88万人を底に再び増加。2008年秋のリーマン・ショックを機に失業者の受給で激増し始め、ことし3月に200万人を突破していた。高齢化に加え、東日本大震災や欧州経済危機などの影響で今後も増えるとみられる。
 人口千人当たりの受給者数は約16人。60年前に比べ国内人口は大幅に増えているため、当時の同約24人よりも受給者の割合(保護率)は低い。
 厚労省によると、7月は6月から8903人増加。世帯数では148万6341世帯(前月比6730世帯増)で過去最多を更新し続けている。
 世帯類型別の内訳で見ると、最も多いのは「高齢者世帯」63万527世帯、続いて「傷病者世帯」31万9294世帯。次いで、働ける年齢層の「その他世帯」が25万1176世帯と10年前の約4倍に急増しているのが目立った。
 都道府県別の人数では大阪府の29万4902人が最多。東京都の27万2757人が続いた。
 生活保護費の支給総額は01年度から2兆円台になり、09年度には3兆円を突破。11年度は予算ベースで3兆4千億円に上る。
※生活保護
 憲法25条に定められた生存権の理念に基づき、最低限度の生活を保障し自立を支援する制度。国が定める最低生活費に比べ収入が少ない世帯に差額分を支給する。生活費に充てられる「生活扶助」のほか「住宅扶助」「医療扶助」などがあり、住む地域により額は異なる。費用は国が4分の3、地方自治体が4分の1を負担する。

医師らの課税特例見直し 財務省、経費計算で

共同通信社 11月9日(水) 配信
 財務省は8日、医師や医療法人などの所得税・法人税をより実態に近い所得に基づき課税するため、税額計算の特例について、政府税制調査会に廃止も含めた見直しを求める方針を明らかにした。特例によって実際の経費より多くの金額が経費と認められているケースがあるとして、会計検査院が改善を求めていたことを受けた。
 特例は、年間の社会保険診療報酬の金額が5千万円以下の医師や歯科医師、医療法人が対象。医師などの所得計算は本来、社会保険の適用対象となる診療報酬から実際の必要経費を差し引いた金額を所得とし、所得税や法人税を課税する。これに対し、特例は実際にかかった経費とは関係なく、診療報酬に一定の経費率を乗じた金額を概算で経費とみなして差し引く方式で、医師などは本来の計算と特例のいずれかを選択できる。
 例えば社会保険診療報酬が2500万円以下の部分では、72%を経費とみなして差し引ける。概算経費率は診療報酬が大きくなると段階的に縮小する。
 経費の額が大きいほど納税額も少なくて済むが、会計検査院は実際の経費率より特例の概算経費率のほうが大きいケースがあると指摘。「税負担の公平性の見地から適切とは認められない」としている。

社員の"心"支援を充実 うつ病問題、深刻化受け 人材育成で未然防止も 「経済ウイークリー」 〈マネー&ライフ〉

共同通信社 11月9日(水) 配信
 従業員が抱えるメンタルヘルス(心の健康)問題を重症化しないようにしたり、復職を支援したりする企業向けのサービスが充実してきている。仕事上のストレスが原因でうつ病などにかかる社員が増え、問題が深刻化しているためだ。生産性の低下を避けたい企業の需要もあり、発症の防止や組織の改善などに踏み込んだプログラムも登場している。
 ▽専門家が対応
 「どのように社員の主治医と連携すればいいですか」。10月下旬に損保ジャパン・ヘルスケアサービス(東京)が企業の人事担当者ら向けに開いたメンタルヘルスの解決策に関するセミナーで、参加者からは切実な様子で質問が出た。
 労働政策研究・研修機構が、全国の事業所を対象に昨年実施した調査(回答数は5250)。約57%がメンタルヘルスに問題を抱えている正社員がいると回答し、人数も増加傾向にあった。
 こうした企業向けに損保ジャパンが手掛けるサービスの特徴は、企業側の視点で産業保健態勢を支援すること。精神保健福祉士や臨床心理士などの資格がある専門のコーディネーターが、原則月1回企業に出向き、不調者との面談や管理職の相談に対応する。
 コーディネーターの横森聖さんは「不調な社員のカウンセリングだけで解決するのは難しい。主治医や上司、人事担当者とのコミュニケーションの間に入りながら、職場の実態を踏まえた解決策につなげるようにしています」と説明する。
 担当したある企業では、仕事の緊張で頭痛やめまいを訴えている社員と面談し、上司との意思疎通不足に原因があると感じた。上司が話し掛ける機会を増やすようにしたところ、次第に社員の体調も改善したという。
 不調者の職場への復職率で一定の成果が出せなかった場合に、支払った料金を最大で全額払い戻す「成果保証型」も9月に始めた。
 ▽生産性の向上に
 アドバンテッジ リスク マネジメント(東京)は早期の発見と対応や再発防止・復職支援など、従業員への働き掛けを中心としたメンタル対策支援に加え、組織の改善策も企業と一緒になってつくるプログラムを今年の春から展開している。鳥越慎二社長は「組織に問題がある場合は、外部が関わることが必要」と話す。
 相談窓口の設置だけでなく、能動的な働き掛けを目指し、「ストレスチェック」で問題があるのに自覚症状がない従業員を見つけ、カウンセリングで対応するサービスを始めたのは9年前。あるIT企業では導入後5年間で、不調で新たに休職する社員の割合が25%減ったという。
 従業員のストレス耐性を高めることにも重点を置いている。鳥越社長は「これからは不調者を出さない対策だけでなく、メンタル面でタフな人材の育成によって個人と組織を活性化し、生産性の向上につなげることも大切だ」と指摘する。

「全国一厳しい」禁煙義務施設、大幅に縮小…兵庫

読売新聞 11月9日(水) 配信
 兵庫県が8日に発表した「受動喫煙防止条例」の骨子案は、飲食店や宿泊施設などの民間施設にも禁煙を義務付け、「全国一厳しい」とされた当初の案からは、大幅に後退した内容となった。
 健康への配慮を訴えてきた有識者からは「骨抜きの内容だ」、客離れを懸念する業界団体からは「まだ議論が不十分」などと賛成、反対の双方から不満の声が聞かれた。
 今回示された骨子案は、有識者らでつくる「県受動喫煙防止対策検討委員会」(委員長=藤原久義・県立尼崎病院長)が今年7月に提出した報告書案がベースだ。
 報告書案は、公共施設に加えて、飲食店や喫茶店、宿泊施設、ゲームセンター、カラオケボックスなど幅広い民間施設に禁煙を義務付ける内容だった。喫煙室の設置や時間禁煙を暫定的に認める配慮もあったが、業界団体などから「死活問題だ」などと見直しを求める意見が相次いだ。
 この結果、骨子案では、飲食店や宿泊施設などについては、客席やロビーが75平方メートルを超える場合は分煙義務とし、75平方メートル以下では「喫煙可能」とのポリシー(方針)表示を条件に喫煙を容認。飲食店やカラオケ店の個室などは「プライベート空間」として条例の適用外とするなど、一定の条件下で、利用者が「たばこを吸える店」と「吸えない店」を選択できる余地を残すことにした。
 県健康増進課は「県民の健康と事業者の負担を慎重に検討した結果。ベストとは言えないかもしれないが、ベターな内容」とする。
 これに対し、検討委の藤原委員長は「国内で毎年少なくとも6800人が受動喫煙が原因で死亡しているとのデータがある。骨子案は、子どもが出入りする場所でも喫煙できる内容。将来的には、報告書案の内容に近づけてほしい」と述べた。
 条例化に反対してきた県飲食業生活衛生同業組合の入江眞弘理事長も「立ち飲み屋なども『飲食店』でくくってしまうなど、荒っぽい条例であることには変わらない。もっと時間をかけて議論をすべきで、罰金を払っても喫煙を認める店も出てくるのでは」と話した。
 県は、骨子案に対する意見、提案を12月9日までメールや郵送、ファクスで受け付ける。骨子案は、県のホームページや県民情報センター(神戸市中央区)、県民局(神戸を除く)で今月10日から閲覧できる。問い合わせは、県健康増進課(078・362・9146)。(上村真也)

宇宙人がいる証拠、何もなし…米政府が公式見解

読売新聞 11月8日(火) 配信
 【ワシントン=山田哲朗】米ホワイトハウスは7日、異星人(エイリアン)がいる証拠はないとする公式見解を発表した。
 SF映画などでは、政府や軍が宇宙人の存在を隠しているとの陰謀説がおなじみで、これまで「大統領は国民に対し、長く秘匿されてきた地球外生命との交流についての知識を開示し、議会公聴会を開催せよ」といった請願が多数、寄せられていた。
 公式見解は、ホワイトハウス科学技術政策局の広報担当者がブログ上で明らかにした。「米政府は地球外に生命が存在する証拠、地球外生命体が人間と接触、関係した証拠を何も持っていない」とした上で、「証拠が公衆の目から隠されているという信頼できる情報もない」と一蹴した。
 米航空宇宙局(NASA)による地球外生命の探査計画などについては、「科学者は、統計的にみて宇宙のどこかの星に生命が存在する見込みはかなり高いという結論に至っている」と指摘したが、「距離からして接触できる見込みはきわめて小さい」とした。

混合診療、解禁議論も TPPで政府見解 国民皆保険制度は堅持

共同通信社 11月8日(火) 配信
 政府は7日、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加問題に絡み、保険適用の診療と適用外の自由診療を併用する「混合診療」の全面解禁について「(今後)議論される可能性は排除されない」との見解を明らかにした。民主党のプロジェクトチームに対し、外務省が文書を提示した。
 政府がこれまで、同チームに示した文書で、混合診療をめぐってこうした見解を明記したのは初めて。日本医師会は、混合診療が全面解禁されれば公的医療保険制度が崩れるとして反対している。最高裁は10月に「混合診療は原則禁止」との判断を示しており、今回の見解はTPP交渉参加問題の論議に波紋を広げそうだ。
 文書では同時に、TPP交渉参加9カ国による協議で公的医療保険制度の在り方そのものについては「議論の対象にはなっていない」として、実際に議論される可能性は低いと強調。さらに、公的医療保険制度や混合診療の全面解禁について「仮に議論されることになった場合でも、政府としては国民皆保険制度を維持し、必要な医療を確保していく姿勢に変わりはない」とし、交渉参加慎重派に配慮した。
 また、公共事業などの発注をめぐり、海外企業と契約する可能性が小さい小規模自治体でも英文資料の作成など事務負担が重くなるとの懸念に対し、「英語での入札公告の概要の作成を求められる可能性はある」との見解も文書で示した。
 また経済産業省は、TPP交渉に参加した場合、日本が早期に主張すべき7項目について文書を提示。中国のレアアース(希土類)輸出規制を念頭に、資源やエネルギーの輸出制限を抑止するための手続きの規定や、模倣品対策の強化などを挙げた。
※混合診療
 公的医療保険が適用される保険診療と、保険がきかない自費診療を併用することで、原則禁止されている。保険適用外の治療を併用すると通常は保険の対象となる入院料なども含め全額自己負担となる。保険外の治療法も使いたいがん患者らから解禁を強く求める声が出ている一方、日本医師会などは金持ち優遇になるなどとして反対。10月に最高裁は原則禁止は適法との初判断を示した。国は例外的に混合診療を認める「保険外併用療養費」制度を設けており、先進医療や差額ベッド代などでは、保険診療との併用が認められている。

##混合診療の根本的な問題は、最新医療の早期の保険適応が行われていないことがあります。
ただ、我々鍼灸師にとって、鍼灸・マッサージの保険適応が貧弱なため、混合診療が採用されると、整形外科や柔整が鍼灸と併用されると治療効果と関係なく、太刀打ちできなくなります。時間が経てば、効果の違いは解ると思いますが、それでは、治療が遅くなってしまいます。

アスピリンぜんそく 遺伝子変異初めて特定 解熱剤の投与前予測可能に

毎日新聞社 11月8日(火) 配信
アスピリンぜんそく:遺伝子変異初めて特定 解熱剤の投与前予測可能に /群馬
 ◇群馬アレルギーぜんそく研究所
 ぜんそく患者がアスピリンなどの解熱剤によって重篤な発作を引き起こす「アスピリンぜんそく」について、原因の一つとなる遺伝子変異を初めて特定したと群馬アレルギーぜんそく研究所(邑楽町)が発表した。この遺伝子変異の有無を調べることで、アスピリンぜんそく発症の危険性を解熱剤投与前に予測できる。研究結果は米医学系雑誌「米国アレルギー喘息(ぜんそく)・免疫アカデミー」の電子版に掲載され、10日から東京都内で開かれる第61回日本アレルギー学会秋季学術大会で報告される。
 同研究所は、肝臓の細胞に存在して薬を分解する酵素「CYP2C19」に着目。アスピリンぜんそく患者100人と、一般のぜんそく患者300人を比較し、この酵素の遺伝子変異の有無を調べた。
 その結果、一般のぜんそく患者は6分の1程度しか変異がなかったのに対し、アスピリンぜんそく患者は半数以上の54人と高率で変異がみられた。
 発症にはほかの遺伝子なども関係するとみられるが、同研究所によると、綿棒で採取した口内粘膜の遺伝子を検査する方法で、発症の危険性を簡単に予測できるようになるという。これまでは、アスピリンを慎重に投与しながら、発症の有無を調べるしかなく、ぜんそく患者にとって大きな負担となっていた。
 アスピリンぜんそくは、成人のぜんそく患者の約10%が解熱剤の使用などによって発症。重篤な場合は呼吸困難で死亡することもあるが、これまで原因は不明だった。【喜屋武真之介】

依存症診断拒否に罰則 福岡で飲酒運転撲滅条例案

共同通信社 11月8日(火) 配信
 福岡県議会は7日、飲酒運転で摘発された人に医師によるアルコール依存症の診断を義務付け、違反した場合は5万円以下の過料を科すなどの罰則も設けた「飲酒運転撲滅条例」の骨子案を発表した。
 県議会によると、飲酒運転撲滅条例は宮城、山形、大分、沖縄の4県が定めているが、罰則がある条例は初めて。来年2月の定例議会に提出、同4月の施行を目指す。
 飲酒運転者に多いとされるアルコール依存症の診断を義務付けることで治療を促し、重大な人身事故につながる飲酒運転を減らすのが狙いだ。
 骨子案はこのほか、飲酒運転で摘発された人に酒を提供した飲食店に「指導書」を交付。客がよく見える場所に掲示しなかった場合は5万円以下の過料を科すとした。
 県警などによると、福岡県は昨年、飲酒運転による人身事故件数が都道府県別で最多。今年は9月までに203件と、大阪府に次ぐワースト2位となっている。

##常習的な飲酒運転や大型トラックなどによる無謀運転による死亡事故を未必の行為による殺人が適応できないものでしょうか。暴走してくる車は避けることができないのです。

写真の表示義務化に待った たばこの害めぐり米地裁

共同通信社 11月8日(火) 配信
 【ワシントン共同】喫煙による健康被害を伝えるため米食品医薬品局(FDA)が汚れた肺などの写真をたばこパッケージに表示することを義務付けるのは行き過ぎとして、米ワシントンの連邦地裁は7日、制度導入を禁止する仮処分命令を出した。米メディアが報じた。
 判決が出るには時間がかかるとみられ、FDAが予定する2012年秋に義務化を開始できるか不透明感が出てきた。
 FDAは昨年、「喫煙はがんの原因になる」などの警告文とともに、喫煙で汚れた肺や病気になった人などショッキングな写真をパッケージに大きく表示するように義務付ける方針を発表した。
 しかし、同地裁は「健康被害を警告するのにとどまらず、禁煙を推進する政府方針の押しつけ」と判断した。たばこ5社が提訴していた。
 禁煙推進派は「世界では少なくとも43カ国で絵や写真による警告をたばこパッケージに義務付けている」として米政府に上訴するよう求めている。

高額医療費 加入保険切り替えで「二重払い」 厚労省放置

毎日新聞社 11月8日(火) 配信
高額医療費:加入保険切り替えで「二重払い」 厚労省放置
 世帯年収に応じて月々の負担に上限を定めている公的医療保険の「高額療養費制度」で、治療中に加入保険の切り替わった被保険者の一部が、自己負担分の上限を超えて医療費を「二重払い」していたことが、毎日新聞の取材で分かった。各種健康保険組合や国民健康保険を運営する地方公共団体などの保険者間での調整がないのが原因で、支払額が月額上限の約2倍に上るケースもある。医療団体は「患者の負担軽減が制度の目的なのに放置しているのは行政の怠慢だ」と批判しており、厚生労働省などは改善を迫られそうだ。【大島秀利】
 同省は二重払いの発生数などのデータは把握していない。同省への問い合わせは月1件程度で、被保険者が気付かずこうしたケースが多数潜在している可能性がある。
 取材によると、愛媛県の50代男性の場合、今年9月初めに病気で手術を受け、入院中の同月中旬、雇い主の都合で退職して国保に自動加入。同月下旬に治療を終えて退院した。
 男性は世帯年収が200万円程度から約790万円の中間所得者で、高額療養費の負担上限が規定の「8万100円+α」(αは医療費から一定額を差し引いた額の1%)で済むと考えていた。ところが、会社の健保に上限額を支払ったほか、国保でかかった自己負担分約2万1000円も求められた。
 厚労省によると、自己負担上限月額約8万円の人の保険が切り替われば、二つの保険の自己負担分として最大計約16万円を支払う場合も出てくる。同省国民健康保険課は「保険制度はそれぞれあり、他方の給付状況を見ることができないので、調整は今のところ考えていない」と説明している。
 労働者住民医療機関連絡会議の斎藤竜太議長は「病気で解雇されて国保になる人もおり、弱者に追い打ちをかけることになる。すぐに是正するべきだ」と話している。

おいしい病院食 弁当販売へ…循環器病センター

読売新聞 11月8日(火) 配信
 国内有数の循環器専門病院として知られる国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)で、懐石料理にヒントを得た小鉢スタイルの病院食が注目を集めている。京都の料理店で腕を磨いた調理師長が考案するメニューは、素材のうまみを引き出した減塩食。患者らの評判に手応えを得たセンターは、給食会社とライセンス契約を交わし、近く「国循弁当」を売り出す予定だ。
 メニュー作りと調理を統括するのは、調理師長の竹田博幸さん(57)。京都の調理師学校を卒業後、系列校で後輩を指導しながら、先斗町や木屋町の割烹(かっぽう)や料亭などで修業を続けた。
 センター勤務は2001年から。「患者向けの減塩メニューを考えてほしい」と持ちかけられ、「この機会に、『病院食はおいしくない』というイメージを変えてやろう」と思いついたという。
 「1日3食で塩分計6グラム未満」という制約の中、いかにおいしさを追求するか。例えば煮物の場合、普通のだしで作ると塩分を取りすぎてしまうため、少量の煮汁に漬けた後、食材を蒸して火を通す方法を考えた。だしの濃さと漬ける時間、食感のバランスについて試行錯誤を重ねた。
 毎日の食事に患者が飽きないよう、和食は煮付けや焼き物だけでなく「あんかけ」など調理法にも工夫をこらす。患者の自己負担分は1食数百円程度に抑えながら、洋風、中華も積極的に取り入れ、おかずは毎食4品ずつ、懐石料理のように小鉢に盛り付けている。
 多くの入院患者が食事を楽しみにするようになり、センター側は料理方法を紹介する教室開催や他病院・施設へのレシピ販売を計画。さらに、吹田市内の給食会社とライセンス契約を結び、今月中旬から減塩食が必要な退院患者らへ700円の弁当としてテスト販売することを決めた。今後、一般への販売も目指す。
 竹田さんは「盛りつけにもこだわって、残さず食べてもらうのが目標。患者さんの健康を考えながら作る病院食こそ、料理人にとって腕の見せ所と思う」と話している。
 高城孝助・女子栄養大フードマーケティング研究室教授の話「いくら栄養計算をしてもおいしくなければ患者は食べてくれず、回復も遅れる。それなのに、日本の多くの病院はこれまで食事の味を軽視してきた。健康に良く、おいしい食事への関心は高く、今後こうしたビジネスは増えるのではないか」

早期診断と移植が鍵  悪性リンパ腫の原因にも EBウイルス感染症  「医療新世紀」

共同通信社 11月8日(火) 配信
 大人になるまでにほとんどの人が感染するありふれたウイルスなのに、まれに重病を引き起こすことがある―。ヘルペスウイルスの仲間のEBウイルスもそのひとつだ。このウイルスが原因となる「慢性活動性EBウイルス感染症」は、免疫を担う血液中のリンパ球の一部が増殖し、放っておくと臓器不全や悪性リンパ腫で死に至る。早期に診断できれば骨髄移植などで完治することから、患者や専門医は、病気の周知と検査費用の患者負担軽減を求めている。
 ▽9カ月後の判明
 三重県に住む奥中咲江(おくなか・さきえ)さん(28)は26歳のとき、38度以上の高熱が2週間以上続き、かかりつけの内科でEBウイルスの初感染で生じる軽症の「伝染性単核球症」と診断された。
 熱が下がらず、肝臓や脾臓(ひぞう)の腫れも見られたため大学病院を受診、経過観察が続いた。結局、最初のかかりつけ医の受診から9カ月後、ウイルス量の検査などで、ようやく慢性活動性EBウイルス感染症と判明した。
 骨髄移植を前提に、ウイルスが感染したリンパ球の増殖を抑えるため抗がん剤の投与を開始。だが、胸が苦しくなり調べた結果、心臓や脳の血管がぼろぼろになる血管炎を併発していることが分かった。ウイルスの活発化で炎症を起こしたという。「この状態では心臓が骨髄移植に耐えられない」と言われた。
 「抗がん剤の継続も移植もどちらもリスクが大きく、不安が募った」と奥中さん。結局、体に負担の少ない末梢(まっしょう)血幹細胞移植を2009年11月に弟から受けて回復。11年4月には教職に復帰することができた。しかし心臓の機能は血管炎の影響で、健康時の30%程度まで落ちてしまった。
 ▽多様な症状
 奥中さんは「早く診断がつけば、血管炎にならずに済んだかもしれない。病気の経過や治療法など分からないことだらけだった」と振り返る。
 東京医科歯科大病院の新井文子(あらい・あやこ)講師(血液内科)によると、EBウイルスは唾液などを通じて5歳までにほぼ半数の人が感染し、無症状か風邪のような症状を起こす。思春期以降に感染すると、高熱などで入院が必要になる場合もあるが、多くは自然に治る。成人の90%以上が感染の経験者だという。
 通常はリンパ球のうちB細胞に感染する。まれにT細胞やNK細胞に感染して細胞が増殖すると、慢性活動性EBウイルス感染症となる。日本を含む東アジアに患者が集中しており、国内では年間10~30人の発症が報告されている。診断時の年齢は10歳以下から80歳以上までとさまざまだ。
 数週間以上続く高熱と肝機能障害が共通しているほかは、首のリンパ節の腫れや、蚊に刺された所がえぐれたようになる蚊アレルギーなど、症状は多様。新井講師は「医師でもこの病気をあまり知らない。実態解明も始まったばかり」と話す。
 ▽患者会設立
 最近、研究に進展があった。国立成育医療研究センター研究所の今留謙一(いまどめ・けんいち)感染防御研究室長らは、この病気を持つモデルマウスを開発。また、新井講師はこのマウスを使って、炎症にかかわるタンパク質NFκBの働きを阻害すると、病気の進行を遅らせることができることを10月に日本癌(がん)学会で発表した。
 奥中さんらは、10年4月に患者会「シェイク」を設立し、インターネットのホームページ(http://caebv.com)で病気の紹介や情報交換をしている。また、ウイルスのDNA量の検査が1回で2万円程度と高いことから、保険適用などを求める署名活動を行っている。
http://caebv.com

性感染症 若者同士学ぶ ゲーム、芝居…工夫こらし啓発 身近で伝わりやすく

毎日新聞社 11月8日(火) 配信
性感染症:若者同士学ぶ ゲーム、芝居…工夫こらし啓発 身近で伝わりやすく
 HIV(エイズウイルス)や性器クラミジアなどの性感染症が、若い世代にまん延している。予防の知識を広めるには、年齢や社会的立場が近い仲間同士で知識を伝える「ピア・エデュケーション」が有効だという。どんな活動なのだろう。【稲田佳代】
 高校生が企画した性感染症の予防啓発イベントが10月、東京都内で開かれた。JR渋谷駅に近い公園で、私立渋谷教育学園渋谷高校と同幕張高校の生徒が企画・運営した「レッドリボンフェスティバル」。ゲーム形式で性感染症を学ぶブースが並び、ダンスグループが踊りを披露。文化祭のような雰囲気が漂う。
 注目を集めたのは「アブナイ!お水の交換」ブース。10人の来場者に水の入ったコップを1個ずつ渡し、中身を交換させる。このうち2個に、見た目では分からない汚染水が混入している。毎回別の人と3回交換し、汚染に赤く反応する試薬をコップに垂らす。記者が参加した回は、10個中6個が赤く染まった。
 特定の相手としかセックスしなくても、相手が過去に関係を持った人が性感染症ならば感染するリスクがあることを体感させる実験だ。「知らずに加害者や被害者になる可能性がある」とスタッフの生徒は呼びかけた。
 高校3年の早川侑さん(18)のコップは、水が赤く染まってしまった。「最初に交換した人は大丈夫だったのに。性感染症について考えたことが無かったので良い機会だった」。フェスティバルには約400人の若者が訪れた。
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 厚生労働省がまとめた定点医療機関からの09年報告によると、子宮外妊娠や流産の原因になりうる性器クラミジア感染者の6割、尖圭(せんけい)コンジローマ感染者の5割弱が15~29歳だった。09年に新たに報告されたHIV陽性者も20~30代が7割以上を占める。
 感染の広がりに、フェスを企画した3年生の大島華奈さん(18)、2年生の河野誓也さん(17)、山谷渓さん(16)、上別府丈さん(16)は「若い世代の性に関する情報の不足」を感じるという。
 「これだけ深刻なのに性の話題はタブー視され、きちんと教育されていない。私たちが啓発イベントをしなければ誰がやるの?と思った」。大島さんは訴える。河野さんは「学校の授業で見た映像は、おじいさんがコンドームの付け方を説明していて、身近に感じにくい。寝ている子もいた」といい、山谷さんも「試験に出ないから真面目に聞いている人は少ない」と笑う。
 母親が米国人の上別府さんは「アメリカでは、ある程度の年齢になると家族で『セックストーク』をして、親が子どもの性の知識の誤解を解いたりする」と話した。
 性感染症の予防には教育が重要な位置を占める。しかし啓発の取り組みや力の入れ方は自治体や学校で大きく異なるのが実情だ。
 学習指導要領では、中学で性感染症の予防に対するコンドームの有効性に触れるよう示すものの、付け方までは指導しない。一方で、厚労省研究班が今年1月に公表した16~49歳の男女を対象にした「男女の生活と意識に関する調査」(1540人が回答)では、7割近くがコンドームの使い方を15歳までに知るべきだと考えており、市民の意識と教育内容に隔たりもありそうだ。
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 同世代の仲間で教え合う「ピア・エデュケーション」は広がりつつある。エイズ予防財団は08~10年、HIV予防の啓発プログラムを実施する10代の若者の団体や、若者向けに活動する団体の育成支援を行った。
 大阪府立松原高校では、生徒によるHIV予防啓発グループ「るるくめいと」が活動している。地域の保健師による講座をきっかけに発足。00年からは生徒自らが模型を使いコンドームの付け方を教えたり、芝居を通してセックスに伴うリスクや異性とのコミュニケーション方法を考える出前講座を各地で開いている。
 「生徒たちの感覚で分かりやすく見せる工夫をしている。似たような性の悩みや葛藤にぶつかっているので、実感として伝わりやすい」。見守る平野智之教諭は、同世代同士の強みを実感している。
 東京・池袋にある若者向けHIV・性感染症啓発拠点「ふぉー・てぃー」スタッフの山下千春さん(27)も、「大人から学ぶことも大切だけど、教師より先輩のアドバイスの方が納得できるように、同世代の言葉は浸透力がちがう」という。
 ふぉー・てぃーは20代のスタッフが都の委託を受けて運営し、出前講座や啓発イベントを行う。性感染症の資料を多数そろえているが、フリースペースのような雰囲気を大切にし、訪れた若者にことさら啓発活動はしない。「何かあった時に『ここに来れば正しい情報があって相談できる人もいる』と思ってもらえたら」と山下さんは言う。
 性感染症予防を訴える啓発DVD「エッチの掟」(06年)も、ドキュメンタリー仕立てで若者をひきつける。高校生カップルにカメラマンがインタビューする構成で、男の子は以前の彼女と浮気して性感染症にかかり、恋愛関係が破綻する。映像制作会社メディプロデュースが自主制作した。「彼のモトカノ知ってる?」がキャッチコピーで、学校への無料貸し出しは550回以上に上る。
 企画した久保田恵里社長(40)は「若者が見たくなるようなかっこいい映像を狙いながら、医師の解説も交えた」と自信をみせる。久保田さんも、娘が中学生になったら見せるつもりだという。
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 ■主な相談・検査機関
 性感染症は早期の発見が重要だ。ウェブサイト「HIV検査相談マップ」(http://www.hivkensa.com/)で検査実施機関を調べられる。クラミジアや梅毒、淋菌(りんきん)をチェックできる機関もある。自覚症状がある場合、男性は泌尿器科、女性は婦人科へ。
 性の健康医学財団は助産師や看護師による性感染症の電話相談(電話03・5840・8665)を、月・水・木・金曜の午後6~8時に実施している。
 東京・池袋の「ふぉー・てぃー」は池袋保健所1階にあり、平日は午後2~7時、土日祝日は午後1~6時にオープン。23日午前10時半からは、楽しみながら性感染症を学ぶ「池袋エイズフェス’11」を中池袋公園(JR池袋駅東口徒歩5分)で開く。

てんかん 誤解解き、適切な対応求めハンドブックを改訂 栃木協会県支部

毎日新聞社 11月7日(月) 配信
てんかん:誤解解き、適切な対応求めハンドブックを改訂--協会県支部 /栃木
 ◇鹿沼の死亡事故受け、免許巡る記述盛り込む 災害対応の項目も追加
 今月は「てんかん月間」。てんかんへのより深い理解と適切な対応を求め、日本てんかん協会県支部は07年に発行した「やさしいてんかんハンドブック」を1日に改訂した。4月に起きた鹿沼市の小学生6人死亡事故などを受け、てんかんへの誤解を解いていく必要性を改めて認識したという県支部。新たに「てんかん患者と運転免許」などの項目を加え、「てんかんを知る『入り口』に」と、多くの人が手に取ることを願っている。【岩壁峻】
 鹿沼市の事故を起こしたクレーン車の運転手がてんかん患者と判明すると、県支部の鈴木勇二事務局長(69)のもとには職場を突然解雇された患者の相談などが目立つようになったという。患者周囲の理解を深めることを目的に、県支部は6月から改訂版制作に着手。患者向けにも免許取得後の体調管理を呼びかけたり、主治医が免許取得の適性を診断する判断基準の一覧表を新たに掲載した。
 ほかにも、東日本大震災を受けた「災害対応」の項目を追加。患者に症状や緊急時の対処法を書いた「緊急カード」の常備を求めている。避難場所でも周囲が理解できるよう簡潔に症状を記入することを促すなど「相手目線」に立った内容だ。
 発行部数は約3500部。「まずはハンドブックの内容を理解してほしい」と鈴木事務局長は話している。入手に関する問い合わせは県支部事務局(電話028・627・9006)。
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 鹿沼市の事故の第2回公判は11日に開かれる。初公判も傍聴した鈴木事務局長は「協会が相談窓口である以上、同様の事故を起こさないための対応の手がかりにしていきたい」と、審理の行方を継続的に見守る方針という。

高次脳機能障害 同じ障害もつ人に手引書 埼玉・志木の市川さん、希望者に無料配布

毎日新聞社 11月6日(日) 配信
高次脳機能障害:同じ障害もつ人に手引書 志木の市川さん、希望者に無料配布 /埼玉
 ◇個性生かし担える役割ある 記憶力や注意力低下…症状さまざま
 交通事故や病気で脳に損傷を負い、集中力や記憶力などが低くなる「高次脳機能障害」を持つ人たちに、それぞれの個性を生かし、障害者・家族の会で役割を担ってもらうための手引書を、同じ障害をもつ会社員、市川剛さん(46)=志木市在住=が作った。市川さんは「それぞれの良いところにスポットライトを当てることが大事。役割を担うことで障害を負っても人の役に立てるとわかれば、自信がつき社会復帰にもつながる」と話す。
 手引書は、会合の際に障害者が担える役割分担を、実例を参考に具体例で説明している。パソコンが使えるAさんはメールの案内送信係▽細かい数字に強いCさんは当日の会計と受付▽車いすで言語に障害のあるDさんは、当日の受付で資料を参加者に渡す係――などだ。
 市川さんは99年に脳出血で倒れた。高次脳機能障害のため、仕事の手順を決めて計画通りに進めることが難しくなった。「昔の自分に戻れない」と苦しんだが、5年ほどして「障害を負った新しい自分」を受け入れ、個性を生かそうと思えるようになった。今は仕事の手順を細かくメモに書き、遅くても一つずつ実行している。
 07年に当事者の会「未来の会」を作り、今月まで12回の会合を開いた。会合の準備や運営は、参加する各当事者に割り振ってきた。自分と同様、障害も含めた個性を生かしてほしいとの考えからだ。
 手引書は、この経験に基づいて作った。作業をすると自信がつきできることが広がる。メール送信係を務めたAさんは、自ら、会のポスターロゴ作成を申し出たという。
 手引書は無料。申し込みはメールで市川さん(mirainokai@gmail.com)まで。【西田真季子】
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 ■ことば
 ◇高次脳機能障害
 脳が損傷を受けた場所により、さまざまな症状が出る。記憶力や注意力、集中力の低下、言葉が出ない、知人の顔が分からない、怒りっぽくなる――など。障害者数は全国で約30万人と推計されている。外見に異常がないため、障害者と理解されずに苦しむ人も多い。

床擦れ治療や鎮痛薬も 「特定看護師」基準案 13年度開始目指す

共同通信社 11月7日(月) 配信
 看護師が医師の補助として、高度な医療行為をすることを認める「特定看護師」の導入を検討している厚生労働省は5日までに、具体的な基準を盛り込んだ「看護師特定能力認証制度」の原案をまとめた。
 床擦れで壊死(えし)した組織の切除や、がんの鎮痛薬の投与量・用法調整の判断などを、医師の指示の下ですることを「特定行為」として認める内容。5年以上の実務経験を持つ看護師が、専門研修を受け国家試験に合格することを条件とする。
 2013年度の開始を目指し、来年の通常国会に保健師助産師看護師法の改正案を提出する方針。7日に厚労省で開く会議で公表する。特定行為の内容は、既に各地の医療機関で始めているモデル事業の実施状況を踏まえさらに検討する。
 高い能力を持つ看護師に医師の業務を補助してもらうことで、医師の負担を軽くし、患者の生活の質(QOL)も向上させる狙い。高齢化が進み在宅医療のニーズが高まる中、不足する医師に代わり、細かいケアにつなげる狙いもある。
 現行法も、看護師は医師の指示の下で「診療の補助」として医療行為ができると定めているが、その範囲ははっきりせず、医療現場で混乱が起きていると指摘があった。
 新制度では、こうした医療行為についての規定を法律で明確に位置付ける。「大学院修士課程に相当」とする2年間の研修か、8カ月程度の研修を義務とし、その期間に応じた医療行為を認める。
 一般の看護師は医師に患者の状態を逐一報告し、具体的な指示を仰ぐ必要があるが、特定看護師になれば、医師の治療計画を超えない範囲で、患者の症状を自ら判断し処置できる。認証を受けた看護師には、その後も研修を受けることを求める。

向精神薬、3剤以上処方は確認-医療従事者や患者に注意喚起

薬事日報 11月7日(月) 配信
 厚生労働省は1日、抗不安薬と睡眠薬の処方実態調査の結果を公表した。2009年に病院などで睡眠薬、抗不安薬を処方された人のうち、3種類以上の処方例が睡眠薬で6・1%、抗不安薬で1・9%あった。同じ作用の薬を同時に3種類以上服用すると、1日の用量を超えて薬物依存の可能性が高まるため、こうした処方をする場合には、必要性を十分考慮するよう医師に求めると共に、患者にも医師やかかりつけの薬剤師に確認するよう呼びかけている。


 調査は、10年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業「向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究」(研究代表者:中川敦夫氏、国立精神・神経医療研究センタートランスレーショナル・メディカルセンター臨床研究支援室)を参考とし、抗不安薬、睡眠薬の処方実態をまとめたもの。
 研究班の調査では、健康保険組合加入者とその家族の診療報酬データ約33万件から、05~09年の各4~6月に睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬のいずれかを処方された件数をそれぞれ抽出して分析しているが、今回の報告では、抗不安薬、睡眠薬についてのデータを用いた。
 睡眠薬を3種類以上処方されたのは、09年が6・1%。05~08年は6・0~6・5%の間を推移しており、ほぼ横ばいだった。また、抗不安薬を3種類以上処方された割合は09年が1・9%。05年の2・4%から08年は2・1%に下がっており、減少傾向にある。
 09年の受診者に対して処方された抗不安薬、睡眠薬について、1日当たりに換算した処方力価を調べたところ、睡眠薬については、同剤に含まれるフルニトラゼパムが1日当たりの換算で、添付文書で示されている用量(2mg)を超えていた割合は13・6%で、10mgを超える例も見られた。2mg以内の処方は86・4%だった。また、同様に換算した抗不安薬の成分(ジアゼパム)は、4・2%が添付文書の用量( 15 mg)を上回り、処方量が40mgを超える例が34例存在した。
 今回の調査結果について厚労省は、抗不安薬、睡眠薬のいずれかを3種類以上処方されている人の割合はそれほど高くなかったため、「基準用量を大きく超えるような処方は少なかった」と分析した。
 ただ、用量を超えた処方が「ゼロではないということも判明した」ことから、「対応をしっかりしていく必要がある」とし、医療従事者に対して、▽抗不安薬や睡眠薬の処方に際しては、残薬の有無や他の医療機関からの処方の有無について確認する▽抗不安薬や睡眠薬については、薬物依存の可能性に注意し、同種の薬剤を3種類以上処方する必要性について十分に考慮する--ことを求めていく方針で、近く、各都道府県や関連団体に事務連絡を発出する予定。また、患者に対しても、1回の処方で抗不安薬、睡眠薬が3種類以上処方されている場合、必要に応じて主治医やかかりつけの薬剤師に確認するよう呼びかけている。
 厚労省の「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」が昨年9月にまとめた過量服薬への取り組みでは医師の過量処方や患者の過量服薬の防止に向け、薬剤師による患者への声かけや、医師への疑義照会などが盛り込まれており、過量服薬防止のキーパーソンとしての役割が期待される。 また、2日の中央社会保険医療協議会でも、抗精神病薬の3剤以上の抗不安薬、睡眠薬を処方する医療機関、調剤する保険薬局に対し、診療報酬上どのような評価を行うことが適切かが論点として挙がっている。

あのキーキー音、ゾクッとする理由は…

読売新聞 11月6日(日) 配信
 【ワシントン=山田哲朗】黒板を爪でひっかいたり、発泡スチロールをこすりあわせたりする音でゾクッとするのは、これらの音の周波数が、人間の耳の敏感な帯域を直撃しているためとする研究結果を、オーストリア・ウィーン大学などの研究者がまとめた。
 米カリフォルニア州サンディエゴで開かれていた音響学会で発表した。
 研究チームは、黒板を爪やチョークでひっかく音を録音。録音から特定の帯域を取り除くなどして被験者に繰り返し聞かせ、不快さの程度を判定してもらった。
 その結果、最も強い不快感を呼びおこすのは、2000-4000ヘルツの周波数帯であることが分かった。
 人間の声や音楽にも含まれるが、黒板を爪でひっかく音などが集中する帯域だ。人間の耳の穴はこの帯域を増幅する構造になっているため、特に耳障りに感じるらしい。また、不快な音では音の高低の変化も、不快さの原因になった。

食品基準値、より厳しく セシウム限度5分の1に 「大型Q&A」

共同通信社 11月7日(月) 配信
 食品に含まれる放射性物質の基準値の見直し作業が始まりました。厚生労働省は現行の基準値を大幅に引き下げ、規制を厳しくする方針です。
 Q 基準値とは。
 A 食品から検出される放射性物質がどこまで許容されるかを示す数値です。単位は放射線を出す能力を示すベクレルで、セシウムの場合、水や牛乳・乳製品は1キログラム当たり200ベクレル、野菜類、穀類、肉・卵・魚などは同500ベクレルです。これを上回ると出荷停止などの規制を受けます。
 Q どうやって決めたのですか。
 A 国内では食品の基準値がもともとなく、東京電力福島第1原発事故後、緊急時の被ばく限度に関する国際放射線防護委員会(ICRP)の基準をもとに厚労省が決めました。セシウムの年間被ばく限度を5ミリシーベルトとし、これを五つの食品群に1ミリシーベルトずつ配分、さらにどの食品をどれだけ食べるか、国民の平均的な食生活も加味して暫定基準値を算出しました。
 Q なぜ見直すのですか。
 A 暫定基準値は、あくまで緊急的なものだからです。より適切な数値に見直すことは当初から予定されていました。
 Q 内閣府の食品安全委員会が食品による内部被ばくについて厚労省に答申しましたが。
 A 基準値見直しのため厚労省は食安委に意見を求めました。食安委は国内外の3300点もの文献を調べ、実際の被ばく線量が生涯累積で100ミリシーベルト以上になると、がんのリスクが高まるとの見解をまとめました。
 Q 100ミリシーベルト以下なら大丈夫なのですか。
 A 食安委は「100ミリシーベルトは安全と危険の境界ではない」と強調しています。「上回れば必ず健康に影響が出る」「下回れば安全」とは言い切れません。ただ、被ばく線量を極力低く抑えるのは当然のことです。
 Q 厚労省の対応は。
 A 基準値算定の基になるセシウムの年間被ばく限度を現在の5分の1となる1ミリシーベルトにする方針です。食品の国際基準を決める政府間組織「コーデックス委員会」の指標にならいました。
 Q 1キログラム当たり500ベクレルなどの基準値も5分の1になるのですか。
 A 単純計算ではそうなりますが、すべて5分の1にはならない可能性もあります。厚労省は最新データを基に、国民が実際に食べる量を計算し直したりして新たな基準値を決める予定です。放射線の影響を受けやすい子どもが口にする粉ミルクなどの「乳幼児用食品」に基準値を設けることも検討しています。
 Q 年1ミリシーベルト被ばくすれば100年で100ミリシーベルトになってしまいます。
 A 国民が実際に内部被ばくする線量について、厚労省は原発事故後に流通した食品の検査をもとに全年齢平均で年約0・1ミリシーベルトと推計しています。100年生きたとしても累積10ミリシーベルトにとどまる計算です。食品の放射性物質の検出濃度は低くなる傾向にあり、新基準値が厳しくなることも考慮すれば「生涯累積100ミリシーベルト以上になることは考えにくい」としています。また、出荷制限される食品が増える可能性も低いとみています。
 Q 新基準値はいつごろできるのですか。
 A 年内にも案をまとめて厚労省の薬事・食品衛生審議会で議論し、その後文部科学省の放射線審議会でも検討します。来年4月出荷の食品に適用するのが目標です。
※ベクレルとシーベルト
 ベクレルは、放射線を出す能力を示す放射能の強さや量を表す単位。シーベルトは人間が放射線を浴びたときの影響を表す単位。放射性物質が出す放射線はさまざまな種類があり、種類や物質からの距離で影響は異なる。電球に例えると、光の強さそのものに相当するのがベクレル。距離によって異なる明るさに相当するのがシーベルトと説明されることもある。

飛騨の湧き水「糖尿病の薬の効果促進」

読売新聞 11月7日(月) 配信
元富山大客員教授が調査
 岐阜県飛騨市の山中に湧き出る水が、糖尿病治療薬の効果を促進する可能性があるとする調査結果を帝京平成大東洋医学研究所(東京)の上馬場和夫教授(58)がまとめた。
 糖尿病の患者に飲んでもらったところ、糖尿病の指標となる数値が改善された。
 上馬場教授が5日から金沢市で始まった日本補完代替医療学会の学術集会で発表した。
 水は、富山市の歯科医、森井徹雄さん(65)が所有する岐阜県飛騨市宮川町種蔵のブナなどが生える山から湧き出ているもの。上馬場教授は昨年まで富山大和漢医薬学総合研究所で客員教授を務めており、この水の効能を調べていた。
 研究では、軽度の糖尿病患者40人に2-4か月間、この水を毎日1-2リットル飲んでもらった。その結果、平均的な血糖値を反映するヘモグロビンA1c(基準値4・3-5・8%)が平均で0・53ポイント低下した。飲むのをやめたところ、再び、値が上昇したという。
 膵臓(すいぞう)から出て血糖値を下げるホルモンのインスリンの分泌を促す薬や、インスリンの効果を上げる薬を飲んでいる人で、値が大きく改善。一方、血糖値を抑える薬の服用者や薬を飲んでいない人では、若干の低下しか見られなかった。
 上馬場教授のこれまでの研究で、この水は、体内を酸化させる「酸化還元電位」の値が富山市の水道水や一般に市販されているミネラルウオーターに比べて低いことが分かっており、上馬場教授は「非常に純粋な水を飲むことによって、薬の持つインスリン分泌効果が上がった可能性がある」としている。
 森井さんは湧き水を管で引き、飛騨市古川町数河の国道41号沿いに無料の水くみ場を設置しており、週末には富山市など岐阜県外からも多くの人が訪れている。

がん細胞 近赤外光で破壊 マウスで成功、副作用なし 米チーム

毎日新聞社 11月7日(月) 配信
がん細胞:近赤外光で破壊 マウスで成功、副作用なし--米チーム
 体の外から光を当ててマウス体内のがん細胞を破壊する実験に、米国立衛生研究所の研究チームが成功し、6日発行の科学誌「ネイチャーメディシン」(電子版)に発表した。正常な細胞は傷つけず、効率的にがん細胞だけを破壊できる治療法として、数年以内の臨床応用を目指すとしている。【永山悦子】
 チームは、主にがん細胞に存在するたんぱく質と結びつく性質を持った「抗体」に注目。この抗体に、近赤外光の特定の波長(0・7マイクロメートル)で発熱する化学物質を取り付け、悪性度の高いがんを移植したマウスに注射した。
 その後、がんがある部位に体外から近赤外光を15~30分間当てた。計8回の照射で、がん細胞の細胞膜が破壊され、10匹中8匹でがんが消失、再発もなかった。一方、抗体注射と照射のどちらかだけを施したマウスや何もしなかったマウスは、すべてが3週間以内にがんで死んだ。複数の種類のがんで同様の効果を確認。注射された抗体ががん細胞と結びつき、照射によって化学物質が発する熱で衝撃波が発生、がん細胞だけを壊したと結論づけた。
 がんに対する光治療には、今回と波長の異なる光を当てる方法があるが、やけどをしたり、光を受け止める物質ががん細胞以外にも結びついたりするなど、健康な細胞への影響が避けられなかった。
 近赤外光を使う新しい方法では、抗体がわずかに正常細胞に結びついても、光の強さを調節することでがん細胞だけ破壊できる。また、光自体が無害なため繰り返し照射でき、体表から5~10センチ程度の深さまで届くという。
 チームの小林久隆主任研究員は「抗体は、肺、乳、前立腺、大腸、卵巣、白血病、悪性リンパ腫などさまざまながんに使えるものが承認されており、数年以内に臨床応用を実現させたい。がん細胞が血中を移動する転移がんでも、それに結びつく抗体が見つかれば応用できる」と話す。
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 ■ことば
 ◇近赤外光
 可視光線より波長が長く、目に見えない。テレビなどのリモコンや携帯電話の通信に使われ、人体に無害なことが特徴。こたつなどに使われる遠赤外線(光)より波長が短い。

性同一性障害 悩み相談して 唯一の医師NPO、手術可否を判定

毎日新聞社 11月5日(土) 配信
性同一性障害:悩み相談して 唯一の医師NPO、手術可否を判定
 ◇関西の大学病院、治療休止で
 心と体の性別が一致しない性同一性障害(GID)により悩みを抱える人たちの間で、医師らでつくる大阪市のNPO法人「関西GIDネットワーク」が駆け込み寺になっている。GIDは全国で約1万人いるといわれるが、関西では大学病院が治療を相次いで休止。対応に取り組む医師のNPOとしては全国唯一で、性別適合手術の可否などを判定している。昨年11月の開始以来、1年間で判定件数は127件に上る。【高瀬浩平】
 GIDネットは06年に設立、昨年7月にNPO法人になった。中心メンバーは精神科医や形成外科医、産婦人科医ら11人。GIDを診断できる医師を養成する講座も開いている。
 GIDの治療は、心身の両面で複数の診療科の連携が必要。しかし関西では、実績があった関西医科大が昨年12月、大阪医科大が今年1月、医師の退職などを理由に判定や手術を休止した。このため、相談先を失った当事者がホルモン剤を個人で輸入したり、手術費が安いタイに渡航するなどしてトラブルになるケースも起きた。
 GIDネットの判定会議では、日本精神神経学会のガイドラインに照らし▽別の障害や精神疾患をGIDと誤診していないか▽成育歴や家庭環境に問題はないか▽未成年の場合は親の同意があるか▽結婚歴や子供の有無――などをチェック。治療方針を決め、手術する場合は連携する民間医療機関に紹介する。
 男性として生まれ、性別適合手術を受け、戸籍上も女性になった大阪市の40代は「GID治療は一生をかけた問題なのに、信頼できる医師を見つけるのが難しい。GIDネットがなければ、精神的に不安定になっていたかもしれない」と話す。
 医師でGIDネット理事長の福田亮さん(60)は「悩まずに気軽に相談してほしい。安全な医療を提供したい」と話す。問い合わせは事務局(06・6346・0569)。
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 ■ことば
 ◇性同一性障害(GID)
 精神科医によるケアの他、ホルモン療法や性別適合手術などで、体を心の性別に合わせる治療が行われる。障害のため家庭や学校、職場でいじめや嫌がらせを受けたり、進学や就職、結婚などで悩みを抱える当事者もいる。03年に性同一性障害者性別取扱特例法(GID特例法)が成立、本人が望む性別への戸籍変更が可能になった。関西GIDネットワークによると、治療方法の判定は大学病院が行うケースや、クリニックが単独で判定したり、別々の医療機関の医師らが連携して行うこともある。

アスピリン がんの予防効果に注目が集まっています。

毎日新聞社 11月6日(日) 配信
医療&健康ナビ:アスピリン がんの予防効果に注目が集まっています。
 ◆アスピリン がんの予防効果に注目が集まっています。
 ◇「死亡率減」欧米で報告
 解熱鎮痛薬として100年以上前に登場し、現在は血液を固まりにくくする薬としても使われるアスピリン。さらに、がん予防効果があると、注目が集まっている。英医学誌は先月、効果を示す研究論文を掲載、国内でも日本人を対象に効果と副作用を比較する研究が行われている。
 ◇抗炎症作用が有効
 「1日75~300ミリグラムの低用量アスピリンを数年間服用した患者を20年以上観察した結果、大腸がんの罹患(りかん)・死亡率が減少した」「4年以上長期的にアスピリンを服用した患者を追跡したところ、固形がんや腺がんによる死亡リスクが低下した」
 昨年末から今年初め、英医学誌ランセットに英オックスフォード大の研究成果が掲載された。いずれもアスピリンによる心血管疾患の予防効果を調べたデータを、がん発生の観点から解析した研究だった。前者は少ない用量でも効果があったとし、後者は大腸がん以外の複数の固形がんに予防効果があったと報告している。
 アスピリンによる人のがんの予防効果が指摘されたのは88年。服用者の大腸がん罹患率が、服用していない人よりも約40%低いことをオーストラリアの研究者が報告した。その後も欧米で同様の効果が報告された。アスピリンの抗炎症作用が、がんにも有効と考えられている。
 ◇出血など副作用も
 しかし、消化管出血などの副作用があった。このため米保健福祉省の米国予防医療サービス作業部会は07年、害が利益を上回る可能性があるとして、「一般の人へは勧めない」と結論付けた。国立がん研究センターの津金昌一郎・予防研究部長も「『効果があった』という報告が増えた現状でも、何も症状がない健康な人が、不利益を受ける可能性は減っていない」と慎重な姿勢を示す。
 一方で期待されるのが、大腸がんのリスクが高い人への効果だ。石川秀樹・京都府立医大特任教授らは、遺伝的に高率で大腸がんが発生する家族性大腸腺腫症の患者を調べた。患者34人を毎日アスピリン100ミリグラムを服用する群と同量の偽薬の群に分け、6~10カ月投与した。結果解析中の石川特任教授は「アスピリンによって、前がん状態のポリープが小さくなった人もいたが、潰瘍など重い副作用も併発した。今後は量を減らすことなどを考えたい」と話す。
 ◇日本人でも研究を
 これまでの報告はいずれも欧米人対象で、日本人対象の大規模研究は行われていない。米国は心筋梗塞(こうそく)など血栓性疾患のリスクが高いが、日本では出血性疾患のリスクが高いなど、疾患の特徴が異なる。津金部長は「日本人にとっての利益と不利益を評価するためには、日本人を対象にした大規模研究が必要だ」と指摘している。【MMJ編集部・高野聡】
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 ◇アスピリン
 アセチルサリチル酸の薬品名。独バイエル社の登録商標だったが、現在は一般名。日本でも数社が販売している。解熱鎮痛用に比べ、血栓抑制用は用量が少ない。解熱鎮痛の仕組みが不明だったが、1971年、発熱や痛みに関与する生理活性物質プロスタグランジンの生成を抑制していることが解明された。

目を乾燥から守るには。

毎日新聞社 11月7日(月) 配信
生活ナビ:目を乾燥から守るには。
 ◆目を乾燥から守るには。
 ◇充血や痛み、目薬でケア 容器、清潔さ保って まばたきも有効
 空気が乾燥しやすい季節になった。気になるのはのどや肌のトラブルだが、目も乾燥の危険にさらされている。目薬の適切な使い方などについて、「疲れ目を自分で治す本」の著書がある眼科医の味木幸(あまきさち)・あまきクリニック(東京都港区)院長に聞いた。
 オフィスの湿度は秋から冬にかけて低くなりがちだ。特にパソコンを使い、目を酷使する人は要注意。「パソコンを使っていると、まばたきが通常の3分の1に減り、涙が分泌されなくなる」と味木院長は話す。
 こうした状態が長く続くと、充血やゴロゴロ感が生じたり、目の粘膜に傷ができてドライアイになる恐れもある。痛みで目を開けていられなかったり、異物が入った時のように大量の涙が出る「反応性分泌」の症状が出ることもある。
 市販の目薬はそんな症状を改善する。味木院長によると、目薬は大きく分けて(1)保湿(2)疲れ目(3)抗菌――の用途がある。1日当たりの使用の目安は充血止めが2、3回、保湿用が6回程度だ。また、「保湿用の目薬を多く使う場合は、充血止めの成分を含まないものを選んだ方がよい」という。充血は酸素や栄養を血液で補っている状態であり、抑え過ぎはよくないためだ。「充血止めは目をシャキッとさせたり、泣いて腫れた目の回復に効果的だが、使い過ぎないように」
 一方、抗菌用は目にごみが入った時などに有効だが、市販の目薬に使える成分は限られる。このため「数日間使っても改善しない場合は、医療機関を受診すべきだ」という。
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 目薬の差し方や保管方法にも注意が必要だ。
 まず、差す時は目薬の容器が目やまつげに触れないようにする。汚れやばい菌がつけば、目薬が汚染される可能性もあるためだ。
 目薬がしっかり命中すれば、1滴でも十分な量があるので、何滴も差す必要はない。また、差した直後はまばたきをせず、1~5分程度、軽く目を閉じて目全体に行き渡らせる。目頭の少し下にある「涙のう」を押さえると、目薬が鼻に抜けるのを止められる。
 「目薬は複数の人で共有しない方がいい」とも。差す際に目の分泌物などが飛び散る恐れもあるためだ。また目薬は持ち歩く機会も多いが、服のポケットや車中など高温になりやすい場所は避け、冷暗所に保管する。目薬の開封後は1カ月で取り換えた方がいい。
 目薬以外のケアも重要だ。味木院長は「会社の自分の席の近くに小さい加湿器を置き、湿度を補うと効果的」という。時々、目を閉じて顔にぬれタオルを当てるだけでも保湿効果が見込める。
 「一番いいのは自分の涙」だそうだ。涙を出す手段の一つはまばたき。「まばたきを意識する時は、涙が目全体に行き渡るよう、上下のまぶたをきちんと合わせること。中途半端な“空振りまばたき”ではダメ」という。「目の粘膜保護にはビタミンAがよいので、カボチャやニンジンなどを積極的に食べるなど、体の中から改善を」と呼びかける。
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 製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソンによると、市販の目薬は現在、約100種類ある。同社マーケティング本部の太田卓也さんは「日用品や雑貨のような感覚で持つ人が多い」と話す。
 含有成分は大きく違わないが、成分の配合比率を変えることで「疲れ目対策」「潤い感」などの特徴を持たせているという。目覚めた時に使う「朝用」や、夏の紫外線からのダメージを抑える「UVケア」など多様な商品がある。
 太田さんは「10年ぐらい前に比べ、パソコンや携帯電話の普及で疲れ目を感じる人が増えた。今後はニーズに合わせた商品の細分化がいっそう進むのでは」と話している。【五味香織】

口の中のウイルス感染症=山根源之 口福学入門/10

毎日新聞社 11月7日(月) 配信
口福学入門:/10 口の中のウイルス感染症=山根源之
 インフルエンザの流行シーズンですが、ほかにもさまざまなウイルスが口や鼻から入り、体に影響を与えます。口の中にもウイルス感染症が見られますので、重症化を防ぐためには早期発見が必要で、乳児から高齢者まで油断できません。飛沫(ひまつ)感染と、手や指についたウイルスが食事などの際に入り込む接触感染がありますので、感染予防にはマスクと手洗いが効果的です。
 乳幼児期に見られるヘルペス性口内炎は、重症になると口の中に多数の小水疱(すいほう)ができ、水疱は破れてびらんになり激しい痛みが生じます。高熱が続き、食事ができず、乳幼児は全身の衰弱が懸念されます。初感染ではヘルペス性口内炎になるケースは多くありません。しかし、成人になってから潜んでいたウイルスが活性化し、再感染という形で発症します。これが口唇ヘルペスです。初感染より症状は軽いのですが、スキーなどで過度に紫外線を浴びることや、疲労や風邪などが誘因となって、何度も繰り返します。抗ウイルス薬は重症化を抑えますが、水疱が出た後では効果は限られます。
 同じヘルペスでも帯状疱疹はさらに深刻です。原因は水痘・帯状疱疹ウイルスで、初感染は水痘(水疱瘡(ぼうそう))です。このウイルスは神経を好み、初感染後は神経節に潜みます。何らかの原因で活性化し再感染したウイルスは、脳神経や脊髄(せきずい)神経の支配領域に沿って広がります。体の片側に帯状の発疹、水疱を多数作るのが特徴です。胸部に多いのですが、口腔(こうくう)では知覚の三叉(さんさ)神経と表情を作る顔面神経によく現れます。そのため口からのどにかけてや顔面の激しい痛み、運動まひ、味覚障害を起こします。治癒後も、特に高齢者では神経痛のような痛みや、顔面神経まひが残ることがあります。
 このほか、毎年春先に流行する手足口病にも注意しましょう。口内炎と思ったら手や足にも水疱が見られ、周囲の子供の間に広がります。
 発病初期から口腔にカンジダ症や毛状白板症を生じるエイズも、ウイルス感染症であることを忘れてはなりません。これは飛沫でなく接触感染のため、予防できます。(やまね・げんゆき=東京歯科大名誉教授)=次回は28日掲載

101歳からiPS作ったら、若返り効果も抜群

読売新聞 11月5日(土) 配信
 101歳から採取した、活発に細胞分裂をしない細胞から様々な種類の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を作製することに、仏モンペリエ大学のチームが初めて成功した。
 高齢者の再生医療、細胞の若返りにつながる成果で、研究チームは、米生物学誌に発表した。
 細胞は約50回ほど分裂して寿命を迎える。染色体の端にあり、細胞の寿命に関わる「テロメア」が分裂のたびに短くなるためだ。高齢者の細胞はテロメアが短い割合が高く、iPS細胞が作製しにくい。
 研究チームは、京都大の山中伸弥教授がiPS細胞開発に使った4種類の遺伝子(山中因子)に、「Nanog」と「LIN28」という2種類の遺伝子を加えると、高齢者のiPS細胞の作製効率が3倍に向上することを確認。この6遺伝子を、92-101歳の4人の皮膚細胞に導入したところ、いずれもiPS細胞になり、軟骨や筋肉、神経などの細胞に変化できた。

公的医療保険を対象外に TPPで医師会など3団体

共同通信社 11月4日(金) 配信
 日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会の3団体は2日、環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加について「国民皆保険が維持されないならば参加は認められない」として、公的医療保険にはTPPのルールを適用しないよう政府に求める共同声明を発表した。
 日医の原中勝征(はらなか・かつゆき)会長は記者会見で「(公定価格で)同じ内容の医療サービスを受けられる国民皆保険は、なくてはならないシステム。TPPで風穴をあけられ、将来崩壊してはまずい」と強調。「政府は『安心、安全な医療が損なわれないよう対応する』と言うが、抽象論にすぎない」と懸念を示した。
 保険適用の診療と適用外の自由診療を併用する「混合診療」の全面解禁や、株式会社の医療参入についても、認めないよう要望した。

動作念じてロボット操作 「握る、離す」脳波解析で

共同通信社 11月4日(金) 配信
 脳の表面に付けた電極で、手の指や肘を曲げ伸ばししようとする際の脳波のパターンを測り、これを基に動作を考えるだけでロボットの腕を動かす実験に大阪大の吉峰俊樹(よしみね・としき)教授らが成功、米神経学会誌(電子版)に3日、発表した。
 長期の運動まひで動きをイメージすることが難しくなっている人でも、脳波の特徴をとらえることができた。吉峰教授は「精度向上など課題はあるが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者などのサポートができる技術につなげたい」としている。
 吉峰教授らは、痛みを電気刺激で和らげるなどの治療のため、手術で開頭して脳の表面にシート状の電極を置いた患者12人に実験参加を依頼。指や肘を曲げる動作や、動作のイメージを繰り返してもらい、脳波の特徴をコンピューターに記憶させた。
 その上で、手と肘のどちらを動かそうと思ったかを脳波から推定すると、まひのない5人で90%以上、ほぼ完全なまひがあるか、腕のない3人で90~57%の割合で正しく読み取れた。
 また、まひのない3人と部分的なまひがある1人に「つかむ」「指先でつまむ」「手を開く」という動作を考えてもらいロボットを動かすと、80~68%の割合で思った通りに操作できたという。

乳幼児は重症化も…RSウイルスに注意呼びかけ

読売新聞 11月2日(水) 配信
 乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者が、例年になく多い状態が続いており、厚生労働省が注意を呼びかけている。
 RSウイルス感染症は風邪に似た症状。大人はほとんどが軽く済むが、乳幼児が初めて感染した際には肺炎や脳症を起こすなど、重症化することもある。
 国立感染症研究所によると、今年は6月ごろから、東京や大阪など都市部を中心に患者が目立っている。新たな患者数は10月中旬にいったん減少したが、その後再び増加に転じた。1日現在のまとめによると、先月17-23日の患者数は1790人で、同じ時期としては過去最多となっている。
 患者の7割以上は1歳以下の乳幼児。厚労省は、保育園や幼稚園などの集団生活の場では、手洗いの励行、職員らのマスク着用といった対策を呼びかけている。

肺線維症の抑制効果確認 三重大、マウス吸入実験で

共同通信社 11月1日(火) 配信
 三重大医学部のガバザ・エステバン教授(免疫学)らの研究グループは31日、肺線維症の原因となるヒトのタンパク質に対し、人工遺伝子を吸入させる手法が効果を発揮することが、マウスを使った実験で分かったと発表した。世界で初めての成果という。
 同グループの小林哲(こばやし・てつ)助教は「難病指定されている肺線維症には特効薬がなく、将来の治療に大きな効果が期待できる。今後、マウス以外の動物を使った実験や臨床実験を通じて安全性を確認し、10年以内の創薬につなげられれば」としている。
 実験では、病気の引き金となるヒトのタンパク質を、マウスに投与して肺線維症を発症させた。その上で、このタンパク質をつくる作用がある遺伝子を壊す、別の遺伝子「siRNA」を人工的に製造。マウスの気管内にsiRNAを噴霧し、肺に吸入させた。その結果、すべてのマウスでタンパク質の抑制効果が確認できたという。
 肺線維症は、慢性的な炎症で肺胞の壁が厚くなり呼吸不全に陥る病気。高齢者の患者が多く、早ければ40代でも発症する。三重大によると、国内に1万数千人の患者がいるとみられている。

遺伝子組み換え、脳細胞でも高頻度…初の実証

読売新聞 10月31日(月) 配信
 人間の脳細胞では遺伝子組み換えが高頻度に起き、各細胞ごとにゲノム(全遺伝情報)が異なっていることを英エディンバラ大学や理化学研究所などによる国際チームが発見した。
 人間の細胞で遺伝子が組み換わるのは免疫関連の細胞が知られているが、脳細胞でも組み換えが起きていることを実証したのは初めて。2万数千個しかない人間の遺伝子を使って脳細胞が記憶や思考といった複雑な活動をどうやってつかさどっているかを説明する成果で、英科学誌ネイチャーに31日発表する。
 チームは、細胞内で動き回ることができる遺伝物質レトロトランスポゾンに着目。この物質の影響で組み換わった遺伝子を検出する方法を開発、脳に関係のない病気で亡くなった人の脳組織と血液を比較した。その結果、血液では組み換えはほとんど見つからなかったが、脳組織では少なくともその100倍以上の頻度で組み換えが起きていた。

アスピリンぜんそく診断 遺伝子検査で負担少なく

共同通信社 10月28日(金) 配信
 民間の研究機関「群馬アレルギーぜんそく研究所」(群馬県邑楽町)は27日、解熱剤に含まれるアスピリンなどによって発作が起こる「アスピリンぜんそく」かどうかを、患者の口内粘膜の遺伝子検査で診断する方法を開発したと発表した。
 従来はアスピリンを実際に投与するしかなく、患者の負担が大きかった。新たな診断方法は高い精度で判定でき、乳児にも適用可能という。
 研究所は、肝臓で薬物を分解する特定の酵素に注目。患者の口内粘膜を採取し、酵素を決める遺伝子を調べたところ、アスピリンぜんそくでは一部が変異し、活性が低い人の割合が一般のぜんそく患者に比べ高かった。
 黒沢元博(くろさわ・もとひろ)所長は「ほかの遺伝子の変異なども調べ、診断の精度を上げたい」と話している。
 研究所によると、ぜんそく患者は国内に約250万~300万人おり、成人患者の約1割がアスピリンぜんそくと推定されるという。

新生児、10年前より小さく 厚労省の乳幼児発育調査

共同通信社 10月28日(金) 配信
 新生児の体重や身長が10年前より減少していることが、厚生労働省が27日に公表した2010年乳幼児身体発育調査報告書で分かった。1950年の調査開始以来、男女とも最も低く、男子の平均体重は初めて3キロを割り込んだ。
 調査は10年ごとに実施。今回は昨年9月、6歳未満の1万2426人を対象に実施した。
 出生時の体重の平均値は男子2・98キロ、女子2・91キロで、10年前に比べてそれぞれ0・06キロ、0・05キロ減少。身長は男子48・7センチ、女子48・3センチで、それぞれ0・3センチ、0・1センチ低くなった。
 新生児以外の年・月齢別の体重と身長も、10年前に比べ全体的に若干減少。1歳~1歳1カ月未満の体重は男子で0・24キロ、女子で0・17キロ、身長は男子で0・6センチ、女子で0・5センチそれぞれ減少していた。
 一方、母親の妊娠中の喫煙率は10・0%から5・0%に、飲酒率は18・1%から8・7%にそれぞれ減った。

ここが知りたい、ポリオワクチン

毎日新聞社 10月28日(金) 配信
ポリオワクチン:ここが知りたい
 急性灰白髄炎(いわゆる小児まひ)を防ぐポリオワクチンで、現行の生ワクチンに副作用の恐れがあるとして接種を控える動きが広がっている。集団感染を恐れる国が接種を呼び掛ける中、神奈川県は海外で主流の不活化ワクチンの独自輸入を決め、どうすればよいか迷う人も多い。改めてワクチンの基礎をQ&Aでまとめてみた。【小島正美】
 Q 他県の人が神奈川県で不活化ワクチンを打ってもらうことはできますか。
 A 神奈川県は5カ所の県保健福祉事務所で希望者に有料(約5000~6000円)で接種しますが、県民が対象で、県外の人は受けられません(県健康危機管理課)。
 Q では、不活化ワクチンはどこで受けられますか。
 A 患者団体「ポリオの会」によると青森、福島、千葉、東京、大阪、愛知、愛媛、福岡など全国の約170カ所以上の診療所や病院で受けられます。インターネットで「不活化ワクチン接種機関」を検索すれば分かります。自己負担は4回の接種で2万円台が多いようです。
 Q 不活化ワクチンだと副作用の心配はないのでしょうか。
 A どんなワクチンにも副作用はあります。不活化ワクチンは英国、米国など世界約90カ国で使われています。これまでの副作用報告について、最大手メーカーのサノフィパスツールは「承認を得るための臨床試験の最中で、試験中は件数を開示できない」と説明しています。米国の添付文書には注意として「筋肉痛、発熱、アレルギー反応」などの記載があります。約1000万人に1人の割合で、呼吸困難やめまいが生じる重いアレルギー反応の報告もあるようです。斎藤昭彦・新潟大教授は「まれに副作用はあるが、まひを起こすことはない。不活化ワクチンでポリオが発症することはなく、安全性は極めて高い」と話しています。
 Q 生ワクチンでは何人ぐらいポリオを発症していますか。
 A 国が予防接種法に基づき認定した人数は01~10年の10年間で15人です。100万人あたり1~2人で、他のワクチンと比べても、副作用の発症率は極めて低いといえます。
 Q 経済的に余裕のない人は、不活化ワクチンを受けるのが大変です。自治体が助成金を出すことはできないの?
 A その動きはありません。住民から不活化ワクチンへの助成要望を受けた東京都世田谷区は「国が承認していないワクチンに助成金は出せない。問題が生じたときに責任がとれない」と説明しています。
 Q 不活化ワクチンで被害が出たら国は救済してくれますか。
 A 未承認なので国による救済はありません。しかし、国内の医薬品輸入代行業者によると、輸入不活化ワクチンで万が一、死亡した場合は2000万円が支給され、後遺症が出れば補償金が支給される保険がついているそうです。ただし支給の条件として、被害者が裁判を起こし、裁判所が因果関係を認めた場合に限られるという制約があります。
 Q 現行の生ワクチンで副作用が出たら?
 A 生ワクチンは予防接種法に基づき1961年から国の定期接種に組み込まれているので、国の被害救済制度があります。死亡した場合は4280万円の一時金、症状の重い1級の障害が出れば年489万7200円の障害年金が支給されます(表参照)。裁判を起こす必要はなく、国の「疾病・障害認定審査会」が審査して、最終的に厚生労働相が決めます。厳密な因果関係が分からなくても認められるようです。「一般の医薬品の副作用でも救済制度はあるが、国が勧奨する予防接種は特に手厚く救済される制度」(厚労省結核感染症課)になっています。
 Q 不活化ワクチンを早く導入する方法はないの?
 国は早くて12年度末(13年春)の導入と言っており、あと1年半もあります。
 不活化ワクチンを個人輸入して接種している千葉県立佐原病院の松山剛・小児科部長は「国内の臨床試験の承認を2段階に分ければよい」と提案しています。不活化ワクチンは3回接種して約1年後に4回目の接種をしますが、松山さんは「最初の3回分のデータでまず承認すれば、使用を早められる」と勧めています。国産の生ワクチンが余れば、集団流行に備え備蓄すればよいという考えです。厚労省の「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」でも迅速な導入を求める声が強く、検討する価値はありそうです。
 Q 乳児を持つ親は結局、今どうすればよいのでしょうか。
 A 斎藤教授は「接種しないのが一番危険だ。周囲から感染する恐れがある。どちらかのワクチンを接種した方がいい」と強調しています。生ワクチンのウイルスは接種後、約1カ月間、便から排せつされます。接種していないと保育園などで接種済みの子供から感染する恐れがあります。さらにいま中国では野生ポリオが発生しています。国が接種を呼び掛けるのは散発的な集団感染を最も恐れているからです。
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 ◇ポリオワクチン
 生きたウイルスを弱毒化した生ワクチン(経口)と殺した不活化ワクチン(注射)がある。日本は生ワクチンを定期接種しているが、まれにポリオが発症するため、今春の全国平均接種率は昨年に比べ約17%減った。政府は12年度末に不活化ワクチンを含む4種混合ワクチンと単剤の不活化ワクチンを導入する計画だ。
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 ■定期予防接種による被害救済
死亡一時金   4280万円
葬祭料     20万1000円
障害年金    1級489万7200円(年額)
        2級391万5600円(年額)
        3級293万7600円(年額)
障害児養育年金 1級153万1200円(年額)
        2級122万5200円(年額)
 ※このほか、通院や入院の医療費にも給付がある。

マイコプラズマ肺炎 欠席や感染の疑い、鳴水小で学級閉鎖 北九州市

毎日新聞社 10月27日(木) 配信
マイコプラズマ肺炎:欠席や感染の疑い、鳴水小で学級閉鎖--北九州市 /福岡
 北九州市は26日、八幡西区の市立鳴水小で、マイコプラズマ肺炎や風邪の症状がある児童9人が欠席し、3年生1クラスを学級閉鎖にすると発表した。27、28、30日の3日間。
 市保健衛生課によると、1クラス36人のうち26人がいずれかに感染した疑いあり、重症者はいないという。発熱や頭痛、激しいせきの症状がみられる。
〔北九州版〕

震災後の高齢死亡38%増 茨城県保険医協会が調査

共同通信社 10月26日(水) 配信
 茨城県内の特別養護老人ホームや居宅介護支援事業所などの利用者のうち、東日本大震災後の約4カ月間に死亡した高齢者は885人と、前年同期に比べ約38%増えたことが25日、茨城県保険医協会の調査で分かった。このうち49人は、震災関連死が疑われるケースだった。
 特養ホームや介護老人保健施設、居宅介護支援事業所など計998施設を対象に、利用する高齢者の死亡や持病悪化に関する調査票を7~8月に送り、26%に当たる261施設が回答した。
 それによると、震災後6月末までの死亡者数は885人で、前年の3~6月より245人増加。特に、在宅介護を受ける高齢者は159人増えた。利用者数自体はほぼ同じため、同協会は「増加要因の一つに震災が挙げられる」としている。
 「震災関連死があった」と回答したのは32施設で49人。介護老人保健施設が停電して暖房が使えなくなり、肺炎で死亡したケースなどがあった。
 また「震災の影響で持病が悪化した」とされるのは308人。不安感から落ち着きがなくなるなど「不穏の増強」が83人、「認知症の悪化」が75人いた。
 同協会の宮崎三弘(みやざき・みつひろ)会長は「避難所に行くほどの被災でなくても、断水や停電は高齢者にとって大きな負担。特に在宅での死者が増えたのは、老老介護という課題もあり、対策を急がねばならない」と話している。

口臭で歯周病悪化 骨溶かす細胞増える

共同通信社 10月26日(水) 配信
 口臭の原因となる硫化水素が口の中の細菌が出す毒素に作用し、歯を支える「歯槽(しそう)骨」を溶かす細胞が増えることで歯周病が悪化する仕組みを、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森田学(もりた・まなぶ)教授のチームがラットで突き止め、25日発表した。
 これまで口臭のある患者は歯周病の進行が速いという統計はあったが、詳しい仕組みは分かっていなかった。
 チームは「硫化水素は口内の細菌が出す。細菌は舌にもいるので、歯ブラシで舌も軽く掃除すれば歯周病予防の効果は大きい」としている。
 実験ではラットを(1)正常(2)歯茎に硫化水素を塗った(3)口内の細菌が出す毒素を塗った(4)両方を塗った-の4グループに分けた。
 1日後、両方を塗ったラットでは、歯槽骨表面にある骨を溶かす「破骨細胞」の数が0・1ミリ四方当たり正常なラットの約3倍、硫化水素と毒素を片方ずつ塗ったラットの約1・5倍になった。
 両方を塗ったラットでは歯茎の細胞と歯槽骨の細胞で、片方ずつ塗ったラットより強い反応が起き、破骨細胞を増やすとみられる。
 成果は米歯周病専門雑誌に掲載された。

子宮がんワクチン男子にも 米専門家委員会が推奨

共同通信社 10月26日(水) 配信
 【ワシントン共同】米疾病対策センター(CDC)の専門家委員会は25日、子宮頸(けい)がん予防のためのワクチンがのどなどのがんに対する予防効果があるとして、11~12歳の男子も定期接種の対象にするべきだとの見解をまとめた。米メディアが報じた。
 ワクチンは、性交渉で広がるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染防止に効果があり、子宮頸がんや尖圭(せんけい)コンジローマを予防する。最近、男性に対しても口やのど、肛門のがんの予防効果があることが分かったため、性交渉を始める前の男子にも定期接種を推奨することにした。
 同ワクチンは米国の少女に定期接種が奨励されているが、接種率は3割程度と低い。今回の男子への推奨は、米国内で深刻化している子宮頸がんを減らす効果も期待できるという。
 ただ、米メディアは「同ワクチンを接種する男性は少ないのではないか」と懐疑的な見方を示している。

口内の異常、8割未治療  「医療新世紀」

共同通信社 10月25日(火) 配信
 歯や口内に異常を感じていながら、治療を受けていない人が8割を超えることが、日本歯科医師会のインターネット調査で分かった。今年7月、全国の20~70代の男女計1万4千人に聞いた。
 全体の55%が「歯や口の中に異常を感じている」と回答したが、このうち現在治療中の人はわずか16%。治療を中断している人も含め、84%が未治療だった。
 これまでに歯科治療を経験したことのある人は1万3603人おり、このうち75%は歯科医師や歯科医院に「満足」と答えた。その理由(複数回答)の上位は「治療の丁寧さや技術力」45%、「スタッフの対応の良さ」42%。一方、「不満」と答えた人の50%は「治療が雑」を理由に挙げた。

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