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最新医療情報43

最新医療情報42

20120523~

CTで子どものがん危険増 国際チームが疫学調査

共同通信社 6月8日(金) 配信

 【ワシントン共同】子どものころにコンピューター断層撮影(CT)検査を2~3回受けると、脳腫瘍になるリスクが3倍になるとの疫学調査結果を英ニューカッスル大などの国際チームがまとめ、7日付の英医学誌ランセットに発表した。5~10回のCTで白血病になるリスクも3倍になるという。

 チームは「CTは迅速で正確な診断に優れ、短期的な利益が長期的な危険性を上回る場合が多い。しかし、1回の被ばく線量はできるだけ低くし、別の診断法がある場合はそちらを選ぶべきだ」と訴えている。

 チームは、1985~2002年の間に英国でCT検査を受けた22歳未満の約18万人を調査。85~08年にかけて、135人が脳腫瘍と、74人が白血病と診断されたことが判明した。

 CTによって受けた被ばく線量を推定して、がんになるリスクを検討した結果、頭部への照射2~3回で脳腫瘍になるリスクが3倍になり、5~10回で白血病のリスクが3倍になることが分かった。いずれのがんも、もともとの発症率が低いため、過剰な心配はいらないとしている。

 CT検査は通常のエックス線検査に比べて浴びる放射線の量が多いが、診断機器としての価値は高く、使用回数は世界各国で増えているという。

CTで子どものがん危険増 国際チームが疫学調査

共同通信社 6月8日(金) 配信

 【ワシントン共同】子どものころにコンピューター断層撮影(CT)検査を2~3回受けると、脳腫瘍になるリスクが3倍になるとの疫学調査結果を英ニューカッスル大などの国際チームがまとめ、7日付の英医学誌ランセットに発表した。5~10回のCTで白血病になるリスクも3倍になるという。

 チームは「CTは迅速で正確な診断に優れ、短期的な利益が長期的な危険性を上回る場合が多い。しかし、1回の被ばく線量はできるだけ低くし、別の診断法がある場合はそちらを選ぶべきだ」と訴えている。

 チームは、1985~2002年の間に英国でCT検査を受けた22歳未満の約18万人を調査。85~08年にかけて、135人が脳腫瘍と、74人が白血病と診断されたことが判明した。

 CTによって受けた被ばく線量を推定して、がんになるリスクを検討した結果、頭部への照射2~3回で脳腫瘍になるリスクが3倍になり、5~10回で白血病のリスクが3倍になることが分かった。いずれのがんも、もともとの発症率が低いため、過剰な心配はいらないとしている。

 CT検査は通常のエックス線検査に比べて浴びる放射線の量が多いが、診断機器としての価値は高く、使用回数は世界各国で増えているという。

アジ・サバを多く食べる人、肝臓がんなりにくい

読売新聞 6月8日(金) 配信

 アジやサバなどの青魚をたくさん食べる人ほど肝臓がんの発症リスクが低いことが、国立がん研究センターの調査でわかった。

 7日、発表した。脂に含まれる不飽和脂肪酸がリスクを下げている可能性があるという。

 岩手、茨城、大阪、沖縄など9府県在住の45-74歳の男女約9万人を、1995年、98-2008年に追跡調査した。このうち肝臓がんになったのは398人。魚介類とそれに含まれる不飽和脂肪酸の摂取量をアンケートから推定し、肝臓がんの発症リスクとの関係を調べた。

 不飽和脂肪酸を多く含む8種類の魚(サケ、マス、アジ、イワシ、タイ、サンマ、サバ、ウナギ)でみると、1日当たり約70・6グラムを食べる人のグループは、約9・6グラムのグループに比べ、発症リスクは36%低かった。

異常タンパクの生成現象 がん細胞内で発見

共同通信社 6月7日(木) 配信

 タンパク質を作る際の設計図となるメッセンジャーRNA(mRNA)が生成される際、がん細胞内では異常なmRNAができる現象を、藤田保健衛生大総合医科学研究所(愛知県豊明市)の前田明(まえだ・あきら)教授と亀山俊樹(かめやま・としき)助教らの研究チームが発見し6日、英専門誌電子版に発表した。

 研究チームは、今回の発見で、正常な細胞では異常なmRNAの生成を抑制する働きが起きていると推測しており、前田教授は「抑制の仕組みが解明できれば、がんの増殖や悪性化を抑える治療法に貢献できる可能性がある」と話している。

 通常は、細胞核内で遺伝子情報を転写したmRNA前駆体からイントロンという不要な部分を切り取り、エクソンという必要な部分をつなぎ直す「スプライシング」と呼ばれる過程を経て、成熟mRNAが生成され、核外に輸送されタンパク質となる。

 研究チームは今回、がんを抑制する遺伝子など二つの遺伝子に注目。培養細胞内で遺伝子の出現過程を解析すると、がん細胞では、成熟mRNAが再びエクソン上で切り接ぎされる再スプライシングが起き、異常なmRNAを生成していることが分かったという。

 前田教授は「異常なmRNAは核外に輸送されると、異常なタンパク質になるか、タンパク質が作られない可能性がある」としている。

※英専門誌は「ヌクレイック・アシッズ・リサーチ」

※北陸先端科学技術大学院大学とマイアミ大学との共同研究

PETで乳がん的確診断 理研など新手法開発

共同通信社 6月6日(水) 配信

 乳がん全体の2~3割を占め、治療が難しい「HER2陽性乳がん」を、陽電子放射断層撮影(PET)検査で的確に診断することに理化学研究所分子イメージング科学研究センター(神戸市)と国立がん研究センターのチームが成功し、5日発表した。

 HER2陽性乳がんは増殖や転移が早く、治療薬として抗体医薬ハーセプチン(一般名トラスツズマブ)が知られる。チームは今回、治療と診断を同時にする「セラノスティックス」の考え方に基づき、ハーセプチンを組み込んだ新たな薬剤を作った。

 ハーセプチンはHER2陽性の患者に効果があるが、効くかどうかは患者に針を刺しがん組織を採取して調べる必要があり、痛みなど体への負担が課題となっている。今回の手法はこれを軽減でき、2、3年後の実用化を目指す。

 PET検査は、患者の体内に特殊な薬剤を入れて撮影し診断する方法。がんの早期発見に有効だが、がん細胞の詳しい情報までは把握できなかった。チームは14人のHER2陽性乳がん患者へ新たな薬剤を投与し、がんの病巣や転移、がんの縮小を撮影し診断することに成功した。 分子イメージング科学研究センターの渡辺恭良(わたなべ・やすよし)センター長は「PET検査でがん細胞の詳しい情報まで得られたのは、がん全体の今後の治療にとっても朗報」と話した。

夜食取ると代謝異常に 肝臓の「時計」に乱れ

共同通信社 6月4日(月) 配信

 夜食など不規則な時間に食事を取るとインスリンの作用で、代謝で中心的な役割をする肝臓の「時計遺伝子」のリズムが乱れ、正常に機能しないことを名古屋大の研究グループがラットの実験で突き止め、1日付の英科学誌電子版に発表した。

 小田裕昭(おだ・ひろあき)准教授(分子栄養学)は「今回の研究で『食事のタイミングのずれ』が代謝異常を引き起こすメカニズムが分かった。これは人でも同じと考えられ、規則的な朝食の重要性が再確認できた」と話している。メタボリック症候群や生活習慣病の予防につながることが期待される。

 体内ホルモンのインスリンは食事後に膵臓(すいぞう)から分泌され、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込む働きがある。一方、肝臓は腸などで消化された成分を代謝しており、インスリンの作用を受けている。

 研究者の間ではインスリンが肝臓の1日のリズムを調節するかどうか議論が続いており、名古屋大のグループは今回、ラットによる実験を実施。ラットは夜行性のため、食事に適した夜間の「活動期」、日中の「休息期」のそれぞれの時間帯にインスリンを与え、肝臓への影響を調べた。

 観察の指標としたのはすべての細胞に存在し、約24時間のリズムをつくりだす時計遺伝子。ラットから取り出した時計遺伝子にホタルの発光を担う酵素をつないで戻し、肝細胞の光がどう発現するかリアルタイムで追った。

 その結果、活動期にインスリンを与えると時計遺伝子は正常な動きを示したが、休息期では異常な状態になり、時計のリズムが狂ったことが分かった。

※英科学誌はサイエンティフィック・リポーツ

神経疾患の進行抑える 名大など新治療法開発

共同通信社 6月4日(月) 配信

 全身の筋力が低下する遺伝性の難病「球脊髄性筋萎縮症」を引き起こす運動神経細胞の変性を食い止め、病気の進行を抑止する治療法を名古屋大と自治医科大の研究グループがマウスの実験で開発、3日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。

 アルツハイマー病やパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、他の神経変性疾患にも応用できるという。これまでは、変性した細胞が死んだ後の治療がメーンで、変性そのものを止める手だてはなかった。名古屋大の祖父江元(そぶえ・げん)教授(神経内科学)は「病気の根本原因を抑える世界に先駆けた治療法だ」と話している。

 球脊髄性筋萎縮症は男性のみに起こる病気で、30~60歳ごろに発症することが多い。国内では約2千人の患者がいると推定されている。

 神経変性疾患の共通原因は神経細胞にたまった異常タンパク質。疾患によってその種類は違うが、研究対象となった球脊髄性筋萎縮症の場合だと「異常アンドロゲン受容体タンパク質」(異常AR)が原因になる。

 研究グループは、マウスの遺伝子解析で、タンパク質合成を担う主要物質のメッセンジャーRNAに着目。異常ARを合成している異常メッセンジャーRNAが「CELF2」というタンパク質と結合し、安定化されることを発見した。

 ところが、生体内に500種類以上あり、遺伝子の発現を調節するマイクロRNAのうち「196a」がCELF2の発現を抑えることが分かった。その結果、異常メッセンジャーRNAの安定性が下がって分解が進み、異常ARの量が減少することを突き止めた。

 球脊髄性筋萎縮症のマウスに196aを注射したところ異常ARが約60%減少し、運動機能が維持された。人についても検討。患者から採取した皮膚の細胞に投与すると、異常ARの発現が抑えられ効果が確認された。

 他の神経変性疾患でも(1)異常タンパク質を合成するメッセンジャーRNA(2)それを安定化させるタンパク質(3)その発現を抑えるマイクロRNA-の組み合わせが分かれば、治療できるという。

女86・30歳、男79・55歳 2010年の平均寿命確定

共同通信社 6月1日(金) 配信

 2010年の日本人の平均寿命は女性が86・30歳、男性が79・55歳と確定したことが、厚生労働省が31日に発表した「完全生命表」で分かった。5年ごとに公表しており、05年の平均寿命と比べ、女性は0・78歳、男性は0・99歳それぞれ延びた。

 厚労省が毎年公表している簡易生命表は、推計人口を基に平均寿命を算出。5年に1度実施される国勢調査のデータを反映させ、確定版の「完全生命表」を作成している。

 昨年7月公表の簡易生命表で2010年の平均寿命は女性86・39歳、男性79・64歳だったが、今回の完全生命表で男女とも0・09歳ずつ低く補正された。

 生命表は、年齢別に平均してあと何年生存するかを示す「余命」を計算したもので、平均寿命は0歳児の平均余命を意味する。

肝臓は太って再生 より安全な移植へ道

共同通信社 6月1日(金) 配信

 肝臓は切り取っても数週間で元の大きさに戻るが、これは細胞が分裂して増えるよりも、一つ一つの細胞が大きくなることによるとの研究結果を、東京大分子細胞生物学研究所の宮島篤(みやじま・あつし)教授らが1日付の米科学誌カレントバイオロジー電子版に発表した。

 肝臓は高い再生能力を持つため、親子間などでの生体移植が行われている。宮島教授は「細胞の分裂よりも肥大が重要なことが明らかになった。再生の仕組みを探ることで、より安全な移植方法の開発につながるのではないか」と話している。

 実験用のマウスの肝臓の7割を切除すると、通常は1週間で元の重さと機能を回復する。宮島教授らは、この間の細胞分裂の回数を測定したが、重さや機能を回復するには不十分なことが判明した。そこで細胞の核と輪郭の大きさを調べたところ、約1・5倍になっていることが分かった。

 さらに、切除する肝臓を3割に減らすと、細胞は分裂せず、肥大だけによって再生していることも判明。肥大で足りない場合にのみ、細胞分裂して再生している可能性があるという。

関西中心に風疹流行 08年以降最多ペース 妊娠女性、成人男性注意

共同通信社 5月31日(木) 配信

 風疹が関西地方を中心に流行しており、全国の患者数も2008年以降で最多のペースで増えていることが、国立感染症研究所の集計で分かった。厚生労働省は30日までに、全都道府県に対して8年ぶりに注意喚起の通知を出した。

 感染研の集計では、20日までの全国のことしの累計患者数は205人。全数集計の始まった08年以降でこの時期最多だった08年の169人を上回った。前年同期比では約1・6倍。都道府県別では兵庫が62人で最も多く、大阪46人、東京28人、京都12人と続いた。

 風疹は子どもの病気との印象があるが、近年の患者の大半は成人男性。ことしの205人の患者でも、男性は153人で約75%。このうち30代は57人、40代は28人と半数を超え、全患者中の41%を占めた。

 風疹は、風疹ウイルスが感染者のしぶきを介してうつり、全身の発疹や発熱などを特徴とする。成人男性に多いのは、1994年まで法定の予防接種対象が女子中学生だけだった影響で、ワクチンを接種していない人が多いためとみられる。昨年には東南アジアに出張した男性が感染に気付かず、帰国後の職場で集団発生した例もある。

 風疹は妊娠初期の女性がかかると胎児に感染し、赤ちゃんの心臓や目、耳に障害を残すことがある。大人の男性も、家族や職場など身近に妊娠を望む女性がいる場合、医療機関に相談してワクチンを接種することが望ましい。

※風疹

 風疹ウイルスによる感染症。感染者のしぶきに接触してうつる。2~3週間の潜伏期間の後、発熱や、全身に淡い発疹が現れたり、耳の後ろや後頭部下のリンパ節が腫れたりする。まれに脳炎などの重い合併症が起きるが、普通は3日程度で熱も発疹も治り、三日ばしかとも呼ばれる。例年、春先にはやり始め、ピークは5、6月。法定予防接種は、1977~94年は女子中学生だけが対象だった。現在は小学校入学前まで男女とも計2回接種する。この間、接種が1回だった時代があり、本年度中は中学1年、高校3年のいずれかに追加接種できる。

「異常な事態」学会で発表 胆管がん調査の准教授

共同通信社 5月31日(木) 配信

 大阪市にあるオフセット校正印刷会社の元従業員が高頻度で胆管がんを発症し男性4人が死亡した問題で、実態を調査していた産業医科大(北九州市)の熊谷信二(くまがい・しんじ)准教授が31日、名古屋市で開かれている日本産業衛生学会で症例の概要などを発表し「明らかに異常な事態だ」と指摘した。

 熊谷准教授によると、同社の校正印刷部門に勤めていた男性従業員33人のうち少なくとも5人が胆管がんを発症し、4人が死亡した。発症年齢が25~45歳と若く、発症率は日本人平均の約600倍と高かった。

 同社は、大量に印刷する前などに少部数を印刷して誤植や発色などを確認する校正印刷を専門とする会社だった。頻繁に色や版を替え、有機溶剤を含む洗浄剤で機械などに付着したインキを落とす作業を工場内全体で一日300~千回繰り返していたとの証言もあるとした。

 熊谷准教授は「洗浄剤に含まれる『1、2ジクロロプロパン』や『ジクロロメタン』などの有機溶剤が原因ではないか」とした。同社では防毒マスクは支給されていなかったという。これらの有機溶剤は動物実験では発がん性が指摘されているが、人間への影響に関する十分な調査はされていない。

 会場からは「他の会社でも有機溶剤が原因で胆管がんを発症している恐れはあるのか」などと質問があり、熊谷准教授は「これまでに明らかになっている事例は知らない」と答えた。

肺機能 信大研究班が新見解 肺胞以外からもCO2排出、酵素働き動脈から 肺炎や肺気腫の治療・予防に

毎日新聞社 5月31日(木) 配信

肺機能:信大研究班が新見解 肺胞以外からもCO2排出、酵素働き動脈から 肺炎や肺気腫の治療・予防に /長野

 松本市の信州大医学部の大橋俊夫教授(心臓血管生理学)らの研究グループは、肺の血管を流れる血液中の二酸化炭素は、赤血球が持つ酵素作用によって肺胞から呼気に出される方法以外に、肺胞に至る前に動脈の細胞によって排出されるとの新見解をまとめた。教授らは米国の生理学専門誌「ジャーナル・オブ・セルラー・フィジオロジー」5月号に論文を掲載した。【大島英吾】

 グループは、体内で赤血球が少ない貧血状態でも二酸化炭素が通常通り排出されることや、従来の学説では赤血球は僅か0・25~0・75秒の間に、肺胞内で酸素を取り込むと同時に二酸化炭素を出すことに疑問を提起。「肺胞や赤血球以外に、別の組織によって二酸化炭素を出しているのではないか」と想定した。

 実験で、肺細動脈の内側の細胞を培養。赤血球がない状態の培養液を流して刺激すると、細胞表面の酵素2種類が赤血球と似た働きをし、二酸化炭素を生成した。結果から、血流による刺激で酵素が働き、動脈から二酸化炭素が排出されると結論付けた。

 今後、血流の強弱と二酸化炭素濃度の関連性を解明することで、肺の病気を防ぐ免疫機能の研究に役立つという。大橋教授は「従来の概念を覆す画期的な発見。肺炎や肺気腫などの治療や予防にもつながる」と述べた。

床ずれ患者の血小板で治療 濃縮して塗布→皮膚再生 関西医科大

毎日新聞社 5月30日(水) 配信

床ずれ:患者の血小板で治療 濃縮して塗布→皮膚再生--関西医科大

 患者自身の血小板を濃縮した多血小板血漿(けっしょう)を患部に塗るだけで、床ずれなど難治性の皮膚潰瘍を治す新しい治療法を、関西医科大の楠本健司教授(形成外科学)らが開発した。手術より患者の負担が少なく、約240人に実施し、ほぼ全員で効果を確認したという。皮膚潰瘍の患者は高齢化などにより増加傾向にあり、寝たきりなどで褥瘡(じょくそう)に悩む患者は国内で少なくとも12万人との試算がある。患者の生活の質改善につながる成果と期待される。

 血小板は血液の成分の一つで、止血機能を持つ。傷口を小さくしたり、骨や皮膚の再生を促したりする働きがある。

 楠本教授や関西医科大の覚道(かくどう)奈津子助教らは、患者の血液を遠心分離機にかけて血小板を分離。4~7倍に濃縮し、カルシウム溶液を加えて機能を活性化した上で患部に塗る治療法を開発した。患部は特殊なシートで覆った。

 この治療法を用いて06年以降、関西医科大の付属病院や関連病院で臨床研究を実施。腰や尻、足などの皮膚が欠けるといった褥瘡や糖尿病由来の治りづらい皮膚潰瘍の患者は、ほぼ全員、数週間~数カ月で回復・改善した。副作用はなく、感染症などの恐れも低いという。15年以上にわたり7回の手術を受けても治らなかった褥瘡が治った症例もあったという。

 関西医科大は今年4月、今回の治療法を厚生労働省に、将来的に保険適用される標準医療を目指す「先進医療」として申請した。

 難治性の皮膚潰瘍は褥瘡のほか、国内に1000万人以上いる糖尿病患者の約3%が合併しているとされ、静脈瘤(りゅう)や動脈硬化などで発症することも多い。楠本教授は「今回の方法なら最大約2時間の外来で治療が可能な上、効果も高い。普及すれば、家族や介護者にとっても福音となるはずだ」と話した。【須田桃子】

風邪薬 皮膚疾患悪化 副作用死、なお深刻 2年半で131人、国が注意喚起

毎日新聞社 5月28日(月) 配信

風邪薬:皮膚疾患悪化 副作用死、なお深刻 2年半で131人、国が注意喚起

 風邪薬などの副作用で起きる皮膚疾患「スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)」と、その症状が悪化した中毒性表皮壊死(えし)症で、今年1月までの2年半に全国で131人が死亡したことが厚生労働省のまとめで分かった。SJSは10年以上前に問題化。厚労省は10年9月、製薬業界に対し、一部医薬品の添付文書に副作用として追記するよう求めたが、発症メカニズムは未解明で依然として被害は深刻なままだ。同省は「初期症状が疑われたら、早期に受診を」と改めて注意を呼び掛けている。【井崎憲】

 厚労省の集計によると、09年8月~今年1月、製薬会社などから報告があったSJSと中毒性表皮壊死症の副作用被害は1505人で、うち8・7%の131人が死亡。前回集計(05年10月~09年7月分)では2370人中239人が死亡していた。

 「SJS患者会」代表で歯科医の湯浅和恵さん(59)=東京都渋谷区=は91年、風邪薬を服用後に全身に発疹が広がり、一時寝たきりの生活になった。SJSと診断されたのは4カ所目の病院。今は左目を失明し、歯科は休業している。湯浅さんは「誰もが使う医薬品で起こりうる。生活が急変し、ショックを受ける患者の精神的ケアの充実も図られるべきだ」と訴えている。

 原因と推定される医薬品は抗てんかん剤や解熱鎮痛消炎剤、総合感冒剤など。こうした医薬品を投与する医師は、初期症状の皮膚疾患に必ずしも精通しておらず、診断が遅れる可能性がある。また、総合感冒剤などは市販薬も多く、症状が薬の影響と気付かない人も少なくない。

 SJSは年齢層や持病によって発症傾向があるかどうかも分かっていない。厚労省安全対策課は「初期症状で判断できる医療機関向けのマニュアルを策定するなど、対策を講じてきたが、いまだに多くの人が亡くなっている。治療が遅れ重篤化することを防ぐため、さらに周知を進めたい」と話している。

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 ■ことば

 ◇スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)

 高熱を伴って発疹ややけどのような水ぶくれが全身や口、目の粘膜に現れる。原因は解明されていないが、体内の免疫力が過剰反応して起きると考えられている。発生頻度は100万人当たり年間1~6人とされ、臓器障害などの合併症を起こして後遺症が残ったり、死に至ることもある。

11年のエイズ患者過去最多 地方に広がりも

共同通信社 5月25日(金) 配信

 厚生労働省のエイズ動向委員会は24日、2011年の新規エイズ患者は473人で、1984年の調査開始以来、最多だったと発表した。患者以外で、新たにエイズウイルス感染が分かった人は1056人で10年から減少し、過去4位だった。

 患者、感染者とも東海、九州地方で増加傾向。東京は減少しているが、周辺の関東甲信越地方では横ばいか増えているという。かつては東京、大阪など大都市圏で増加傾向だったが、厚労省は「地方にも広がってきており、対策が必要だ」としている。

 10年との比較では、東海では新規感染者は124人から136人、患者は75人から79人に増えた。九州では感染者が62人から85人、患者が43人から54人に増えた。東京を除く関東甲信越では感染者が144人から186人、患者は86人から97人に増加した。

 11年に新規患者が最多だったのは、感染から発症まで数年の間隔があることから、感染が全国的に増加傾向だった08年ごろまでに感染して気付かず、発症したケースの可能性があるという。

 保健所などでの抗体検査件数は11年は約13万1200件で、08年をピークに減少。委員長の岩本愛吉(いわもと・あいきち)東京大教授は「感染が分かれば薬を飲んで発症しない時代。検査を受けてほしい」と話した。

1歳児に世界最小人工心臓 ローマの子ども病院

共同通信社 5月25日(金) 配信

 【ローマ共同】ローマの子ども病院で3月、拡張型心筋症を患っていた生後16カ月の男児に世界最小の人工心臓を一時的に埋め込む手術が行われ、成功していたことが25日までに分かった。イタリアのメディアが伝えた。

 手術に成功したのはローマ法王庁(バチカン)が経営する「バンビーノ・ジェス子ども病院」。人工心臓は米国から輸入したチタン製で長さ5センチ、直径1センチ、重さ11グラム。ヒトに使われたのは世界初という。通常、成人に用いられる人工心臓は900グラム程度。

 男児は重い感染症を併発しており、3月に緊急に人工心臓を埋め込む手術を受けた。十数日後に移植用の心臓が見つかり、移植手術が行われた。術後の経過は良好で、男児は元気に生活しているという。

偽マラリア薬の流通が撲滅努力を阻害 原虫の薬耐性を強め、被害増やすと専門家

共同通信社 5月23日(水) 配信

 [ロンドン・ロイター=共同]アジアやアフリカ各地で偽のマラリア特効薬が市場に氾濫、これがマラリア原虫の薬耐性を強めることになり、これまで実績を上げてきたマラリア撲滅努力の成果を台無しにしかねない、と専門家らが警告している。

 米国立衛生研究所(NIH)フォガティ国際センターのガウアビカ・ネイヤー氏らがこのほど医学専門誌ランセット・インフェクシャス・ディジーズに掲載した研究によると、東南アジアで分析、点検した抗マラリア薬のうち約36%が偽薬であることが分かった。

 またサハラ以南の諸国での採取した抗マラリア薬サンプルの3分の1は化学成分検査で、成分が多すぎたり少なすぎたりで、不合格だった。

 既にタイ、カンボジア国境地帯では特効薬アルテミシニンに対する耐性の出現が先に報告されている。

 ネイヤー氏は「抗マラリア薬の品質低下は多くの場合報告されないか、担当でない部局に報告されるか、あるいは製薬会社の内部で秘密扱いにされてきた」と指摘した。蚊が媒介するマラリアの死者は現在世界全体で年間65万人に上っており、犠牲者の多くがアフリカの赤ん坊や幼児だが、ネイヤー氏は「患者に与えられる薬が高品質でかつ適切に使用されれば」これらの多くの死亡は避けることができるだろう、と述べた。

はり治療で息切れ和らぐ 肺疾患、筋肉疲労を回復

共同通信社 5月24日(木) 配信

 たばこや大気汚染の影響で呼吸が徐々に困難になる慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)で起きる息切れを和らげるのに、はり治療が有効とする研究結果を明治国際医療大(京都府南丹市)の鈴木雅雄(すずき・まさお)准教授(鍼灸(しんきゅう)学)らのチームがまとめ、23日発表した。

 患者は通常の横隔膜呼吸ができなくなり、本来は使う必要のない筋肉も使って呼吸せざるを得ず、疲労しやすいという。鈴木准教授は「はり治療で筋肉の疲労が回復して呼吸しやすくなり、歩く距離が延びるなどの改善がみられた」とした。

 COPDは肺気腫や慢性気管支炎、気管支ぜんそくの総称。気管支の炎症や気道がふさがることで呼吸がしにくくなり、進行すると寝たきりになることが多い。今回は起きて活動中の息切れを対象とした。

 チームは、COPD患者約60人を二つのグループに分け、一方のグループには、息切れに効果があるとされる全身のつぼ20カ所に週1回約30分、はり治療を3カ月施し、片方には効果のない偽のはり治療をした。

 両グループで、6分間全力で歩いた場合の息切れの症状の重さを、治療期間の前後で10段階評価してもらった結果、実際にはり治療を受けたグループは平均で5・5から1・9と和らいだ。治療前に比べ、6分間の歩行距離も約60メートル延びた。

 偽の治療のグループでは症状にほとんど変化がみられず、歩行距離は短くなった。

 成果は米医学誌オンライン版に掲載された。

※医学誌はアーカイブス・オブ・インターナルメディシン

※チームには京都大、同志社大、兵庫県立尼崎病院、赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)の研究者も参加

ワクチン効果か、患者半減 子どもの細菌性髄膜炎 厚労省研究班調査

共同通信社 5月24日(木) 配信

 子どもの細菌性髄膜炎を予防するインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンの公費接種が広がった2011年に、ヒブ感染により髄膜炎になった0~4歳の患者発生率が、その前3年間の平均と比べて半減したことが、厚生労働省研究班の調査で24日までに分かった。

 ワクチンの公費助成が同時に始まった肺炎球菌による髄膜炎も、11年は同じく25%減少した。

 主任研究者の庵原俊昭(いはら・としあき)・国立病院機構三重病院長は「公費助成によるワクチンの普及が成果を出しつつあるとみてよい」と話している。

 両ワクチンの公費助成は10年11月から本年度末までの時限措置。厚労省は13年度から、原則無料の定期接種にする方針で財源の調整や予防接種法改正の準備を進めており、こうした政策の実現を後押ししそうだ。

 細菌性髄膜炎の主な症状は発熱だが、治療が遅れると死亡したり、発達障害などの重い後遺症があったりする。乳幼児ではヒブが原因となるのは50~60%、肺炎球菌は25%程度と、患者の大半を占めるとされ、両ワクチンの普及で、子どもにとって深刻な感染症の大幅抑制につながる可能性を示した。

 調査対象は北海道、福島、新潟、千葉、三重、岡山、高知、福岡、鹿児島、沖縄の10道県。小児科の入院施設のある病院から、患者の報告を集めて分析した。

 08年から10年の3年間に、5歳未満のヒブ感染による髄膜炎の患者発生率は、10万人当たり7・1~8・3人(平均7・7人)だったが、11年は3・3人と約57%減少した。また肺炎や関節炎など、ヒブが原因のほかの病気の発生率も約45%減った。

 肺炎球菌による髄膜炎の発生率は、3年平均の10万人当たり2・8人から、11年は2・1人となった。

 研究班は今後接種率などを詳しく検討し、継続して効果を調べる。

※細菌性髄膜炎

 脳や脊髄を包む髄膜や、その内側を満たす髄液に細菌が侵入し、増殖して発熱などを引き起こす病気。乳幼児に多い。診断が難しく、治療が遅れると患者の1割程度に発達障害などの重い後遺症が出る。乳幼児の患者を原因別にみると、インフルエンザ菌b型(ヒブ)が年間400例、肺炎球菌が150例。死亡率は数%とされる。ヒブワクチンが2008年12月に、小児用肺炎球菌ワクチンが10年2月にそれぞれ発売された。両方とも自費接種だったが、10年11月から0~4歳児を対象に時限的な公費助成がスタート。市区町村によって無料か一部の自己負担で受けられるようになり、接種が広がった。

9割超が電話購入でも安心 漢方薬「規制緩和を」

共同通信社 5月23日(水) 配信
 漢方薬を郵送や宅配で購入している人の9割超が、電話で症状などを相談して薬を送ってもらう方法を「安心」と考えていることが23日、約300の漢方薬局などが加盟する「日本漢方連盟」(東京)の調査で明らかになった。
 漢方薬を含む一般用医薬品は厚生労働省令で、電話やインターネットによる通信販売が原則禁止されている。東京高裁は4月、省令を違法とし通販を認める判断を示したが、国側は上告。連盟は調査結果を基に「郵送販売でも十分に安全性を確保できる」として、厚労省に規制緩和を求める方針だ。
 調査は1~3月、経過措置として来年5月までは省令の対象外となっている継続購入者を対象に実施し、約1400人から有効回答を得た。
 かかりつけの漢方薬局から郵送などで購入する方法と、近隣の薬局などの店頭で購入する方法のどちらが安心かを尋ねる設問では「郵送」が87%、「どちらかといえば郵送」が7%で、合わせて94%。理由は「専門家に電話で気軽に相談できる」が多かった。郵送などでの販売がなくなった場合、97%が「困る」と答えた。

PTSD、脳萎縮が左右か 東北大が研究結果

共同通信社 5月23日(水) 配信
 東日本大震災をめぐり、脳の部位「前帯状皮質」が震災前に萎縮していた人ほど心的外傷後ストレス障害(PTSD)のような症状が出やすい-。東北大加齢医学研究所(仙台市)の関口敦(せきぐち・あつし)研究員らのグループが22日、こんな研究結果をまとめた。
 関口研究員らは「脳の萎縮とPTSDの因果関係はよく分かっていなかったが、解明した」と説明。「萎縮していた人に生活上の助言などをすることで、PTSDの早期発見や予防にもつながる」としている。
 調査は震災の3~4カ月後に実施。震災前の脳画像データがあった人のうち、仙台市の学生ら被災程度が軽いとみられる約40人を対象にした。
 その結果、前帯状皮質と呼ばれる、恐怖や不安などの感情処理に関与するとされる部位が震災前に萎縮していた人は、不眠などの症状が現れやすい傾向が出た。
 また、PTSDのような症状が現れるのに伴い、脳の「眼窩(がんか)前頭皮質」という、恐怖などの記憶消去につながる部位が萎縮する傾向にあったとしている。
 研究結果は、米国の科学専門誌電子版に掲載される。
※掲載紙はMolecular Psychiatry
※心的外傷後ストレス障害(PTSD)
 事件や事故、災害など、生命の危険を伴う体験がトラウマ(心的外傷)となり、パニックや不眠、過剰な警戒感などの症状が、時間が経過しても出る精神的な障害。一時的ではなく、症状が1カ月以上続くと診断対象となる。日本では、阪神大震災や地下鉄サリン事件などをきっかけに注目されるようになった。

被ばく線量推計、迅速化 染色体を色分け 広島大

毎日新聞社 5月22日(火) 配信
被ばく線量:推計、迅速化 染色体を色分け--広島大
 広島大原爆放射線医科学研究所の田代聡教授(放射線生物学)の研究グループは21日、染色体を色分けすることで、放射線被ばく量をより速く推計する手法を開発したと発表した。従来は顕微鏡で染色体の形を確認する手法が一般的だった。原発事故など素早い対応が求められる緊急被ばく医療への活用が期待される。米科学誌「Radiation Research」5月号に掲載される。
 遺伝情報であるDNAを含む染色体は、放射線を浴びると損傷する。浴びた放射線の量に比例して染色体の異常が増加するため、異常が出る頻度を調べると被ばく量が分かるという。現在は培養した細胞を顕微鏡で観察し、染色体の形を見て異常の有無を見分ける手法が一般的だが、高度な技量が要求される。
 研究グループは、感染症診断を目的に細菌のDNA検出などに用いる手法を応用した。この手法では、染色体の末端やくびれ部分など、異常の特徴となる部分を数時間で色分けできる。【吉村周平】

電極刺さず脳活動推定 薄い樹脂使い、生理学研

共同通信社 5月23日(水) 配信
 脳の表面に貼った薄い樹脂製の電極で脳波をとらえ、内部の神経活動を正確に推定することに、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の西村幸男(にしむら・ゆきお)准教授らの研究チームがサルを使った実験で成功し、22日までに米専門誌電子版に発表した。
 従来は脳内部にシリコーン製電極を刺して活動を調べる方法が主流だったが、脳組織や細胞を傷つけるリスクがあったという。西村准教授は「今までより脳にやさしく調査ができるようになる」としている。
 研究チームは、サルの脳表面に厚さ千分の50ミリ、6ミリ四方に電極32個が埋め込まれた樹脂を貼り付け、脳波を検出。サルが腕を動かしているときの神経活動について、特殊な計算方法で推定すると、従来の電極を刺す方法とほぼ同じ精度の結果が得られた。
 研究チームは手や足を動かせない人らの脳波を計測し、自発的に機械を動かすことを可能とする技術「ブレイン・マシン・インターフェース」の開発を進めており、西村准教授は「義手や義足を動かす際にも、脳への負担が少なくなる」と話している。
※米専門誌はJournal of Neural Engineering

脳梗塞悪化の仕組み発見 タンパク質標的で新治療も

共同通信社 5月21日(月) 配信
 脳梗塞が起きた際、死んだ細胞から放出されたタンパク質が、さらなる症状悪化の引き金となることを、慶応大医学部の吉村昭彦(よしむら・あきひこ)教授(免疫学)らが発見し、20日付の米医学誌ネイチャーメディシン電子版に発表した。
 脳梗塞は、発症直後に投薬治療を始めることが、まひなどからの回復のため重要とされる。だが、今回分かった症状悪化の仕組みは発症の少し後に働くため、このタンパク質の働きを邪魔することで、治療開始が遅れた場合の有効な治療法に結び付く可能性がある。
 脳梗塞の国内患者は推定96万人。脳の血管に血の塊が詰まって酸素や栄養が送られなくなり、組織が死んでしまう。発症後に炎症が起きると、脳の組織が腫れ、損傷がさらに広がっていく。
 吉村教授らはマウスを使った研究で、死んだ脳細胞からペルオキシレドキシンというタンパク質が放出され、これが周囲にある免疫細胞の表面にくっついて刺激し、炎症を起こす物質を作らせていることを発見した。
 そこで、このタンパク質が免疫細胞にたどり着く前につかまえてしまう抗体を作り、脳梗塞のマウスに注射すると、炎症が抑えられたという。
 筑波大、大阪大、岡山大、九州大、福岡歯科大などとの共同研究。

難病の犯人はニキビ菌 8割の患者から発見

共同通信社 5月21日(月) 配信
 目や心臓などさまざまな臓器や皮膚に小さな腫れができて失明や不整脈にいたることもある厚生労働省指定難病のサルコイドーシスの原因は、ニキビを引き起こすアクネ菌だとする研究結果を、東京医科歯科大などのチームが18日付の米国・カナダの医学専門誌に発表した。
 サルコイドーシスの原因は結核菌との説もあり、はっきり分かっていなかった。従来、副作用の強いステロイド剤などで症状を抑えるしかなく、チームの江石義信(えいし・よしのぶ)教授(人体病理学)は「ニキビ治療に使う抗菌剤で大きな効果を得られるかもしれない」と話している。
 チームはサルコイドーシス患者にできた小さな腫れ(肉芽腫)から液体を抽出してマウスに投与。マウスの体内でつくられた抗体の種類から成分を特定する手法などで、肉芽腫にアクネ菌が存在することを突き止めた。日本とドイツの計146人でリンパ節や肺にある患部を調べると、8割前後の患者でアクネ菌が見つかった。
 アクネ菌はどんな人の皮膚にもいる細菌。ストレスの増加や生活習慣の変化などをきっかけにアレルギー体質の人の細胞で増殖し、サルコイドーシスの症状を生じさせているとみられる。
 国内では2008年時点で約2万人の患者がいるとされ、多くは自然に治るが、約3割が慢性化したり再発を繰り返したりする。
※医学専門誌はモダン・パソロジー電子版

心筋梗塞抑制ホルモン特定 脂肪細胞が分泌、名大

共同通信社 5月21日(月) 配信
 脂肪細胞が分泌する「CTRP9」と呼ばれるホルモンが、心筋梗塞の抑制に効果があることを名古屋大大学院医学系研究科の大内乗有(おおうち・のりゆき)教授らの研究グループがマウスの実験で19日までに特定、結果が米科学誌電子版に掲載された。
 大内教授らのグループは、心臓の血管を縛って心筋梗塞の症状を起こしたマウスにCTRP9を注射。24時間後の変化を調べたところ、注射したマウスは心筋梗塞によって起こる心臓の細胞の壊死(えし)が、注射しなかったマウスに比べて3割程度少なかった。
 また、CTRP9の血中濃度を持続的に高くしたマウスの心臓の血管を縛って心筋梗塞の症状を起こすと、何もしなかったマウスに比べて細胞の壊死が7割程度しか起きず、CTRP9が壊死の抑制に効果があることがわかったという。
 肥満は心筋梗塞など心臓病の原因の一つとされているが、グループの調査で肥満マウスの血中CTRP9の量が健康なマウスの約半分しかないことも判明。グループはCTRP9の減少が心筋梗塞を引き起こしやすいとみている。
 心筋梗塞を含む心臓病は国内の死亡原因で2位となっており、大内教授は「肥満状態を解消することが大事だが、心筋梗塞を発症した際に、CTRP9を使った薬剤や治療法の開発につながるのではないか」と期待している。
※米科学誌は「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」

アルツハイマー病改善に運動療法が効果 京都大教授ら研究グループ、米科学誌に論文

毎日新聞社 5月20日(日) 配信
アルツハイマー病:改善に運動療法が効果 京都大教授ら研究グループ、米科学誌に論文 /京都
 ◇「臨床にも応用できる」
 アルツハイマー病発症に伴う記憶障害の改善には、運動療法が効果的――。京都大医学研究科の木下彩栄教授(神経内科学)の研究グループがマウスを使った実験でこのほど確認、米科学誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版に論文を掲載した。木下教授は「運動療法の効果は疫学的には知られていたが、そのメカニズムの一端が解明できた。臨床にも応用できる成果」としている。【五十嵐和大】
 アルツハイマー病には先天性と後天性があり、後天性では糖尿病や高脂血症など生活習慣病との関連が指摘される。これまでの研究では、脂肪分の多い食事を続けると、脳内にアミロイドというタンパク質が多く蓄積され、認知機能が悪化することが知られていた。
 木下教授のグループは、遺伝子組み換えでアルツハイマー病にしたマウスに脂肪分の多い餌を与え、認知機能を低下させた上で(1)餌の脂肪分を減らす食事療法(2)回し車を走らせるなどの運動療法(3)食事療法と運動療法の組み合わせ――による治療を行った。
 その後、水を張った水槽の中の迷路をマウスに何度も歩かせ、ゴールにたどり着く時間を計測。その結果、運動療法のマウスの平均到達時間が食事療法のマウスよりも短かった。また、運動療法と食事療法を組み合わせたマウスでも、運動療法だけの場合と変わらない結果となった。
 メカニズムの解明のため、運動療法後、脳内のアミロイドを調べると、減っていたことから、運動によって分解酵素が活性化し、アミロイドの蓄積が抑えられたと推測できるという。木下教授は「生活習慣病そのものの治療には食事療法の方が効果があるが、記憶障害の治療に特化する場合は食事療法より、運動療法を優先すべきではないか」と話している。

心筋梗塞後の心不全、たんぱく質IL11で予防

読売新聞 5月17日(木) 配信
 心筋梗塞の治療後、発症が懸念される慢性心不全が、造血作用のあるたんぱく質「インターロイキン(IL)11」で予防できることが、大阪大薬学研究科(大阪府吹田市)の藤尾慈(やすし)教授らのグループによる動物実験でわかった。
 IL11は米国では別の病気の治療薬として承認されており、グループは今秋にも、研究と保険診療が併用できる高度医療の認定を国に申請。国内の病院数か所で、75歳以下の24人に実施を目指す。
 厚生労働省によると、心筋梗塞による死者は年間約4万人。心臓表面を取り囲むように走る冠動脈が詰まるため、その部分をステント(金属製の筒)で広げる治療が行われる。この治療後、血流を再開すると活性酸素が心筋から放出され、細胞が壊死(えし)する。このため、治療成功後に約2割の患者が心不全となって体力が大幅に低下。死に至る例もある。
 藤尾教授らは、IL11が、活性酸素の発生を抑えるなどの心筋保護作用も持つことに着目。心筋梗塞の治療後と同じ状態のイヌ6匹にIL11を注射すると、心筋細胞が壊死する範囲は、注射しなかった8匹の半分程度にとどまった。

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