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最新医療情報40

最新医療情報38

20120318~

心臓移植95%生存 好成績、32人が社会復帰 脳死移植102例検証

共同通信社 3月30日(金) 配信
 脳死移植が適正だったか事後評価する厚生労働省の検証会議は29日、1997年の臓器移植法施行以来102例分の評価を終え、脳死移植の実績を報告書にまとめた。国際的に見て生存率が高いとし、昨年末の段階で、心臓移植を受けた80人中、95%に当たる76人が生存、32人が働くなど社会復帰している。
 ほかの臓器の移植を受けた人も、生存者の多くは社会復帰しており、検証会議座長の藤原研司(ふじわら・けんじ)横浜労災病院名誉院長は「移植を待つ人の希望になる」と話した。
 2010年7月に、本人の書面による意思表示がなくても家族が承諾すれば脳死で臓器提供できるとする改正移植法が施行された後には、提供の意思を把握するきっかけが大きく変わった。法改正前は、家族が自発的に病院に申し出たケースがほとんどだったが、法改正後は主治医が臓器提供を選択肢として示したケースが6割強に増えた。
 心臓移植を受けた80人が移植の希望を登録してから実際に受けるまでの平均待機期間は2年7カ月。生存の76人中、40人は常時働けるのに仕事がないといい、社会の受け入れ環境が整っていない可能性がある。
 肺は79人に移植され、約73%の58人が生存、半数が完全に社会復帰した。肝臓移植は82人が受け、65人が生存、42人が完全に社会復帰している。
 米国では移植5年後の生存率は、心臓75%、肺54%などとなっている。
 102例の内訳は男性57人、女性45人で、平均44歳だった。脳死になった原因は、くも膜下出血が42人と最多で、脳出血と脳梗塞を加えた脳血管障害が60人だった。交通事故などによる頭部外傷と、蘇生後脳症がそれぞれ20人だった。
※脳死移植の検証会議
 脳死者からの臓器提供の手続きが適正に実施されたかを事後評価する厚生労働相の私的諮問機関。医師などの有識者で構成される。医学的資料や聞き取りなどを通じ、救命治療や脳死判定、日本臓器移植ネットワークによる移植患者の選定に問題がなかったか1例ずつ調べ、報告書をつくる。会議は非公開で、個別の報告書は遺族が承諾すれば公表する。1997年の臓器移植法施行以来、29日現在で脳死臓器提供は169例、移植に至らなかった脳死判定が1例あった。検証会議はこのうち既に検証を終えた102例についてとりまとめた。

親の留学で預け入れも 赤ちゃんポスト検証報告

共同通信社 3月30日(金) 配信
 親が育てられない子どもを匿名で受け入れる熊本市の慈恵病院の「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」で、親が海外に留学するために子どもを預けるなど複数の不適切な事例があったことが29日、市の有識者委員会の検証報告書で分かった。有識者委は同日、幸山政史(こうやま・せいし)市長に報告書を提出した。
 有識者委は、2009年10月から11年9月までの2年間で受け入れた30人を対象に、身元が判明した親らへの聞き取り調査の結果を分析した。
 報告書によると、留学のため預けた例のほか、仕事の際に子どもを預ける施設が見つからずに利用した例や、未成年後見人の伯父がおいの男児を預けた後に相続財産を着服した事件などがあった。報告書は「明らかな自己都合による利用と見なされる事例があり、安易な預け入れにつながっている」と指摘した。
 また、預け入れ前の不適切な事例として、自宅で出産した直後に子どもと一緒に飛行機に乗って慈恵病院を訪れた例や、同病院に移動中の車内で出産した例などを挙げ「子どもの生命や体の安全が確保されていると評価するのは難しい」と懸念を表明した。
 慈恵病院は29日に記者会見し「検証報告が指摘するような安易な受け入れはない」などと反論。留学のため預けた例では、田尻由貴子(たじり・ゆきこ)看護部長が「彼女は葛藤の中で預けたが、今は自分で養育している。報告書は事実を追跡して評価してほしい」と注文を付けた。
 報告書は、病院側が親と接触するなどして身元が判明した子どもが、07年の運用開始以降受け入れた81人のうち約8割の67人に上るとした。依然として身元が分からない子どものため、病院や関係機関が判明につなげる手法を協議するべきだと提言している。

鳥取県全域にインフルエンザ注意報を再発令

毎日新聞社 3月29日(木) 配信
インフルエンザ:県全域に注意報を再発令 /鳥取
 県は28日、県全域にインフルエンザ注意報を再び発令した。1医療機関当たりの平均患者数が10人を超えたため。19~25日の平均患者数は、東部20・08人▽中部14・50▽西部5・09人。県全体では、13・24人だった。
 県は2月7日に発令したインフルエンザ警報を14日に解除していた。1医療機関当たりの患者数が10人を超えると注意報、30人を超えると警報が発令される。【田中将隆】

神経細胞 iPSより早い、安全 皮膚から直接作成

毎日新聞社 3月29日(木) 配信
神経細胞:iPSより早い、安全 皮膚から直接作成
 ヒトの皮膚細胞から直接、神経のもとになる細胞(幹細胞)を作ることに、慶応大の赤松和土講師と岡野栄之教授が成功した。さまざまな組織になる能力を持った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作って神経幹細胞に分化させる方法では半年かかるが、約2週間に短縮でき、安全性も高い。脊髄(せきずい)損傷患者への治療に応用できる可能性が広がるという。28日付の米誌「ステム・セルズ」(電子版)に論文が掲載された。
 岡野教授らはiPS細胞作成に必要な4種類の遺伝子を皮膚細胞に入れ、培養に使う物質を7日後から3日間だけ別の物質に切り替えることで神経幹細胞を作った。
 これまでに、iPS細胞から作った神経幹細胞を、人為的に脊髄を傷つけて歩けなくしたマウスなどに一定期間後に移植し、歩けるようになることを確認している。効果が見込める移植時期はマウスの場合7~10日後、ヒトは2~4週間後とみられる。従来は神経幹細胞作成に半年かかったため、あらかじめ他人の細胞で作ったiPS細胞や神経幹細胞を用意しておく「細胞バンク」が不可欠とされた。今回の手法ならバンクは不要で、拒絶反応のない自分の細胞を使える利点もある。【野田武】

女性の心筋梗塞死亡率2倍…痛み我慢で搬送遅れ

読売新聞 3月29日(木) 配信
 心筋梗塞による死亡率は、女性が男性の約2倍に上ることが、東北大の調査で分かった。
 発症率は男性の方が3倍弱高いが、女性は一般的に痛みに強いために我慢し、救急搬送が遅れるのが要因とみられる。30年にわたり2万人以上を対象にした調査で、心臓病の死亡率に明確な男女差が出たのは世界初とみられる。
 同大が1979-2008年、心筋梗塞を治療する宮城県内43病院に調査した。発症件数は男性1万6238人、女性6313人と、男性が3倍弱多かった。平均発症年齢は男性65歳、女性75歳と、10歳の開きがあった。平均死亡率は男性が7・2%で、女性は13・3%に上った。
 発症から病院に運ばれるまでの時間は、男性(383人)が平均145分に対し、女性(100人)は215分で、治療で血流が再開するまでは男性が225分、女性が270分と差があった。
 調査を担当した同大の伊藤健太准教授(循環器内科)は「女性の死亡率が高いのは、発症年齢が男性より高いのに加え、女性のほうが痛みを我慢して救急車をなかなか呼ばない傾向があるのではないか」と分析する。
 心筋梗塞の発症予防は難しいため、「発症から2時間以内に治療すれば多くは助かるようになってきた。胸に強い痛みを感じたら、すぐに救急車を呼んでほしい」と話している。

メタボ健診、見直し 厚労省検討会「非肥満でも指導」 腹囲で判断、根拠薄く

毎日新聞社 3月29日(木) 配信
メタボ健診:見直し 厚労省検討会「非肥満でも指導」 腹囲で判断、根拠薄く
 ◇脳卒中や心筋梗塞、発症率に関係なし
 メタボリックシンドロームに注目した特定健診(メタボ健診)の健診項目見直しについて、厚生労働省の検討会は28日、13年度以降の健診について、肥満ではなくても血圧などが高めの人への指導を確実に実施することを求める中間とりまとめに合意した。腹囲が必須の現行基準は科学的根拠が薄いと批判が多く、「肥満と血圧、血糖値、血中脂質を同列に扱い、肥満の有無で指導内容を変える方法もある」との提案も出された。現行制度の中で、どこまで非肥満者対策を充実できるかが新たな課題になりそうだ。【永山悦子、久野華代】
 08年度に始まった特定健診は、腹部肥満が生活習慣病につながり、脳卒中や脳梗塞(こうそく)などの脳血管疾患、心筋梗塞などの心血管疾患を発症させるとの考えに基づき、肥満対策を柱に据える。
 だが、肥満と脳血管・心血管疾患の関連が薄いとの報告が相次いで公表され、肥満ではなくても、血圧や血糖値などが基準を超えると脳血管・心血管疾患が増えることが明らかになっている。
 昨年12月、大橋靖雄・東京大教授らがまとめた論文では、全国の男女計約2万人を約7年にわたり追跡したところ、脳血管疾患の発症に血圧や血糖値は深く関与したが、肥満の有無は関係なかった。厚生労働省研究班(研究代表者=門脇孝・東京大教授)が男女約2万8000人を約9年追跡した結果でも、血圧などが基準を超えると、腹囲と関係なく脳血管・心血管疾患の発症率が高まった。
 メタボ対策は高齢者医療確保法に盛り込まれ、腹囲計測は制度の根幹をなす。検討会の中間とりまとめでは、「腹囲(計測)の是非を検討するためデータ集積を進める」との記述にとどまり、制度の抜本見直しにつながる法改正には踏み込まなかった。一方、検討会では「腹囲を他の項目と横並びにし、指導内容を工夫すれば、腹囲が突出している印象が薄まる」との提案もあり、賛同する意見が多かった。
 ◇受診率低迷も深刻
 特定健診の受診率低迷も深刻だ。10年度の全国の受診率は43・3%と、政府が掲げる全国目標(70%)には、ほど遠い。中間とりまとめでは、慢性腎臓病の検査を追加することも盛り込んだが、「そもそも肥満ではない人は、『自分は大丈夫』と受診しようとしない」(和歌山県白浜町)など、見直しの効果は未知数だ。
 特定健診では、禁煙指導が徹底されていないという課題もある。07年の日本人の死亡原因を解析した東京大などのチームの論文によると、肥満が原因の死者が約2万人に対し、喫煙は約13万人とトップだった。中間とりまとめに禁煙対策の強化も盛り込まれたが、中村正和・大阪府立健康科学センター健康生活推進部長は「そもそも肥満第1ではなく禁煙第1こそ、日本人に必要な対策」と訴える。

ホタルイカに脂肪肝の改善効果

読売新聞 3月29日(木) 配信
 「富山湾の神秘」とも呼ばれるホタルイカに脂肪肝を改善する効果があることを、富山短大食物栄養学科の竹内弘幸准教授(47)らの研究グループが動物実験で初めて実証した。

 イカにはコレステロール値を下げる作用のあるタウリンが多く含まれていることが、これまでにわかっている。竹内准教授らは、富山県特産のホタルイカにも同様の作用があるとみて昨年4月に研究を始めた。
 実験では、ラット21匹を7匹ずつ3グループに分け、それぞれに、通常の餌、ホタルイカの凍結乾燥粉末を5%混ぜた餌、スルメイカの同様の粉末を5%混ぜた餌を2週間与え続けた後、血液と肝臓を調べた。
 その結果、ホタルイカを与えたグループは通常の餌を与えた場合に比べ、肝臓の中性脂肪量が平均で3割減少した。一方、スルメイカの場合は1割減にとどまった。血中コレステロール濃度も、スルメイカでは1割減だったが、ホタルイカでは2割減ったという。
 ホタルイカを与えたラットの肝臓の遺伝子を解析したところ、脂肪合成に関係する遺伝子の働きが抑えられていることもわかった。竹内准教授は「有効成分の特定や、人間が食べても効果があるのかどうかは、これからの研究課題。有効成分が見つかれば、脂肪肝の治療につながるかもしれない」と話している。
 研究成果は5月18-20日に東北大学で開かれる日本栄養・食糧学会で発表される。

「裁判員」情状酌量する脳の領域を特定

読売新聞 3月28日(水) 配信
 殺人事件の裁判員裁判などで、被告の情状を酌量して量刑を決めるのに関わる脳領域を放射線医学総合研究所などのチームが突き止めた。
 感覚、感情などにかかわる大脳皮質の一部「右島皮質」で、ここが活発に働いている人ほど減刑する傾向が見られた。
 量刑の判断の仕組みが解明されるのは初めて。科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに28日発表する。
 山田真希子主任研究員らは、法律の知識のない男女26人に対し、裁判員になったつもりで、1人を殺害した事件(懲役最長20年程度)の量刑の判断を依頼。「介護疲れで殺害」「不倫相手と結婚するために殺害」など32例の同情的、非同情的なケースを用意し、量刑を決めるときの脳内活動を機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)で測定した。
 いずれの人も、同情的に感じるケースほど、他者理解や道徳的な葛藤に関わる2か所の領域が活発に活動。減刑を決めた時は、学習や奉仕活動をしたときに高まる領域(尾状核)も活発化した。しかし、これらの領域の活動と量刑との相関はなく、同じように同情しても量刑には個人差がでた。量刑によって活動の違いができたのは右島皮質。被告の事情を自分のことのように感じ、量刑が変わるらしい。

謝罪でも腹の虫治まらず 名大などが「怒り」分析

共同通信社 3月28日(水) 配信
 謝罪は怒った相手の攻撃しようとする気持ちを抑える効果はあるが、不快感までは軽減できず、相手の腹の虫は完全には治まらない-。科学技術振興機構や名古屋大、東京大の研究グループが「怒り」を心理テストのほか、脳波や心拍数、指先の汗で分析し、こんな結果を27日までに発表した。
 怒りで脳波に変化が表れることは知られていたが、グループは、怒りを構成する「攻撃衝動」を心拍数で、「不快感」を指先の微量の汗で、それぞれ客観的に測定できる可能性を示した。
 同機構の久保賢太(くぼ・けんた)研究員は「センサーを使って脳波や心拍数、指先の汗から怒りを感知し、落ち着くまでメール送信やインターネット上のやりとりをやめるよう警告するシステムなどに応用できる」と話している。
 実験では、大学生・大学院生48人が飲酒年齢の引き下げなどについて書いた意見に対し「大学生が書いた文章とは思えません」と侮辱とも受け取れる評価をした。
 その後、半数には「こんなコメントしてすみません」と謝罪、別の半数には「コメントは以上です」とだけ記載、反応を調べた。
 心理テストで、攻撃衝動と不快感を数値化し、心拍数と指先の汗の量も測定。謝罪のないグループはすべてが高い値を示したが、謝罪のあるグループは攻撃衝動を示す数値と心拍数が低くなったものの、不快感を示す数値と汗の量は高いままだった。

認知症治療薬で症状改善 肝性脳症で島根大

共同通信社 3月28日(水) 配信
 肝硬変により脳の働きに影響が出る肝性脳症(かんせいのうしょう)の患者が、認知症の治療に使われる漢方薬「抑肝散(よくかんさん)」を服用したところ、肝性脳症の症状が改善したとの研究結果を島根大が27日、発表した。
 担当した同大付属病院肝臓内科の佐藤秀一(さとう・しゅういち)講師は「肝硬変の症状を改善させることはできないが、肝性脳症の進行を遅らせることができ、初期症状の患者の生活の質を向上させる効果がある」と説明している。
 佐藤講師によると、肝性脳症は、肝臓の機能が低下し脳に体内の毒素が運ばれるために起きる。「攻撃的になる」「昼夜が逆転する」など認知症と似た症状が出て、悪化すると昏睡(こんすい)状態になることもある。抑肝散は認知症の症状を誘発する神経伝達物質を調整する働きがあることから、肝性脳症への作用を調べた。
 2010年4月~11年10月、肝硬変の患者12人に対し、4週間抑肝散を投与。途中で体調不良を訴えた1人を除く11人を診断したところ、睡眠の質の向上や、日常生活での体調、精神面の負担が軽減されたという傾向がみられた。
 記憶力や俊敏性などを調べるテストでも、服用によりこれらの能力が改善する結果が出たという。

メタボ治療薬開発に朗報 タンパク質が遺伝子抑制

共同通信社 3月28日(水) 配信
 熊本大学発生医学研究所の中尾光善(なかお・みつよし)教授らは、特定のタンパク質が細胞のエネルギー消費を抑制する仕組みを解明し、28日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。メタボリック症候群などの治療薬の開発に役立つ発見という。
 同研究所によると、肥満状態の細胞では、タンパク質「LSD1」がエネルギー消費に関わる遺伝子の機能を抑えていることを突き止めた。この遺伝子の機能が抑制されると、細胞内にエネルギーを供給するミトコンドリアの活動も低下し、代謝が悪くなる。
 同研究所が、高脂肪の餌を与えたマウスにタンパク質「LSD1」の機能を取り除く薬を与えると、遺伝子の機能が活性化し、太りにくくなり肥満が抑制されたという。
 同研究所の日野信次朗(ひの・しんじろう)助教は「エネルギー消費遺伝子の機能が抑制されると、さまざまな病気につながる。メタボリック症候群だけでなく認知症や脳神経疾患の治療薬の開発にも期待できる」と話している。

虫歯菌で大腸炎リスク4倍 難病治療に期待、大阪大

共同通信社 3月27日(火) 配信
 虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種に感染すると、腹痛や腸内出血などを繰り返す難病の潰瘍性大腸炎となるリスクが4倍以上になることを、大阪大や横浜市立大、浜松医科大などのチームが突き止め、26日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表した。
 潰瘍性大腸炎の原因は、体内の免疫異常などとされるが、はっきりしていない。大阪大の和田孝一郎(わだ・こういちろう)准教授は「原因の一つが分かったので治療法の開発につながるかもしれない。一部の患者では口を清潔に保てば症状が改善する可能性もある」としている。
 チームは「コラーゲン結合タンパク質」を持つなどする特定のタイプのミュータンス菌を、薬剤で軽度の腸炎を発症させたマウスに注射した。すると腸炎が悪化し、注射しない場合の生存率が約7割なのに対し、注射すると約2割に減った。
 注射したマウスを調べると、肝臓に菌が取り込まれ炎症に関連する物質が作られていた。免疫異常の引き金とみられる。
 潰瘍性大腸炎患者98人の調査では56人がミュータンス菌に感染。うち約14%が特定タイプで、発症リスクは健康な人の4・55倍になった。
 この菌をマウスの口から与えても影響しないが、比較的少量でも血中に入ると腸炎が悪化し、生存率が下がった。歯磨きでできる小さな傷にも注意が必要という。
※潰瘍性大腸炎
 出血性の下痢や腹痛などを繰り返す炎症性疾患。難病情報センターによると、国内に11万人以上の患者がおり、毎年8千人ずつ増えている。腸内細菌や免疫の異常、食生活の変化などとの関連が指摘されている。ステロイド剤などの薬剤で炎症を抑える治療が主。重症の場合は大腸の全摘出などの手術が必要になることもある。

患者がネットで副作用報告 医薬品の安全対策で試行

共同通信社 3月27日(火) 配信
 独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」は26日、医薬品によって生じた副作用の情報を患者や家族がインターネットを通じて登録できるシステムの試行を始めた。将来、安全対策に反映させることを目指す。
 薬事法は、製薬会社や医師らに国への副作用報告を義務付けているが、患者が直接伝える仕組みはなかった。薬害肝炎を踏まえた厚生労働省の検討会が2010年の最終提言で制度の創設を求めたほか、別の有識者会議も今年1月、患者からの副作用情報を活用するべきとしていた。
 登録するのは、副作用を起こした医薬品名と、患者の性別、年齢、症状、発症した時期など約40項目。詳しく調べる場合があるため、報告者の氏名や連絡先も必須。
 試行期間は決まっておらず、まずは集まった情報を分析し、安全対策への生かし方や、システムの改良を検討する。
 登録は、同機構によるホームページ「医薬品医療機器情報提供」
http://www.info.pmda.go.jp/)のうち、「一般の皆様向け」情報にある「患者副作用報告」からできる。

ストレスで生活習慣病に メタボと共通、脂肪炎症

共同通信社 3月26日(月) 配信
 ストレスが内臓脂肪の炎症を引き起こし、高血糖や高脂血症などの生活習慣病につながる仕組みを、名古屋大の研究グループが24日までに、マウスを使った実験で明らかにした。腹回りの内臓脂肪が炎症を起こし、生活習慣病を引き起こすメタボリック症候群と同様の仕組みという。
 ストレスと生活習慣病は関連が深いとされていたが、詳しいメカニズムは分かっていなかった。同大医学系研究科の竹下享典(たけした・きょうすけ)講師(循環器内科学)は「ストレスが引き起こす炎症を抑える治療法の開発が期待される」と話している。
 グループは、マウスを1日2時間、直径3センチの狭い筒に入れて2週間飼育し、ストレスを与えると、副腎皮質などから分泌されるホルモンによって内臓脂肪の組織が分解、萎縮し、炎症を引き起こす「MCP-1」というタンパク質が細胞内や血液中で増加。正常なマウスと比べ2割程度、インスリンの働きが鈍くなって血中の糖を細胞に取り込みにくくなったり、血が固まって血栓ができやすくなったりした。
 一方で、MCP-1の働きを抑える脂肪幹細胞を注入して治療をすると、脂肪の炎症やインスリンの働きが改善されることも確認した。
 研究成果は、米科学誌「ダイアビーティーズ」電子版に発表された。

触覚刺激で脳発達 赤ちゃん、京大解明

共同通信社 3月26日(月) 配信
 生まれて間もない赤ちゃんの手に振動を与えて触覚を刺激すると、視覚と聴覚への刺激に比べ、脳の広い範囲が活発に働くことを京都大のグループが突き止め、23日発表した。触覚が脳の発達に大きな役割を果たすと考えられるとしている。
 グループによると、胎児は手の指をくわえ、自分の顔や体に触れるなど母胎で触覚による学習を始めているとみられる。
 早産の子が親と肌を触れ合うことで体重が増え、入院期間も短くなることがあり、明和政子(みょうわ・まさこ)准教授(発達科学)は「早産児でも今後調べ、本来は時期的にまだ母胎にいるはずの赤ちゃんがどんな養育環境で過ごすのが良いかなどを提案したい」としている。
 グループは島津製作所(京都市)と共同で、赤ちゃんの頭部全体の脳活動を測れる機器を開発。
 眠っている赤ちゃんの触覚(振動するモーターを握らせる)、聴覚(ピアノなどの音を聞かせる)、視覚(光をフラッシュ)をそれぞれ刺激し、脳の活動状況を示す血液中の酸素濃度を計測した。すると、聴覚と視覚刺激では脳の活動が一部だったのに対し、触覚刺激では、広い範囲で酸素濃度が高まっていた。
 赤ちゃんは脳を広範囲に活動させながら、脳を発達させていくという。
 成果は英科学誌電子版に掲載された。
※英科学誌はニューロリポート

原発事故後に精神科入院、被ばく恐怖「影響」24% 福島県立医大、県内の患者調査

毎日新聞社 3月26日(月) 配信
東日本大震災:原発事故後に精神科入院、被ばく恐怖「影響」24% 福島県立医大、県内の患者調査
 東京電力福島第1原発の事故後に福島県内の精神科に入院・再入院した患者のうち、放射線被ばくの恐怖が関連した可能性のある人は24・4%と全体の4分の1に達したことが福島県立医大の調査で分かった。外来も事故関連とみられる新患は3割を占めた。原発事故が精神疾患へ及ぼす影響を示す事故直後のデータは世界的にもなく、同大は大規模原発事故や長期の避難生活などが心にどんな負担となっているのか患者の追跡調査をしていく。【鈴木泰広】
 入院調査は同大神経精神医学講座の和田明助教らが、30病院に3月12日からの2カ月間のアンケートをし、27病院から回答を得た。
 事故による転院などを除いた入院・再入院患者610人(男49%、女51%)のうち、被ばくへの恐れが関連あると診断されたのは12・1%の74人、関連があるかもしれないとされた人は12・3%の75人だった。関連がある患者の割合は原発に近い相双・いわき地域が23~27%と高かった。
 関連があるとされた74人中震災前に精神科の受診歴がない人は9人いた。74人は事故後1カ月以内の入院・再入院が大半。年齢別では40~50代がほぼ半数を占めた。自宅の被災や、避難所生活をしていた割合が全体傾向より高く、大勢が集まる避難所のストレスに被ばくの不安が重なったケースもみられた。
 一方、外来調査は三浦至助教らが77病院・クリニックに3月12日からの3カ月間(各週1日を抽出)を聞き、57施設が回答した。うつ病や不安障害などの新患410人を調べたところ、事故関連と診断されたのは19%の78人、関連があるかもしれないと診断されたのは13・4%の55人だった。計133人のうち、うつ病が最多で47人、急性ストレス障害・心的外傷後ストレス障害、適応障害がそれぞれ38人。半数近くが避難生活のストレスを抱え、4割が放射線の自分への影響、3割が子供など家族への影響の恐怖を訴えた。
 チェルノブイリ原発事故でも放射線が精神面に与える影響が報告されているが、10年程度たってからの調査だった。同大神経精神医学講座の丹羽真一教授は「事故の影響は大きいという印象だ。除染も他人より自分でしたほうが安心できる。住民参加で放射線被ばくの不安を軽減する取り組みも(精神的負担を減らすために)重要だ」と話している。

山形・インフルエンザ警報、初の8週連続 「まだ注意必要」

毎日新聞社 3月23日(金) 配信
インフルエンザ:警報、初の8週連続 「まだ注意必要」 /山形
 県保健薬務課は、インフルエンザ警報が1月第4週(1月23~29日)から8週間続いていると発表した。1月はA香港型が流行していたが、2月上旬からB型がはやっているため長期化している。8週連続は00年に統計を取り始めてから初めて。同課は「B型は3月に流行することが多いので春先まで注意が必要。A香港型にかかった人もB型にかかる可能性があるので、うがいや手洗いなど予防をしてほしい」と話している。
 国の基準では、県内48医療機関からインフルエンザと診断された患者数を聞き取り、1医療機関あたり30人を超える患者が出た場合、インフルエンザ警報レベルとしている。【和田明美】

#今年のインフルエンザの予防接種は、はずれだったのですかね。

高まる「公費投入増」の声 負担上昇の抑制求め 「介護保険料調査」

共同通信社 3月23日(金) 配信
 52市区を対象に共同通信が実施した2012年度からの介護保険料調査で、制度運営に必要な見直しを尋ねたところ、自治体の担当者の多くが公費の投入割合を引き上げるよう求めた。今後も団塊の世代の高齢化により、さらなる保険料の上昇が予想されるためだ。
 介護給付費(1割の利用者負担分を除く)の財源は、半分を加入者の保険料で賄い、残りの半分を国と都道府県、市区町村が負担している。
 調査に対し、公費投入を増やすべきだと回答したのは33市。給付財源の5%は、国が高齢者人口や所得分布状況に応じて支払う調整交付金だが「交付を受けられなかった分は保険料負担に転嫁される。別枠化してほしい」との声も。国庫負担金(財源の20%)の増額を求める意見も根強い。
 このほか「高所得者の利用者負担引き上げ」(15市区)や「40歳未満に加入者を拡大」(9市)が必要との指摘があった(複数回答可)。
 政府は社会保障と税の一体改革大綱で、高所得者の利用者負担見直しや、公費投入を増やし低所得者の保険料負担を軽減する法改正を検討するとした。しかし実現への動きは鈍く、今国会に改正案が提出される可能性は低いとみられる。

光当てると記憶が復活 利根川教授がマウスで成功

共同通信社 3月23日(金) 配信
 【ワシントン共同】マウスが電気的なショックを受けたときの記憶を、脳内の細胞に光を当てることで人工的に思い出させることに米マサチューセッツ工科大の利根川進(とねがわ・すすむ)教授のグループが成功し、22日、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 記憶のメカニズム解明に役立つ成果。記憶を外からの力でよみがえらせることができたのは初めてという。利根川教授は「記憶という心の現象が、脳内の物理的な変化に基づいていることを示した」としている。
 チームは、マウスが新しい環境について学習する脳神経細胞を特定。遺伝子組み換え技術を用いて、この細胞に光を当てると活発に働くような操作を加えた。
 次に、マウスが部屋に入るたびに軽い電気ショックを与えた。マウスは恐怖を感じる環境だということを学習し、固まって動かなくなった。
 マウスは別の部屋では動き回ることができるが、光ファイバーを通して恐怖体験を学習した神経細胞を刺激すると、再び動かなくなったという。光で恐怖体験がよみがえるらしい。「マウスは電気ショックを受けた部屋にいると思い込んでしまうのかもしれない」と利根川教授は話している。

上位5がんで過半数 拠点病院のデータ集計

共同通信社 3月22日(木) 配信
 国立がん研究センターは21日、2009年に全国のがん診療連携拠点病院を受診した患者のデータ48万件余りを集計し、発表した。部位別では大腸が13・5%と最も多く、胃(12・4%)、肺(11・4%)、乳房(9・7%)、前立腺(7・7%)と続き、上位5部位で過半数の54・7%を占めた。
 情報提供を依頼した379病院のうちデータのそろった370病院分を集計した。1人に二つのがんが見つかると2件と数えられるなどの重複があり、実人数は43万人前後とみられる。
 48万件の内訳は、男性が57%、女性は43%。都道府県別では沖縄のみ女性のほうが多かった。沖縄戦の影響で、がんの多い高齢男性の人口が少ないためという。
 20歳未満の受診は2826件で、1年間に最大96件の診療をした病院があった一方、1件もない病院も81あった。拠点病院に小児科がないことなどが理由とみられる。12年度からの次期がん対策推進基本計画案には、これまで対策が遅れていた小児がんについて、5年以内に拠点病院を整備することが盛り込まれている。
 同センターはウェブサイトで集計結果を公表。
http://ganjoho.jp/professional/から閲覧できる。

臓器移植 心停止後移植でも臓器機能保持 自治医大チーム、ラットで

毎日新聞社 3月22日(木) 配信
臓器移植:心停止後移植でも臓器機能保持 自治医大チーム、ラットで
 心停止後、常温で保存した腎臓を移植しても機能を維持できる手法を、自治医科大のチームが開発し、動物実験で成功した。心臓が止まり、家族のみとりの時間を確保した後の臓器移植を実現する成果として注目されそうだ。21日付の米科学誌プロスワンに発表した。【永山悦子】
 現在の心停止後の腎臓移植は、心臓が止まる前から提供者に臓器保存液を注入する準備を始め、心停止直後に手術を始める。
 チームは、保存液を、従来の細胞膜内の体液に近い組成から血液など細胞外部の体液に近い組成に変更。ラットの心臓が止まってから1時間後に腎臓を取り出し、常温(22度)で保存液に1時間入れた。その後、両側の腎臓を摘出した別のラットに移植すると、機能が正常レベルに回復し、生き続けた。従来の保存液に入れた腎臓を使った場合には、移植から数日後にラットは死んだ。低温(4度)で保存した場合は、保存液の種類に関係なくうまくいかなかった。
 実験を統括した自治医科大の小林英司・客員教授(大塚製薬工場特別顧問)は「移植が不可能と考えられている心停止後の臓器が使える可能性を示した。人への応用ができれば、臓器提供機会の増加や、移植前の家族との別れの時間を確保できる」と話す。

緑内障 早期発見に道 特定遺伝子の変異解明 京都府医大

毎日新聞社 3月18日(日) 配信
緑内障:早期発見に道 特定遺伝子の変異解明--京都府医大
 失明の原因になる緑内障になりやすい人は、特定の遺伝子に変異があることを京都府立医大(京都市)が突き止めた。簡単な血液検査による早期発見につながるという。米国の科学誌「プロスワン電子版」に掲載された。
 同医大付属病院が05年から、本人の同意を得て集めた緑内障患者約1200人の遺伝子情報を解析。「第9番染色体」の特定部分のDNA配列が健康な人と異なるケースが多いことが判明した。
 こうした変異のある遺伝子を持つ人は、緑内障を発症するリスクが約1・8倍になるという。
 緑内障は視神経が萎縮するなどして視野欠損を起こす。40歳以上の日本人の約5%、70代で10%がかかるといわれ、中途失明の原因のトップとなっている。早期発見し眼圧降下剤などを施す必要があるが、自覚症状が乏しく初期の患者の約9割は気付かないという。
 田代啓(けい)教授(ゲノム医科学)らは「住民健診や人間ドックに簡単な血液検査を組み込めば早期に発見できる。高齢者の社会参加を促す上でも対策は急務で、3年以内に実用的な検査方法を開発したい」としている。【榊原雅晴】

"休眠卵子"育て不妊治療 早発閉経の患者対象 組織培養、体外受精で 聖マリ大、臨床研究開始

共同通信社 3月16日(金) 配信
 卵巣の中にあり、卵子のもとになる細胞「原始卵胞」を活性化させ、発育した卵子を体外受精して妊娠を目指す新しい不妊治療を、聖マリアンナ医大(川崎市)が臨床研究として開始したことが15日、分かった。
 40歳未満で卵巣の萎縮が進み、卵胞が育たずに消えてしまう「早発閉経」の患者が当面の対象だが、従来の不妊治療が成功しない女性にも妊娠、出産の機会が広がる可能性がある。早発閉経は女性の約1%に発症、国内の患者は約10万人とみられる。
 石塚文平(いしづか・ぶんぺい)産婦人科教授らのチームは同大と日本産科婦人科学会の倫理委員会の承認を得ている。
 治療では、まず卵巣を腹腔(ふくくう)鏡手術で摘出し、組織を凍結保存する。患者の健康状態を見計らって組織を解凍し、原始卵胞の発育を抑制している細胞内のタンパク質を働かなくする物質を加えた培養液で2日間培養した後に卵管に移植。数カ月から1年後に成熟した卵子を採取、体外受精した上で子宮に戻す。
 チームは既に30代~40代の早発閉経の複数の女性から成熟させた卵子を採取する段階まで治療を進めている。
 女性は生まれた時点で卵巣に一生分の卵胞を持っているが、ほとんどが休眠状態で、時間とともに少数ずつ成熟を始めるとされる。今回の方法は、卵巣の組織にわずかでも卵胞が残っていれば、それらを人為的に目覚めさせ、多くの卵子が得られるのが特長という。
 同大の河村和弘(かわむら・かずひろ)准教授は2010年、人間の卵巣組織を活性化させ、成熟した卵子が得られることを確かめたと科学誌に発表。共同研究した米スタンフォード大の実験では、マウスから成熟した卵子をつくって受精させ、正常な生殖能力を持った子を誕生させていた。
※原始卵胞
 卵子と、それを包んでいる多数の細胞を合わせて「卵胞」と呼び、それの最も未熟な段階。人間の女性の場合、生まれた時の卵巣には、原始卵胞が一生分の約200万個あり、時間の経過とともに自然に減っていくとされる。男性の精子が多数つくられ続けるのとは対照的。卵胞は思春期まで休眠状態で、その後は約1カ月ごとに少数ずつ成熟を始めるが、大半は消え、原則1個だけが排卵に至る。卵胞の残りがごく少なくなると閉経となる。

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