肩こりについて
肩こりについて
肩こりは,
後頸部から僧帽筋のエリアにかけての諸筋に現われるこわばり感,つまった感じや重苦しさ、不快感,コリ感、痛みを指します.
「肩こり」といって、日本では肩を指しますが,欧米、諸外国では,首から背中の疾患としてとらえられ、「肩こり」は、日本独自のものです.
また、日本人に多いのは,体系と姿勢によるものがほとんどです.
なで肩,猫背のひとが多いです.
頸肩腕症候群の初期症状と見ることが出来る.
原因としては,
同じ姿勢をとり続ける、ストレスや不満による緊張の継続などで、
頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くな
り、局所に循環障害が起こる。それによって酸素や栄養分が末端ま
で届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こす。
同様に冷えも大きな要因となっています.
症状として
軽度の場合,表層部にある大きな僧帽筋に不快感,痛みが起こり、圧痛が出ます.
症状が進むと,圧痛点やこりが広がり,首や肩甲骨の周りの深層筋である肩甲挙筋・棘上筋・菱形筋・脊柱起立筋群・上後鋸筋)にま
で凝りが拡大すると凝りとして感じられ、筋肉がこわばり,重苦し
さを感じ,脊柱と肩甲骨の間(肩甲間部)に鉄板でもあるような感覚になります.肩上部に重いものを載せているようになりもっと進
むと夜眠れないほど痛くなり,背中が痛くなり,頭痛や顔面痛など
を引き起こします
治療としては
軽度なら,湿布や温熱で血流を改善すれば治りますが,表層の僧帽筋のレベルなら,按摩・マッサージ・指圧で改善され,気持よくほ
ぐすことができます.しかし、深部の筋群まで達したり,首,肩甲
骨,脊柱をゆがませるほど筋が緊張したり,他の症状を伴っている
場合は,鍼灸治療が最適です.